2012年12月02日

土曜ワイド劇場35周年特別企画「法医学教室の事件ファイルSP 長崎〜横浜、亀が見ていた殺人事件!?曲がった人差し指と金属アレルギーの謎」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場35周年特別企画「法医学教室の事件ファイルSP 長崎〜横浜、亀が見ていた殺人事件!?曲がった人差し指と金属アレルギーの謎」(12月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

二宮早紀(名取裕子)は港南医大・法医学教室の准教授で、神奈川県警から監察医を委託されている。夫の一馬(宅麻伸)は横浜東署の警部で、2人の間には愛介(佐野和真)という息子がいる。また、一馬には七海(由紀さおり)という叔母がいて、時々二宮家内を引っ掻き回すので、早紀にとってはありがたい相手ではない。
銀婚式の記念旅行で長崎を訪れていた早紀と一馬は、ハウステンボスで女性を連れた愛介にバッタリ遭遇。愛介は就職が内定した出版社が倒産してしまい、北海道に傷心旅行に出たはずだったのだが、なぜここに…!?愛介から、彼女は獣医学科に通う学生・浜崎理恵(杉本有美)だと紹介されたものの、早紀は自分にウソをついた息子のことが面白くない。
だがその直後、早紀たちはハウステンボス近くの公園で倒れている男を発見する…! 男は写真週刊誌の記者・松田紘一(北山雅康)で、すでに死亡していた。早紀は、死体の両手指がまるで誰かを指差しているかのように奇妙な形をしているのが気になった。
愛介と理恵は、逃げていく不審な男を目撃しており、所轄署の似顔絵作成に協力することに。もうひとり、撮影旅行に来ていたカメラマン助手の生島里美(小橋めぐみ)も走り去る男を目撃したと証言。里美は1匹のカメを連れており、カメと日本の風景をコラージュした作品を撮っているという。

翌日、横浜に帰宅した早紀と一馬のもとに、廃工場で女性の死体が見つかったという知らせが入る。急行すると、殺されていたのはなんと里美だった。里美は「長崎で起きた殺人事件の犯人を、今、横浜で目撃した」と110番通報している最中に、背後から鉄パイプで頭部を殴られたようだった。長崎の犯人を目撃したために殺害されたということは、愛介も理恵も危ないのではないか…!? 一馬は、まだ長崎にいた2人にすぐに帰ってくるよう指示すると共に、現場から里美が飼っていたと思われるカメを保護する。
一方、検視を行った早紀は里美の顔に奇妙な痣が残っていること、右手の人差し指に小さなノコギリ状のギザギザした傷があることに気づき、不思議に思う。
まもなく、一馬たちは事件当日、松田が音楽プロデューサー・鮫島祐作(岩城滉一)と長崎で会っていた事実を突き止める。鮫島は、自分は何も知らないといい、疑わしい人物としてサキソフォン奏者の一之瀬直人(忍成修吾)の名を挙げる。直人は世界的に注目されている新進アーティストだが、人妻・工藤真美(永谷美優紀)との密会を松田にスクープされ、追い詰められた真美が自殺。その件で、直人は松田をひどく恨んでいたというのだ。 
さっそく、スタジオでレコーディング中の直人を直撃した一馬たち。直人はプロ意識が高いらしく、共演プレーヤーの演奏をけなして揉め、所属事務所社長・朝倉結衣子(とよた真帆)がなだめているところだった。直人は松田を憎んでいたことをまったく隠そうとせず、真美とは幼い頃、同じ施設で兄妹のように育った間柄なのに、事実無根の記事を書いた松田を許せないと告白。そして事件の日、松田を追ってハウステンボスに行ったことも認めた。だが、相手を見つけることができずに戻って来たと主張、同行したという直人の親友・篠原幹夫(黄川田将也)も、それを証明した。
その夜、愛介が理恵と共に帰って来た。両親が海外に滞在中であるため、理恵はしばらく二宮家に泊まることになり、早紀は複雑な心境…。ところが、その理恵が何者かに襲われる事件が起きて…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

松田が殺害され、犯人の目撃者とされる里美も殺害されてしまう。
松田は指を誰かを指さしたような形で死亡していたが……。

矢先、里美から預かったカメのケージを持ち歩いていた理恵がバイクで襲撃された。
これは早紀が身をもって助けたことで事無きを得る。
松田殺害に関しては愛介と理恵も目撃者となっており、これが襲撃された理由と思われた。
このままでは、愛介も危険だと不安がる早紀。

一之瀬直人に容疑が集中する中、直人は所属事務所社長の朝倉結衣子に自身を庇うよう命令する。
これを目撃した早紀は何か事情があると考える。

実は、結衣子は元記者。
パイロットだった直人の父に関して手柄を焦り誤報した過去があった。
これにより直人に負い目があったのだ。
事務所社長となり直人を支援しているのも其処に理由があるらしい。

一方、当の直人が姿を消してしまう。
直後に記者の五十嵐誠、時村翔太の死体と共に重傷を負った状態で直人が発見される。
直人が2人を襲い、相討ちになったと思われたが……。
直人の意識は回復せず、真相は分からない。

早紀は直人を守ろうとする結衣子の為に真相を突き止めようとする。

謎は幾つかあった。
中でも「松田の指の形の意味」と「里美、理恵が襲われ、何故、愛介だけ襲われないのか」は謎であった。

だが、これに答えが。

まず、松田の指の形。
これは、シャッターボタンを押す形であった。
つまり、何者かがカメラでの撮影を松田に依頼し、その隙にもう1人が後ろから殺害したのだ。
犯人は複数となる。

早紀は犯人の共犯者が2番目の被害者・里美であると考えるように。
其処で直人に罪を着せる為に犯人に利用され、口封じで殺害されたに違いない。

となれば、純粋に犯人に狙われたのは理恵のみだ。
早紀はカメのケージに注目。
それこそが犯人の狙いだったのでは……。

ケージを調べた結果、中から人間の爪が見つかる。
それは白癬菌に犯されていた。
犯人はこの爪から自身の存在を突き止められることを恐れ、奪うべく理恵を襲撃したのだ。

爪の主こそが真犯人、そう結論づけた早紀。
ところが、これを結衣子に聞かれてしまう。

結衣子は犯人に思い当たり、問い詰めるべく犯人のもとへ。
これに早紀も気付き、後を追う。

結衣子が向かったのは篠原幹夫のもと。
真犯人は篠原幹夫であった。

篠原は高校時代にプロ野球選手を目指していたが、直人の喧嘩に巻き込まれ負傷。
夢を諦めていた。
これを恨みに思っていた篠原。
だが、ずっと感情を押さえていた。

ところが、直人に呼び出されたある晩。
車で向かう途中で、誤って轢き逃げしてしまう。

この事実を松田に嗅ぎ付けられ脅迫された。
企業令嬢との婚約を控えていた篠原は松田殺害を決意。
結婚を餌に里美を騙し、松田殺害に利用した。
その後、里美自身も殺害したのだ。
すべての罪を直人に着せることとしたのである。

ところが、里美に自身の爪を切られたことがあった。
その爪が何処を捜しても見つからない。
カメのケージにあるのではないかと考えた篠原は理恵を襲ったのであった。

さらに、松田のメモから篠原の犯行に気付いた五十嵐誠、独自に篠原の犯行に気付いた時村翔太を直人の犯行に見せかけ一掃したのである。
本来ならば、直人も殺害している筈であったが、直人が助かったことだけは誤算であった。

結衣子を殺害しようとする篠原だったが、早紀の連絡を受けた一馬も登場し逮捕されることに。
こうして事件は解決した。

直人は意識を回復し、結衣子を許す。

愛介は記者になると決意を固める。
これを応援する早紀と一馬―――エンド。

<感想>

シリーズ35作目。
前回が2012年2月11日放送なので、ほぼ10ヶ月ぶりの新作となりました。
過去作の批評(レビュー)は本記事下部にあるので、気になる方はどうぞ!!

では、ドラマの感想。

実際に視聴を開始したのは22時30分過ぎ頃から。
さらに、ながら見ということで割と曖昧です。
一応、大筋は合ってると思う。

そんな中で感想となりますが、松田の指の形で複数犯を導き出すのは無理があるような……。
松田が背中を刺されていたとしても、カメラ撮影の依頼者が自分の撮影を何枚か依頼した後に、景色だけで1枚お願いして、その隙に背中を刺すことも出来そう。
第一、カメラに拘る必要はあるのだろうか?
普通に背後から近づいてグサリではダメなのかなぁ……気になる。

だた「愛介だけが何故、襲われないのか」のロジックは良かった。
なかなか楽しめた。

次回も期待!!

◆関連過去記事
「法医学教室の事件ファイル」シリーズはこちら。

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<キャスト>

二宮早紀:名取裕子
二宮一馬:宅麻 伸
七海:由紀さおり
朝倉結衣子:とよた真帆
一之瀬直人:忍成修吾
篠原幹夫:黄川田将也
鮫島祐作:岩城滉一
二宮愛介:佐野和真
浜崎理恵:杉本有美
五十嵐 誠:相島一之
村中検事:五十嵐めぐみ
永岡:本村健太郎 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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