2013年04月09日

月曜ゴールデン「警視庁南平班〜7人の刑事〜6 300年の涙…お六櫛伝説殺人事件!!雪山に眠る4人の悪魔達が今、蘇る!詩が予告する殺人と中山道を結ぶ死のルートとは!?愛の炎が散る…」(4月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「警視庁南平班〜7人の刑事〜6 300年の涙…お六櫛伝説殺人事件!!雪山に眠る4人の悪魔達が今、蘇る!詩が予告する殺人と中山道を結ぶ死のルートとは!?愛の炎が散る…」(4月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

東京のとある公園で弁護士・倉西聡司(磯崎竜一)の死体が発見された。倉西は殺害される直前、黒いヘルメットを被った男に付けられていると、110番に助けを求めていた。通報を受けた警察官が急行したところ、倉西はすでに殺されていた。
警視庁南平班の南部平蔵(村上弘明)と南平班の面々による捜査が始まった。南部は倉西の頭髪に置かれた櫛が気に掛かる。
事件を聞きつけて、倉西が顧問弁護士を務めるビューティーサロンの代表・瀬尾レイカ(佐藤藍子)とその部下・中込昌也(新田純一)も現場に到着。が、犯人に心当たりはないと語る。
出張中の細谷玲子刑事に代わって南平班に加わった大澤亜希子(斎藤陽子)が調べたところ、サロン拡大を企むレイカの強引な手法がたびたび問題となり、その都度、倉西が処理していたことが分かった。
そんな矢先、中込も黒いヘルメットの男に付けられていると南部の携帯電話に助けを求めてきた。だがその直後、通話が途切れ、撲殺されて発見された。頭髪にはまたも櫛が置かれていた…。
この櫛が長野県の木曽近辺の特産品であること、倉西と中込、そしてレイカが木曽出身で、しかも高校の同級生だったことを手掛かりに、南部と高村六郎(鈴木一真)は木曽へ向かう。
三人を知る高校の教師、田原世津子(長谷直美)は、三人と東京でフリーライターをしている白井高雄(小林正寛)が同期だったと語る。さらに記念文集のために白井が寄稿した文章に、18年前に恋人を殺された恨みを忘れない、と綴られていたと打ち明ける。
一方、南部と高村は18年前に新庄京子(高部あい)という若い女性がバイクの事故で死亡していたことを知る。京子は当時、レイカの父親が経営する土産物店で働いており、京子は店の金を盗んだ疑いをかけられていたことも分かった。
南部は、京子こそ白井の恋人で、京子が倉西と中込に殺されたことを知った白井が、復讐のため二人を殺害したのではないかと推理を働かせるが・・・。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複あり)……

倉西と中込が殺害された。
犯行現場には櫛が残されており、2人はともに瀬尾レイカの関係者であった。

此処に事件の動機が秘められていると考えた南部は彼らの過去を探る。
レイカたちを知る田原世津子に出会う南部。
学生時代のレイカは父親の地位と金を背景に女王様として、倉西と中込を操っていたらしい。
これに藤木という人物も居たそうだが……。

南部は田原から「白い殺意」と題された一文を受け取ることに。
それは白井という男性から寄稿されたものらしい。
其処には18年前に殺された恋人の復讐への意志が綴られていた。

18年前に新庄京子という女性が事故死していたことが判明。
京子は土産物屋で起こった強盗事件の犯人とされていたのである。
白井の恋人は京子だったのでは……南部は白井について調べ始める。

白井宅の防犯カメラ映像に黒いヘルメットにライダースーツ姿の人物が映っていた。
ライダースーツ姿の人物はマンション内を右往左往すると、最終的に白井の部屋へと消えて行った。
中込は黒いヘルメットの人物に襲われたとされていた。
しかも、犯行現場に残されていた櫛は白井が京子に贈ったものと同じであった。

次いで、18年前にレイカが父親から無駄遣いを咎められていたことも判明。
女王の威厳を護ろうとしたレイカが、倉西、中込、藤木たちを使い金欲しさに強盗殺人を行ったと考える。
そして、その罪を京子に着せ、これも事故に偽装し殺害したに違いない。

これを知った白井が復讐しているのだ。
やはり、白井が犯人だった―――確信する南部。

矢先、藤木も殺害されてしまう。
さらに、レイカも行方不明に。

白井の居所が判明。
どうやら、別荘に居るようだ。
ところが、辿り着いた南部たちの目の前で別荘が火を噴く。
焼け跡からは白井の死体が発見。
さらにレイカもまた重態で発見されて……。

こうして被疑者死亡で事件は解決したかに思えたが……。

南部は敦子から買い物に出かけた際に広い店内で迷ったとの話を聞き、まだ事件が解決していないことに気付く。

白井が住むマンションの防犯カメラ映像に映った犯人。
あれが白井ならば、自室に真っ直ぐ帰れば良かったのだ。
だが、あの白井とされる人物は迷っていた。
つまり、白井のふりをした別人なのだ。

さらに「白い殺意」の指紋を調べた南部はある結論に達する。

その頃、田原が思い詰めた表情で自殺を図ろうとしていた。
其処へ現れる南部。

南部は田原こそが白井、倉西、中込、藤木の4人を殺害した犯人である断言する。

証拠は「白い殺意」の原稿にあった。
其処からは「田原」「白井」「南部」「高村」の指紋が検出されていた。
ところが、この順番が重要だったのである。
なんと、「白井」の指紋より先に「田原」の指紋が付いていたのだ。
つまり、「白い殺意」に一番最初に触れたのは田原だったことになる。
当然、これを書いたのも田原となる。
そして、白井とされていた黒いライダースーツの人物は田原の変装だったのだ。
すべては田原が白井に罪を着せる為の偽装工作であった。

田原と京子は共に家族に縁が薄く、互いが互いに姉妹のように慕い合っていた。
今回の事件は、京子の死の真相を知った田原による復讐だったのだ。

田原は何故、白井に罪を着せる必要があったのか。
白井は京子の墓参りの際に、京子の死について心当たりがあるようなことを口走ってしまった。
これに疑惑を抱いた田原は白井を尾行し、白井とレイカが通じていたことを知った。

18年前、白井と京子は遠距離恋愛中であった。
だが、この恋愛はレイカが白井に命じた虚偽の物であった。
レイカは京子を疎んじており、白井に滅茶苦茶にするように命じていたのだ。

これを知った田原はレイカたち5人に復讐を誓い、これを実行に移した。
手始めに、白井を監禁すると「白い殺意」を作り白井の指紋を付着させた。
その後、倉西、中込を殺害。
白井のふりをして、防犯カメラに映像を残した。
次に藤井を殺害し、別荘に呼び出したレイカを襲った。
その上で、同じく別荘に監禁していた白井ごと別荘を焼き払ったのだ。

こうして、罪を認めた田原。
これに、南部はレイカが命を取り留めたことを告げる。
京子さんが止めたんです―――そう語る南部。
田原はこれを聞き泣き崩れるのであった。

数日後、レイカの行動は白日のもとに曝された。
レイカの店は追い詰められることになりそうである―――エンド。

<感想>

「警視庁南平班」シリーズ第6弾。

原作は鳥羽亮先生の『警視庁捜査一課南平班』(講談社刊)。
あらすじはこちら。

<『警視庁捜査一課南平班』あらすじ>

東京の夜の街中で、撲殺して顔を潰すという猟奇殺人が、たてつづけに発生した。死体の手には、白い鳩のバッジが……。それは3年前に箱根の山中で起きた殺人事件と酷似していた。地道な捜査で知られる警視庁捜査1課の南部平蔵班が、2つの事件をつなぐ糸を手繰った先に見出した、意外な犯人の姿とは?
(講談社公式HPより)


そのドラマ版。
う〜〜〜ん、ドラマ版とはモチーフこそ似ているが細部が大幅に異なっている印象。
ちなみにドラマ自体は、前作(2012年7月2日)からはほぼ9ヶ月ぶりの登場です。

では、早速、感想を。
結論として、テンプレ的な展開でしたがなかなか上手くまとまっていたと思います。

ただ、レイカは捕まらないんですね……。
最後に南部が啖呵を切るのは良かったんですが、特にレイカにダメージを与えられるとも思えない。
結局、店以外にレイカが失うものが少なさそうなのがなぁ……。
あんまり、スッキリしないかな。

それと、別荘のシーン。
派手な爆破でしたね〜〜〜驚きました。
あれは目を惹きましたね。

そう言えば、防犯ビデオのシーン。
田原と白井では体格が全く違うのでは……とか思ったり。
鑑識系のドラマだと其処がポイントで見抜けそうな感じですが、「南平班」では「迷った」点を重視していたのが特徴的でした。

ちなみに、南部の虫嫌いが事件解決に全く絡まないのもお約束です。

さて、今回も毎回指摘している問題点は無くなっていました。
そう、「ハンチョウ」の後だと構成的に似通っているよ問題(補足参照)のこと。
しか〜〜〜し、「ハンチョウ」は既に新たな設定に変更されています。
「南平班」自体もメンバーチェンジしてますし。
しかも、「ハンチョウ」は放送終了していました。
こう見ると、問題自体が成立しなくなったとも言えるでしょう。

(補足)「『ハンチョウ』の後だと構成的に似通っているよ問題」とは?

以下の構成が似通っていることから管理人が命名した問題。
似た感じのドラマが連続して放送されることで新鮮味が失われる問題を指す。

似通っている点はこちら。

熱いリーダー:南部VS安積
冷静なサブリーダー:高村VS村雨
チームの紅一点:細谷VS水野
ユニークキャラ:富井VS須田

これらの主要メンバーに加えてその他の面々という点も近い。

ちなみに、このシリーズは第1弾から批評(レビュー)してますね。
過去記事がありますので興味のある方はそちらをどうぞ!!

月曜ゴールデン 警視庁南平班〜七人の刑事〜(2009年8月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン 警視庁南平班〜七人の刑事2〜「伝説再び蘇る!!謎の渓谷殺人事件!死者は何を語る…遺体に残る三本の傷跡と裂けた家族写真の驚愕の真実とは!?復讐に燃えた不滅の愛…」(8月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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月曜ゴールデン「警視庁南平班〜7人の刑事〜5 3都温泉殺人事件!!湯布院・東京・登別を結ぶ血煙ルート…不可解な連鎖が復讐の炎を燃やす!毘沙門天400年が見た血煙の謎と涙の真実」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

南部平蔵:村上弘明

高村六郎:鈴木一真

溝口史郎:火野正平

南部敦子:岡田奈々

浅田裕久:永倉大輔
富井健次:前田 健
友木哲也:藤沢大悟

瀬尾レイカ:佐藤藍子

田原世津子:長谷直美

大澤亜希子:斎藤陽子

白井高雄:小林正寛
藤木克哉:神尾 佑
深井典男:中丸新将
中込昌也:新田純一
倉西聡司:磯崎竜一
新庄京子:高部あい ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作「警視庁捜査一課南平班 (講談社文庫)」です!!
警視庁捜査一課南平班 (講談社文庫)





ドラマ第5弾原作「赤の連鎖―強行犯刑事部屋 (光文社文庫)」です!!
赤の連鎖―強行犯刑事部屋 (光文社文庫)





ドラマ第4弾の原作「刑事魂 (講談社文庫)」です!!
刑事魂 (講談社文庫)





同じく南平班シリーズからドラマ第2弾の原作です。
「切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)」です!!
切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)





主人公・南部平蔵にちなんで南部繋がりで「南部鉄瓶 チャコケトル23376」です!!
南部鉄瓶 チャコケトル23376





同じく「南部鉄瓶 お茶道楽セット」です!!
南部鉄瓶 お茶道楽セット





◆その他の鳥羽亮先生「警視庁捜査一課南平班」シリーズはこちら。
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