2013年04月05日

「実は私は」第10話「遊園地に行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第10話「遊園地に行こう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第10話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
紅本:教師。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。

葉子の父:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

葉子に遊園地へと誘われた朝陽。
「期せずしてデート!!」と意気揚々とその日に臨むが……。

現れた葉子は悲痛な表情である。
何が起こったのか不安に駆られる朝陽に葉子は「渚が急用で参加できなくなった」と告げる。
なんと、朝陽と渚の仲を誤解している葉子はデートできるようにセッティングしたらしい。

「だから、違うって!!」と叫びたい心を押し殺す朝陽。
企画意図がどうあれ、葉子とのデート状態に他ならないからである。
当の葉子はそんな朝陽の気も知らず、付箋だらけの遊園地ガイドを手に無邪気に喜んでいる。
どうやら、朝陽と渚を近付ける以外にも彼女自身が楽しむとの目的があった様子。

葉子によれば、日焼け止めの効果により日中も外出できるようになり行動範囲が広がった。
そこで念願の遊園地へとやって来たのだ。
早速、そんな葉子の夢を叶えるべく遊園地を回ることに。
ところが、朝陽は直後にこれを激しく後悔することになる。

何故なら、葉子は絶叫系マシンに執着を示したからである。
ジェットコースターから始まり、連続して絶叫系マシンに乗り続ける葉子。
葉子自身もダメージを受けているようだが、止めようとしない。
これに付き合う朝陽にもダメージが蓄積していく……。
だが、そんな中でも笑顔の葉子を見るたびに癒される自分を発見するのであった。

さらに、葉子から彼女の両親のエピソードについて聞かされる。
葉子の父は吸血鬼、母は人間で、葉子はハーフであった。
2人は高校時代に出会い、葉子を庇う朝陽のように父の秘密を知った母が庇うことで愛情を育んだ。
葉子が朝陽の高校に転入して来たのも、其処が2人の母校で両親に憧れる気持ちがあったのだそうだ。
この遊園地にやって来たのも、2人の想い出の地の1つだったかららしい。

これを聞いた朝陽は「まるで自分たちのようだ」と素直に感想を思い浮かべ……はたと気付く。
葉子の父母に自分と葉子がなぞらえられていることに。
つまり、葉子と自分が恋人同士だと……。

同時に葉子もこれに気付いた。
意識した途端、頬が真っ赤に染まる2人。
暫し、ぎこちない時が流れるが……。

絶叫系をあらかた制覇し、次に葉子が目指したのは「お化け屋敷」である。
葉子自身が「お化け」のようなものなのに……朝陽は苦手ながらも不思議に思いつつ付き合うことに。
ところが、葉子もまたホラー系は苦手らしい。
なんとも、難儀な性格である。

そんな葉子の前に、早くも第1の恐怖が。
立ち塞がったのは「吸血鬼」。
マントを翻し「血を吸わせろ〜〜〜」と古典的な吸血鬼像を演じるが……。

「ちょっ、初対面の人に何たる破廉恥な!!」
葉子は吸血鬼に対して説教を始めてしまう。

葉子たち吸血鬼にとって吸血行為はキスのようなものだったらしいことをぼんやりと思い出す朝陽(3話参照)。
あれ……なんだか向いていないんじゃ……。

特に怖がるでもなく、その場を切り抜けた葉子。
その背後では、良く分からない理由で客に説教された吸血鬼役の男性が膝を折り座り込んでいた。
どうやら、心が折れたようだ。

彼の再起を願いつつ、先へと進む朝陽と葉子。
次いで現れたのは、額からネジを生やしたフランケンシュタインだ!!

これを見た葉子は渚のことを思い出す。
さらに「傷は大丈夫なん?」とフランケンシュタインを逆に心配する始末。

ああ、やっぱり……この人は向いていない。
葉子にとって「お化け屋敷」が「お化け屋敷」として機能していないことを察した朝陽は頭を抱える。

すっかり、恐怖心もなくなった朝陽と葉子。
朝陽はふと、葉子の知り合いに狼男や透明人間が居るかと尋ねる。
これににこやかに頷く葉子。

朝陽とみかんのような関係の狼男が居るらしい。
つまり、虐げられるモノと虐げるモノ?
……ではなくて、幼馴染の関係である。

なんでも獅狼(シロウ)と言う名の男性らしい。
これを聞いた朝陽は、自分の知らない葉子を知る男の存在に何故か不安を覚えるのであった。

その頃、某所にある白神家。
意外と和風なその家屋の中心、当主である葉子の父がデンと座る前に1人の男がかしずいていた。

「葉子はあの調子だから……もしも、正体がバレていたら連れ戻せ」
そう厳命を下す葉子の父。
下されたのは若い男性。
「任せて下さいオヤジ。その代り連れ帰ったら葉子を下さい」
その人物こそ「紫々戸獅狼」、件の葉子の幼馴染であった―――11話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
本作、かなり面白い!!

その10話です。

波乱の予感ですね。
遂に葉子を元の世界へと連れ戻そうとする存在が登場です。
その名は紫々戸獅狼―――狼男の青年です。
どうも、彼も葉子に想いを寄せているようで朝陽にとって恋敵の登場と言えそうか。
とは言え、何処か葉子のように意外な弱点を持っていそうな感じ。
結局、獅狼も学園生活に組み込まれていきそうだなぁ。

にしても、葉子の父の迫力が尋常ではない。
修羅場を乗り越えた者の威圧感が漂っていますね。
葉子の天然ぶりは母親に似たのだろうか―――それとも、葉子の父はああ見えて実はド天然というオチなのか。
どちらかと言えば、葉子の性格は母親似のような気がします。
だからこそ、朝陽と葉子2人にとって最大の障害に葉子の父がなる予感。

種族の壁を乗り越えることが出来るのか、朝陽!!
いや、その前に葉子に恋人として認識して貰えるのか……。
葉子自身も意外と意識している素振りを見せてはいるのだけど……。

1つの節目である10話で主人公の恋敵登場と、今回も良かった!!

本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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