2013年02月22日

「実は私は」第4話「お見舞いに行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第4話「お見舞いに行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第4話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡:朝陽の友人の1人。割と友人想いの様子。
嶋:朝陽の友人の1人。軽い。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

辛うじて葉子の秘密を守り続ける朝陽。
そんな朝陽にショッキングな出来事が!!

登校したところ、葉子の机が空席になっていたのだ。

まさか―――朝陽に知られたこと原因で姿を消したのか?
慌てる朝陽だったが、意外な事実が判明。

葉子は風邪を引いて欠席していただけであった。
というワケで、朝陽は2人の仲を応援してくれている友人・岡の薦めで葉子のお見舞いに行くことに。
教師の協力を得て、葉子宅にプリントを届けるとの大義名分も用意した。
これで準備万端である。

だが、こうなると怖いのはみかんの存在。
しかし、この点も岡は対策を練っていた。

スケープゴートとして用意されたのは、朝陽と葉子の仲をやっかむ友人の1人・嶋。
哀れ、嶋はみかんの興味を惹く囮として犠牲になった……彼は星になったのだ。

嶋という尊い犠牲を払いつつ、葉子宅を訪れた朝陽。
吸血鬼だけに豪奢な洋館をイメージしていた朝陽だが、その自宅は至って普通のアパートであった。

いざとなると意識し過ぎて、2の足を踏む朝陽。
と、葉子の側から朝陽を見つけて声をかけて来る。

体調を崩していた葉子だが、今は特に問題ないらしい。
可愛らしいパジャマに身を包み、朝陽に手を振っている。

これだけでも来た甲斐があった……と感慨深い朝陽。
葉子が朝陽に気付いたのにはワケがあった。
教師から朝陽がプリントを届ける旨の連絡があったのだ。
これが後に大きな意味を持つことになるとは、このときの朝陽は知る由もなかった。

とりあえず玄関で要件を終え帰ろうとする朝陽だが、葉子は執拗に引き留める。
これは、まさか愛の告白……などというワケもなく、葉子は初めて出来た友人・朝陽を自宅に招きたかっただけであった。
その為に、教師から連絡を受けると、かなり無理をして掃除したようだが……。

葉子から絶対に押入れを開けないように念を押される朝陽。
其処に物を片付けたことはバレバレである。

矢先、岡から朝陽の携帯に電話が。
席を外し、屋外で電話を受ける朝陽。

岡が伝えて来た内容は朝陽にとっては悲報であった。
嶋が耐え切れず、すべての事情をみかんに教えてしまったらしい。
つまり、みかんはココへ向かって来ているのだ。

葉子が危ない!!
葉子の部屋へ駆け戻った朝陽は意外な光景を目にする。

「いや……あのね。あはは」
何故か空笑いを続ける葉子。
強襲して来たみかんに、朝陽同様に「押入れを開けてはいけない」と伝えたところこうなったらしい。

その足元には押入れの内容物に押し潰され、蛙のようにのびたみかんの姿が―――5話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
本作、かなり面白い!!

今回も良かった!!

みかんのキャラ特性をフルに活かしきったこのオチ。
思わず笑ってしまった。
朝陽と葉子の前振りが見事に効果を発揮している。
完成度高い!!

ただ、これまで(4話まで)がオチに必ずみかんを絡ませるのが気になるかも。
些か、みかんに依存し過ぎかもしれない。
みかんはそれだけの破壊力を持つキャラだけど、もう1人オチに繋げられるキャラが居れば物語の幅が広がりそう。
朝陽と葉子だとなかなかコメディ路線にしづらいからかなぁ。

とは言え、まだ4話。
5話以降になれば新キャラも登場しそうかな。
そうすれば、さらに世界観が広がりと深みを増す筈なので期待!!
興味を持った方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
それくらいの出来でした!!

最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話「告白します!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第2話&第3話「弁当を食べよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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