『模倣の殺意』と言えば『天啓の殺意』『空白の殺意』と共に『殺意三部作』の1作。
あらすじはこちらです。
<あらすじ>
7月7日午後7時、服毒死を遂げた新進作家、坂井正夫。その死は自殺として処理されるが、親しかった編集者の中田秋子は、彼の部屋で行きあわせた女性の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され調べを進めるうちに盗作疑惑に直面し、確執のあった編集者を追及していく。著者が絶対の自信を持って仕掛ける超絶のトリック。デビュー長編『新人賞殺人事件』の改稿決定版! 初版あとがき・創元推理文庫版あとがき=中町信/解説=濱中利信
(東京創元社公式HPより)
この『模倣の殺意』が話題になっているそうなのです。
ソースは『中町信さん、40年前の小説が突然人気に』(2013年4月8日付『読売新聞』記事)。
この記事によれば、『模倣の殺意』が文庫週間ランキングで1位になる書店が続出したとのこと。
この理由について同記事では「大手書店チェーンの文教堂が2012年末、この埋もれた名作に目をつけ、店頭に平積みしてプッシュ」したからと述べています。
結果、この評判が他書店にも広がったとのことで、この4か月で累計20.5万部まで一気に増刷されたとのこと。
そして、もう1つ。
「この作品に使用されているトリックが広く読者に認知されたこと」も話題の理由の1つであるとも述べられています。
この視点でいけば、それだけミステリ文化が熟成したとも言えそうです。
今、読むモノにお悩みのあなた。
話題の『模倣の殺意』如何でしょうか。
◆関連過去記事
・『三幕の殺意』(中町信著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)
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