2013年04月10日

『ストロベリーナイト―見えない雨―』第11話(第1部完)『情報戦』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

『ストロベリーナイト―見えない雨―』第11話(第1部完)『情報戦』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<ネタバレあらすじ>

・前回までのあらすじはこちら。
『ストロベリーナイト―見えない雨―』第10話『接近』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

牧田と再会した玲子。
牧田は自身の身分を隠したまま、玲子から情報を引き出そうとする。

一方、玲子はそんな牧田の真意を知ってか知らずか、胸をときめかせつつ職務を全うしようとする。
そんな玲子にグイグイと惹かれて行く自分を感じる牧田。
2人は互いに惹き合っていた。

同じ頃、菊田は単独捜査する玲子の身を案じていた。

そんなことは露知らぬ玲子と牧田、其処へ同時に電話へと着信が。
互いが互いを気にかけつつ電話へ出たところ……思いもよらぬ方が飛び込んで来る。

なんと、藤元が殺害されたのだ。
牧田にとっては今でこそ敵対しているが過去の恩人。
玲子にとっては警戒対象の1人。
互いの立場の違いが其処には如実に表れているのだが……。
2人がそれを知ることはまだない―――第1部完、第2部(12話)へと続く。

<感想>

2013年1月26日より公開された映画『ストロベリーナイト インビジブルレイン』。
そのコミカライズが本作『ストロベリーナイト―見えない雨―』。
講談社『ヤングマガジン』にて2013年1月28日より連載が開始されました。

映画版『インビジブルレイン』がコミカライズ決定!!『ストロベリーナイト―見えない雨―』のタイトルにて講談社『ヤングマガジン』1月28日発売号より連載開始!!

此処で注目して頂きたいのは本作が原作『インビジブルレイン』ではなく、映画『ストロベリーナイト』のコミカライズであること。
つまり、オリジナル要素も含めてコミカライズされることになります。
注目です!!

「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

さて、11話。
なんと、此処で「第1部完」となりました。
第2部開始については公式HP上での発表ということで、現在のところ予定が立っていない……または立っていたとしても明かせない様子。
読者としては首を長くして待つしかないか。

ただ、原作アリの作品のコミカライズと言うことで着地点も見えていた筈なのに「第1部完」。
なんとも気になります。

11話と言うことでコミックス1冊分になるのかな?
これからとのところでお預けを食った形で、読者としてはもどかしいですね。
これならばもう少しエピソードを端折って進めてくれても良かったかなぁ。

それにしても、此処で間が空くのは惜しまれます。
映画公開の余波も終息してしまうだろうし……逆に勢いをつける為にブルーレイやDVDが発売される7月を目処に再開の予定なのでしょうか。
だとすると、当初から11話で一区切りの予定だったことも考えられるのですが……。
う〜〜〜ん、いろいろ気になります。

さて、第1部が完結したということで此処までの感想を。
個人的な意見であると前置きの上で、語らせて貰うと。

正直なところ、本作と掲載誌である「週刊ヤングマガジン」のカラーが合っていなかった気もします。

「週刊ヤングマガジン」は男性向けのアクションやサスペンス作品が主なラインナップ。
その連載には、「疾走感」「スピード感」が求められており、また「個性的な作品」が多い。
どちらかと言えば、この「スピード感を持つ個性的な作品群」というカラーで誌面が統一されています。

この点で『ストロベリーナイト―見えない雨―』は異質だった印象。
慎重過ぎており、また個性的とは言い難かった。

そもそも、原作である『インビジブルレイン』自体が実写での映像化はともかく、コミカライズするには大人しい作品だったと言えるのではないでしょうか。
『インビジブルレイン』は「ストロベリーナイト」シリーズ自体でも、管理人的にはあまり評価していません。

加えて、『インビジブルレイン』の内容自体は確かにセンセーショナル。
実写作品では珍しい部類に入るかもしれません。
ですが、漫画作品としては割とあるテーマです。

さらにコミカライズ版は「サスペンス性」よりも、その「恋愛性」を重視しているようにも見受けられました。
全体的に大人しめの絵柄自体もそれを押していたように思います。
これは、個性的な作品が多い「週刊ヤングマガジン」誌上では埋もれ易い。

結論を述べると、作品としては「丁寧で悪くない」んだけど「読みたい」や「続きが気になる」ほどの作品ではなかった。
少なくとも、管理人はこんな感想を持ちました。

さて、この印象が第2部再開時に払拭されるかどうか……期待して再開を待ちたく思います。

一方、原作でも新たな物語『インデックス』が、先日発売された光文社刊『宝石 ザ ミステリー2』に掲載されました。
玲子と井岡が登場し、『ブルーマーダー』の後日談となっています。

『インデックス』(誉田哲也著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー2』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

これに関してのコメントでは無いんですが、5月からフジテレビで『山村美紗サスペンス 4週連続スペシャル』をまたやりそうですね♪
(予想ですが)


Posted by ピエロ at 2013年04月10日 17:54
Re:ピエロさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

2012年に続き2013年もあるかも……ということですね!?

実は、ツイッターで「小京都連続殺人事件」の続編が5月に放送されるらしいとの噂を目にして気にかかっていたんです。
5月に向けての楽しみが増えました(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2013年04月11日 00:49
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