<あらすじ>
廃ビルで爆発が発生。新人女優・愛川みちるのチーフマネージャー・大森恵(大家由祐子)が全身に火傷を負い、意識不明の重体に陥った。大森は何者かにロープで両手足を縛られており、現場には時限爆弾の欠片が残されていた。身も凍るような事件を起こした犯人を一刻も早く捕まえようと、月島中央署の面々は爆発物の解析と遺留品の洗い出しを急ごうとする。そんな中、糸村聡(上川隆也)は現場で見つけたルビーに固執。鑑定のために宝石商のもとへと足を運んだ糸村は、このルビーが科学的に合成された石で、露店などで売られている指輪によく使われる偽物であることを知る。
その後、糸村は大森が勤務するモデル事務所の社長・筧英雄(斎藤歩)を訪問。筧に遺留品のルビーを見せるが、見たことがないとの答えが返ってくる。となれば、ルビーは犯人が落としていったものである可能性も高い…。そんな中、糸村は遺留品と同じルビーの指輪を身につけたモデル・長澤絵里(逢沢りな)の写真を発見。だが、絵里は1カ月前に自殺を図り、すでにこの世を去っていた!
時を同じくして、大森の口座にこの1カ月で、合計500万円もの大金が振り込まれていることが判明。仙堂卓巳(正名僕蔵)と遠山修介(眞島秀和)はこの不審な入金も事件に何らかの関係があるのではないか、とにらむが…!?
さまざまな証言から絵里の自殺に疑問を抱いた糸村は、彼女の実家へ。絵里が亡くなったときの遺留品の中から、捜査を大きく進展させる“あるもの”を発見する! 一方、警視庁捜査一課から月島中央署に派遣されている森田宗介(西村雅彦)は、前回の撮影所爆破事件と今回の事件の火薬残渣の成分が一致したことを受け、爆破は同一犯の仕業ではないかと推理。その線での捜査を申し出るが、警視庁捜査一課の管理官・金子丈弥(小木茂光)に却下されてしまう。そこで森田は単身、女優・遠野麻理子の付き人・永井涼子(高岡早紀)をはじめ、撮影所爆破事件の関係者を洗い直すことにするが…。
(公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
・前話はこちら。
「遺留捜査(2013年版)」第1話「ハーモニカ」(4月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
相馬殺害事件は解決した。
一方で、盗み出された爆薬は発見されず……。
矢先、愛川みちるのマネージャー・大森恵が爆弾により瀕死の重傷を負う。
糸村は現場でルビーらしきものを発見し興味を抱く。
ルビーらしきものが合成コランダムであることが判明。
大森恵が働いていた事務所の社長・筧から所属モデルが映ったスクラップブックを借りた糸村は、モデルの長澤絵里が同じ指輪をしていたことに気付く。
だが、当の絵里は2ヶ月前に自殺していた。
なんでも、歩道橋から何者かに突き落とされ顔を負傷したことを苦にしての自殺らしい。
次いで、絵里宅で絵里のものと思われる指輪が発見。
つまり、現場のモノは絵里の合成コランダムではないことになる。
これでこの線は消えた筈だが……糸村は普段通りに暴走し、絵里について調べ始める。
絵里の部屋で拾った何かのメモ片らしきものの鑑定を村木に依頼。
さらに絵里の元恋人・池田洋二から絵里が実母に捨てられていたことを聞き出すことに。
今の親は養父母だったのだ。
絵里は実母を恨んでいたそうだが……。
さらに、合成コランダムが絵里と実母の絆であると知る。
どうやら、ペアになっているらしい。
その頃、仙堂と遠山は恵の交友関係から元恋人の貝塚に注目する。
貝塚は恵を捨てて、北原麻美という若手モデルに乗り換えたらしい。
当初、痴情のもつれを疑う仙堂たちだが、大森恵の口座に毎月500万円が振り込まれていたことも判明。
実は、絵里の転落事件の犯人は北原麻美であった。
その事実を知った恵が脅迫していたのだ。
直後、当の北原麻美は何者かに連れ去られてしまう。
同じ頃、森田は1人で捜査を続けていた。
相馬殺害で遠野麻理子が逮捕されたことにより、事件当夜にアリバイが無かったのは関係者ではわずかに1人。
それが、麻理子の付き人をしていた永井涼子であった。
こうして森田は涼子のもとを訪ねるが、襲撃されることに。
だが、森田は逆に涼子をその場で取り押さえる。
実は涼子は絵里の生母であった。
涼子は過去に妻子ある男性と恋に落ち、子供を産んだ。
だが、育てることが出来ず里子に出していたのである。
そして、20年後に2人は出会った。
絵里は涼子のことを知らないが、涼子は絵里を陰ながらに支援しようと決めた。
ところが、2ヶ月前に絵里が自殺してしまったのである。
涼子は復讐に乗り出した。
相馬の死に乗じて、爆薬を盗み出した。
恵を脅迫し真相を聞き出すと爆殺しようとしたのである。
そして……今また北原麻美を何処かに監禁し爆殺しようとしているのである。
糸村が村木に依頼したメモらしきものの分析結果が出た。
フランスのレグラ社のインクに、高級宝石で知られるベッツイ社の紙が用いられていたらしい。
これから糸村はある事実を突き止める。
死の直前、絵里はベッツイ社のモデル契約を受けていたのだ。
ベッツイ社は自社の契約に専用の用紙を用いる。
メモらしきものは契約書の切れ端であった。
そして、レグラ社のインクは筧が愛用していたもの。
さらに、絵里の自殺当日、ベッツイ社へ筧から契約破棄が申し出されていた。
その時間、筧が絵里の自殺を知る筈がない。
つまり……。
数十分後、糸村は涼子に絵里の死が自殺ではなく他殺であると告げる。
絵里は筧により殺害されていたのである。
顔を怪我しモデルとして苦しんでいた絵里。
そんな絵里を立ち直らせたかった筧は、奔走しベッツイ社の契約を得た。
ところが、絵里は筧のこの申し出を断った。
絵里が他社へ移籍しようしていると勘違いした筧は逆上し絵里を突き飛ばし、殺害してしまったのだ。
そこで自殺に偽装したのである。
絵里がベッツイ社の申し出を断ったのには理由があった。
それは絵里の実母・涼子に関わるものであった。
絵里は母親を恨んでいた、ある時期までは。
なんと、絵里には妊娠中絶の経験があった。
池田との間に子供が居たのである。
この経験を経て、絵里はまだ見ぬ母を許すことにしたのだ。
そして、ベッツイ社との契約にある一文が絵里に断らせた。
それは、契約中はベッツイ社以外の宝飾品を身に着けないこと。
絵里がモデルになった理由は、まだ見ぬ母親に指輪を目印に見つけて貰う為であった。
つまり、母から貰った指輪を外すワケには行かなかったのだ。
これを聞いた涼子は泣き崩れる。
そして……涼子は北原麻美の監禁先を明かした。
麻美は無事に保護され、涼子は逮捕された。
事件は解決した。
ところが、森田は糸村たちに「その甘さが悲劇を生むんだ!!」と吐き捨てるのだった―――2話了。
<感想>
感想中にて「遺留捜査シーズン2(2012年版)」3話のフラメンコの回について完全にネタバレしてます。
注意!!
3度、我々の前に姿を現した「遺留捜査(2013年版)」。
その第2話、1話に続く前後編です。
・「遺留捜査(2013年版)」第1話「ハーモニカ」(4月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
裏番組「水曜ミステリー9 留守宅の事件」では、寺尾聰さんが出演しており奇しくも「ルビーの指輪」対決となりました。
・水曜ミステリー9「松本清張没後20年特別企画『留守宅の事件』〜証明より〜妻は何故殺されたか?密会と密告の罪深い闇 空白5日間の不在証明を追う刑事達の執念」(4月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)
さて、シーズン3第2話「ルビーの指輪」ですが似た話を何処かで視た気がします。
思い出したのは同じ「遺留捜査シーズン2(2012年版)」3話のフラメンコの回。
あの回も母娘のエピソードで、被害者はフラメンコダンサーの娘。
しかも、犯人は被害者の師であるフラメンコ教室の経営者。
動機は同業他社へ引き抜かれたと思って、逆上し揉めた末の事故死。
結末も、母娘の間に確執があるかに見えたが実は許し合っていたとのものでした。
これにオリジナル要素として母親の復讐を加えたのが今回。
でも、その復讐もほぼ装飾と言えるレベルなので、ちょっとモヤモヤします。
1話で期待値が上がっていたので、2話は思っていたのと違ったか。
さらに、それ以外にも納得いかない点がありますね。
涼子は絵里を娘と認識していながら、事故後のフォローもせず成り行きに任せていたことになるのかなぁ。
実際は他殺だったとはいえ、自殺するまで指を咥えて見ていたことになるし。
四六時中、見守っていたワケではないからかなぁ……。
それと、シーズン全体に関わると思うのですが、森田が意味深なキャラに見えないなぁ。
とってつけたように思わせぶりな台詞を吐くので、なんだか限りなく小物っぽい……切ない。
とはいえ、第3シーズンのキーを握るキャラだろうと思われるので注目。
ちなみに横山君。
公式HPの人物紹介には、彼の加入には何らかの意味があるらしいことが……。
さらに、佐久間と二宮が捜査一課に呼ばれたのも「ある事件の捜査」に関連してらしい。
森田の関わる事件こそが「ある事件」なのか……此処も気になる。
この「ある事件」が最終話になってしまうと、佐久間も二宮も最終話まで登場しないのかも……。
これらの謎に注目しつつ、3話に期待ですね!!
◆関連過去記事
・「遺留捜査(2013年版)」第1話「ハーモニカ」(4月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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