2013年04月26日

恵広史先生新連載「ACMA:GAME(アクマ ゲーム)」1話から3話までネタバレ批評(レビュー)

「BLOODY MONDAY」シリーズで知られる恵広史先生の新連載が「週刊少年マガジン」19号より開始されました。
その名は「ACMA:GAME(アクマ ゲーム)」。

これがなかなか面白い。
と言うワケで3話までをネタバレ批評(レビュー)しちゃいます。

<ネタバレあらすじ>

織田照朝は高校生。
しかし、普通の高校生とは違っていた。
天才高校生だったのである。
しかも、織田グループの総帥でもあった。

そんなある日、世界各地の資産家たちが財産を喪失する事件が発生。
ある1人の人物に譲渡したことが原因であった。

ある日、授業を終え会社へ向かった照朝は社長室にて社長業に精を出していた。
ところが、突然の衝撃が彼を襲う!!

会社に向けてトラックが突っ込んで来たのだ。
トラックからは謎の集団が降り立ち、騒然となる。
彼らは銃を手に照朝への面会を要求したのだ。

通常ならば狼狽は免れ得ない。
だが、照朝には特務部隊・ハウンドが居た。
彼らは一騎当千の精鋭揃い。
武力衝突でも負けることは無いと判断した照朝は社長室へと暴漢たちを招く。

やって来た暴漢のリーダー、その名はマルコ・ベルモント。
照朝はマルコを見るなり小物だと判断する。
だが、彼こそは資産家たちから財産を譲り受けた当の本人だったのである。

マルコは多数の部下を従えながら、武力行為に及ぶでもなくあるゲームを提案する。
それこそは、悪魔のゲームであった。
そのゲームの勝者は敗者の財産を欲しいままに出来ると言う。
これこそがマルコが財産を譲り受けていた理由であった。
マルコはゲームに勝っていたのだ。

謎のアーティファクトを机の上に持ち出したマルコ。
すると、部屋が結界に覆われ異形の悪魔が現れゲームの開始を告げる。
こうして、ゲームが始まることに。

ゲームの内容は「発言の真偽」を当てるもの。
照朝とマルコが交互にある発言を繰り返し、その発言が真か偽かを当てるのだ。
発言者となって相手を騙すか、発言者の言葉の真偽を見抜くとポイントになる。
これで3ポイント先取した方が勝ちだ。

照朝は自分だけではなくマルコにも財産を賭けるよう主張。
代わりに自身は命を代償にするとまで口にする。
これに応じたマルコも同様に挑むことに。

こうしてゲームが開始。

照朝はゲームのルールとコツを把握するべく小手調べに挑む。
「机の下」との取りようによっては何処までも取れる曖昧な範囲を指定したことで、まずは1ポイント先取することに成功する。

続いてマルコのターン。
マルコは此処で切り札を出す。
途端に気温が下がる室内。
マルコによれば、冷気を操り始めたらしい。
室内はどんどん寒気に包まれる。
マルコはアーティファクトの所有者として、異能を奮うことが出来たのだ。

気温を下げ、冷静な判断力を奪うと告げるマルコ。
白い息を吐き続ける照朝は、チョコレートを食べて凌ぐ。

マルコの問いは「付近にあるコンビニの軒数が4軒以上あるのは事実かどうか」である。
周囲を知り尽くした照朝にとって、圧倒的に有利な問題である。
答えは「6軒」。
当然、照朝は「真実」であると応じるが……。

正解は「偽」であった。
そんな馬鹿な……激しく動揺する照朝。

今度は照朝のターンだ。

照朝は先の問いを応用し「机の下に銃があるのは事実かどうか」と出題。
照朝の狙いは地下にある武器庫であった。
机の下とは床を越え地下にまで範囲が及ぶ。
当然、答えは「真実」である。

だが……マルコは「偽」と答えながら正解と判断されてしまう。
そんな馬鹿な……再び動揺する照朝。

先のコンビニの件は、資金にモノを言わせてコンビニを買収するなり廃業させるなりした可能性はあった。
だが、今回の武器庫の件はマルコにどうこう出来るモノでは無い。
一体、マルコは何をやっているのか?

焦る照朝に対し、2ポイントを押さえリーチをかけたマルコ。
次の出題はマルコだ。

マルコの問いは「付近に1万人以上の人間が居るのは事実かどうか」。
通常考えれば1万人以上であるから「真実」であろう。
だが、マルコは自身のある素振りを見せている。
何かある、それを突き止めなければ……と熟慮する照朝。

その視線が腕時計へ。
次いで、マルコへと向く。
そのとき、マルコが寒さの為にぶるりと震えた。

これに気付きを得た照朝は遂に反撃に出る―――4話に続く。

<感想>

恵広史先生の新連載です。
まさに駆け引きがメインの漫画ですね。
この駆け引き部分のクオリティがそのまま作品の質となるので重要です。
3話までのところでは、かなり期待できると思われますが……。
ただ、このクオリティを維持し続けることが出来るかどうかがポイント。
期待したいところです。

ストーリー的には、まずは最初の敵としてマルコとの対決。
彼に勝ってゲームの存在を知った照朝が他のプレイヤーとも戦うことになりそうです。
注目はマルコが仲間になるのかどうか。
ゲームの恐ろしさを知らしめる為に、死亡することも有り得るか。

さて、マルコと対決中の照朝。
マルコの秘密を見抜いた様子。
おそらく、マルコの秘密は「冷気を操る能力ではない」ことか。
なにしろ、本人も寒がっているので。

あくまで冷気は副産物っぽいなぁ。
机の下が無効になっていたことや、付近のコンビニ、付近の人口に拘るところをみると、周囲の環境ではなく部屋自体に何らかの変化が訪れていると考えるべきか。

もしかして、部屋自体が移動しているのではないか?
だとしたら、「机の下」の範囲も動くし「付近」の定義も変わるし。

これを看破したことで、マルコの2問目は照朝が正解。
これで、マルコと照朝はイーブンになる展開が予想される。
となると、3ポイント目を巡る攻防が次なる争点か。
照朝が冷気に対抗するべくチョコレートを食べてるのも伏線かも。

4話以降にも期待です!!

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