2013年01月23日

「るろうに剣心」(2012年、日本)

「るろうに剣心」(2012年、日本)ネタバレ批評(レビュー)です!!

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

明治11年。東京では、人斬り抜刀斎を名乗る男が誰かれ構わず斬りつける事件が発生していた。亡父から継承した神谷道場を切り盛りする神谷薫(武井咲)が無謀にも男に立ち向かおうとしているところを、通りすがりの男が助ける。その人こそ、幕末には反幕府軍の暗殺者として活躍した人斬り抜刀斎本人(佐藤健)だった。今は緋村剣心と名乗り、斬れない刀を携え流浪の旅をしながら、どんな悪人でも決して命を奪わない不殺(ころさず)の誓いに従いながら人助けをしている。偽者の人斬り抜刀斎の正体は、実業家の武田観柳(香川照之)に用心棒として雇われた鵜堂刃衛(吉川晃司)だった。世界支配を目論む観柳は女医の高荷恵(蒼井優)に阿片を作らせ、それを元手に得た莫大な金で武器を買い漁っていた。元・新選組で今は警官を務める斎藤一(江口洋介)が観柳の目論みに気付くものの、観柳が握る絶大な権力を前になかなか手出しができない。観柳は手始めに神谷道場一帯を手に入れるべく、市井の人々を殺そうとする。神谷道場に身を寄せる剣心は苦しむ人々を見て、打倒観柳を決意。250人もの護衛をつける観柳に、剣心は喧嘩屋の相楽左之助(青木崇高)とともに立ち向かっていく……。
(goo映画公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

江戸時代末期―――人はこれを幕末と呼んだ。
体制を維持しようとする幕府側と、これを刷新しようとする薩長連合側で激しい戦いが繰り広げられた。
やがて、薩長連合側に錦の御旗が与えられ官軍となり、そのまま新政府軍となることで勝敗は決した。
新政府軍の勝利で両者の戦いは終わりを告げたのである。

まさに動乱期―――その時代を駆け抜けた者たちが居た。
幕府側を代表する新撰組と、新政府側を代表する維新志士たちである。

両者はたびたび激突し、特に京の街での暗闘は熾烈を極めた。
そんな中で、1人の人斬りの名が両陣営に鳴り響いていた。
その名は「人斬り抜刀斎」、維新志士側の人間である。

「人斬り抜刀斎」の活躍は京だけに留まらず、戦場でも武勇が披露された。
駆け抜ける一陣の風、その後には幾多の敵の死体が転がった。
それはこの戦場でも……。

斉藤一は多くの仲間を斬殺する彼と遭遇し、雌雄を決するべくこれに挑もうとして撤退を余儀なくされた。
維新志士が官軍になったのだ。
この影響は大きく味方は総崩れである。

一方、当の「人斬り抜刀斎」は自陣営の勝利に新時代の到来を確信し、前時代の象徴である剣を捨てると姿を消した。

こうして、無人となった戦場。
其処に数多横たわる死体の中から、1人の男が起き上がった。
男の名は鵜堂刃衛。
鵜堂刃衛は「人斬り抜刀斎」の残した剣に近寄ると、それを手に笑いを浮かべる。

それから幾年の歳月が過ぎた―――。

明治の世となり11年、場所は東京である。
其処には未だ「人斬り抜刀斎」が暗躍していた―――武器商人として悪名を馳せる武田観柳の部下として。

武田観柳のもとで新型阿片の製作に携わる女医・高荷恵。
新型阿片の製法を知る者は1人でよいと考えた観柳により、彼女の助手は「抜刀斎」に皆殺しにされてしまう。
だが、恵は表立った反抗を示すでもなく観柳に従う……かに見えた。

ところが数日後、恵は観柳のもとを逃げ出し警察に保護を求める。
しかし、観柳は彼女の想像を超えていた。

なんと、「抜刀斎」が堂々と奪回しに現れたのだ!!
警官隊は果敢に彼に挑むも、抗し得ず次々と命を落とす。
恵はさらなる逃走を選択せざるを得なかった……。

一方、此処に「打倒、抜刀斎」を掲げる女性が居た。
活人剣を標榜する「神谷活心流」の師範・神谷薫である。
とはいえ、流派の信念は理解されず門下には薫以外に存在しない。
薫は「殺人剣」を憎み、抜刀斎捕縛を目論んでいた。

そんな薫が恵を追う「抜刀斎」と遭遇してしまう。
好機とばかりに戦いを挑む薫だが、力量に差があり勝負にならない。
容赦なく抜刀斎に斬られるかに思われたが、其処へ思わぬ人物が現れ薫を助ける。

名を緋村剣心、頬に十字傷を抱える彼こそ本物の「抜刀斎」であった。
現在の「抜刀斎」を名乗る男は、鵜堂刃衛だったのである。
剣心は「抜刀斎」を名乗る偽物の凶行を止めるべく東京にやって来たのであった。

刃衛はその場を撤退。
剣心はそのまま薫が生活する神谷道場に世話になることに。
剣心は新時代を迎えるにあたり不殺の志を掲げ、逆刃の刀を用いていた。
彼もまた「活人剣」の理想を良しとする人物であったのだ。
こうして、互いに同じ理想を抱く剣客として2人は惹かれるように。

一方、逃げた恵は偶然出会った少年剣士・弥彦と共に、これまた神谷道場へ。
剣心自身は喧嘩屋・相楽左之助との対決を通じ、これと友情を育む。

さらに、剣心の噂を聞きつけた斉藤も登場。
斉藤は新時代を守るべく、以前と立場は違えど明治政府の警官になっていた。
斉藤から武田観柳と鵜堂刃衛の捕縛について協力を求められる剣心。
だが、剣心は動かない。

剣心は今も過去の悪夢に囚われていたのだ。

京の町で新時代を築くべく暗殺に従事していた剣心。
ある若侍を斬るが、彼はどうしても倒れない。
致命傷を負った身体を引き摺り、「死ぬわけにはいかない」と繰り返す。
そんな若侍を斬り伏せる剣心。
だが、剣心の頬には彼の遺した刀傷が……。

翌朝、若侍に縋って泣く女(原作の巴)の姿があった。
若侍は彼女との祝言を控えていたのだ。
そして、彼女こそ、剣心の頬にもう1刀を加え十字傷にした人物であった。

はたと現実に引き戻される剣心。
矢先、街の人々を人質にとった観柳により、恵が連れ戻されてしまう。

剣心はこれに激怒。
組織の為ではなく、1人の女性の為に立ち上がる。
その傍らには相楽左之助の姿もあった。

観柳邸に殴り込みをかけた剣心たち。
これを迎え撃つは250名の護衛である。

だが、剣心たちの前では数は力では無かった。
早々に突破されることに。

この状況に観柳は秘密兵器を用意する。
一方で、精鋭2人を剣心たちにぶつける。

左之助に相対したのは、素手での格闘を得意とする戌亥番神。
剣心に相対したのは、骸骨の覆面を被る謎の男・外印である。

左之助と番神の力はほぼ同等。
結局、頭を使った(頭突き)左之助に軍配が上がる。

外印と戦闘する剣心。
外印は短銃と小太刀を得意とする忍であった。
だが、本気を出した剣心の前に敗れることになる。

その頃、状況を察した刃衛は恵に伝言を残すと屋敷を抜け出す。

遂に観柳の前に辿り着いた剣心たち。
だが、観柳は秘密兵器・ガトリングガンを持ち出し彼らを近付けない。

手出しできず焦る剣心の前に斉藤が現れる。
斉藤の提案で囮作戦を実行することに。

斉藤の存在を知らない観柳はこれに引っ掛かり、剣心たちにのみ乱射。
隙が出来たところを斉藤の牙突で破壊されたシャンデリアの直撃を受け、そのまま逮捕されることに。

恵も解放され、これで事件解決かと思われたが……。
恵の伝言を聞いた剣心は一路、決闘場へ。

剣心の勝利を予期した刃衛は薫を誘拐し、剣心を決闘場へと招いたのだ。
対峙する2人の男―――剣心と刃衛。

だが、不殺を貫く剣心は刃衛に苦戦する。
これに失望した刃衛は、薫に「二階堂兵法・心の一法」をかける。
これは一種の催眠術で、受けた者を金縛り状態にするものであった。
刃衛は薫を金縛りにしたことで、呼吸の自由を奪い殺害する気なのだ。

これを解く方法は2つ。
薫自身が術を破るか、術者である刃衛を殺すか。
後者は剣心が不殺の志を破ることを意味していた。

だが、薫の命にはかえられない。
剣心は過去の自分に立ち返り始める。
次第に押され始める刃衛。

これを目の当たりにした薫は自分の為に剣心が不殺を破ることに恐怖する。
もしも破れば、剣心は去ってしまうだろう。
結果、自力で術を解くことに。
力尽きた薫は、そのまま気絶してしまう。

思わぬ結果に驚く刃衛に、不殺の志を取り戻した剣心は奥義を炸裂させ刃衛の腕を折る。
剣客生命を断たれた刃衛は「剣心もまた同じ道を行く」と不気味な予言を残すと自害するのであった。

こうして、事件は真に解決をみた。
翌朝、道場にて目覚めた薫は剣心を捜す。
そして、剣心は其処に居た。
安心した薫は大きく微笑む。

ここから彼らの物語が始まるのである―――エンド。

<感想>

良かったですね〜〜〜。
原作のイメージがあったので、あのキャラを再現できるのかと不安もありましたがなかなかの完成度でした。
アリです!!

内容的には、原作から「鵜堂刃衛」編と「武田観柳・御庭番衆」編を併せたものですね。
「武田観柳・御庭番衆」編の御庭番衆が「人誅編」の外印と戌亥番神に変わってました。
原作での四乃森蒼紫と般若が外印、式尉が戌亥番神になってたのかな。
ガドリングガンで誰も被害に遭わなかったのは良かった。
原作だと剣心に敗れた蒼紫を処分しようとした観柳から蒼紫を庇い御庭番衆が犠牲になるのです。
これにより、蒼紫が最強に拘り剣心と長く敵対することになるエピソード。
そこがカットされているので、これで続編があったとしても蒼紫登場は期待薄かなぁ。

ちなみに、名前こそ出なかったものの巴のエピソードも描かれていたので、続編も制作可能な印象。
特に、山県有朋も登場したので志々雄編も可能。
本作に「志々雄編」と「人誅編」を加えて映画3部作にしてくれると、ファンとしては嬉かったり。
続編、期待していいのかな。

2013年6月30日追記

2013年3月24日に記事にしていた「るろうに剣心」第2弾制作について、新たな情報がツイッター上を駆け巡りました。

それによると、京都編が2014年夏に2作連続で公開されるとのこと。
更なる続報に期待!!

映画版「るろうに剣心」第2弾制作との噂が……

追記終わり


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ラベル:るろうに剣心
posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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