2013年01月29日

月曜ゴールデン「捜査指揮官 水城さや〜全ての責任は、私が取ります!疑惑の死を遂げた潜入捜査員と消えた20億…裏切りか罠か!?悪徳商法の闇に女性管理官が挑む!」(1月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「捜査指揮官 水城さや〜全ての責任は、私が取ります!疑惑の死を遂げた潜入捜査員と消えた20億…裏切りか罠か!?悪徳商法の闇に女性管理官が挑む!」(1月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

水城さや(小池栄子)は警視庁刑事部捜査第一課に所属する唯一の女性管理官。30歳の若さながら階級は警視で、警察組織内ではいわゆる準キャリア組と呼ばれる一人だ。さやが務める管理官とは、事件の捜査本部が設置された際に100名近い捜査員の先頭に立ち現場の指揮を執る、事件捜査における重要なポジションである。
ある夜、さやは上司である捜査一課長の葉山(伊武雅刀)から殺人事件が発生したとの連絡を受け、事件現場に急行する。都内の立体駐車場で、不審車両のトランクに女性の遺体が押し込められているのが発見されたのだ。先に現場に到着していた部下の岸本(杉本哲太)と愛子(北川弘美)から被害者は車で轢かれた後に絞殺された様子で、所持品の名刺から被害者はドリームショッパーズという会社の松田伸子と判明したと報告を受ける。
早速所轄署内に捜査本部が設置され、管理官であるさやの指揮のもと捜査会議が開始される。被害者の松田伸子は金品を盗られておらず、勤めていたドリームショッパーズが悪質商法で世間の話題になっているとのことから怨恨の線では、と所轄の捜査員である青地(本田博太郎)から述べられる。
ところが鑑識から指紋照合の結果が捜査本部に届き、事態は一転する。なんと、松田伸子というのは偽名で本名は警視庁刑事部捜査第二課に籍をおく巡査部長の高坂由美(黒沢あすか)だと判明したのだ。被害者が同業だと判明し、捜査本部は騒然となる。さや自身も遺体を見た際、何となく顔に見覚えがある気がしたのだが、以前所轄にいた際に一緒に仕事をしたことがあった高坂だと判り愕然となる。さやは高坂の上司・戸川(佐戸井けん太)から、高坂がドリームショッパーズを詐欺行為で立件する証拠固めのために、潜入捜査をしていたと知らされる。
そんな矢先、高坂の自宅から2000万円の現金が見つかる。捜査会議で青地は、高坂が潜入捜査をしているうちに寝返り、捜査情報を漏らしていたのではと言い出す。謎の現金の発見で混乱をきたす捜査本部。さやは、捜査員に2000万円のことを口外しないよう指示し…。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

高坂由美が何者かに殺害された。
由美は、宇田川が経営する「オリエントショッパーズ」に対し潜入捜査を行っていた。
この事件の指揮全般を、過去に由美とも仕事をしたことのある水城さやがとることとなった。

キャラメルの内箱にメモをとる由美、そんな由美の癖を笑うさや。
そんな記憶がさやの脳裏に甦る。
由美の仇を討つと意気込むさや。

由美の自宅から2000万円が発見され、寝返っていたのではないかとの疑惑が浮上する中、「夕刊トップ」により「由美の潜入捜査の事実」と「買収されていたのではないか」との記事が報道されてしまう。
捜査本部の何者かが情報を流したらしい。

調べた結果、ベテラン刑事の青地が「夕刊トップ」の飯星記者に情報を流していたことが判明。
青地は代わりに、ホストの山下武が「オリエントショッパーズ」に協力していた事実を突き止めていた。
どうやら、由美とも接触があったらしい。
山下が由美殺害の犯人なのか?

山下は主婦の武藤みどりと行動を共にしていた。
みどりは「オリエントショッパーズ被害者の会」の事務長・武藤正也の妻である。
被害に遭い、夫に合せる顔を無くしたみどりは山下に貢ぎ続けていたのだ。

居所が判明し、山下もみどりも身柄を拘束された。
山下は「オリエントショッパーズ」に協力していたことを認めるが、由美殺害は否定。
さらに、由美は買収されておらず、誠実に職務をこなしていたことも判明する。

みどりは解放され、正也のもとへ戻った。
「被害者の会」顧問弁護士である姫川は正也とみどり夫婦を取り持つ。
姫川はさやに「早く宇田川を逮捕して下さい」と要求するが……。

これ以上、被害者を出すのは望ましくない―――そう考えたさやは強引とも言える別件逮捕に踏み切る。
だが、宇田川はいちはやく逃走。
宇田川の愛人とされる長尾美和子も姿を消していた。
2人で逃げたらしい。
隠し資産とされる20億も消えていた。

美和子の弟・一樹は両親が宇田川の被害に遭ったにも関わらず、その愛人となった美和子を恨んでいたが……。

矢先、宇田川が転落死隊で発見される。
宇田川はノートPCに遺書を書き残していた。
自殺なのだろうか?

ノートPCにはパスワードによるロックがかかっており、宇田川本人と近しい人間以外は使用できない筈であった。
しかも、依然として美和子は見つからない。

宇田川の過去を調べたところ、「オリエントショッパーズ」に黒幕が居たらしいことが判明。
さやは宇田川が黒幕に殺害されたと考える。

さらに、美和子が連行された。
美和子によれば、宇田川はその死の晩に何者かに呼び出されたらしい。

姉が拘束されたことに戸惑いを覚えた一樹は、姫川弁護士に助けを求める。
姫川により、美和子は拘束を解かれることに。
こうして、美和子と一樹が和解した。

宇田川のネクタイから高坂由美の遺伝子が検出された。
どうやら、このネクタイが凶器のようだ。
理事官の菱沼は、宇田川の犯行で捜査を終わらせようとするが……。

さやはこの結論に納得していなかった。
宇田川の裏にいる黒幕こそが由美も宇田川も殺害したに違いない。
だが、あと1日以内に証拠を得られなければ、菱沼により捜査本部は解散となってしまう。

何か、証拠はないか……焦るさや。
ふと、由美にキャラメルの内箱の裏にメモをとる癖があったことを思い出した。
調べてみると「1192」との記載が。

深夜の緊急捜査会議が行われた。
「1192」の意味について紛糾する中、青地により「コインロッカー説」が主張される。
この番号のコインロッカーに何かが隠されているに違いない。
時間が無い、だが……深夜の捜査を渋る捜査員たち。
其処へ、さやの演説と青地の檄で捜査員は奮起した。

必死の捜査が開始された。
なかなか証拠が掴めない中、青地が「西五反田のコインロッカー」の防犯カメラ映像に“ある人物”が撮影されていたことを突き止める。
さらに、宇田川の過去を追い続けた捜査員から“ある人物”と宇田川に接点があることが報告される。

“ある人物”とは一体、誰か?

同じ頃、姫川は「被害者友の会」として記者会見の準備を行っていた。
「オリエントショッパーズ」の詐欺の証拠として会員に売りつけられた偽ダイヤを用意する姫川。
そんな「被害者の会」の記者会見会場にさやたちが乱入する。
事情聴取の為である。

事情聴取の対象となったのは―――姫川だ。

姫川は横浜のアリスで働いていた。
当時、アリスでは宇田川も働いていたのだ。
宇田川の黒幕は姫川だったのである。
西五反田の映像からも姫川と特定された。

しかし、それだけで黒幕とは言えないと主張する姫川だったが……さやには切り札があった。
その正体は、宝石鑑定士の菅原であった。

「オリエントショッパーズ」が被害者を騙そうとしていた証拠として姫川が所持していた偽ダイヤ。
それを鑑定し始める菅原。
結果、1つ500万円相当の本物のダイヤであり、400個あることが分かる。
合計20億円である。
これこそ消えた20億の正体であった。

動かぬ証拠を突き付けられた姫川は、真相を明かし始める。
正体がバレた為に由美を殺害したこと。
由美殺害と詐欺の罪すべてを宇田川に押し付けて殺害したこと。

「私が捕まっても、同じような人間が出て来るわよ……」
「これ以上、世の中に被害者が出るのなら、そんな世の中に手錠をかける!!」
捨て台詞を残す姫川に啖呵を切るさや。

事件は解決し、捜査本部は解散となった。
だが、そこに青地の姿は無い。
一方、押収されたダイヤで被害の多くは弁済されることとなったようである。

帰路、車中の人となったさやは見た。
路上に1人立つ青地が彼女へと向け、別れを惜しむ姿を―――エンド。

<感想>

「捜査指揮官 水城さやシリーズ第1弾。
オリジナルです、原作はありません。

制作が「警視庁機動捜査隊216」同じということで、冒頭にて富田と佐藤が登場していました。
お気付きになられましたでしょうか。

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つまり、両作は世界観を共有しているんですね。
同一世界での出来事となっています。

富田と佐藤については、キャストにも明記されていますね、
設定年齢を確認する限り「警視庁機動捜査隊216」第3弾の1年程前、第2弾と同じ年の出来事のようです。
こういったクロスオーバーも2時間ドラマを視聴する楽しみの1つと言えるでしょうか。

では、ドラマの感想をば。
ところどころ違和感を覚えはしましたが、全体としてなかなか良かったですね。
このテイストを維持できるのなら、シリーズ次回は堅いんじゃないでしょうか。

ちなみに今回は大筋に反しない限り、管理人が「いいなぁ」と思ったところのみ小ネタを拾っています。
つまり、ラストでさやが姫川に向けた「姫川が詐欺被害者に向けて見せた優しさは本物だった」とかは省略してます。
流石に「自分で被害に遭わせておいてそれはないだろ」と思ったので。
あれを聞いたときは、耳を疑ったし、余計なフォローだと思います。
あれは無い方が話が締まった筈。

それと武藤夫妻と長尾姉弟は不要だった気もする。
あれならば、もっとさや周辺を深く描いていた方が面白かったのでは?

主人公であるさやなどキャラも良かったですね。
そんな中でも、良かったのは岸本と青地関連。

岸本はキャラが特に良かった。
ところどころに入る岸本の心の声も面白かった。アリです。
演じる杉本哲太さんともマッチしていて良かった。

そして、青地。
本田博太郎さんが好演を見せました。
ラストの挨拶も敬礼ではなく、お辞儀だった点も良かった。
まさにいぶし銀の魅力と言って良いでしょう。

そういえば、あらすじだと「オリエントショッパーズ」が「ドリームショッパーズ」になってますね。
なんでだろ……。

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<キャスト>

水城さや(30歳/警視庁刑事部捜査一課管理官・警視):小池栄子

岸本達也(45歳/警視庁刑事部捜査一課第三強行犯捜査係主任・警部補):杉本哲太
渡辺愛子(26歳/警視庁刑事部捜査一課第三強行犯捜査係・巡査):北川弘美

姫川美織(38歳/「オリエントショッパーズ被害者の会」顧問弁護士):岩崎ひろみ
菱沼伊知朗(40歳/警視庁刑事部捜査一課理事官・警視正):林 泰文
長尾美和子(29歳/宇田川の秘書):原 史奈
宇田川 誠(40歳/オリエントショッパーズ社長):松永博史
武藤正也(45歳/「オリエントショッパーズ被害の会」事務長):つまみ枝豆
武藤みどり(38歳/武藤の妻):濱田万葉

水城千代子(58歳/さやの母):市毛良枝

富田康介(34歳/警視庁第二機動捜査隊):松尾 諭(友情出演)
佐藤 守(26歳/警視庁第二機動捜査隊):斉藤祥太(友情出演)

高坂由美(松田伸子)(38歳/警視庁刑事部捜査第二課巡査部長):黒沢あすか
戸川 巧(48歳/警視庁刑事部捜査第二課係長・警部):佐戸井けん太

青地啓介(52歳/品川中央警察署刑事課強行犯係・巡査部長):本田博太郎

葉山和久(56歳/警視庁刑事部捜査一課長・警視正):伊武雅刀 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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