2013年04月25日

水曜ミステリー9「松本清張没後20年特別企画『留守宅の事件』〜証明より〜妻は何故殺されたか?密会と密告の罪深い闇 空白5日間の不在証明を追う刑事達の執念」(4月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「松本清張没後20年特別企画『留守宅の事件』〜証明より〜妻は何故殺されたか?密会と密告の罪深い闇 空白5日間の不在証明を追う刑事達の執念」(4月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁捜査一課の刑事・石子(寺尾聰)らのもとに、事件発生の一報が飛び込んできた。亡くなったのは、主婦の栗山恭子(伊藤裕子)。夫の栗山敏夫(野村宏伸)が5日間の東北出張から帰ってくるとその姿が無く、心配して駆けつけた恭子の妹・高瀬昌子(戸田菜穂)が自宅物置から遺体となった恭子を発見して事件が発覚した。
石子たちは当初栗山の犯行を疑ったものの、裏の木戸口には誰かが蹴破って家に侵入した形跡が残されており、第三者が初めから恭子を殺害する目的で栗山の留守宅に侵入したことがうかがえた。それを裏づけるように、鑑識の結果、裏口と2階の寝室から家族以外の指紋が検出される。しかし、それを聞いた石子は、なぜ遺体のあった物置からは指紋が発見されなかったのか違和感を抱く。
翌日の捜査会議では、栗山に犯行が可能なのかが詳細に検証された。栗山は、1月29日からの出張期間中、部下の松下(水澤紳吾)とほとんど行動をともにしていたものの、31日の午後からは松下と別れ、栗山だけ郡山にいる大学時代の親友・萩野光治(堀部圭亮)の家に泊まっていることが分かっていた。萩野の妻・あさみ(濱田万葉)が栗山にはアリバイがあると証言。栗山は捜査対象から外されることになる。
その矢先、近隣への聞きこみ捜査を進めていた石子の部下・槙原(柄本佑)が、2月1日の夜8時頃、栗山宅から出てくる怪しい男を見かけたという目撃情報をつかんできた。男を見かけたという近隣住民・小川(大島蓉子)に詳しく特徴を尋ねると、年齢は40代半ば、彫りの深い顔立ちだったという。石子は早速栗山に心当たりを尋ねる。すると、栗原は飾り棚の一枚の写真に目をやった。そこに写っていたのは、萩野夫妻、妹の昌子夫妻とともに仲良く写る栗山と恭子の姿だった…。
石子は槙原にその写真を持たせ、小川にその写真を見せると、彼女が目撃したのは萩野であることが判明する。そこで槙原たちは郡山へ急行。任意同行で萩野の身柄を押さえようとする。ところが、萩野はすでに失踪しており…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

主婦・栗山恭子が自宅物置にて絞殺死体で発見された。
第一発見者は恭子の夫・敏夫と恭子の妹・昌子。
敏夫が5日間の東北出張から帰宅すると、恭子の姿が無い。
これを聞いた昌子も加わり捜したところ、遺体を発見したのだ。

夫の敏夫が疑われたものの、彼には東北出張のアリバイがあり、さらに何者かが栗山宅に侵入した痕跡が検出されたことで容疑から外される。

代わりに容疑圏内となったのは、栗山夫妻と公私ともに親しい萩野。
捜査の結果、萩野が恭子と不倫関係にあったことが明らかになる。

恭子は自由過ぎるほど自由奔放な女性だったのだ。

こうして、萩野が不倫の末に恭子を殺害したものと思われたが……。
萩野は栗山宅への侵入は認めるが、犯行については否定する。
石子は物置付近から指紋が発見されなかったことから、計画的犯行と判断。
萩野は他に指紋を残している……考えにくいと結論付ける。

これに、石子の部下・槙原は反発を抱く。
しかし、石子はブレない。
他の可能性を求め、捜査を続けたのだ。

萩野と恭子の密会が1月7日に「窓から船が見えるホテル」で行われていたことが判明。

次いで昌子から、恭子が所持していたピンクのワンピースが消えているとの情報を得た石子。
さらに、昌子宅にて「吉永先生の快気祝い」が「1月7日横浜の窓から船が見えるホテル」で行われたことを聞くことに。

石子の中で仮説が組み上げられていく。
恭子のワンピースは何処へ消えたのか?

遂に栗山敏夫を呼び出した石子は彼が恭子を殺害したと断定する。
だが、敏夫にはアリバイがある。
一体、どうやって?

その方法はワンピースが握っていた。
恭子は自宅ではなく、東北で殺害されたのだ。
ワンピースは呼び出された恭子が着用していたのである。
だが、絞殺された際に体液などが付着した為に敏夫が処分したのだ。

アリバイ工作を見抜かれた敏夫は恭子殺害を悔いていることもあり、罪を認めた。
恭子殺害の動機は萩野との不倫を知った為であった。
どうやら、何者かに恭子と萩野の密会写真を送り付けられたことが発端らしい。

こうして事件は解決したが……。

後日、昌子が石子に呼び出されていた。
敏夫に不倫の証拠写真を送り付けたのは彼女であった。
「1月7日に横浜の窓から船が見えるホテル」にて昌子は萩野と恭子の不倫……その証拠写真を撮影したのだ。
姉・恭子への嫉妬が彼女にこのような行動を取らせたらしい。
「私の嫉妬が姉を殺したんです……」泣き始める恭子。

数日後、今回の事件を通じ石子を尊敬する槙原の姿があった―――エンド。

<感想>

原作は松本清張著『留守宅の事件』(文藝春秋社刊『証明』収録)。
原作については過去記事にてネタバレ書評(レビュー)がありますね。

『留守宅の事件』(松本清張著、文藝春秋社刊『証明』収録)ネタバレ書評(レビュー)

では、ドラマの感想を。
寺尾聰さんと言えば「ルビーの指輪」。
奇しくも裏番組の「遺留捜査」では、サブタイトル「ルビーの指輪」が放送されていました。

「遺留捜査(2013年)」第2話「ルビーの指輪」(4月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

作品ごとを比較することは主観の関係などからほぼ無意味と知りつつも、敢えて優劣を決めるならば本作『留守宅の事件』に軍配を掲げたく思います。
それほど、良かった!!

原作とは改変点が幾つかありましたね。

まず、設定。
妻の名前が宗子から恭子に変更。
同時に性格もかなり我儘に。
原作ではクールであれども、此処まででは無かった。

そして、萩野との不倫も原作には存在しません。
あくまで、萩野の一方的な横恋慕だった筈。
原作での殺害動機は金銭目的でした。

他には、原作のツーピースがワンピースに。

それと昌子関係はオリジナル要素が多かったですね。
原作だとあそこまでの描写はありません。
当然、昌子が嫉妬から敏夫に密告はしていません。

このエンディングの変更は可否ありそうか。
個人的にはこれもアリかなとは思う。

全体的には寺尾聰さん演ずる石子がキャラとして良かった。
やっぱり、イイ!!
別の原作を用いてでも続編が視たいと思ったほど。

ちなみに、放送が延期されていた寺尾聰さん主演「金曜プレステージ 事件屋稼業」が2013年5月に放送されるそうなのでこちらも期待!!

関川夏央先生、谷口ジロー先生『事件屋稼業 TROUBLE IS MY BUSINESS』(双葉社刊)がフジテレビ系にてドラマ化!!

<キャスト>

石子隆明(寺尾 聰)警視庁捜査一課第三係主任。辛い過去を乗り越えあと2年で定年。
槙原秀則(柄本 佑)警視庁捜査一課第三係。今回の事件で石子とバディを組むことに。
栗山敏夫(野村宏伸)サクラ電動機に勤めるサラリーマン。父親の莫大な遺産がある。
高瀬昌子(戸田菜穂)中学教師。姉の恭子とは違い堅実な生活を送っている。
石子静江(高橋惠子)カルチャーセンターで書道教室を開いている石子の妻。
萩野光治(堀部圭亮)栗山の親友。郡山で父親の跡を継いで不動産管理を行う。
林晋一郎(宇崎竜童)警視庁捜査一課第三係係長。石子に全幅の信頼を寄せている。
栗山恭子(伊藤裕子)受付嬢時代に栗山と知り合い結婚する。
萩野あさみ(濱田万葉)萩野の妻、萩野と恭子の仲を疑っている。
田中徳則(高橋和也)警視庁捜査一課第三係。部下の槙原を叱りつつも育てる。
藤本健(高杉瑞穂)警視庁捜査一課第三係。槙原の癇癪に手を焼いている。
田辺奈々(黒川芽以)石子の娘。嫁いではいるがよく実家に遊びに帰っている。
高瀬登(長谷川朝晴)昌子の夫で体育教師。子煩悩な良き父親。
小島(なだぎ 武)元町工場の親父。友人の借金の保証人になってしまう。 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


◆松本清張先生関連過去記事
【小説】
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この記事へのコメント
こんにちは。

面白かったですね!

柄本佑が高橋和也を投げ飛ばしたところは笑えました。

土ワイのアナザーフェイスも面白かったですし、最近面白い2サスが続いて満足です!!


Posted by ピエロ at 2013年04月25日 10:18
Re:ピエロさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

良かったですよね〜〜〜!!
寺尾聰さん演ずる石子が渋かった。

>投げ飛ばしたところ〜〜〜

あ〜〜〜其処見逃した!!
視たかった……。

>土ワイのアナザーフェイス〜〜〜

あちらも面白かったですよね。
此処1週間ほどの2時間ドラマはなかなかの印象です(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2013年04月25日 23:28
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