<34話あらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜〜
エル文化大学に通う女子大生・原田愛理はシャーロッキアン。
同じくシャーロッキアン(ホームズ譚の実在を信じる熱狂的なファン)である車教授と親交を結ぶことに。
ここから愛理の見つけて来た謎に車が挑むとの名コンビが結成された。
やがて、愛理と車教授の間には愛が芽生える。
だが、車は亡き妻を想うばかりに素直になれない。
そんな中、愛理が病気の為に倒れてしまう。
此処に至り、車は愛理への気持ちを告白。
2人は相思相愛の仲になるのであった。
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1926年12月14日、アガサ・クリスティはとあるカフェにて滞在していたところを保護された。
そして現在―――愛理が見詰めるテレビ画面の中では、有名女流作家・来生妙子の謎の失踪事件が取り沙汰されていた。
車を訪ねた愛理は妙子の話題について口にする。
愛理は妙子のファンらしい。
これを聞いた車は「アガサ・クリスティ失踪事件」について語り始める。
それは1926年12月3日から11日間、アガサ・クリスティが失踪していた事件。
だが、理由も何も明らかになっておらず謎の事件とされていた。
これに興味を抱く愛理。
そんな愛理に車は「ホームズとアガサ・クリスティが婚約していた」との説を披露する。
その説の出処となったのは『シャーロック・ホームズの帰還』収録『恐喝王ミルバートン(『犯人は二人』、『チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン』、『毒ヘビ紳士』とも)』。
この中で、自宅を訪ねて来たミルヴァートンに完敗したホームズは雪辱を果たす為に、彼の屋敷に侵入しようとする。
其処で、その情報収集兼手引き役として、屋敷に仕えていたメイドの女性に接近。
遂には偽の婚約までしてしまうのである。
最終的にホームズは彼女と別れてしまうのだが……この女性の名前こそがアガサであった。
このことから、シャーロッキアンの中にはアガサ・クリスティとホームズが婚約していたとの説を唱える者もいるらしい。
名前が同じという共通項しかないことに難色を示す愛理。
車も苦笑いしつつそれを認めるも「ホームズは理知的な女性を好むので、アガサ・クリスティならばお似合いだと思うファンも多いのだろう」とフォローを入れるのであった。
根拠が弱いことを知りガックリと肩を落とす愛理。
再度、来生妙子の話題へと戻ることに。
妙子は夫に不倫されていたそうだ。
そして、何気なく発した愛理の次の一言に車の表情が変わる。
「妙子さん、旧姓は鈴木だったんですね」
(まさか……いや……)
何かを思いつつ振り払う車。
その頃、エル文化大学前に1台のタクシーが停止していた。
降り立ったのは、あの来生妙子。
「みっちゃん……」
妙子は呟くや否や構内へと足を踏み入れて―――35話へ続く。
<感想>
シャーロッキアンの意外な真実を縦軸に、車教授と愛理の関係を横軸に置いた作品「シャーロッキアン!」が堂々の完結から半年ほどで帰還となりました。
そんな新シーズン第7話は「アガサ・クリスティの失踪(前編)」。
ファンの間で謎とされているアガサ・クリスティの消えた11日間。
それと、同じく女流作家である来生妙子の失踪を重ねることで、意外な真実を浮かび上がらせるものと思われます。
アガサ・クリスティの失踪事件と言えば、過去に映画化された『アガサ 愛の失踪事件』などが存在し、最近では同様のテーマで『アガサ(仮)』としてアクション映画化されるとのこと。
当ブログでも取り上げていますね。
なんともタイムリー!!
・【映画情報】アガサ・クリスティ、謎の失踪事件をテーマにした映画『アガサ(仮)』が制作されるとのこと。
ちなみに、どうやら車と来生妙子は元恋人……あるいは幼馴染の様子。
妙子が呼ぶ「みっちゃん……」とは「車 路久(くるま みちひさ)」のことでしょう。
これと今回、車が口にしたホームズとアガサ・クリスティが婚約していたとの説を絡め、アガサ・クリスティ失踪事件も来生失踪と同様の理由であったとの結論に持ち込むものか。
つまり、「来生妙子が夫の浮気に傷心し、過去に恋心を抱いていた車を頼りやって来た」と思われます。
同様に、「アガサ・クリスティもまた、夫の浮気などの傷心を癒やすべくホームズを頼っていたのだ」との結論か。
これは愛理がヤキモキしそうだ。
車と妙子の関係が愛理を追い詰めることにならなければいいけど……。
う〜〜〜ん、次回も見逃せないな!!
要注目です!!
◆関連過去記事
・1話から27話までのまとめです。
「シャーロッキアン!」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)まとめ
・「シャーロッキアン!」第28話「カレーの問題(前編)」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「シャーロッキアン!」第29話「カレーの問題(後編)」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「シャーロッキアン!」第30話「追跡!ビートンのクリスマス年鑑(前編)」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「シャーロッキアン!」第31話「追跡!ビートンのクリスマス年鑑(中編)」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「シャーロッキアン!」第32話「追跡!ビートンのクリスマス年鑑(後編)」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「シャーロッキアン!」第33話「騎士と漱石」(池田邦彦著、双葉社刊「漫画アクション」連載)ネタバレ批評(レビュー)
ラベル:シャーロッキアン! 34話 池田邦彦 双葉社 漫画アクション シャーロック・ホームズの帰還 犯人は二人 恐喝王ミルバートン チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン 毒ヘビ紳士 恐喝王ミルヴァートン
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