ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
名うての株ブローカーとして知られ、地位と名誉をものにして活躍するロー(ラウ・チンワン)は、謎の男ジョー(ダニエル・ウー)によって監視されていた。ある日、不審な車に尾行されていることを知ったローは、懸命に振り払おうとして事故を起こしてしまう。現場に駆けつけた香港警察保安課の刑事課長ホー(ルイス・クー)は、彼の車から高性能な盗聴器が仕掛けられていたことを見つけ出す。ホーは事情聴取でローを問いただすが、彼は重い表情で、覚えがないと答える。ホーはローの言動を不審に思い、捜査を続けるうちに容疑者としてジョーの存在に気づく。退役軍人のジョーは、養護院でアルツハイマーの母を介護しながら暮らしている。その陰で、高度なテクニックを駆使して監視をしていた。彼がローを監視するのには、避けられない理由があった。一方、ホーは捜査を続けるうち、“地主會”という謎の組織がローのバックに君臨していることを知る。地主會の目的とは? それを監視するジョーの目的とは? すべての謎が解けたとき、哀しくも過酷な真相が明かされるのだった……。
(goo映画公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
ローの事故を通じて、彼がジョーという男性に監視されていることに気付いた刑事ホー。
こうして、ホーはジョーを追うことに。
一方、ホーが自分を追跡していることに気付いたジョーはホーに興味を持ち、彼を調べる。
ホーは過去に弁護士である自身の妻の罪を暴き、逮捕していた。
妻であっても、罪を罪とし許さなかったのだ。
ホーとジョー、数度の邂逅を経て、互いに追う者と追われる者の対決は続く。
そんな中、ローが所属する組織・地主會もこの対決に介入する。
ジョーの狙いはローではなく、地主會そのものであった。
ジョーの父・チョンは地主會のボス・トンに殺されていたのだ。
ジョーは母から父の仇を討つよう諭され、これを実行していたのである。
ローはその足掛かりに過ぎなかった。
実は、トンは自身の利益の為には手段を選ばぬ巨悪であった。
そして、ロー自身はチョンが地主會を正常化する為に選び送り込んだ人物。
だが、ローはトンの悪を見抜けず、逆に彼に取り込まれてしまっていたのだ。
ローはジョーを通じてトンの悪に気付き、知らぬとは言えこれに協力していた自身を悔いた。
こうして、自ら出頭することに。
これにより、ホーもトンの悪に気付くがトンは政治力を発揮し手が出せない。
証拠が無い限り、トンは安泰かと思われた。
そんなトンのもとへジョーが乗り込む。
自身に歯向かうジョーに苛立ったトンはこれを射殺。
「俺の人生は俺が決める」と吐き捨てる。
その夜、トンの部下がジョーの死体を埋めようとして……。
ホーとその部下に包囲され、逮捕されることに。
ジョーの身体にはGPSが埋め込まれていたのだ。
さらに、腕に埋められた盗聴器も発見される。
其処にはトンがジョーを射殺した一部始終が残されていた。
こうして、トンは逮捕された。
連行されるトンだが、その顔には余裕の笑みが浮かんでいた―――エンド。
<感想>
原題は「盗聴風雲2」。
2ということで「盗聴犯 死のインサイダー取引(邦題)」に続く、シリーズ2作目の作品となります。
「虎は死して皮を遺す」と言いますが、「ジョーは死して証拠を遺し」ました。
この最期の告発を、敵対していたホーに託したところが熱かったですね。
ホーの人柄を見抜いた上での行動でしょう。
本作はホーよりジョーが主役との印象を受けました。
それくらいジョーが良い。
父への贖罪の念、母への想い、そして死して仇を追い詰める執念。
やはり、ジョーの物語と言えそうです。
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