<あらすじ>
定年を迎えた小樽署の刑事・渡(三浦友和)には、一つのやり残した仕事があった。7年前、小樽の海から発見された、ほぼ白骨化した女性の遺体。
その身元すら明らかにすることができず捜査は打ち切られ、事件は迷宮入りしようとしていた。なんとしても犯人を、いや女性の身元だけでも明らかにしたかった…。
思いを果たせず小樽署を去っていく渡は、一人無念を噛みしめる。
退官してから3年。渡はひょんなことから、その事件を解明できるかもしれない糸口を見つけてしまう。しかし、渡は医師から余命いくばくもないことを告げられていた。残された時間は少ない…。今、ここで自分が動かなければ…。
刑事としての執念が甦った渡は、病のことを知らない妻・鈴子(風吹ジュン)の反対を押し切り、“見張り役”として相棒となった女性刑事の薫(小西真奈美)とともに“再捜査”を開始する。
まずは糸口を与えてくれたジュエリーデザイナーの李京愛(中村ゆり)と合うために上京。が、京愛は韓国へ出張してしまったという。なぜか逃げるように姿を消した京愛。渡と話したくないことでもあるのだろうか…。
渡は警視庁捜査一課に勤務する息子の良一(平岡祐太)と合流するが、その良一から10年前の事件にこだわる理由について責められる。
それは20年前、幼い娘・梢を溺死させてしまった苦い思い出…。梢もあの身元不明死体と同じ小樽の海で命を落としていた…。
やがて渡は新進気鋭の建築デザイナー・桐生(伊藤英明)という男にたどり着く。その桐生は、死んだ恋人の美里(蒼井優)とウリ二つの美しい建築会社の社長令嬢・茜(蒼井優=二役)と出会い、ある野望を果たすべく苛烈な意思で突き進もうとしていた。
桐生と10年前の事件との関係は?そこには、壮絶なる悲しみと純愛に彩られた、奥深い人間ドラマが隠されていた…。
(番組公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
あらすじの順番に意図的に手を加えています。
分かり易いように、改変した点もあります。
なので、大筋こそ同じですが、今回は放送に忠実とは言い切れません。
其処をご了承頂き、お進みください。
10年前、小樽の海で白骨化した女性の遺体が発見された。
遺留品は首に掛けられたテッポウユリのペンダント―――ただ1つ。
小樽北署の刑事・渡誠一郎(三浦友和)を中心に捜査が行われるが、上からの命令で捜査は打ち切りとなる。
常にこの事件を気にかけていた渡。
渡には小樽の海で娘・梢を失った過去があり、これが原因で息子・良一とも不仲になっていた。
そして3年前、渡は定年を迎えた。
その後、病気により余命幾許もないことが分かる。
渡の心に焦りが芽生えつつあった。
そんな折、偶然テレビでテッポウユリのペンダントの話を耳にする。
テレビに出演していたのはジュエリーデザイナー・李京愛(中村ゆり)。
なんでも無名の頃、自らデザインしたテッポウユリのペンダントを買ってくれた人が居り、その人のおかげで自信がついたそうだ。
その人物こそ、人生の恩人だと言う。
あの身元不明の死体と繋がるかもしれない―――渡は東京で京愛に会う決意をする。
そんな渡に、かつての部下・島田(西村雅彦)は「見張り役」として早乙女(小西真奈美)をつける。
こうして、急造コンビは東京へ。
一方、長野・軽井沢では、建築家・桐生晴之(伊藤英明)が設計した芸術ホールの完成披露パーティーが行われていた。
桐生はその会場で、ホールの理事長・鎌田(神山繁)から、建設会社サンライズ実業の会長・清家淳蔵(津川雅彦)の孫・茜(蒼井優)を紹介される。
茜は、桐生の知るある人物にソックリであった。
その名は江畑美里―――彼女こそ渡が追う身元不明の遺体の主であった。
だがもちろん、渡がそれを知る由もない……。
京愛を訪ねる渡だが、京愛は韓国に滞在中とのことで留守であった。
渡を避けるような京愛だが……。
一方、東京で再会した桐生と茜は急速に接近、徐々に男女の関係へ。
その伝手で、桐生はサンライズ実業が主催するコンペに挑むことに。
コンペには周藤健一や葛城も参加するらしい。
サンライズ実業に勤務する桐生の大学時代の友人・堀峰によれば、社内では2つの派閥に分かれていると言う。
会長である清家淳蔵と茜の派閥と、茜の異母兄である専務・淳介と常務・吹田の派閥である。
淳介は10年前に不祥事を起こし、淳蔵から左遷されていたが、最近になって戻って来たのだそうだ。
吹田たちは周藤を推しているようだが……。
そんな桐生は過去に親友であった木島浩と出会う。
木島は桐生に「美里は元気か?」と問いかけるが……。
京愛の面会が空振りに終わった渡と早乙女。
ホテルのロビーにて、ある光景を目にする。
木島が茜に絡んでいたのである。
美里に瓜二つの茜を、木島が美里と誤認したのだ。
騒ぎはすぐに収まったが、この光景は渡たちに強い印象を残した。
結局、小樽に戻って来た渡。
身元不明死体を引き上げた地元の漁師・小田を訪ねる。
小田によれば、最近になって息子・幸治が戻って来たらしい。
跡取りが出来たと純粋に喜んでいるようだ。
早乙女はと言えば、渡の熱に中てられたのか、1人で捜査を続けていた。
身元不明死体の復顔写真を手に、該当しそうな人物を卒業アルバムの写真にあたっていたのだ。
最中、ホテルの出来事を思い出し美里に行き当たる。
同じアルバムには桐生晴之の名前もあった。
同じ頃、木島は美里が死んでいることを突き止める。
実は、美里の死体遺棄には桐生と木島共通の知人である幸治が関与していた。
幸治に船を出して貰い、美里を遺棄していたのだ。
どうやら、幸治がこの事実を木島に教えたらしい。
木島に問い詰められた桐生は真相を明かしてしまう。
渡はと言えば、妻との旅行を利用し京愛を追って韓国へと足を運んでいた。
渡はそこで桐生と京愛が顔見知りであることを知る。
早乙女の調べた事実からも、桐生と美里の繋がりは判明している。
海に沈められたのは美里で、沈めたのは桐生に違いない―――確信する渡。
木島は淳介を調べ始めていた。
この動きを不快に思った淳介は大木に命じて木島を排除しようとする。
この最中、木島の舎弟のケンジが殺害されてしまう。
何人かを返り討ちに遭わせた木島はそのまま、逃亡する。
この事件に、渡と同じく刑事になっていた良一が捜査を担当することに。
桐生に連絡を取る木島。
木島は「日陰の種」と「日向の種」について語り、「自分が日陰になるから、桐生に日向になる」よう告げる。
これまで調べたすべてを以て、桐生に挑む渡。
だが、桐生は知らぬ存ぜぬを押し通す。
苛立つ渡だが、思わぬ急報が!!
木島浩が清家淳介を道連れに自殺したのだ。
木島は死の直前に、ことのすべてを告白する電話を架けていた。
木島によれば、美里を小樽の海に沈めたのは木島自身。
愛する美里を淳介に弄ばれ、薬漬けにされ殺されたので遺体を海に隠したのだそうだ。
そして、今になって復讐したらしい。
もしも、木島の言葉が事実ならばすべての犯行は桐生ではなくなる。
だが、渡と早乙女は知っている。
木島は茜を美里と誤認したように、美里の死を知らなかったのだ。
木島が美里を海に沈めた犯人ではない。
ところが、事件捜査は思わぬ圧力により中止を命じられる。
どうやら、裏に居るのは清家のようだ。
しかし、渡は退かない。
あくまで、捜査を続けると主張する。
渡に反発する息子・良一だが、その目の前で渡は倒れ込んでしまうのであった―――3日放送の第2夜に続く。
・第2夜はこちら。
テレビ朝日開局55周年記念 二夜連続ドラマスペシャル「最も遠い銀河 第二夜 最高のミステリー完結!東京〜小樽〜ソウル未解決殺人の女!!余命6ヶ月の刑事最後の事件…5枚のコインが招く復讐の殺意!?衝撃の結末」(2月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
<感想>
ドラマ原作は白川道先生の同名タイトル『最も遠い銀河』(幻冬舎刊)。
原作は過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
興味のある方はどうぞ!!
・『最も遠い銀河』(白川道著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
こちらのドラマ版。
では、早速感想を!!
かなり原作を改変してましたね。
作品自体の雰囲気は、オリジナルの域に近いかもしれない。
だいぶ、端折ってるし……。
まぁ、放送時間の関係もあるとは思うのだけど原作と違い過ぎる気もする……。
何より分かりにくい、う〜〜〜ん。
書籍ならば、後で読み返すことも出来るけど、ドラマは一度視たら録画していない限りは戻れないので、現状のこの構成はかなり不利な気もする。
それと、原作にあった雰囲気とか溜めが無いんだよなぁ。
だから、どうしても急展開で薄く感じてしまう。
特に、本作は桐生の生き様と渡の生き様が交錯する点にも意味があるのでそこも重視して欲しい気がする。
どちらかと言えば、ミステリよりも人間ドラマなんだよなぁ。
其処が第1夜だと、淡泊だったかな。
もっとも、設定の説明に終始していた感もあるので、真相に肉薄していく第2夜からこそが本番と言えなくもない。
第2夜に期待したい。
ただ、まさかこの時点で渡と桐生が顔合わせするとは……驚いた。
正直、ラスト直前の病室のくだりまで2人が互いの存在を知りながらも出会わないのもこの作品の魅力の1つだと思うんだけどなぁ。
あれが無くなってしまっただけでも、かなり雰囲気が違ってくるなぁ。
葛城関係もこの調子だと、省かれそうな予感。
そうなると、テーマが大きくブレかねないような気もするなぁ。
いろいろ気になりますが、第2夜に注目!!
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