2012年12月08日

「空が灰色だから」52話「私を許して」(2012年12月6日掲載)ネタバレ批評(レビュー)

第4巻の発売も近付く阿部共実先生「空が灰色だから」(秋田書店)。
ネット上で話題となっており、1・2巻は今も順調に版を重ねているとの情報も流れています。
1巻が赤色、2巻が黄色、3巻が青色ということで「虹の7色」をイメージしているのでしょうか。
とはいえ、是非とも7巻以上続いて欲しい作品です。

実際、読んでみると不思議な魅力を持つ本作。
面白いものを読んだら語らずにはいられない管理人にとって、十分に語るべき対象となる作品であります。

というわけで、2012年12月6日に掲載された52話「私を許して」のあらすじをまとめておきます。

これを読んで興味を持たれた方は、是非「週刊少年チャンピオン」本誌連載とコミックスにもチャレンジして貰えればオススメした甲斐があるかもしれません。
直に本作を目にして貰えればその不思議な魅力をご理解頂けるかと思います。

では、本作の魅力を出来る限りお伝えするべくネタバレ批評(レビュー)です。

◆2012年12月6日「週刊少年チャンピオン」掲載 52話「私を許して」

友人たちと共に映画を観る約束をした智子。

その当日、メンバーの1人で腐れ縁の幼馴染・来海が待ち合わせ時間に遅刻。
さらに来海は、智子が預けておいた肝心のチケットも忘れてしまう。

周囲の視線も気にせず、来海を悪しざまに罵倒する智子。
友人たちはとりなそうとするが智子は聞く耳を持たない。
これまで如何に自分が来海により迷惑を蒙ったかを挙げ、遂には絶交まで申し渡す。

翌日、何処か話をしたそうな来海を智子は無視。
さらに、周囲にもそれを強要する。
孤独になった来海を智子はさらに無視。
そんな智子の様子に周囲は戸惑うが……。

真面目で完璧主義者の智子。
掃除のサボりは許さない。
約束の中止は許さない。
自身の主張を曲げず、誤っているのは相手であると頑なに拘る。
そうこうしているうちに今度は智子が孤立してしまう。

代わりに来海が認められ、友人たちの仲間の輪に。
誰も居なくなってしまい切羽詰った智子の取った行動とは―――。

来海を呼び出した智子。
なんと、「絶縁を解き、許してやる」と宣言。
これを聞いた来海は素直な調子で大いに喜ぶ。

来海はいつもこうだった……。
いつも私の傍に居てくれた。
本当は私こそが許されていたんだ―――来海との想い出を振り返る智子。

思い出すや否や涙が止まらなくなった智子は申し訳なく感じ、謝罪を繰り返すのであった―――エンド。

<感想>

2012年12月6日掲載の52話「私を許して」です。

「人は普段何気ないモノでも無くした時に初めて大切さに気付く」と言います。
今回の智子もそうでした。
普段、疎ましく思っていた来海の存在こそが智子にとって掛け替えのないものでした。

そして、同時に見下していたモノに救われていた自分。
この作品を思い出しました。

「星新一ショートショート 新春スペシャル」(1月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)「凍った時間」編

これらのテーマを此処まで上手く表現出来ていたのが、やっぱり「空が灰色だから」の凄さですね。
今週も良かった。

さて、「空が灰色だから」ですが、4巻が発売決定。
さらに同時発売される「阿部共実短編集(仮)」の正式タイトルも判明。
「大好きが虫はタダシくんの 阿部共実短編集」だそうです。
もうタイトルからしてやる気満々です。

確実に言えることは短編集には「大好きが虫はタダシくんの」が収録されるってこと。
これに前回の「あつい冬」もついてくる。
うわあぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

そんな「空が灰色だから」は「週刊少年チャンピオン」に連載中の漫画。
読むと心がざわついて何処となく落ち着かなくなる作風。

この間から何となく感じていたのですが、本作は過去に「週刊少年チャンピオン」にて連載されていた倉島圭先生「24のひとみ」にテイストが似ていますね。

従来の枠に囚われない世界観は両者の特徴と言えるでしょう。
その味は、古典部シリーズ『氷菓』のアニメ化で話題の米澤穂信先生の著作『儚い羊たちの祝宴』に通じるモノがありそうです。

『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ批評(レビュー)

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