<あらすじ>
念願の警視庁刑事部捜査一課チームZに配属された新人刑事・江上亨(松坂桃李)。チームZは、近年増える一方の未解決事件をゼロにすることを目標にして新設された特殊部隊であり、刑事部長・石崎左門(鶴見辰吾)の直轄部署として特命捜査活動が許されていた。
初出勤の日、江上は、中学時代の恩師・相沢(世良正則)と偶然出会い、声をかけられる。張り切る江上に相沢は「しょっぱなから飛ばし過ぎるな」とアドバイスする。
チームZに集められたメンバーは、個性派の刑事ばかりだった。
東大法学部主席卒業のエリートにして武術の達人というキャップの戸口雄平(池内博之)を筆頭に、現場一筋で叩き上げの三島治夫(六平直政)、発明が趣味で捜査機器を自作する小早川稔(満島真之介)、犯罪心理のエキスパート・玲子(笛木優子)。みんな好き勝手なことをしていて、江上のことを相手にしない。さらにもう一人のメンバー・佐野希(杏)は、江上の幼なじみだった。江上と希は、中学以来10年ぶりの再会を果たす。
そんな中、チームZは連続企業恐喝事件の捜査に参加する。
大手食品会社・大日本フード製の食品に相次いで小型爆弾が仕掛けられ、“ばくだん星人”と名乗る犯人から脅迫文が送られてきたのだ。犯人は「日本国民1億3千万人を誘拐した。いつでもどこでも好きな人間を殺すことができる」と挑発し、指定した2ヵ所にそれぞれ現金1億5千万円、計3億円を持ってくるようにと記されていた。指定場所と時間は、午前10時に新宿歌舞伎町のネットカフェの1室、午後3時に府中駅周辺のコインロッカーの中だった。そして、脅迫文の最後には“e4411”という謎の文字が記されていた。江上はその“e4411”が一体何なのか、気になって仕方ない。
チームZは、石崎の指揮下で捜査開始。各メンバーがそれぞれの特技を生かして動き始める。仕掛けられた爆弾は手製と判明。大日本フードは、過去にインサイダー取引や原材料の賞味期限操作など不正を行っていた疑いがあり、犯人の動機は会社への復讐の可能性が考えられた。
希が大日本フードの社員になりすまして身代金の運搬役を務めることになり、江上も同行。二人は、第一の指定場所に向かう。ネットカフェという閉鎖された空間だけに犯人確保は容易と思われたが、犯人の意外な行動に江上と希は翻弄されてしまう。
その後、捜査は難航。江上と希の過去と関わり、事件は意外な展開を見せる…。
(金曜ロードSHOW!公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)。
副総監の息子・江上は特殊対策班「チームZ」に配属された。
その初日、中学時代の恩師・相沢と出会う。
相沢には江上と同級生である瑠奈という娘が居たが……。
清掃員のおじさん(笹野高史)と挨拶を交わしつつ、「チームZ」に向かう江上。
「チームZ」のメンバーは次の通り。
東大法学部主席卒業のエリートにして武術の達人というキャップの戸口雄平。
現場一筋で叩き上げの三島治夫。
発明が趣味で捜査機器を自作する小早川稔。
犯罪心理のエキスパート・玲子。
皆、一癖も二癖もありそうな面々である。
これに、江上の幼馴染である佐野希に江上自身を加えた6人がメンバーだ。
希は10年前に父である佐野警部が何者かに刺殺されていたが……。
配属直後に事件が発生。
犯人は「ばくだん星人」を名乗り、歯向かえば爆弾を爆発させるとあちこちを脅迫。
引き換えに金銭を要求していた。
脅迫文の最後には「e4411」との謎の文字列が添えられていた。
ばくだん星人を捕えるべく、動き出した「チームZ」。
それぞれがそれぞれの特技を活かし、遂に犯人と思われる海藤を逮捕することに成功する。
だが、江上は海藤以外に主犯が存在すると考える。
矢先、それを証明するように東西テレビで番組ジャック事件が発生。
「ばくだん星人」を名乗る犯人が、大野千鶴アナウンサーと番組スタッフを人質にとる。
「ばくだん星人」は「命の募金」と称し、テレビの視聴者に募金を要求。
これに応じなければ人質を殺害すると言うのだ。
振込先から犯人を特定しようとする「チームZ」だが、振込先は義捐金の口座で犯人が特定できない。
そのうちに、「ばくだん星人」は大野千鶴には罪があると主張。
千鶴の罪を公開し始める。
千鶴は大学で介護サークルに所属していた。
其処である女性と親友になった。
そんなある日、2人の訪問先の老婆が急性心筋梗塞で死亡しているのを発見する。
ところが、此処で千鶴が悪心を抱いた。
親友の目を盗み、金庫の中の100万円を盗んだのだ。
盗んだ千鶴だったが、罪の意識に押し潰され始めた。
そして、親友に罪を告白する。
これを聞いた親友は千鶴に自首するよう勧め、自身も付き添うことに。
こうして、踏切まで辿り着いた2人だが……。
ここで再度、千鶴に悪心が芽生えた。
捕まりたくない……その一心で親友をやって来た電車へと突き飛ばしたのだ。
こうして、千鶴の親友は死亡してしまう。
その死は自殺として処理されていた。
これこそ千鶴の罪であった。
これを聞いていた江上は大野千鶴の所属していた介護サークルについて調べ、驚くべき事実に辿り着く。
江上は希と共に現場へと赴く。
「ばくだん星人」と対決した江上。
「e4411」その意味は「e」が「エレメント」で「元素」。
つまり「44」と「11」はそれぞれ元素番号を示しているのだ。
「44」が「ルテニウム」で「Ru」、「11」が「ナトリウム」で「Na」。
2つを加えれば「Runa」。
相沢の娘・瑠奈を指していたのである。
そう、瑠奈こそが千鶴の親友であり、殺害された人物その人であった。
つまり、「ばくだん星人」の正体は……父である相沢であった。
相沢は江上たちに密かにメッセージを送り続けていたのだ。
瑠奈の自殺が信じられなかった相沢は密かに調査を開始した。
ところが、誰も協力してくれない。
困っていたところ、瑠奈のブログを発見し何が起こっていたか知ったのだ。
そして、世直しを兼ねつつ復讐に走った。
これを聞いた千鶴は涙ながらに謝罪する。
目的を達した相沢は拳銃を自身に向けて発砲するのであった。
相沢を失った希は助けられなかったショックで放心状態に。
これに、希の父の仇を逮捕してみせると励ます江上。
だが、希はそれは絶対にあり得ないと否定する。
(なぜなら、犯人はあなたのお父さんだから)
江上には告げず、胸の内で呟く希。
実は希が「チームZ」に加わったのは、石崎から父の仇の名前を教えて貰っていたからであった。
その仇の名前こそ江上の父だったのだ。
石崎によれば、希の父である佐野警部が刺されたナイフから江上の父の指紋が検出。
さらに、犯行現場の録画も存在しているらしい。
江上本人には教えられない事実に、涙する希。
その頃、死亡した筈の相沢が誰かへと電話を架けていた。
「ええ、ありがとうございます。助かりました。これからはお役に立てるよう頑張りますので」
「ああ……分かった」
相沢の通話相手は石崎である。
その傍らにはあの清掃員(笹野高史)の姿もある。
だが、清掃員は普段の作業服ではなく、幹部の制服に身を包んでいる。
「狙い通りですね。これで江上排除に動けます」
石崎はそんな男に敬語で語りかける。
彼らは江上副総監を打倒しようと狙っているらしい。
今回の「ばくだん星人」事件もその資金稼ぎも兼ねたデモンストレーションだそうだ。
「チームZ」は打倒江上の組織だったのだ。
そんな2人の会話を盗聴する戸口―――エンド。
<感想>
原作なし、オリジナル作品です。
では、ドラマの感想を。
全体的なテーマとしては「父と子」の物語のようですね。
江上父子、佐野父娘、相沢父娘と3組の親子が登場していました。
あくまで「母と子」ではなく「父と子」の組み合わせであることに意味があるのかもしれませんね。
ある意味、江上と希にとって相沢は恩師であると同時に父性の象徴のような存在でもあるようですし。
そして、気になるのは「希の父の仇が江上の父」だそうであること。
でも、あれは打倒江上を目論む石崎たちの嘘でしょうねぇ。
千鶴の犯行は事実だったとはいえ、相沢にも同様に偽証拠で動かしたようなので。
となると「石崎こそが希の父の仇」となりそうか。
これは「清掃員は世を忍ぶ仮の姿」であった笹野さんも石崎に利用されているのかも。
ラスボスは石崎か。
一方、そんな2人の様子を窺う戸口。
こちらは江上副総監の部下なのかな。
石崎の不正を追っているのかもしれないな。
物凄く気になる終わり方でした。
ちなみに、本作はもともと2013年1月25日放送予定でしたが、2013年4月5日になりました。
この影響は大きそうですね。
おそらく本作は続編制作を意図していたものと思われます。
物凄く続編ありきのラストでしたもんね。
ただ、放送日が3ヶ月ほど延期されたことでこの予定がズレている。
これがどう影響するか。
果たして、続編制作なるか―――注目すべき点と言えそうです。
そう言えば、本作を視聴していて「アンフェア」を思い出しました。
話の運びや余韻が似ているからでしょうか。
・金曜プレステージ「ダブル・ミーニング Yes or No? 犯人が出す究極の2択間違えたら人質殺害!?中継される殺人劇の謎 正義を問う劇場型犯罪を阻止せよ アンフェアSP最新作」(3月1日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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見てから思いました、冒頭のあの相沢の皇居ランニングも実は石崎の指示をもらいに行ってたんじゃないかしらと思ったり
ただこんなに絡んでくるとやっぱり怪しいとは思ってました。あと偽証拠ですが千鶴が瑠奈を殺害したのは間違いないので石崎に騙されたとキレることはないんじゃないかなと思ってます。ただあんな証拠あれば逮捕は出来そうですが
相沢にしてみれば瑠奈殺害で裁けなくても千鶴の社会的抹殺には成功してるので望みは果たせたんではないでしょうか
掃除夫も笹野さんという時点で犯人側かチームZの影の司令かだろうなと思ってしまいました。やっぱり二時間ドラマ脳はダメですね。
そういう展開に毒され過ぎてます
海東は人生二度目のトカゲの尻尾切りを経験したようです。
一番貧乏クジだったのは海東と名前だけ出てた元機動隊員だったと思います
しかし個人の部屋にスプレーで落書きとかいかがでしょう、海東とマンションの管理人は怒っていいと思う(笑)
戸口はやっぱり江上父の側の人間なんでしょうかタイトルの「リバース」に引っかけるとまだ見ぬ第三勢力とかでもアリですがどれにしても一番死亡フラグが立ちやすいキャラにも思えたり
しかし密談なんで教会?そしてなんでバレてる?と思ったり(笑)
テレビ局に乱入した相沢がランボーにしか見えませんでした(笑)
マッチョな感じとか迷彩な感じとか
確かにこの内容だとあの時期に放送したら色々まずいなとは思いました
うん乱入とか人質とか爆弾とか銃とか色々アレ過ぎました
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
>冒頭のあの相沢の皇居ランニングも実は石崎の指示をもらいに行ってた〜〜〜
なるほど、だからあそこに居たのか。
確かにありうる。
>証拠あれば逮捕は出来そう〜〜〜
確かに、偽証拠と知らない相沢にとっては動かぬ証拠として提示しても不思議ではない筈。
取得方法が違法だったとかで、石崎から表沙汰にしないよう説得されていたのでしょうか。
>笹野さんという時点で犯人側かチームZの影の司令〜〜〜
同意です。
管理人もそれ思いました。
そして、後半で一切触れられない海東……。
戸口については第3勢力もありですね。
その方が物語が膨らみそう。
>密談なんで教会?そしてなんでバレてる?〜〜〜
>テレビ局に乱入した相沢がランボー〜〜〜
いろいろツッコミどころが多いことも、このドラマの特徴でしたね。
同時に、手に汗握るシーンもありました。
それだけに続きが気になったり(^O^)/!!
自分も、「アンフェア」と「リバース〜警視庁捜査一課チームZ」題材は違うけど、言いたい事は同じなのかなぁ?と同じ感じを抱いていました。
偶然じゃなく誰かに仕組まれた必然。
両作品共、続編を感じさせます。
もし、予定通りに1月に放送して、「アンフェア」より先に放送していたら、違った受け止め方があったかもしれません。
こちらこそ初めまして!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
そうですよね。
両作ともに似た雰囲気の作品ですよね。
「アンフェア」と「リバース」共に、裏の裏があり、裏切りがある作風。
そして、ご指摘の通り、偶然は偶然ではなく誰かにより仕組まれていたり。
さらに、続編も制作可能な印象ですし。
確かに当初の放送予定通りだったとしたら、「アンフェア」の感想に「この1月に視聴したリバースっぽい」と書かれていただろうことは想像に難くないです(^O^)/!!
本当に、両作共に続編が待ち望まれます(^O^)/!!