<あらすじ>
タクシードライバーの夜明日出夫(渡瀬恒彦)は、元警視庁の敏腕刑事。ある夜、夜明のタクシーにひとりの女性が恐怖に震えた顔で飛び乗ってきた。バッグをひったくろうとした男に追いかけられたというが、それらしい人影はなく、夜明は女性をマンションまで無事、送り届けた。
翌朝、夜明に指名が入った。速水真琴(葉月里緒奈)と名乗る客は、前夜、夜明のタクシーに飛び乗った女性だった。どうしても昨夜のひったくりが怖く、高校生の娘・理沙(荒井萌)の学校に寄ってから、勤め先まで送ってほしいという。
真琴が降り立った旅行会社のビルを見て、夜明は驚く。実は、夜明の勤務するタクシー会社では、その旅行社と提携して“タクシーで行く小京都2泊3日の旅”を行うことが決定、運転手として夜明も参加することになっていたのだ。ツアーは長野・松本から飛騨高山をタクシーで観光するというプランで、それを話すと奇しくも真琴はそのツアーの企画者であり、当日もコンダクターとして添乗するという。思いがけない偶然に、夜明も真琴も驚く。
その頃、東山刑事(風見しんご)たちは殺人事件の現場に臨場していた。都内のマンションの一室で、会社員の相沢孝之(大高洋夫)が鉄パイプのような凶器で頭部を殴られて殺されているのが見つかったのだ。朝8時には新聞を取りに降りた相沢をマンションの管理人が見かけており、死亡推定時刻は8時すぎから10時の間と思われた。
さっそく被害者の勤務先で聞き込みを行った、東山。相沢は健康補助食品の通販会社のお客様相談室に勤務し、クレームに対応していたという。上司の新藤久美(あめくみちこ)は手際よく、相沢が最近、苦情に携わった顧客3人のリストを東山たちに提出する。2人は主婦、そしてひとりはツアーコンダクターの真琴だった。相沢の部屋に、“タクシーで行く小京都2泊3日の旅”のパンフレットが残されていたこともあり、神谷警部(平田満)は真琴を怪しむ。
だが、真琴には事件の朝、夜明のタクシーに乗っているという確固たるアリバイがあった。また、真琴は相沢へのクレームについて、購入した健康食品の容器が壊れていたことを連絡したら、相沢がお詫びに訪れただけだと話し、会話を交わすうちに真琴も相沢も長野・松本の出身であることがわかり、“タクシーで行く小京都2泊3日の旅”に誘ったという。
そんな中、押収した相沢のパソコンからデータを消去した痕跡が見つかり、社内トラブルが原因で殺された可能性が浮上。東山たちが社長の飯塚雄三(春田純一)に事情を聞いたところ、飯塚もまた松本の出身であり、真琴の企画した“タクシーで行く小京都2泊3日の旅”に申し込んでいることが判明する。飯塚は部下が殺されたばかりなのにもかかわらず、なぜかツアーには予定どおり参加すると言い張る。まもなく、ツアー出発当日がやって来るが…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)
相沢が殺害された。
何か鉄の棒のようなもので殴打されたらしい。
死亡推定時刻は午前8時から10時の間と思われたが……。
相沢が社長の飯塚のもとでクレーム担当であったことから、クレーム客に容疑が向かうことに。
結果、速水真琴が浮上する。
だが、真琴には午前8時から10時の間に娘の理沙と共に夜明のタクシーに乗っていたとのアリバイがあった。
その前夜、真琴は何者かに襲われたところを夜明のタクシーに逃げ込んで来たとの事件が起こっていたが……。
理沙の父が山田隼人という警察官であったことが判明。
だが、隼人は真琴との間に籍は入れず、謎の自殺を遂げていた。
16年前に飯塚の妻・真由美が殺害され、その犯人を取り逃がしたことが原因らしい。
しかも、相沢が隼人の先輩警察官であり、真由美殺害事件にも関わっていたらしいことが分かる。
一方、隼人の母・山田恵子も何やら思い詰めた様子で……。
矢先、飯塚が殺害されてしまう。
直後に、恵子が飯塚殺害を自身の犯行であると出頭して来る。
神谷は恵子が庇うとすれば、真琴以外に居ないと疑いを深めることに。
だが、夜明は真琴に相沢殺害時のアリバイがある限り犯人はあり得ないと主張する。
飯塚が妻の真由美を疎んじていたことが判明。
さらに、その死後に遺産を相続していたことも分かる。
これから、夜明は飯塚が妻の真由美を殺害したと考えるように。
これに相沢も協力していたのではないか……。
ふと、3日遅れの筋肉痛の話題を耳にした夜明は犯人に気付く。
こうして、真琴を呼び出した夜明は彼女こそが犯人であると指摘する。
クレームを機に相沢と再会した真琴。
隼人の先輩であった相沢を知る真琴は、相沢を通じて飯塚に旅行プランを提案する。
ところが、ひょんなことから飯塚と相沢が真由美を殺害したことを聞いてしまう。
飯塚が証言した犯人を逃がしたことが原因で隼人は死んだのだ。
しかし、そもそもそんな犯人は何処にも存在しなかったのである。
隼人は犬死であった。
これに逆上した真琴は相沢に詰め寄った。
揉み合う内に相沢は後頭部を打ち付けた。
だが、この時点では生きていた。
実は、相沢の死因はこのときの衝撃による急性硬膜下血腫であった。
其処で翌朝になり死亡したのだ。
夜明が真琴と初めて出会った夜、既に事件は始まっていたのである。
次いで、偶然にもアリバイが出来た真琴は飯塚を殺害したのであった。
恵子は真琴の犯行に気付き、これを庇ったのである。
しかし、真琴も知らない事実が1つあった。
なんと、隼人の死は自殺ではなく、犯行を見抜かれた飯塚と相沢による殺害であったのだ。
隼人は真琴と理沙を置いて自殺はしていなかったのである。
これを知った真琴は涙を流す。
理沙もまた、父である隼人に愛されていたことに気付き、恵子と共に真琴が戻って来る日を待つことを誓うのであった―――エンド。
<感想>
前回の2012年12月8日放送分(第31弾)に次ぐ第32弾です。
第31弾からは4ヶ月ぶりの新作放送となりました。
・第31弾はこちら。
土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 伊豆熱川〜殺人疑惑の乗客!!冷たいアリバイを持つ女!!仕組まれた臨床治験の謎!?」(12月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)
では、ドラマの感想を。
う〜〜〜ん、かなり適当な視聴になってます。
まず、10時30分近くまで帰宅出来ておらず完全に見逃してます。
そして、10時30分から半分以上、フジテレビ系列「女信長 後編」を視てました。
「女信長」面白かったですね〜〜〜天海祐希さん、良かったです。
管理人的には天海さん繋がりで、信長が家康の側近「南光坊天海」になる……とか思ってましたがなりませんでした。
さて、そんな「タクシードライバーの推理日誌」ですが、キャストさんの演技は良かったんですが、それ以外に特に語ることはないかも……。
あまり視ていないことが原因かとも思うのですが、なんとも言えません……。
なので、今回の感想はこれくらいで。
ちなみに、3日遅れの筋肉痛とアレを一緒にするのは流石にどうかとも思います。
時間差ならば、腹話術の声とかやまびことか他にも例があったような気も。
さて、此処で気になるのは今回も前回同様“夜明の法則”は発動したのかどうか?
この法則をいかにストーリーに放り込んで来るか(または捻ってくるか)が本シリーズの見所。
解説!!夜明の法則とは―――
土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌」にて適用される法則。
犯人(女性)は夜明のタクシーに乗りアリバイを作る。
そして、最初に疑われる。
が、夜明が「あの人は犯人じゃない、だってアリバイあるし」と頑固に庇う。
別の容疑者浮上。
だが、急に夜明の気が変わる(偶然、何かに気付く)。
夜明アリバイ崩しに挑戦。
やっぱり、あの人が犯人でした。
―――完―――
のこと。
はい、普通に発動してました。
しかも、直球かつ王道。
やっぱり、これがないと「タクシードライバー」じゃないよ。
と言うワケで、この点は満足です。
ちなみに「タクシードライバー」シリーズの原作は「木枯らし紋次郎」の著者で知られる笹沢左保先生の「タクシードライバーの推理日誌」シリーズ。
とはいえ、本作においてはモチーフというべきでしょう。
完全に別物なので、そこは注意。
◆関連過去記事
【シリーズはこちら】
・土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌26 東京〜京都・琵琶湖、土地鑑のある乗客」(1月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 甲州石和〜殺意の子守唄!!車内に赤ちゃんの忘れ物…!?密封された死体の謎」(10月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 能登和倉〜午前3時の同乗者!!深夜ラジオに届いた殺人リクエスト!?」(12月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 塀の中からの乗客・星降る夜のアリバイ殺人!!吸い取られたDNAと謎の記号の秘密」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 東京〜京都〜博多、殺人犯を追う乗客 10年目の再会と疑惑の銃弾!!その女に指紋なし!?」(1月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「タクシードライバーの推理日誌 伊豆熱川〜殺人疑惑の乗客!!冷たいアリバイを持つ女!!仕組まれた臨床治験の謎!?」(12月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・2011年3月19日(土)……今夜の土曜ワイド劇場は傑作選「タクシードライバーの推理日誌26 東京〜京都・琵琶湖、土地鑑のある乗客」です!!
<キャスト>
夜明日出夫:渡瀬恒彦
速水真琴:葉月里緒奈
山田恵子:草笛光子
神谷警部:平田 満
東山刑事:風見しんご
国代刑事:小林 健
飯塚雄三:春田純一
新藤久美:あめくみちこ
辰巳刑事:梨本謙次郎
橋本係長:佐藤二朗 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)
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どうしても記事を作りたければ、あらすじとキャスト(自分で確認できる範囲の情報)だけ載せてください。
適当に視聴した結果のレビューなんて、制作側に対してもちゃんと見た視聴者に対しても、そしてこのブログの読者さんに対しても全く誠実さがないですから。
特にドラマが重なった時なんかはそう思います。
女信長をとりましたか(>_<)
自分は、タクシードライバーの推理日誌の方をリアルタイムで観て、女信長の後編は録画しました(^-^)v
今回、コントがやたら多かったですね。(笑えました)
個人的には、まあ満足です!!
女信長の方は、最期の本能寺の変はまさにファンタジーでしたね! (助かるんかい!!!)
ただ迫力はありました♪
極端な話、最初からもう犯人は分かっているようなものなのですが、夜明さんがどんな風に犯人にたどり着くのか、犯行の動機は何だったのか…などが解き明かされる過程も楽しめるシリーズかなと思います。逆に全く違う人が犯人だったら、がっかりしちゃうかも!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
Re:ご検討くださいさん
ご指摘ありがとうございます。
確かに、不誠実な態度があったかもしれません。
ご不快の念を抱かせてしまったとしたら、ご寛恕ください。
この点については注意させて頂くべき課題にししたく思います。
ただ、管理人の視聴日記的な意味(視ていないことも含めて)も込めた個人ブログですので、「おっ、今回はきちんと視てるな」や「今回も半分くらいしか視てないなぁ〜〜〜」的にたまに呆れつつ、たまに興味を抱いて頂きつつ、共にお楽しみ頂ければ幸いです(^O^)/!!
Re:ピエロさん
確かに、今回の「タクシードライバー」はコメディ要素多めだった印象ですね。
「夜明の法則」も良かったです。
ちなみに、ちょっと記事では視聴時間のバランスを誇張しちゃってたりします。
実際の23時までの比率としては7分の4が「タクシードライバー」で、7分の3が「女信長」のような感じです。
「タクシードライバー」のCM中に「女信長」を視て頃合いを計って戻ったり。
「女信長」の方が23時30分まで放送だったことも影響してるかな。
我ながら、忙しない視聴になってますね。
「女信長」は「本能寺の変」が印象的でしたね。
特に「伊賀越え」ではなく「本能寺の変」に服部半蔵が登場したのには驚きました。
ラストにて信長と光秀が海外に居ましたが、あれは濃姫の願望だったのか……気になります(^O^)/!!
Re:ゆきこさん
「夜明の法則」、まさにシリーズの根幹になってますよね。
これは今後も外さずに続けて欲しいです(^O^)/!!
>最初からもう犯人は分かっているようなものなので〜〜〜
なるほど、「夜明の法則」があるからこそ「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のような「倒叙物」として視聴出来るんですね!!
これまで気付きませんでしたが、確かにそう捉えた方がより楽しめる筈です。
次回からは、その視点でも楽しんでみようと思います(^O^)/!!