2013年01月21日

『間奏曲(インテルメッツォ)』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい!2013年版』収録)

『間奏曲(インテルメッツォ)』(中山七里著、宝島社刊『このミステリーがすごい!2013年版』収録)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

発表!傑作小説ベスト20

元祖、ミステリー&エンターテインメント・ランキングBOOKの決定版!ワンコインで面白すぎるエンターテインメント情報をお届けします。絶大な信頼を誇るミステリーベストテンをはじめ、ランキング入りの常連、ローレンス・ブロック×伊坂幸太郎×田口俊樹の日米ミステリー作家座談会や、綾辻行人・冲方丁・島田荘司をはじめとする超人気作家による自身の新作情報&特別エッセイ“2012年のNo.1”など、人気コンテンツも充実。デビュー作の映画化を控える中山七里、乾緑郎による傑作短編ミステリーも楽しめる、お得な一冊です。
(宝島社公式HPより)


<感想>

第1作『さよならドビュッシー』の映画化も明らかになった「岬洋介シリーズ」の短編です。
『おやすみラフマニノフ』の城戸晶と、岬と並ぶシリーズ皆勤の美鈴が登場しています。
ちなみに、『このミステリーがすごい!2013年版』に収録。

【映画】『さよならドビュッシー』映画化決まる!!2013年春、公開予定!!さらに、シリーズ最新作『いつまでもショパン』も『書き下ろしBOOK』にて連載開始!!

【2012速報】「このミステリーがすごい!2013」発表!!

「岬洋介シリーズ」は「難聴を抱える天才ピアニスト岬洋介が関わった事件を描く」シリーズ作品。
あくまで関わった事件なので、中心視点人物は各作品ごとに別の人物となっており、岬は事態解決やアドバイスなどを行う探偵役の立場となっています。
いつか岬自身が視点人物となる日がやって来るのでしょうか。

シリーズには他に、長編『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』『いつまでもショパン』、短編集『さよならドビュッシー前奏曲(文庫化に際し『要介護探偵の事件簿』を改題)』があります。
すべて、ネタバレ書評(レビュー)していますね。
興味のある方はネタバレあらすじ後の関連過去記事へどうぞ!!

本『間奏曲』になりますが、ちょっとした科学実験がトリックに用いられており、東野圭吾先生の『ガリレオ』シリーズを髣髴とさせる展開もあり。
科学知識について語る岬先生が見られる本作はファンにとって必読でしょう。

ネタバレあらすじについては、管理人によりかなり改変されています。
本作を楽しんで頂くには直接お読み頂くことをオススメします!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
城戸晶:『おやすみラフマニノフ』に登場する人物。岬の元生徒。
下諏訪美鈴:『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』に登場する人物。岬の元生徒。
真:晶と美鈴が出会った少年。
岬洋介:シリーズ探偵。ショパンコンクールに参加中。晶から相談を受けることに。

市民コンサートに参加することになった晶と美鈴。
同じく参加者であった少年・真と出会う。

真は参加に不満顔。
本人はピアノに自信が無く、本当は公衆の面前で弾きたくないのだと言う。
だが、母親の意向で逃げられないらしい。

矢先、コンサートに使用したピアノで幽霊騒ぎが発生。
火の玉が見えるのである。

このままでは、コンサートは騒動により中止されてしまう。
困った晶は岬に助けを借りることに。

事情を聞いた岬は「真の悪戯である」と指摘する。
火の玉の正体は「水に濡れ発火した金属ナトリウム」であった。
おそらく、ピアノに氷と金属ナトリウムを仕掛け、溶けた氷がナトリウムを濡らしたものと思われた。
動機は、ピアノに自信が無い真がコンサートを中止させようとしたものであった。

晶と美鈴はコンサートを中止しない為に、岬の提案で御祓いとして演奏を始める。
音楽とは楽しむ為の物である―――それは見事な演奏であった。
この演奏を聴いた真は認識を改めることに。

こうして事件は解決した……が、晶には1つ問題が残された。
岬に助けを求めた晶。
当然、電話で連絡を入れていた。

だが、晶は知らなかった。
岬が今、ショパンコンクールに参加すべく異国の地にあることを。
つまり、高額の通話料が晶の負担となることに―――エンド。

◆「中山七里先生」関連過去記事
『さよならドビュッシー』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『おやすみラフマニノフ』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『いつまでもショパン』第1回(中山七里著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』連載)ネタバレ書評(レビュー)

『連続殺人鬼カエル男』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『要介護探偵の事件簿』(中山七里著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『静おばあちゃんにおまかせ』(中山七里著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『間奏曲(インテルメッツォ)』が収録された「このミステリーがすごい! 2013年版」です!!
このミステリーがすごい! 2013年版





「いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)」です!!
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『いつまでもショパン』第1回が掲載された『『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK』です!!
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「さよならドビュッシー (宝島社文庫)」です!!
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「さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」です!!
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「静おばあちゃんにおまかせ」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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