2013年03月31日

土曜ワイド劇場「法医学教室の事件ファイル すべてが“1/2”の死体の謎…疑惑の女弁護士vs女医!綺麗な殺害現場と3センチ足りない髪の秘密」(3月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「法医学教室の事件ファイル すべてが“1/2”の死体の謎…疑惑の女弁護士vs女医!綺麗な殺害現場と3センチ足りない髪の秘密」(3月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

二宮早紀(名取裕子)は港南医大・法医学教室の准教授で、神奈川県警から監察医を委託されている。夫の一馬(宅麻伸)は横浜東署の警部で、2人の間にはこの春、新聞社に入り、晴れて社会人となる愛介(佐野和真)という息子がいる。また、一馬には七海(由紀さおり)という叔母がいて、時々二宮家内を引っ掻き回すので、早紀にとってはありがたい相手ではない。

高級マンションの地下駐車場の車の中で、胸から血を流し、ロープで手足を縛られた女性の死体が発見された。車の所有者は、敏腕弁護士の西島玲子(櫻井淳子)で、玲子は小学生の娘・浅倉裕未(伊丹彩華)と乗りこもうとしてカーゴスペースに横たわる死体に気づいたという。
現場に駆け付けた早紀は、遺体の顔を見て驚く。1カ月前、早紀と一馬は、自転車を猛スピードで走らせる女性・吉永涼香(松尾れい子)がジョギング中だったスイミングクラブコーチ・風野真知子(吉井怜)と接触する事故を目撃したのだが、殺されたのは事故の被害者である真知子だったのだ。そして、そのとき自転車を走らせていた加害者の涼香が、駐車場にいることにもビックリする。涼香は、玲子たちの住むマンションのコンシェルジュだった。
殺された真知子は、自転車事故の加害者である涼香に500万円の慰謝料を求めており、玲子の所属する事務所の弁護士・山谷秀平(賀集利樹)に交渉を任せていたものの、あまりに高額な請求に涼香が反発してトラブルとなっていた。交渉難航に激怒する真知子は、山谷の先輩弁護士である玲子にも苛立ちを募らせ、スイミングクラブに通う玲子の娘・裕未を辞めさせてやる、と息巻いていたという。
また、早紀は、次席検事の皆藤佳孝(勝野洋)がわざわざ現場に出向いていることに違和感を抱く。皆藤は、玲子が所属する山谷法律事務所に過去、証拠のねつ造や証人の買収など巧妙な偽装手段を使われたことがあるといい、容疑者であるかもしれない玲子に捜査妨害されることを懸念して立ち会っていると話した。
だが、法医学者は先入観を持たずに遺体に向き合うもの…。皆藤の干渉を無視し、冷静に検視を行った早紀は、死因は鋭利な刃物で胸を刺されたことによる失血死と鑑定。だが、遺体には“3つの奇妙な謎”が残されていた。遺体の髪が片側だけ半分に切られていたのだ。そして、足首のロープの圧迫痕には生活反応があったにもかかわらず、手首のほうにはない。さらに、背中にはまるで“1/2”という文字を反転させたように見える不可思議な圧迫痕が残されていたのだ。なんと、何もかもが半分…。1/2…。いったい、この3つの謎にはどんな意味があるのだろうか。早紀は、新人助手の伊吹南(中村静香)らと共に解明に取りかかる。

一方、捜査を進める一馬たちは慰謝料の件で真知子を恨む涼香に完璧なアリバイがあることを確認、皆藤検事は玲子に疑いの目を向ける。だが、早紀は、あやうく裕未が死体を目の当たりにするところだったことから、母親なら子どもが目撃しかねない場所に死体を隠すことはしないと直感、どうしても彼女が犯人だとは思えないでいた。ところが、かねてから夫婦別姓で働く玲子を嫌っていた姑・浅倉春子(山本陽子)は、玲子が犯人である証拠を法医学の力で見つけてくれと、早紀に頼んでくる始末…。玲子は、県会議員の夫・浅倉友和(田中幸太朗)と離婚協議中だった。
そんな中、真知子の自宅マンションが本人の指紋すら採取できないほど入念に清掃されている事実が発覚、一馬たちは鑑識の仕事に詳しい人間の関与を疑う。元鑑識課員で、1年前まで山谷法律事務所の調査員だった黒川信三(阿南健治)が浮かび上がるが、やがて黒川が玲子のマンションの下で転落死体となって見つかる事件が起きて…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

風野真知子が殺害された。
死体が発見されたのは弁護士・西島玲子の車のトランク。
どうやら、殺害現場も同じらしい。
当然、容疑者として玲子が浮上するが……。

玲子は県会議員・浅倉友和の妻。
現在、離婚について争っているらしい。
早紀はその姑・浅倉春子から玲子の犯行を立証してくれとまで頼まれてしまう。

一方、真知子の死体には3つの謎があった。

1つ、遺体の髪が片側だけ半分に切られていた。
2つ、足首のロープの圧迫痕には生活反応があったが、手首にはない。
3つ、真知子の背中に「1/2」という文字を反転させたように見える不可思議な圧迫痕が残されていた。

この3つの謎こそが事件解決に繋がると早紀は考えるが……。

検事の皆藤は玲子こそが犯人だと断定し、これを追求しようとする。
あくまで、玲子ならば汚い事しかしないと断言する皆藤。
だが、一馬と早紀は先入観は危険だと反発。
矢先、皆藤が春子恩顧の人間であることが判明する。
やはり、春子の手が回っていたのか?

とはいえ玲子への疑惑は深まる一方。
そんな中で真知子が殺害された際、現場付近で救急車が到着していたとの事実が判明する。
これを知った早紀は、真知子が縛られてから殺害されるまでに時間差があったと考える。
この間に、真知子が手首のロープを解き、犯人に抵抗していたとしたら。
さらに、犯人が真知子殺害後に救急車の音に驚き、一旦現場を離れ、再び戻って来たとの見解を述べる。
これにより、手首のロープからは圧迫痕が検出されなかったのだ。

その頃、真知子の部屋から一切、痕跡が検出されなかったことで、鑑識課員の関与が疑われることに。
此処で元鑑識課員で玲子の事務所に勤める黒川が浮かび上がる。
黒川は玲子の犯行を主張するが……裏では春子と繋がっていた。

数日後の夜、玲子が引ったくりに襲われる事件が発生。
玲子はナイフで斬りつけられて負傷してしまう。

さらに数日後の夜、その黒川が玲子のマンションで転落死体で発見される。
どうやら、マンションの側面をロープで移動していた際に、何者かにロープを切断されたらしい。
黒川の口の中からは真知子の髪の毛が発見されるが……。

しかも、玲子の部屋のベランダの鉢植えから玲子の血の付いた真知子の髪の毛が大量に発見される。
例の切られた髪の毛のようだ。

皆藤が黒川が証拠を掴んだ為に玲子に殺害されたと主張する中、早紀は黒川が玲子宅に髪の毛を仕掛けたと考える。
さらに、真知子の遺体の髪の長さを確認したところ、切断された髪の毛を足しても3センチ不足することが明らかに。
これから、その3センチの部分にこそ真犯人の血液が付着していたと判断することに。

では、玲子宅の鉢植えから見つかった真知子の髪に付着した玲子の血の正体は?
これについても、早紀は解答に辿り着いていた。
これこそ、先日の引ったくりの狙いだったのだ。
引ったくり犯は玲子に負傷させ、血液を採取することが目的だったのである。
つまり、引ったくり犯は黒川だったのだ。
黒川は何者かに雇われていたに違いない。

3つの謎のうち、「手首の圧迫痕」と「切断された髪の毛」の謎は判明した。
残るは「1/2」の謎だが……。

疑惑をかけられ続けた玲子が暴挙に出る。
監視されていた刑事に暴行されたと主張したのだ。
玲子は同僚弁護士である山谷秀平と共に大々的な批判キャンペーンを展開。

皆藤は「あいつは汚い手しか使わないと教えた筈だ」と一馬を批判。
この為に一馬は立場を失い、謹慎処分を受けてしまう。

一方、玲子が住むマンションのコンシェルジュ・吉永涼香は思わせぶりな態度を玲子に示す。
その夜、涼香は何者かに殺害されてしまった。
その首の骨は何かにより折られ、奇妙な圧迫痕が残されていた。

謹慎中の一馬は秘密裏に捜査を続けていた。
結果、真知子の部屋から消えたステンドグラスの断片が例の「1/2」と合致することが判明。
つまり、真知子は自室で襲われ、玲子の車のトランクに運ばれたのだ。

これを受けて、早紀は黒川が引ったくりだけでなく、何者かに依頼され真知子の部屋の痕跡を消したと判断。
真知子の髪の毛もこの際に切断され、黒川の手に渡ったと推測する。
さらに、足と手をロープでしばったのも黒川と真犯人であると結論付ける。

黒川の口座から春子、友和との繋がりが明らかになった。
友和が真知子と不倫関係にあったことも判明し、真犯人は友和ではないかとの説も浮上する。

矢先、早紀は涼香殺害の方法に気付く。
涼香は自転車で走行中、道に張られた紐に首をかけられその勢いで首の骨を折られ殺害されていたのだ。
犯人はその後で、涼香の自転車を持ち去ったことになる。

さらに、早紀は涼香の遺体に残された圧迫痕が弁護士バッチのものと気付く。

玲子が犯人だと信じたくない一馬と早紀は玲子の同僚・山谷秀平に疑惑を抱く。

玲子と山谷のもとを訪ねる早紀と一馬。
山谷が涼香の自転車を遺棄したことが判明。
そう、黒川と涼香殺害事件の真犯人は山谷であった。
真知子は黒川が殺害したらしい。

真知子と交際していた山谷。
だが、真知子は山谷を利用していたに過ぎなかった。
逆上した山谷は真知子を突き飛ばした。
気絶した真知子を目にし、混乱した山谷は黒川に相談。
黒川は真知子の殺害を請け負う。

ところが、手首の拘束を担当した山谷の縛り方が甘かった為に真知子は黒川に抵抗する。
黒川はこの責任を取るよう山谷に詰め寄った。

黒川に生きていられていては困ると考えた山谷。
黒川が玲子に罪を着せる為に引ったくりを装いその血液を採取した。
黒川の目的を察した山谷は先回りして、玲子宅のベランダに罠を仕掛けた黒川をそのまま殺害した。

黒川が口の中に真知子の髪の毛を飲みこんでいたのは、髪の長さの違いに気付かせようとしたのだろう。
山谷の関与を報せようとしていたのだ。

そして、涼香は山谷を脅迫しつつ、玲子にも接近していた為に殺害されたのだ。

こうして、山谷の犯行が明らかになった。

ところが、山谷は其処へ現れた玲子の娘・由美を人質に逃亡を図る。
だが、一馬と早紀の連係プレーにより由美は救出され山谷は逮捕されることに。

玲子は一馬と早紀に謝罪するのであった―――エンド。

<感想>

シリーズ36作目。
前回が2012年12月02日放送なので、ほぼ4ヶ月ぶりの新作となりました。
過去作の批評(レビュー)は本記事下部にあるので、気になる方はどうぞ!!

では、ドラマの感想。

最初に3つの謎を提示した点は良かったですね。
何処に注目すべきかが分かったのはアリでした。
ただ、それが犯人特定にあまり貢献していなかったのは……。
バッチとか自転車よりも、この謎で犯人が特定出来れば良かったのに。
思わせぶりだっただけに……肩すかしかなぁ。
これが上手く機能していれば、面白かっただろうと思われるだけに本当に残念。

とはいえ、それを除いても、全体に粗すぎた印象アリ。
大味なのに妙に細部に拘っていたりして、ちょっと理解が追い付かない点も多い。

特に山谷の犯行を立証するのがかなり粗い。
涼香の殺害が無ければ立証出来なかっただろう……と言うか、立証する為に涼香が殺害されてたね。

何より、涼香殺害はあの方法では不可能。
紐の片側を固定し、山谷がもう一方の紐を引っ張ることで涼香の首に紐をかけていたが、首の骨が折れる衝撃なので、山谷の手もただでは済まない。
確実に骨折している筈。
というか、涼香の自転車の勢いに引かれて山谷自身も吹っ飛ばされる気が……。
ある意味、自殺行為。

しかも、弁護士バッチの件があっても犯行を立証できていない気がする。
確かに現場付近で山谷の車が発見されていたが、自転車を捨てたのが山谷と特定出来るものなのだろうか。
仮に特定出来たとして、自転車を捨てたことが証明できるだけだし。
いろいろ苦しい。

そう言えば、皆藤と春子、友和がどうなったのかも気になる。
あれで終わりはない気が……。

玲子の行動も、追い詰められていたとは言えエキセントリック過ぎたかなぁ。
山谷も罪を着せる気は……と言いつつ、由美を人質に取るし。

う〜〜〜ん、やっぱりスマートさに欠けるか。
ここらへんがかなりモヤッと。

一方で、「実験君」ならぬ「実験さん」も登場。
今回は2人で1回ずつ実験に挑戦されていましたね。

「実験さん」こと伊吹南も母親のエピソード(早紀の嘘でしたが……)でレギュラーに一躍仲間入りということで、むしろ今回のメインはこちらにあったような気がします。

次回こそ真価が問われるでしょう。
次回に期待!!

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<キャスト>

二宮早紀:名取裕子
二宮一馬:宅麻 伸
七海:由紀さおり
西島玲子:櫻井淳子
浅倉春子:山本陽子
皆藤佳孝:勝野 洋
山谷秀平:賀集利樹
伊吹 南:中村静香
助手・永岡:本村健太郎
二宮愛介:佐野和真
吉永涼香:松尾れい子
風野真知子:吉井 怜
村中葉子:五十嵐めぐみ
黒川信三:阿南健治
朝倉友和:田中幸太朗 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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