2013年06月15日

『最後の海』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2013年02月号掲載)

『最後の海』(麻耶雄嵩著、新潮社刊『小説新潮』2013年02月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

名士の家庭はややこしい。長男が詐欺事件を起こせば、次男は……。
(新潮社公式HPより)


<感想>

麻耶雄嵩先生「おじさんシリーズ」の短編です。
シリーズとしては3作目ですね。

そんな本作なのですが……直球過ぎるのが逆に怖い。
今回に限っては特におじさんも暗躍していないし。
一体、何がどうなっているのか。
逆に裏がありそうな感じ。

これはシリーズが1冊にまとまったときに意外な展開が待っていそうな予感。

<ネタバレあらすじ>

・前作はこちら。
『転校性と放火魔』(麻耶雄嵩著、新潮社『小説新潮 2012年02月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

俺には何でも屋の叔父が居る。
俺の両親からは疎まれる叔父だが、気の優しい良い人である。

一方、地元にて病院を経営する枇杷家。
父親である均、後妻の葉子、長男の理、次男の司、そして均の弟である則高。
後妻の葉子は理、司とは血が繋がっていない。

均は理を後継者として考えていた。
理は後継者として、都会の大学病院へ進学した。
次男の司は絵の道を志しており、均からは反対されていたが、葉子や則高はこれを支持していたが……。

矢先、理が詐欺事件を働き、追われる身となった。
長男が追われたことで、均は次男の司に期待をかけ始める。
だが、司は画家をどうしても諦めきれない。

そんな折、均が首吊り死体で発見された。
遺体の第一発見者は司本人である。
索状痕以外の紐の痕跡が見受けられたことから自殺に偽装した他殺と判明。

捜査が開始され、各自の証言から犯行時刻が絞り込まれた。
特に司と則高の証言により、自宅の時点では均が生きていたことが証明された。

結果、司と叔父さんが容疑者となることに。
俺は、あの優しい叔父さんが人を殺す筈がないと信じるが……。

俺がちらりとでも疑ってしまったことを察した叔父さんは真犯人を暴くと主張。
叔父さんが指摘した真犯人は則高と葉子であった。
2人は均に隠れ、不倫の関係を結んでいたのだ。
しかも、病院の経営権を狙っていた。
そこで、理が消え唯一の後継者となった司を排除しようと画家になるよう応援していたのだ。

均殺害時のアリバイについては、自宅時点で既に殺されていたとすれば辻褄が合う。
司が則高と共に目撃した均……そのときには既に死体だったのだ。
では、動いていたのは何故か?
それは葉子による二人羽織であった―――エンド。

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『最後の海』が掲載された「小説新潮 2013年 02月号 [雑誌]」です!!
小説新潮 2013年 02月号 [雑誌]





『転校生と放火魔』掲載「小説新潮 2012年 02月号 [雑誌]」です!!
小説新潮 2012年 02月号 [雑誌]





前作『失くした御守り』収録「Mystery Seller (新潮文庫)」です!!
Mystery Seller (新潮文庫)





こちらは旧版「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)」です!!
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)





『囁くもの』掲載「メフィスト2011 vol.3」です!!
メフィスト2011 vol.3





2011年5月10日発売「メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)」です!!
メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)





「メルカトルと美袋のための殺人 (講談社文庫)」です!!
メルカトルと美袋のための殺人 (講談社文庫)





コミック版メルカトル鮎はこちら。
「化粧した男の冒険-メルカトル鮎の事件簿- (秋田コミックスサスペリア)」です!!
化粧した男の冒険-メルカトル鮎の事件簿- (秋田コミックスサスペリア)





メルカトルは出ませんが凄いです!!
「木製の王子 (講談社文庫)」です!!
木製の王子 (講談社文庫)






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