<あらすじ>
元祖トキ屋拘蛟龍堂と本家トキ屋拘蛟龍堂は長年いがみ合ってきた歴史を持つ薬問屋。
もともとは鴇屋万右衛門が一代で起こした薬問屋で、越歴丸という薬を開発、病に倒れた後は二人の愛弟子に調合法を伝授した。愛弟子は犬猿の仲だったため、憎み合った末に本家と元祖という二つのトキ屋拘蛟龍堂が生まれてしまったのだった。
ついにある日事件が起きる。本家の長男喜一郎がある日元祖の若旦那、長彦のもとに殴り込みもみ合いの末、長彦に劇薬をかけて失踪してしまうという事件が起きる。その後二年の時を経る。
東京、下町。金田一耕助は事件を一つ解決し新聞にも初めて取り上げられたものの、家賃も滞らせてしまうほどまだまだ駆け出しの探偵。そんな活動を始めたばかり金田一のもとにこれ以上ない依頼が舞い込み、早速依頼者の元に走る金田一。場所は大阪。向かったのは本家トキ屋拘蛟龍堂。依頼者は、トキ屋拘蛟龍堂の長女、喜一郎の妹、初恵だった。その美しさに息をのむ金田一。初恵は最近何者かに尾行されているというのだった…。が、まだまだこの時はこの先に待ち受けている世にも残忍かつ冷酷、そして巧妙なトリックの上にトリックが潜む事件だとは金田一も知るよしもなかったのだった…。
そのころ、新聞で金田一耕助が偶然現場にいたことにより事件解決という記事を読んでいる明智小五郎の姿が。金田一に興味を持った明智は早速金田一の元を、身分を隠して訪れるのだった。
(フジテレビ公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
元祖トキ屋拘蛟龍堂と本家トキ屋拘蛟龍堂はもともと同じ創業者に源流を求める。
その名は、鴇屋万右衛門。
彼は越歴丸(此処からはエレキ丸と表記)という万能薬を作りこれを広めた。
エレキ丸の製法は彼の2人の愛弟子に引き継がれた。
だが、この2人は仲が悪く、結果、元祖と本家に分裂したのである。
その日、元祖の後継者・長彦が本家の後継者・喜一郎に硫酸を浴びせられた。
原因は喜一郎の妹・初恵と長彦の結婚が中止になったことに、喜一郎が怒ったのだ。
元祖のトモがこの結婚に反対したのだ。
こうして、悲劇が起こった。
喜一郎はそのまま出奔し行方をくらました。
硫酸を浴びた長彦は覆面の被ると元祖の2階にてひっそりと生活することとなった。
それから2年経過した昭和12年。
若かりし日の金田一耕助のもとに、ある依頼が届いた。
依頼主は本家の初恵。
初恵によればエレキ丸の製法を目的としたサンプク製薬に狙われているらしい。
この警護の依頼である。
可憐な初恵を守りたい。
金田一は本家と元祖の関係にも興味を示し、この依頼を引き受ける。
それにしても……金田一は思う。
まるで、本家と元祖は鏡合わせのようにそっくりな建物だなぁ……と。
ところが、こんな呑気な感想を述べている場合では無かったのである。
金田一が到着したその晩、事件が起こったのだ。
本家の向かい側にある元祖の2階にて長彦が2人組の男に誘拐されたのである。
この現場を金田一が目撃したのだ。
金田一は警察に連絡するべく、直接足を運ぶ。
それから数十分後、戻って来た金田一を違和感が襲うのだが……。
翌朝、長彦が死体で発見された。
その死体は無惨にも焼け焦げていた。
担当した浅原警部によれば、何者かに殺害された後に焼かれたらしい。
長彦誘拐時、元祖の人々は蔵に閉じ込められていた。
また、元祖の人々も金田一と共に居り、アリバイが成立している。
果たして、誰が長彦を誘拐し殺害したのか!?
一方、帰国したばかりの明智小五郎はホテルでこの事件の記事を目にし興味を持っていた。
彼の興味を一際惹いたのは、金田一という若い探偵であった。
その頃、金田一はある推理に辿り着いていた。
事件がサンプク製薬と長彦の狂言だと言うのだ。
実はトキ屋では、元祖、本家共にエレキ丸の製法は後継者にしか伝えられていない。
そして、この後継者が途絶えた場合はエレキ丸の製法もまた絶えてしまう。
よって、後継者が居なくなった店は潰れる他ないのである。
その為に元祖では長彦を逃げられないように軟禁していた。
当然、長彦は逃げだしたいと願うだろう。
これにサンプク製薬が目を付けた。
逃がす代わりにエレキ丸の製法を教えるよう取引した。
自由になった長彦だが、生きていれば追われ続けることになる。
そこで別人の死体を用意し、その死を偽装したとの推理である。
焼かれていたのは身許を隠す為。
これを基にした物であった。
ところが、解剖の結果、死体は長彦であると確認されてしまう。
こうして、金田一の推理は根底から覆された。
さらに、意気消沈する金田一に近付く影が……。
その人物は自身を新聞記者であると名乗った。
新聞記者は今回の事件が興味深いモノであると断言する。
これに苛立ちを隠せない金田一。
初恵の為にも事件を解決せねばならないのだ。
矢先、元祖の従業員・福助が本家に乗り込んで来る。
福助は元祖が潰れるのは初恵の所為だと主張し批難する。
これに初恵は自身が後継者となるので、本家と元祖を統合しようと持ちかける。
福助は涙を流して、この提案を受け入れるが……。
その夜、屋台で1人ほくそ笑む福助に近付く人物が居た。
福助はその人物を見るや、驚嘆しその場を逃げ出す。
だが、相手は福助に追い縋る。
翌朝、新たな事件が発覚する。
なんと、首無し死体が発見されたのだ。
殺害された後に、首を斬り落とされたようだ。
しかも、福助が自室で毒殺されたのである。
急展開に動揺する金田一の前で、新聞記者は「被害者の顔がすぐには判別出来ないなぁ」と意味ありげに呟く。
これを聞いた金田一は先の長彦殺害との共通項に気付いた。
さらに、最近では本家から元祖へと客が流れているらしい。
これを知った金田一はある推理に辿り着いた。
金田一が導き出した結論、それは「犯人は2年前に姿を消した喜一郎である」とのものであった。
2年前、喜一郎は長彦に硫酸を浴びせ大怪我を負わせた。
その後、喜一郎は逃走したと思われていた。
だが、もしもこれが逆だったとしたら。
硫酸を浴びたのは長彦ではなく、喜一郎だったのだ。
初恵と交際していた長彦は喜一郎を傷付けたことを知られることを怖れ、福助の提案で身を隠した。
だが、このままでは元祖に後継ぎが居なくなり潰れてしまう。
其処で、福助は一計を案じた。
喜一郎を長彦と偽らせ拘束し頭巾の下に猿轡、手鎖で押し込めたのである。
そして2年後、おそるおそる帰って来た長彦は驚いた。
喜一郎が身代わりとなっていたのである。
なんてことだ!!
長彦はサンプク製薬にエレキ丸の製法と引き換えに喜一郎救出を依頼した。
こうして、救出された喜一郎だがその恨みは凄まじく長彦を殺害してしまう。
そして、福助を殺害しようとしたのだが……返り討ちに遭ったに違いない。
これが金田一の推理であった。
ところが、これに件の記者が奇妙な顔をする。
どうやら、彼の考えは異なるようである。
しかし、これに取り合うことなく金田一は初恵に別れを告げると東京に引き返してしまう。
残された記者は何やら残念そうだ。
そんな彼がこんな噂を耳にする。
「最近、本家から元祖に客が流れているそうだよ」
途端、彼の顔色が変わる。
新聞記者は密かに浅原警部に連絡を取るや、金田一が推理が間違っていたと述べていたと伝える。
彼の目的は果たして……。
翌未明、本家トキ屋を足早に去ろうとする女性が居た。
普段の彼女からは考えられない洋装に身を包んではいるが……初恵だ。
さて、店を出ようとしたところで。
ドンドンドン!!
店の戸が叩かれた。
「すいません、夫が倒れたんです。エレキ丸を分けて下さい!!」
戸の向こうに居る女はエレキ丸を所望する。
出し抜けの要望にも起きて来た店員が応えようとした。
すると……初恵がエレキ丸の瓶を取り上げるや割ってしまった。
「やはり、そうでしたか」
声と共に現れたのは大阪に帰った筈の金田一。
金田一は関係者を呼び集めると、今度こそ真相を明かすと宣言する。
最近、本家の客が元祖に流れつつあった。
本家のエレキ丸が効かなくなった為だ。
何故なら、初恵はエレキ丸の調合技術を知らされていなかったのだ。
知っていたのは、元祖・長彦と本家・喜一郎のみだったのである。
2年前の事件後、当初は在庫で凌いでいた初恵だが、それも在庫が切れる共に終わりを告げた。
困り果てていたところ、長彦が逃亡を企てていたことを知った。
初恵はこれを福助に教えた。
もし、長彦に逃げられてしまえばエレキ丸の製法は失われてしまう。
初恵と福助は長彦を処刑した。
これと並行して金田一を大阪に呼び出した。
狙いは長彦の殺害事実の隠蔽である。
その為に、大掛かりな仕掛けを施した。
なんと、元祖と本家が建物のみを残し入替っていたのである。
つまり、住人や店子も全員があべこべになっていたのだ。
元祖の人々は本家に。
本家の人々は元祖に。
金田一が本家だと思っていた建物は元祖だったのだ。
つまり、金田一は本家ではなく元祖に泊っていた。
全員共犯ならばわざわざ仕掛けを行う必要はない。
何故、こんなことを行ったのか!?
元祖のトモは大きな音に敏感であった。
そのトモの隣で誘拐騒動を起こせば、トモに感付かれてしまう。
だから、入替りという大掛かりな仕掛けに頼らざるを得なかったのだ。
長彦を焼いたのは、その死亡推定時刻を偽装する為であった。
こうして本家と元祖の統合が成功したかに思われた……。
ところが、このタイミングで2年間失踪中の喜一郎が戻って来た。
折角、此処まで上手く運んでいたのに……こうなれば、福助にとって喜一郎は邪魔者でしかない。
其処で喜一郎は殺害されたのだ。
首なし死体の正体は喜一郎であった。
戻った福助は気を落ち着けるべくエレキ丸を服用し落命した。
その製法は殺される直前に長彦から福助が聞き出した物だった。
だが、これこそ長彦の罠だったのだ。
殺されることを覚悟した長彦は、復讐するべく毒薬の製法を教えたのだ。
初恵はこれに気付かず、福助は服毒死したのである。
製法が分からない以上、もはやどうしようもない。
初恵は本家と元祖の人々を捨て逃げ出そうとしていたところを、こうして拘束されたのだ。
喜一郎の切断された首と帽子、巾着が発見された。
これにより、金田一の推理の正しさは証明された。
さらに、トモ婆さんの証言により初恵の出自が明らかになった。
初恵は妾の娘だった為に、後継者扱いされていなかったのである。
だから、製法も知らされていなかった。
兄・喜一郎を憎んでいたと語る初恵。
だが、喜一郎の日記には兄として妹を想う心が記されていた。
喜一郎は初恵と長彦が結婚し、トキ屋が統合されることを望んでいたのだ。
これを聞いた初恵は泣き崩れるのであった。
こうして、初恵が逮捕された。
数日後、東京へ戻っていた金田一は驚きのあまり言葉を失っていた。
なんと、初恵が逮捕されたことを新聞記事で知ったからである。
しかも、自分の手柄となっていたのだ。
自分は此処に居る……でも、大阪にも居て初恵逮捕にも協力したらしい。
これは一体、どういうことだ!?
同じ頃、大阪ではその答えが示されていた。
初恵を告発した金田一は、何やら顔に手をかける。
ビリリリ……甲高い音とともに金田一の顔が剥がれた。
なんと、その下から現れたのは―――明智小五郎!!
そう、金田一は喜一郎犯人説を唱えた時点で東京へ戻ってしまった。
その後を明智が金田一に変装し引き継いだのだ。
明智は浅原警部らに正体を明かすと、金田一の推理に盲点があったことを告げる。
その盲点こそ初恵である。
金田一は初恵をまったく疑っていなかった。
だからこそ、逆説的に初恵を疑うことに気付いたらしい。
これが事件解決に繋がったのだそうだ。
そして1週間後、金田一は自宅で未だに悩んでいた。
身に覚えのない推理で名が出たのだ。
もしや、自分でも気づかないうちに何かの力に目覚めたのだろうか!?
思い詰めた金田一だが、ふらりと街へ出ることに。
街先では、あの新聞記者が歩いていた。
その傍には妙齢の美女と紅顔の美少年が付き従っている。
以前と雰囲気が違うような……首を傾げつつ記者に声をかける金田一。
今の金田一にとって重要なことは、事の顛末を知ることであった。
だが、新聞記者は何やら笑うばかり。
こうなれば……この謎を解けるのは明智先生しかいない。
金田一は明智への依頼を考えたのだ。
これに新聞記者の両隣の2人がクスクスと笑い出した。
ワケが分からない金田一。
新聞記者は後に名を成すであろう後輩に助言を与え、そのまま去り行く。
やはり、ワケが分からない金田一。
だが、数歩進んだところである写真に目を奪われる。
それは明智の活躍を描いた活動写真の看板であった。
あっ!!と叫ぶやすべてを察した金田一は走り出す。
「明智先生〜〜〜!!」―――エンド。
<感想>
ドラマ原作は「森江春策シリーズ」で知られる芦辺拓先生『明智小五郎対金田一耕助』(原書房刊)。
・『明智小五郎対金田一耕助』(芦辺拓著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
シリーズには『金田一耕助対明智小五郎』と『明智小五郎対金田一耕助ふたたび』がありますね。
特に『明智小五郎対金田一耕助ふたたび』は前後篇にて現在進行形で連載中なので、ドラマ版にて興味を持たれた方はチェックを!!
・『金田一耕助VS明智小五郎』(芦辺拓著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(前篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
では、ドラマ感想を。
中盤からオリジナル展開……驚きました。
ある意味、原作とはトリックだけを借りた別物だなぁ。
それと後述するけど、原作には明智と金田一両探偵である必然性があったが、ドラマ版ではこれが無かったような気がする。
さらに、改変したことにより幾つかシナリオ上の齟齬が出てましたね。
ただ、軽妙洒脱な雰囲気は活かされており、その点は良かったと思います。
特にドラマ版では製法に執着するあまり、その製法自体が失われるという諧謔的な結末なのが良かったですね。
もはや、あの世界では「エレキ丸」は存在しないのでしょう。
初恵の悪女ぶりが大きく緩和されていましたね。
ええ、そうです。
ドラマ版のアレよりも原作は悪女ぶりを発揮しています。
そして、長彦の意外な活躍。
初恵や福助が毒薬に気付かないようなレシピを教えることが出来るとは。
強壮作用を極端に強化した物かとも思ったが、作中で毒薬と断言されてる以上は違うだろうし。
こうなると、少なくとも原料に毒草は用いていないのかな。
もし、原料に危険物が混ざっていれば、2年前までお手伝い扱いだったとしても現在は製薬研究に携わる初恵なら気付いても不思議ではないと思うし……。
もしかして、初恵も福助も製薬については素人だったのかなぁ。
ただ、2点だけ明智と金田一2大探偵のファンとして納得いかない点が。
まず、原作にあった金田一の活躍がドラマ版では省略されたこと。
原作だと喜一郎は過去の時点で初恵に殺害されており、これを金田一の特徴を活かした洞察力で見抜くのだけどなぁ……。
原作だとこれにより両者の性質の違いを上手く反映していたんだけど。
例えば、金田一と言えば映像作品で有名な「しまったぁぁぁぁぁぁ」の台詞通り、事件が終息した後に犯人を指摘することが多い探偵。
その分、過去の因縁など動機に拘りを見せます。
一方、明智は犯人の行動を予測し、自爆装置(火薬)に水を入れておくなど先回りすることで事件を阻止することが多い探偵。
こういった「後手に回りがちも、本質に拘る金田一」と「事件の発生自体を阻止する明智」のキャラクター性の違いが上手く取り入れられていたのが原作。
だからこそ、本歌取りに成功しており、キャラクター性に関しては「文句なし」でした。
此の点がドラマ版だと弱いか。
そして、ドラマ版それ自体が生んだ1番の問題がコレ。
金田一が明智の素顔を知らないのは問題かなぁ……。
あらすじではああ書いたけど、新聞記者が明智の変装ならともかく素顔だったことはラストの再会で、金田一にあのときの新聞記者として見分けが付いちゃってるから確実。
となると、金田一はその道のプロを目指すなら知っておくべき最高峰の相手の顔を知らないことに……。
これは……マズイぞ。
しかも、浅原も同様に明智の顔を知らないことになるのだが……。
ラストの再会シーン、あれがあるから面白いんだけど、あれがある為にこの矛盾が生じる。
うおおおおおおおおおおお、どうすればいいんだ。
いや、どうしようもないんだけどね。
そう言えば、原作で登場したあの人物も省略されたなぁ……寂しい。
キャスト的には満足出来る作品だったので、シリーズ続編も期待したい!!
ただ、今度は原作に沿って欲しいかな。
【ドラマ化情報】
・【至急報】謎の推理ドラマ情報が!!果たして「KvsA」とは!?
・「KvsA」の正体判明!!土曜プレミアムSPドラマ「金田一耕助vs明智小五郎」だった!!
・遂に制作発表された「KvsA」!!「金田一耕助VS明智小五郎」そのストーリーとは!?
・芦辺拓先生が描く明智小五郎と金田一耕助が帰って来た!!『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(前篇)』が角川書店刊『小説野性時代』に掲載!!
◆関連過去記事
【森江春策シリーズ関連】
・森江春策シリーズ第1作にして初々しい学生・森江青年が初登場する作品はこちら。
「殺人喜劇の13人」」(芦辺拓著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「綺想宮殺人事件」(芦辺拓著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・土曜ワイド劇場版「森江春策」シリーズ第1作となった「弁護士・森江春策の裁判員法廷 殺人レシピのさしすせそ」のネタバレ批評(レビュー)も含んでます。
「裁判員法廷」(芦辺拓著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「探偵Xからの挑戦状!」にあなたも挑戦!?「森江春策の災難」ネタバレ批評(レビュー)です。
「森江春策の災難」(芦辺拓著)ネタバレ批評(レビュー)
・『明智小五郎対金田一耕助』(芦辺拓著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『金田一耕助VS明智小五郎』(芦辺拓著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『明智小五郎対金田一耕助ふたたび(前篇)』(芦辺拓著、角川書店刊『小説野性時代』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
【ドラマ版】
・土曜ワイド劇場「弁護士森江春策の事件 殺人同窓会・すり替った友人の死体〜君は一体誰!!密閉空間の移動トリックで法廷が踊る!?」(8月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「弁護士・森江春策の事件 透明人間の完全犯罪!!偽装結婚で殺された病院長!?死のカプセルが相続人を狙う」(10月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)
<キャスト>
金田一耕助:山下智久
善池初恵:武井咲
<本家>
善池喜一郎:遠藤要
善池芙佐子:朝加真由美
音吉:柄本時生
<元祖>
丸部長彦:忍成修吾
丸部トモ:草村礼子
福助:マギー
小林少年:羽生田拳武(ジャニーズJr.)
浅原警部:益岡徹
明智小五郎:伊藤英明 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)
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見ていて思ったのですが喜一郎が長彦の顔を焼いたのに初恵と長彦が結婚できると思ってたのがどうしても納得いかなかったです
いくらいがみ合ってるからといって加害者の身内と被害者を結婚させようなんて普通は思わないだろうなと
あと妹だと思ってたなら製法のコピーぐらい置いていってやれよと思ったり
あれだとほとぼり冷めたし戻ろっかなと思ってたようにしか思えなかったです
製法の偽レシピに関しては元の材料が「元々毒性はあるが少量だと薬になるのでレシピには数値を誤魔化して書いた」もしくは「一つ一つは無害でも混ぜ合わせると毒性があるものだった」現代的なら「アナフィラキシーショックだった」という好意的な解釈がありますがいかがでしょうか?
やっぱり初恵達が素人だったでFAでしょうか
初恵が悲劇のヒロインチックになったのは色んなところに配慮した結果ではないでしょうか
主に初恵に対してとか
左文字といい明智といい変装する時は体格はどうなんだといつも思ってます(笑)
フィクションなので気にしたら負けだと思って見てますが
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
確かに、喜一郎にあれだけのことをやられてしまっていたら、初恵と長彦の結婚は有り得ませんよね。
そもそも、結婚が有り得なくなったからこそ喜一郎の長彦への襲撃が発生した筈。
此の点も、改変した結果起こった矛盾ですね。
そして、硫酸を用意していた以上、逃走するつもりな筈なので、初恵や店の者のことを考えるならレシピを残すのも自然な流れ。
此の点も、改変した結果起こった矛盾か。
落ち着いて考えてみると、どうにも原作に忠実な前半と改変した後半とが噛み合っていないなぁ……。
長彦レシピの件については、ご指摘の通りいろいろ理由が考えられそうなので、これはクリア出来そうかな。
変装については……骨格すら変えるのがプロの条件なのです!!と言い切ってみる(^O^)/!!