2013年02月17日

土曜ワイド劇場「ショカツの女7 新宿西署 刑事課強行犯係 消えた2億円のダイヤと完全犯罪!記憶喪失の美少女は殺人犯をみたのか?(記憶喪失の美少女は殺人犯を見たのか!?詐欺師が愛した女の運命と2億円のダイヤが語る完全犯罪の謎)」(2月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「ショカツの女7 新宿西署 刑事課強行犯係 消えた2億円のダイヤと完全犯罪!記憶喪失の美少女は殺人犯をみたのか?(記憶喪失の美少女は殺人犯を見たのか!?詐欺師が愛した女の運命と2億円のダイヤが語る完全犯罪の謎)」(2月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

新宿西署強行犯係でキャップを務める水沢礼子(片平なぎさ)のもとに、女性の声で「殺される」との緊急通報がもたらされる。礼子は部下の萩尾康弘(南原清隆)、大神瑞希(佐藤仁美)、青野信吾(山崎裕太)、柳井一郎(岡本信人)を伴い現場に急行。しかし、通報者の神田加奈子(中野若葉)はすでに殺害されていた。
加奈子は「あさくら宝飾」の営業員。遺体の周囲にはアタッシュケースと数個の宝石が散乱しており、物盗りによる犯行を思わせた。事件発生からの時間経過を考えれば、犯人が近くに潜んでいる可能性は高い。礼子はすぐに萩尾たちに周辺を捜索するよう指示を出す。
その結果、萩尾たちは意外な人物を見つけることになる。9歳になる加奈子の娘・沙織(石井萌々果)が、恐怖におびえ物陰に身を隠していたのだ。
加奈子と沙織は親ひとり子ひとり。唯一の肉親である母親が殺されるという凄惨な場面を見てしまったショックからか、沙織は事件前後の記憶を失っていた。ただひと言、礼子に「ホタル」と伝えただけで、母親が死んだことすら自覚のない沙織。気の毒に思った瑞希と青野は、沙織には嘘をついてでも、辛い現実を突きつけて記憶を戻させるようなことはしないと心に決める。そんな二人を見て、同じ年齢の娘を持ち、警官だった夫を亡くしている礼子は複雑な思いを抱く…。
翌日、捜査本部を設けた新宿西署は、本庁から管理官の西島亜佐美(筒井真理子)を迎える。礼子の上司・畠山課長(石丸謙二郎)は、上層部と衝突しがちな部下たちに向かい、今度こそ管理官の不評を買うなと釘を刺す。しかし、その甲斐むなしく、最初の会議で早くも不穏な空気が漂い始める。
亜佐美は萩尾の元上司。部下の言葉にも耳を傾けてくれるいい先輩だと萩尾は言う。しかし、「あさくら宝飾」での聞き込みの結果、わずか3日前に2億円相当のダイヤを紛失しながら、社長の朝倉(湯江健幸)は被害届を出していなかったという不自然かつ有力な新事実にも、亜佐美は二つの事件に関連は無いと即断。礼子には捜査の必要なしと念を押してくる。だが、納得のいかない礼子は命令に背き、一人でダイヤの捜査を始める。
朝倉によれば、ダイヤの紛失を知っているのは自分を除き、経理の北川美保(大路恵美)、商品管理の遠野梓(木口亜矢)、そして殺された加奈子だけだという。梓は、ダイヤ紛失の夜、社内でただ一人残業していた加奈子が持ち出し、それが元で誰かに狙われたのではないかと、自らの考えを礼子に告げる。しかし、加奈子と仲の良かった美保によれば、梓にも持ち出しは可能だという。調べると、2億円もするダイヤには保険がかけられておらず、その担当は梓だった…。
そのころ、沙織の入院先で事件が発生する。監視の隙をつき、沙織の病室に何者かが侵入したのだ。幸い、沙織は部屋の外におり、また見舞いに訪れた沙織の亡き父の友人を名乗る男がすぐに異変を知らせたため大事には至らなかったが、部屋には物色の痕跡がありありと残っており、消えたダイヤと殺人事件との関連は疑わしさを増していく。しかし、依然として亜佐美はダイヤの捜索は必要ないとの一点張り。礼子は堪らず、「調べたらまずい事があるのか」と率直な疑念を亜佐美にぶつける。亜佐美はそれには答えず、礼子の捜査は勘と感情に依っていると一刀両断。そんな礼子を慕う萩尾にも「失望した」と告げ、捜査本部から出て行ってしまう。
信頼し合っていた先輩・後輩の関係をこじらせてしまい、責任を感じる礼子。だが、同じように亜佐美に違和感を抱いていた萩尾は、礼子とともに捜査を続行する。
その後、マスコミに沙織が記憶喪失であるとの重大な機密事項が漏れ、その疑いが礼子たちに向けられる騒ぎが発生するが、それでもめげることなく二人は次々に新事実を発見していく。最も大きな収穫は、沙織の見舞客で亡き父の友人を名乗っていた男が偽名を使っていたということ。本名・武藤新一(柳沢慎吾)は、なんと宝石詐欺の前科者だったのだ…!
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)

朝倉が経営する宝飾店に勤務する加奈子が「誰かに狙われている、助けて」と通報し殺害された。
数日前にはダイヤが盗まれており、加奈子の犯行と思われたが……。
肝心の朝倉は何故か被害届を出していなかった。

加奈子の殺害現場付近では、その娘・沙織が保護されていた。
加奈子と沙織は母1人子1人。
この世に天涯孤独になってしまった沙織は記憶を喪失し「ホタルを見た」と恐怖に怯えるように。

そんな沙織に謎の男・武藤が近付く。
武藤は詐欺師であったが……。

捜査はと言えば、遅々として進まない。
管理官の西島は礼子の情報を無視、独自に何やら動いているようだ。
沙織の病室に何者かが侵入する騒ぎも起こるが、何故か対応する気も無いようだ。

一方、加奈子の親友であり同じ宝飾店で経理として働いていた美保によれば、ダイヤの盗難は同僚である梓にも可能だったらしい。
通報時刻が殺害時だとすれば、朝倉と梓には加奈子殺害時にアリバイが無い。
当の美保には沿線沿いのカフェに居たとのアリバイがあったが……。

矢先、マスコミに沙織の記憶喪失が報じられる。
何者かがリークしたらしい。

マスコミに沙織の記憶喪失をリークしたのは大神であった。
沙織が犯人に狙われないように配慮した結果らしい。
さらに、青野が沙織の病室に忍び込んだ本庁の捜査員を殴りつけてしまう。

西島により追及されたことで、礼子たちは窮地に。

しかし、この行動が沙織の凍り付いた心を溶かす。
恐怖に怯え続ける沙織だったが、大神と青野の心配りに触れ記憶を回復。
加奈子からお守りを預かっていることを思い出す。
その中身はロッカーの鍵であった。

ロッカーを調べた礼子たちは、朝倉の裏帳簿と消えたダイヤを発見する。
鑑定したところ、この消えたダイヤが偽物であったことが判明。

プロである加奈子が偽物と知らずに盗んだとは思えない。
裏帳簿のデータと突き合わせた礼子は「輸出戻し税」に目を着ける。
朝倉は偽物の宝石類を輸出することで、本物の宝石類にかかる税金の「不正還付」を受けていたのだ。 
当然、朝倉だけ出来ることではない。
朝倉の背後には、元警察官僚で代議士になった中村の存在があった。
朝倉は中村に得た利益を献金していたのである。

そして、経理を担当している美保もこの不正に関与しているに違いない。
しかも、美保は朝倉と交際しておりその子供を妊娠していたのだ。

さらに武藤と神田加奈子が元恋人であり、沙織と親子であることも分かる。

矢先、朝倉自身も何者かに襲われ生死を彷徨う大怪我を負う。
実は朝倉は梓とも交際していた。
加奈子殺害時には2人で共に過ごしていたらしい。

中村の存在を知った礼子は西島を追及する。
西島亜佐美の不審な行動はすべてこの不正の事実を隠蔽する為にあった。
上手く穏便に処理できれば、女性だけの捜査部署を新規に作成する約束を上層部と取り交わしていたのである。
この為には「大事の前の小事」と言い張る西島。

そんな西島に礼子は「事件に大小は無い」と主張。
普段は上司に従う畠山もまた、果敢に抵抗を示す。
これに西島は大きなショックを受けることに。

なんとしても、事件を解決しなければならない。
そんな使命感に駆られた礼子は捜査を続行。

沙織が「ホタル」を見たのではなく、閉店テーマの「蛍の光」を耳にしたことに気付く。
さらに、沙織が犯人の持つライトを目にした為に「ホタル」のように思い込んだのだ。
だとすれば、「蛍の光」が流れる時刻に加奈子は殺害されたに違いない。
実際の犯行時刻は、通報時刻の1時間前だったのだ!!

犯行方法は次のようになる。
犯人は自分も加奈子と共に「何者かに狙われている」と偽装し、加奈子に警察に助けを求める電話を架けさせた。
しかし、この通話は繋がっておらず、犯人は加奈子の声を録音していた。
その後、実際に加奈子を殺害。
自身のアリバイが成立する時間を見計らって、録音した音声を用い通報したのだ。

これで武藤にも美保にもアリバイは無くなる。
どちらかが犯人なのか?

直後、武藤が沙織を呼び出し、裏帳簿のデータを渡すよう脅迫して来た。
沙織の身柄を案じる畠山は単身で取引に向かい、沙織を救い出すものの自身が捕まってしまう。

畠山を救出に動く礼子。
畠山は「9時に会議がある」と「9階に捕まっている」ことを教え、礼子たちは武藤のもとへ駆け付ける。
何故か、其処には礼子の手により美保も連れて来られていた。

武藤が今回のような暴挙に踏み切った理由を、彼に代わり口にする礼子。

武藤は私利私欲ではなく、加奈子の仇を討とうとしていた。
当初、武藤は大金を手に入れるべく、加奈子に頼み裏帳簿を手に入れようとした。
ところが、加奈子は不正の事実を知ると正義感から告発しようとした。
そこで何者かに殺害されたのだ。
自分の所為で加奈子が殺されたと思った武藤は復讐すべく加奈子の志を引き継いだのだ。

そんな武藤に、礼子は美保こそが犯人であると断定する。
加奈子の音声を用い通報した美保。
だが、音声を再生した際に電車の通過音が紛れ込んでいたのだ。
そして、美保がアリバイを作ったカフェの近くにも電車が走っていたのだ。

加奈子殺害は美保の単独犯行であった。
お腹の子供に父親が必要だと思った美保は、朝倉を告発しようとする加奈子が邪魔だったのだ。
ところが、当の朝倉はそんな美保の気持ちを裏切っていた。
美保と結婚する気は無かったのだ。
そこで、逆上した美保が朝倉を襲ったのである。

自身の行為を正当化する美保。
そんな美保に礼子は加奈子の想いを告げる。
加奈子は美保のことを想い、父親の名前を教えられるように正義を貫こうとしたのである。
これを聞かされた美保は涙ながらに謝罪するのであった。

こうして、美保が逮捕された。
だが、武藤は畠山を解放しようとしない。
その背後から近づく青野たちの影。
不意を突き、武藤を拘束し畠山を解放することに成功する。

武藤は加奈子に生活費を振り込んでいた。
加奈子と沙織に迷惑をかけたくない……結婚しなかったのも武藤なりの気遣いだったらしい。

沙織は武藤が父と知り、どんな父でも一緒に居たいと主張。
これに心打たれた武藤は、沙織と共に生きることを望むように。

中村代議士が逮捕された。
事の発端は裏帳簿がマスコミにリークされた為である。
西島は今回の責任を取り、退職することに。
実は、リークしたのは西島であった。
彼女なりの正義を貫いたらしい。

西島は礼子に自身の正義を託し、去ったのである―――エンド。

<感想>

「ショカツの女」シリーズ7作目です。
シリーズとしては前作(6作目)が2011年11月19日に放送されたので、実に1年3ヶ月ぶりの新作となります。
過去記事がありますね。

土曜ワイド劇場「ショカツの女6 新宿西署 刑事課強行犯係 殺人を的中させる占い師!タロットカードの真意と自殺トリックの謎?美人妻の悲しき過去と完全犯罪!!」(11月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「ショカツの女(4)爆弾魔の人質になった刑事たち!6年前の事件を隠蔽した警察権力への儚き抵抗!!愛妻の死の真実を暴け(ショカツの女4 新宿西署 刑事課強行犯係)」(4月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

さて、ドラマ本編の感想を!!

なかなか良かったですね。
バランスもかなり良かったと思います。
特に登場キャラクターごとの重要性や設定の按分も抜群だったように思えます。
展開の緩急も考えられていたように思いました。

後半、泣かせようと些か強引な場面もありましたが、あれはあれでアリでしょう。
理屈で納得出来ないシーンもありましたが、感情では納得出来ていたように思います。
美保は情緒不安定気味にも思えましたが。

トリックについては「電車の音」よりも「携帯の発信基地局」の方が良かった気もしますが、コレはコレでアリ。

ちなみに、畠山大活躍でしたね。
これが1番良かった。
超人的なヒーロー、ヒロインが活躍する物語も好きですが、小市民的なキャラがそれなりに奮闘する姿こそがもっとも応援できると言うものです。
その点でも楽しめました。

良いドラマでした!!
次回にも期待!!

<キャスト>

水沢礼子:片平なぎさ
大神瑞希:佐藤仁美
青野信吾:山崎裕太
柳井一郎:岡本信人
武藤新一:柳沢慎吾
北川美保:大路恵美
西島亜佐美:筒井真理子
畠山義信:石丸謙二郎
水沢公子:冨士眞奈美
萩尾康弘:南原清隆 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


“ショカツ”繋がりで「ショカツ (角川文庫)」です!!
ショカツ (角川文庫)



【関連する記事】
この記事へのコメント

こんばんは。久しぶりの「ショカツの女」、じっくり見ました。いつものように感想を。

 (感想)
 1、全体の感想として、良かった、その一言につきます。個人的には、「ヒーロー」、これが印象に残りましたね。大神や青野の少女に対する行動は、組織的には非難されても、個人の心を開くことにつながる、ヒーローって、こんな形もあるんだなと、改めて実感しました。

 2、最後の、決定的な証拠の場面、基地局だけではなく、電車の音も必要だと思います。万が一、現状と電話をかけた場所の基地局が、同一になった場合のことも考えての事ですが…。

 3、このシリーズ、個人的に、南原さんの演技には感心しています。見ていても、演じているというよりかは、日常がそのまま移行してきた感じの演技で…。今回も、いい味出していた気がします。

 来週の牧田さおりも、去年は放映されなかった組ですので、楽しみですね。
Posted by J-PETER at 2013年02月17日 23:12
Re:J-PETERさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

1.確かに「ヒーロー」にポイントが置かれていたように思えますね。

2.基地局については「アリバイの必要上から犯行現場と出来るだけ距離を取る筈なので、基地局も異なっているだろう……」的な理由でした。
でも、「電車の音」との合わせ技の方が安心ですね。

「電車の音」と言えば、「音の捜査官」を思い出しました。

3.南原さん、今回も奮闘されていましたね。
「ショカツの女」シリーズはキャストも健闘されているように思います。

そう言えば、「牧田さおり」の前回は2011年8月27日放送。1年半近いですね。
それだけに、期待です(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2013年02月19日 00:07
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。