2013年04月04日

水曜ミステリー9「刑事吉永誠一・涙の事件簿11 赤い遺産 疑惑の誘拐殺人事件〜2度殺された死体と2通の遺言状トリック 父の愛が教えた真実」(4月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「刑事吉永誠一・涙の事件簿11 赤い遺産 疑惑の誘拐殺人事件〜2度殺された死体と2通の遺言状トリック 父の愛が教えた真実」(4月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

神奈川県警捜査一課の刑事・吉永(船越英一郎)のもとに、誘拐事件発生の一報が飛び込んできた。誘拐されたのは、金融会社を営む赤沢商事の社長・赤沢宣良(田村亮)。夜8時頃帰宅した娘・雪乃(井村空美)のもとに、赤沢本人の携帯から「5千万円用意しろ」という脅迫メールが届いたという。その後赤沢とは連絡が取れず、身を案じた赤沢の秘書・塩見(阿部力)が通報して事件が発覚した。
やがて同じメールを受け取った妻の佐智枝(藤田朋子)も帰宅。その後、携帯電話の通信記録から、脅迫メールが送られてきた時点では横浜スタジアム付近に赤沢がいたことまでは特定されるが、依然としてその行方はわからなかった。そこで吉永は、部下の小沢(林泰文)らとともに、最近赤沢商事とトラブルになっていた取引先を張り込むなどして、なんとか足取りをつかもうとする。
翌朝、赤沢の車が大型商業施設の駐車場で発見された。警察側の動きを探るための犯人の罠である可能性も十分に考えられたが、トランクからコートの端のようなものが出ていたことから、班長の片山(眞野あずさ)は赤沢の安否確認を優先し、吉永に車をあらためるよう指示を出す。しかし、車内から赤沢は発見されず、間もなく佐智枝、雪乃の携帯に犯人から「警察に報せたから赤沢を殺した」とのメールが届き、宅地造成地の一角から赤沢が遺体となって発見されてしまう。
赤沢は体を粘着テープで縛られていた上、側に落ちていた石で激しく頭部を殴られて殺害されていた。現場に駆けつけた吉永は、赤沢の右手親指が微かに赤くなっていることに気づく。鑑識の結果、赤沢は犯人が脅迫メールを送ってすぐの昨夜8時から10時の間にすでに殺害されており、右手の親指が赤かった原因は、朱肉であることが明らかとなった。
その後の捜査の結果、赤沢は実の息子・良樹(尾上寛之)からお金を貸して欲しいと脅迫されていたことや、赤沢の愛人・則竹昌代(友倉由美子)が赤沢家に乗り込んできたことから、赤沢が遺書を遺していたことなどが判明する。
弁護士の立会いのもとに遺書を開封すると、2通の遺書が存在し、そのうちの1通は佐智枝と雪乃に財産を相続すると書かれていたが、もう1通には昌代に財産の半分を遺贈すると書かれており、拇印が押してあった。一連の事件は、遺産目当ての昌代がやったものなのか?疑惑の目が昌代に向けられるが…。
(水曜ミステリー9公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

資産家の赤沢宣良が誘拐され殺害されてしまった。
20時から22時が死亡推定時刻らしいが……雪乃は何故か、死亡推定時刻を聞くと怪訝な表情を浮かべる。。
赤沢の後妻・佐智枝、その娘・雪乃、赤沢の秘書・塩見には、赤沢家の居間に居たとのアリバイがあった。

生前に赤沢は2通の遺言状を遺していた。
1通は佐智枝と雪乃に財産を譲るとしたもの。
もう1通は愛人とされる則竹昌代に財産の半分を譲るとしたもの。

赤沢には佐智枝と雪乃の他に良樹という先妻との間の息子が居た。
だが、この遺言状では良樹に遺産は入らなくなってしまう。
これを知った良樹は赤沢を罵る。

そして、昌代に半分も譲るのは不自然だ。
こうして、昌代に疑いが向かうが……。

雪乃にお見合い相手が交際を迫っていたことが判明。
このお見合い相手は赤沢が用意したそうで、雪乃は強い反発を抱いていた。
雪乃自身は塩見と交際していたのである。
だが、これに赤沢は反対していたのだ。
どうやら、赤沢と雪乃は仲が悪いようだ……。

一方、佐智枝によれば赤沢は良樹や雪乃に愛情を注いでいたらしい。
例の良樹への相続についても、遺産ではなくそれとなく財産が渡るように手を打っていたそうだ。
赤沢は良樹が甘えないようにと考えて、遠まわりな措置を取っていたのだそうだ。
とはいえ、それが子供たちに理解されることは無かったらしいが……。

矢先、則竹昌代が殺害されてしまう。
昌代の部屋からは2台の携帯電話が発見されるが、特に不審な点は無い。

赤沢の爪に含まれた皮膚片が雪乃のものと判明。
容疑は雪乃へと向かう。

赤沢家の居間、雪乃の車、赤沢の会社の営業車の3箇所から、赤沢のものと思われる血痕が検出される。
さらに、昌代が3台目の携帯を所持していたことが分かる。
通話履歴を調べた吉永は犯人に辿り着く。

赤沢殺害が誘拐によるものではなく、初めから殺人事件であったと断言する吉永。
吉永が犯人として指摘したのは、塩見であった。

塩見は20時から22時の間ならばアリバイがあると主張。
これに対し「5分あれば可能だ」と主張する吉永。

同日17時ごろ、赤沢から塩見との交際を反対された雪乃は反発し揉み合う内に赤沢を突き飛ばしてしまった。
倒れた赤沢は動かない。
てっきり殺してしまったと思った雪乃は塩見に助けを求めた。
この際に、赤沢の爪に雪乃の皮膚片が残された。

呼ばれた塩見は赤沢の生存を確認しつつ、これを利用することを考えた。
まず、瀕死の赤沢を雪乃の車に隠した。

その後、会社に戻ると社長室から「昌代に財産を譲る」と記載された拇印を押していない遺言状を盗み出した。
次に、脅迫メールを送り付け、誘拐事件を演出。
驚いたふりをしつつ営業車で赤沢家に戻った。
20時ごろ、隙を見て居間を抜け出し車に監禁された赤沢を殺害し営業車に積み替えた。
何食わぬ顔で居間に戻り22時までのアリバイを確保すると、帰宅する際に赤沢の死体を遺棄した。
この際に遺言状に拇印を押した。
最後に、会社に戻り遺言状を金庫に戻したのだ。

吉永の指摘にショックを受けた様子の雪乃。
雪乃は塩見から知らされていなかったのである。
だが……。

「塩見さんは悪くない。あの人が悪い!!」と主張する雪乃。
これを受けて「証拠が無い」と言い募る塩見。
そんな塩見に、昌代の3台目の携帯の通話履歴が見つかったことを告げる吉永。

昌代の3台目の携帯の通話相手は塩見1人であった。
昌代と塩見のホットラインだったのだ。

実は塩見が昌代を操っていたのである。
だが、昌代を持て余した。
其処でこれを殺害した。
3台目の携帯は、関係が露見することを恐れた塩見が持ち去っていたらしい。

犯行がバレた塩見は逃走しようとするが、取り押さえられるのであった。
塩見の背信を知ったにも関わらず、なお、赤沢を責め立て続ける雪乃。
佐智枝は雪乃の頬を打つ。

赤沢は雪乃の慈善活動を陰から支援していた。

施設の配管から水漏れし廊下が水浸しになったことがあった。
それを修繕したのは他でもない赤沢だったのだ。

さらに佐智枝から「赤沢が塩見と昌代の関係を知っていたからこそ反対していたこと」も分かる。
だが、雪乃が傷付くことを怖れ、隠していたのだそうだ。
これを聞いた雪乃は涙を流すのであった―――エンド。

<感想>

「刑事吉永誠一・涙の事件簿」シリーズ第11作目。
このシリーズの原案は黒川博行先生の作品群。
今回の原作は黒川博行先生の短編『爪の垢、赤い』(講談社刊『てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書』収録)。

<あらすじ>

漫才刑事たちに休息はないのか!?

「ようそんな口から出まかせを平気でいえますな。閻魔さんに舌ぬかれまっせ」
「かまへん。わしゃ二枚舌や」。
大阪府警の刑事たちが漫才そのものの大阪弁で事件を解決する。
フグ毒により客が死んだ事件に端を発する表題作をはじめ、下着ドロの意外な真犯人を描く「飛び降りた男」など、傑作短編全6編を収録。
(講談社公式HPより)


黒崎緑先生の『しゃべくり探偵』シリーズのような印象ですね。
興味のある方は本記事下部のアマゾンさんリンクよりどうぞ!!

なお、シリーズ前作が2012年10月17日放送なので、実に6ヶ月ぶりの新作となります。
前作ネタバレ批評(レビュー)は過去記事リンクよりどうぞ!!

では、ドラマの感想をば。

遺言状の拇印の件で、疑わしいと思われる昌代ではなく、当然と思われた佐智枝たちの遺言状こそが偽物説を疑ったんだけど違いましたね。
途中まで赤沢が情に薄い人物みたいな描写だったので「実は後妻たちにこそ冷たかったんだよ」みたいな展開を予想し「コレだ!!」と思ったんだけど。
此の点は良いサプライズでした。

それにしても、ラストの印象があってか、塩見の暗躍よりも壮大な親子喧嘩の印象。
ある意味、はた迷惑な話だなぁ……。
特に、赤沢に無理強いされた職人さんが……。
そして、あそこまで赤沢が無理をしつつも、本人に全く伝わってないのもなぁ。
そもそも原因は佐智枝の頼りなさにありそうな気も……。
もう少し佐智枝が内助の功を発揮すれば良樹も雪乃もあそこまでこじれなかった気もするし。
とはいえ、そんな佐智枝だからこそ赤沢が後妻に迎えたんだろうし。

ああ、赤沢の心、あまりに片思いで切ない。

塩見逮捕の決め手が昌代の3台目の携帯のみ。
しかも後出しである点には不満もありますが、全体的には充実していたように思えます。
次回にも期待!!

◆関連過去記事
水曜ミステリー9「刑事吉永誠一・涙の事件簿10 沈黙の宴〜高級料亭に仕掛けた戦慄の殺人トリック!死者が語る殺意の裏側と母子が心に秘めた真実!(シリーズ最新作 ふぐ料理人殺人事件)」(10月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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<キャスト>

吉永誠一:船越英一郎
吉永照子:中山忍
片山桐子:眞野あずさ
赤沢宣良:田村亮
赤沢佐智枝:藤田朋子
塩見耕介:阿部力
小沢慎一:林泰文
玉田隆一:山田純大
木島拓也:松尾諭
牧村仁:河西健司
赤沢雪乃:井村空美
田川重光:螢雪次朗
赤沢良樹:尾上寛之
武谷直紀:小須田康人
則竹昌代:友倉由美子 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


「てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書 (講談社文庫)」です!!
てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書 (講談社文庫)





原作と似たイメージの作品です。
「しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険 (創元推理文庫)」です!!
しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険 (創元推理文庫)





「燻り」です!!
燻り





ドラマシリーズ第1作の原作「絵が殺した (創元推理文庫)」です!!
絵が殺した (創元推理文庫)





ドラマシリーズ2作目の原作「ドアの向こうに (創元推理文庫)」です!!
ドアの向こうに (創元推理文庫)





ドラマシリーズ第3作目原作「雨に殺せば (創元推理文庫)」です!!
雨に殺せば (創元推理文庫)





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