2013年02月07日

【薔薇密室のトリックに挑戦!!】「薔薇十字館殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【薔薇密室のトリックに挑戦!!】「薔薇十字館殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

今回は祭沢殺害の密室トリックに対し、それっぽいのを仕立ててみました。
ただ、あくまで「ぽい」モノなので、信用度については次回以降によるかなぁ……。
興味のある方は感想【密室トリックに挑む!!】へどうぞ!!


【「薔薇十字館殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

高遠遥一:ご存知「地獄の傀儡師」。今回に限っては犯人ではない。

白樹紅音:不動高校の教師、呪われし高校伝説に一役買いそうな予感。
佐久羅京:写真家。
祭沢一心:社長。第3の被害者に……。
冬野八重姫:フラワー・アーティスト。
月読ジゼル:歌人。
小金井睦:薔薇園経営者。第2の被害者に……。
禅田みるく:織物師。
皇翔:第1の被害者。バラバラ死体で発見される。
毛利御門:薔薇十字館の執事を名乗る男。おそらく雇われただけのキャスト。

ローゼンクロイツ:高遠に挑戦状を送りつけた怪人物。

<5話あらすじ>

・前回まではこちら。
【第2回犯人予想】「薔薇十字館殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

祭沢が応接ホールにて、胸を杭で打ち付けられた状態で発見された。
窓には内側から鍵、出入り口となる扉の内側にも薔薇が敷き詰められ人が出入りした形跡はない。
つまり、密室である。

この事実に気付き戦慄する金田一と高遠。
一方、ジゼルはこの状況を「罪人が裁かれた」と歌に詠む。
罪を犯した皇と小金井が祭沢に殺害され、祭沢が自殺したと言いたいらしい。

動揺するその他の面々。
そんな中、金田一と美雪は高遠の部屋で対策を練ることに。

高遠は事態を重視し、屋敷の見取り図を用意していた。
南端にあるらせん階段からは通路に出ることが出来ないことを告げる高遠。
もしも、其処から通路に出たければ階段を用い別の階から廻り込む必要があるらしい。

続いて、情報交換を行う金田一と高遠。
高遠によれば、祭沢は入浴しようとして何かに気付き怯えていたようだ。

一方、美雪から聞かされたジゼルの背にあった赤い十字の痣に興味を示す高遠。
そして、白樹の手にある青い十字の痣。
一体、何がどうなっているのか?

さらに、祭沢の死体発見現場へと移動する金田一たち。
どう見ても密室のようだ。

高遠は器用に窓を外すと、屋内へ侵入。
金田一、美雪もこれに続く。

祭沢の死体に近付く金田一たち。
やはり、祭沢は絶命しているようだ。
どうやら、一度別の凶器で刺殺された後に杭を突き立てられたのだろう。

胸に突き立たった杭を引き抜く高遠。
杭は死体を突き抜け床まで貫通していた。
何らかの意味があるのかと、頭を悩ませる金田一。

ふと、何者かの視線を感じる金田一と高遠。
逃げ去る人影を追った2人は、その人影がジゼルであると突き止める。
ジゼルは思わせぶりな台詞を連発し、金田一と高遠の関係を問い質す。

これに対し「(2人の関係は)平行線だ」と応じる高遠。

美雪は思い出す―――高遠が“地獄の傀儡師”であった事実に。
身近な驚異に気付かされ怯える美雪。
そんな美雪を励ます金田一だが、彼もまた困惑を隠せないのであった―――6話に続く。

<感想&推理>

新シリーズ「薔薇十字館殺人事件」第5話です。
20周年記念のラストを飾る作品ということで、今回も力が入りまくりでしたね。
なんといっても雰囲気がいいですね、やっぱり「館モノ」は偉大です!!

祭沢の死は今回で確定。
流石にあれで死んだふりは無理でしょう―――と思うんだけど、今回容疑者リスト(顔のアップと名前のアレ)が出て来なかったのが気になる。
ひょっとして祭沢が今回冒頭までは生きていて、金田一たちの現場検証前(5話後半前)に殺害された可能性も考えるべき?
あれは生死も示しているから、冒頭時点で生きていた祭沢を死亡と表記できずに容疑者リストを掲載出来なかったとか?
う〜〜〜ん、次回に容疑者リストが出るかは気にかけておいても良さそうか。
ただ、もっとありそうな説を後ほど唱えておく。

いずれにしろこれで、皇、小金井に続き、祭沢も死亡。被害者が3人に。

祭沢が風呂を見て怯えたのは、風呂場に浮かべられた薔薇の影響でしょうかね。
あるいは、タオルの柄か。
つまり、あの薔薇の銘柄に意味があると。

それにしもて今更、高遠の危険性を思い出すのはなぁ……。
もともとそう言う人だったワケだし。

でもって、問題は祭沢殺害のトリック。
前回に続き、一応「これかなぁ」みたいなのを1つ考えてみた。

ヒントになりそうなのは次の2つ。

1.床にまで突き抜けていた杭。
2.南端の螺旋階段からは扉が打ちつけられていて移動不可。

これまでも述べたけど、屋敷が十字型であることは絡んで来ると思うので2は其処で活かされそう。
と言うワケで、2は次の殺人のトリックであり、祭沢殺害に直接関わらないかもしれないなぁ……。

なので此処で重要視すべきは1。

【密室トリックに挑む!!】

では、此処からが祭沢密室殺害トリックについての考察。

もっとも気になるのは「何故、杭が貫通して居なければならなかったのか?」。
作中でも触れられている通り、祭沢殺害の凶器は杭ではなく、何か別の物だった様子。
それをわざわざ杭で床に縫い止めるのは何かある。

そう、縫い止めているのだ。
此処で注目したいのは死体発見現場が円形の応接ホールだった点。

でもって、祭沢の遺体は床に杭で縫いつけられていた。
さらに、前回指摘したようにホール前にはアナログな壁時計がたくさん置かれていました。

時計と言えば、中央に針があって円状の文字盤を針が回るもの。
ん……回る?

そう言えば、時計盤とホールの形は似てるけど……。
というワケで思いついたのがコレ。

「祭沢の身体を杭で固定しておいて、部屋自体をグルっと回しちゃいましたよ」説。

つまり、こんな感じ。

犯人は祭沢を殺害。
円状のホール中央に寝かせ、杭を打つ。
この際、祭沢は扉から見て斜めに配置。
当然、薔薇の位置もその足元にずれる。
この時点では、扉前には何もない。
犯人、悠々と脱出。
脱出後、時計の針のように部屋を回転。
発見時と同じ位置に移動させる。
祭沢は杭が支えとなり、角度が変わるが遺体は動かない。
扉の前が薔薇で埋まる―――密室完成。

きっと、金田一もホール前の壁時計を見てトリックに気付く流れではなかろうか。

【今回で考えられる「ローゼンクロイツ」の動機とは?】

前回から述べているけど、誰かが焼死したことによる復讐と思われる。

この根拠が白樹の手とジゼルの背中の十字の痣。
これは火傷の痕と思われます。
あの形状から考えると、焼けた鉄の格子窓に触れたものかな。
炎から逃げた際に出来た火傷だろう。

そして、毛利が過剰反応したことから元ホテルマンだと考えあわせると、ホテルの出火事故が思いつく。
今回、集められた面々はホテルの宿泊客で、皇、小金井、祭沢たちは出火の原因を作っており、この火事で大事な人物を亡くしたローゼンクロイツに復讐されているのではないか。

これが「薔薇十字館殺人事件」のバックボーンなのだろう。

しかし、こうなると高遠の異母妹の話は完全に眉唾。
これ、高遠がローゼンクロイツにプランナーとして協力している自作自演の疑いが……。
確かにローゼンクロイツ自身ではないが、まったくのシロとも言えないような……。

そうなると、白樹には兄弟が居たらしいが、あれは高遠の異母妹を示すものではなく、この火事で弟を亡くしたことを指している可能性がある。
高遠の異母妹だと読者に思わせるミスリードではないか。
もし、これが正しいとすると白樹が一躍容疑者筆頭に舞い戻ることになるが……。

【で、誰が「ローゼンクロイツ」なのよ?】

とりあえず、「ローゼンクロイツ」こそが殺人犯として。
容疑者は全部で8人、これは前回に作中で例の容疑者リストが発表された為。
此処には金田一、美雪、高遠、皇の姿が無いので彼らは犯人ではない。
高遠はプランナーの可能性があるが。

残った8人のうち、小金井は黒く表示されているので可能性は低い。
流石に地の文とも言えるリストで虚偽の情報を掲載はしまい。

同様に今回の祭沢も消えた。

ジゼルもないと思われる。
背中の十字傷を見せちゃってるので。
如何にも「何かありそう」では犯人は出来ない……筈。

毛利もないと思われる。
皇の事件で真っ先に疑われるのは分かっていた筈。
ローゼンクロイツならばそんな危険は避けると思われる。
もっとも、その危険回避の為に探偵役として高遠を招いた可能性はある。
だが、それ以外にも館内の構造を「ローゼンクロイツ」を除き、もっとも熟知していると思われる人物が犯人と言うのは流石にないだろうと思われるので。

となると、残るは白樹、佐久羅、冬野、禅田の4人。
さて、誰だろうか。

ジゼルと同様の理由で白樹を外したが、兄弟話で俄然浮上してるしなぁ。
白樹はかなり怪しい。

だが、一方で佐久羅も相当だ。
残された4人のうち唯一の男性だし、力仕事も出来る。

冬野と禅田はどちらが犯人でも影が薄いんだよなぁ……。
どちらかといえば、4番目の被害者候補だと思われるが。

というワケで、今回も依然として白樹、佐久羅のいずれかだと思われますが。
特にどちらかでないと実行できないトリックは今のところないようだし、どちらだろう?
個人的には白樹かと思ってるけど、これまた次回以降に持ち越し。

【5話感想】

冒頭でも述べたけど、今回も面白かったですね。
一方で、「ローゼンクロイツ」による被害者はまだまだ出そうな感じ。
少なくとも、あと2人は被害者になりそうな流れかな。
となると、自然に容疑者リストも幅が狭くなる筈なのですが……。

でもって、何より主張したいことが1つ。
持ち物検査をすべきでしょう。
少なくとも靴の裏を確認すべき。
今回全員が庭に出てしまってますが、犯人は杭と薔薇を用意しており、他者より汚れている筈だよ。
其処をチェックすべきだよ!!

それと、庭の薔薇の毒はハッタリの可能性が高まったな。
小金井は事前の毒物っぽい。

何故かって?
「薔薇十字館殺人事件」ラストで、不可能と思われていた毒薔薇ルートから高遠が逃走する為さ。
そして、金田一たちが館から帰るには毒薔薇じゃ帰れないからさ。

5話は此処まで。
以上を踏まえつつ、6話に期待!!

ちなみに「香港九龍財宝殺人事件」が2013年1月12日土曜日にドラマ放送されました。
ドラマ版について詳しくはこちらをどうぞ!!

ドラマ版「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件・アジア北米同日放送〜美雪誘拐!破滅の街の悲劇…死体出現密室トリックの謎はすべて解けた!」(1月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

さらに「リアル脱出ゲーム」さんとコラボすることも判明。
タイトルは「からくり館からの脱出」とのこと。
さらに「若桜町ミステリーウォーキング 〜消えた金田一少年を追え!!〜」イベントも開催予定。
こちらも注目です!!

超イベント開催判明!!「金田一少年の事件簿×リアル脱出ゲーム『からくり館からの脱出』」とは!?

「金田一少年の事件簿」ファンは鳥取へ向かえ!!「若桜町ミステリーウォーキング 〜消えた金田一少年を追え!!〜」が2012年11月3日、4日開催予定!!

◆「薔薇十字館殺人事件」関連過去記事
「薔薇十字館殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【トリック予想開始】「薔薇十字館殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第1回犯人予想】「薔薇十字館殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【第2回犯人予想】「薔薇十字館殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「薔薇十字館殺人事件」は2012年12月26日より「週刊少年マガジン」にて連載開始!!

「金田一少年の事件簿」20周年記念最終エピソードのタイトル判明、その名も「薔薇十字館殺人事件」!!遂に「あの人」も登場!?

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「香港九龍財宝殺人事件」のまとめはこちら。
「香港九龍財宝殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

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