ネタバレあります、注意!!
<ネタバレあらすじ>
深夜―――月明かりが照らし出す幻想的な空の世界にその少女は舞った。
少女の命は光の1つとなり、夜の闇に消えた。
そして、現代。
阿里は医療関連の事故を追及する女性監査官。
矢先、病院で桶谷という男性が死亡した―――病死らしい。
彼の死に不審なものを感じた阿里は調査を開始する。
阿里は桶谷の死の原因を「シャーガス病」ではないかと疑ったのだ。
だが、上層部の圧力で調査は停滞を余儀なくされてしまう。
個人的な調査を強行する阿里は、寄生虫に詳しい研究者を紹介して貰う。
その名は紐蔵。
彼の家を訪ねた阿里は彼の奇矯な言動に戸惑う。
そして、その右手の義手にも―――。
阿里から事情を聞かされた紐蔵は過去に起こった「桶谷食品の食品被害」を思い出す。
あれも「シャーガス病」が関係していたのだ。
かなりの被害者が出たらしい。
そして今回の被害者も名前は桶谷。
何か関連性があるのか?
一方、ある家庭ではさらなる「シャーガス病」の被害者が―――2話に続く。
<感想>
新進気鋭の朱戸アオ先生による連載「ネメシスの杖」、その第1話「占い師の杖」です。
勢いのある線で描かれたキャラに骨太な内容と、第1話からなかなか重厚な物語が展開されました。
タイトルである「ネメシス」はギリシア神話に登場する女神の名前。
「憤り」と「罰」を司り、「神罰の執行者」としての側面を持つらしい。
そこから考えても「桶谷食品の食品被害」が発端なのは間違いないか。
おそらく桶谷の死は謀殺となるのでしょう。
冒頭に女子高生が飛び降り自殺しており、これが「桶谷食品」の食品被害に遭った人物だとすると復讐が真っ先に考えられます。
あるいは桶谷の背後に黒幕がおり、これによる口封じの線もあるか。
次回が気になりますね。
ちなみに「シャーガス病」は実在の病気のようです。
『ネメシスの杖』はそれだけとってもかなり本格的な医療ミステリと言えそうですね。
それと、ネタバレあらすじはかなり改変されているので、オリジナルを読むことをオススメします!!
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