<ネタバレあらすじ>
・前回までのあらすじはこちら。
『ストロベリーナイト―見えない雨―』第10話『接近』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
牧田と再会した玲子。
牧田は自身の身分を隠したまま、玲子から情報を引き出そうとする。
一方、玲子はそんな牧田の真意を知ってか知らずか、胸をときめかせつつ職務を全うしようとする。
そんな玲子にグイグイと惹かれて行く自分を感じる牧田。
2人は互いに惹き合っていた。
同じ頃、菊田は単独捜査する玲子の身を案じていた。
そんなことは露知らぬ玲子と牧田、其処へ同時に電話へと着信が。
互いが互いを気にかけつつ電話へ出たところ……思いもよらぬ方が飛び込んで来る。
なんと、藤元が殺害されたのだ。
牧田にとっては今でこそ敵対しているが過去の恩人。
玲子にとっては警戒対象の1人。
互いの立場の違いが其処には如実に表れているのだが……。
2人がそれを知ることはまだない―――第1部完、第2部(12話)へと続く。
<感想>
2013年1月26日より公開された映画『ストロベリーナイト インビジブルレイン』。
そのコミカライズが本作『ストロベリーナイト―見えない雨―』。
講談社『ヤングマガジン』にて2013年1月28日より連載が開始されました。
・映画版『インビジブルレイン』がコミカライズ決定!!『ストロベリーナイト―見えない雨―』のタイトルにて講談社『ヤングマガジン』1月28日発売号より連載開始!!
此処で注目して頂きたいのは本作が原作『インビジブルレイン』ではなく、映画『ストロベリーナイト』のコミカライズであること。
つまり、オリジナル要素も含めてコミカライズされることになります。
注目です!!
・「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
さて、11話。
なんと、此処で「第1部完」となりました。
第2部開始については公式HP上での発表ということで、現在のところ予定が立っていない……または立っていたとしても明かせない様子。
読者としては首を長くして待つしかないか。
ただ、原作アリの作品のコミカライズと言うことで着地点も見えていた筈なのに「第1部完」。
なんとも気になります。
11話と言うことでコミックス1冊分になるのかな?
これからとのところでお預けを食った形で、読者としてはもどかしいですね。
これならばもう少しエピソードを端折って進めてくれても良かったかなぁ。
それにしても、此処で間が空くのは惜しまれます。
映画公開の余波も終息してしまうだろうし……逆に勢いをつける為にブルーレイやDVDが発売される7月を目処に再開の予定なのでしょうか。
だとすると、当初から11話で一区切りの予定だったことも考えられるのですが……。
う〜〜〜ん、いろいろ気になります。
さて、第1部が完結したということで此処までの感想を。
個人的な意見であると前置きの上で、語らせて貰うと。
正直なところ、本作と掲載誌である「週刊ヤングマガジン」のカラーが合っていなかった気もします。
「週刊ヤングマガジン」は男性向けのアクションやサスペンス作品が主なラインナップ。
その連載には、「疾走感」「スピード感」が求められており、また「個性的な作品」が多い。
どちらかと言えば、この「スピード感を持つ個性的な作品群」というカラーで誌面が統一されています。
この点で『ストロベリーナイト―見えない雨―』は異質だった印象。
慎重過ぎており、また個性的とは言い難かった。
そもそも、原作である『インビジブルレイン』自体が実写での映像化はともかく、コミカライズするには大人しい作品だったと言えるのではないでしょうか。
『インビジブルレイン』は「ストロベリーナイト」シリーズ自体でも、管理人的にはあまり評価していません。
加えて、『インビジブルレイン』の内容自体は確かにセンセーショナル。
実写作品では珍しい部類に入るかもしれません。
ですが、漫画作品としては割とあるテーマです。
さらにコミカライズ版は「サスペンス性」よりも、その「恋愛性」を重視しているようにも見受けられました。
全体的に大人しめの絵柄自体もそれを押していたように思います。
これは、個性的な作品が多い「週刊ヤングマガジン」誌上では埋もれ易い。
結論を述べると、作品としては「丁寧で悪くない」んだけど「読みたい」や「続きが気になる」ほどの作品ではなかった。
少なくとも、管理人はこんな感想を持ちました。
さて、この印象が第2部再開時に払拭されるかどうか……期待して再開を待ちたく思います。
一方、原作でも新たな物語『インデックス』が、先日発売された光文社刊『宝石 ザ ミステリー2』に掲載されました。
玲子と井岡が登場し、『ブルーマーダー』の後日談となっています。
・『インデックス』(誉田哲也著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー2』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
【『ストロベリーナイト―見えない雨―』関連】
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第1話『牧田勲』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第2話『姫川玲子』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第3話『人殺しの目』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第4話『捜査一課と組対四課』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・ストロベリーナイト―見えない雨―』第5話『警察組織の壁』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第6話『柳井健斗』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第7話『単独捜査』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第8話『柳井の手掛かり』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第9話『獅子身中の虫』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
・『ストロベリーナイト―見えない雨―』第10話『接近』(誉田哲也原作、桑村千宏作画、講談社刊『週刊ヤングマガジン』連載)ネタバレ批評(レビュー)
◆「誉田哲也」先生関連過去記事
【姫川玲子シリーズ】
・シリーズ1作目「ストロベリーナイト」はこちら。
「ストロベリーナイト」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ2作目「ソウルケイジ」はこちら。
「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ4作目「インビジブルレイン」はこちら。
「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズスピンオフ作品「感染遊戯」です。
「感染遊戯」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『アンダーカヴァー(「宝石 ザ ミステリー」掲載)』(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『女の敵』(誉田哲也著、宝島社刊『誉田哲也 All Works』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『ブルーマーダー』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載)まとめ
・『インデックス』(誉田哲也著、光文社刊『宝石 ザ ミステリー2』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
【ジウシリーズ】
・『ジウ 1〜3』(誉田哲也著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)
【その他】
・『ヒトリシズカ』(誉田哲也著、双葉社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『三十九番』(誉田哲也著、双葉社刊『痛み』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『帰省』(誉田哲也著、小学館刊『東と西 2』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『ドルチェ』(誉田哲也著、新潮社刊)ネタバレ書評
【ドラマ版】
・土曜プレミアム ストロベリーナイト「大ベストセラー小説初ドラマ化!!連続猟奇殺人事件のカギを握る感染死体…真相に迫る孤高の女刑事悲しみの過去と驚愕の結末!!」(11月13日)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」(フジテレビ系、2012年)まとめ
・土曜プレミアム「ストロベリーナイト〜アフター・ザ・インビジブルレイン〜女子高生転落死から始まる官僚連続殺人!!携帯に残された暗号、顔無き真犯人?絡まる5つの謎と共に解ける真実とは!?本日公開の映画と連動する衝撃のミステリー(アンダーカヴァー、東京、サイレントマーダー/沈黙怨嗟、左だけ見た場合、プロバブリィギルティ/推定有罪)」(2013年1月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「特別企画 ドルチェ ストロベリーナイトの誉田哲也傑作原作を初映像化!重体の幼児消えた母親…白骨死体その女は聖母?魔女?嘘つく女VS心を読む女、女の壮絶取調室開幕」(10月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【関連する記事】
- 『スーサイド・パラベラム』第9話(道満晴明作、講談社刊『メフィスト 2016vo..
- 「実は私は」第1話から第160話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオ..
- 「ダジャレ禁止令」(志水アキ画、講談社刊「週刊少年マガジン」掲載)ネタバレ批評(..
- 「実は私は」第160話「藍澤渚と藍澤渚E」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」最終話(第35話)「事件の先に」..
- 「実は私は」第159話「藍澤渚と藍澤渚D」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第107話「いつかの文学全集」(加藤元浩作..
- 「黒霊ホテル殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連..
- 「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チ..
- 「実は私は」第158話「藍澤渚と藍澤渚C」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第34話「真犯人」(作画・星野泰..
- 「実は私は」第157話「藍澤渚と藍澤渚B」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第106話「動く岩」(加藤元浩作、講談社刊..
- 「実は私は」第156話「藍澤渚と藍澤渚A」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第33話「真相」(作画・星野泰視..
- 「実は私は」第155話「藍澤渚と藍澤渚@」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「実は私は」第154話「勘違いしよう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 【エピソード最終話】「黒霊ホテル殺人事件」最終話、第6話(「金田一少年の事件簿R..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第32話「二重人格」(作画・星野..
- 「ビーストコンプレックス」最終話(第4話)「カンガルーとクロヒョウ」(板垣巴留作..
これに関してのコメントでは無いんですが、5月からフジテレビで『山村美紗サスペンス 4週連続スペシャル』をまたやりそうですね♪
(予想ですが)
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
2012年に続き2013年もあるかも……ということですね!?
実は、ツイッターで「小京都連続殺人事件」の続編が5月に放送されるらしいとの噂を目にして気にかかっていたんです。
5月に向けての楽しみが増えました(^O^)/!!