2013年05月16日

第3回「アガサ・クリスティー賞」第2次選考結果、発表!!

早川書房さんが主催する第3回「アガサ・クリスティー賞」第2次選考結果が発表されました!!

結果は次の通りです。

『セオイ』世奈 佳三
『コンダクターを撃(う)て』三沢 陽一
『摂氏九十九度のアンビエント』秋元 雅人
『VINTAGE ケンブリッジの切り裂きジャック』桃永 夏兎
『佳人の死』森岡 伸介
(早川書房公式HPより転載、敬称略)



2次選考突破、おめでとうございます!!

2次選考突破作品は5作品。
1次選考突破作品が15作品だったので、3分の1に絞られたことになりますね。

第3回アガサ・クリスティー賞第1次選考結果、発表!!

あくまでタイトルからの判断となりますが、幻想的な作品が減った印象。
本格テイストっぽい作品が残ったように思われます。
第1回、2回共に幻想的、衒学的な作品が受賞しているのでその反動かも。

・第1回受賞作品です。
『黒猫の遊歩あるいは美学講義』(森晶麿著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

タイトルからの各作品の印象ですが……。

『セオイ』は世界系のような感じ?
『コンダクターを撃(う)て』は謀略系のスパイアクション?
『摂氏九十九度のアンビエント』寒冷地でのサスペンス?
『VINTAGE ケンブリッジの切り裂きジャック』本格ミステリ?
『佳人の死』本格ミステリ?

……のような感じ。
本格ミステリ好きとしては『VINTAGE ケンブリッジの切り裂きジャック』と『佳人の死』。
それと、インパクトでは『セオイ』か。
ただ、書店に居るとして、タイトルからどれを買うかと尋ねられたら食指が動きそうなのは『コンダクターを撃て』と『摂氏九十九度のアンビエント』かな。
結局、5作とも気になるなぁ……。

それと作品の傾向について掴めるかもしれないので、各候補の方についても調べてみました。

世奈佳三さんについては、特に履歴らしいものは不明。
三沢陽一さんは、同姓同名ペンネームの可能性もありますが、「鮎川哲也賞」や「電撃大賞」などの候補としてお名前を拝見することが出来ました。
秋元雅人さんも、特に履歴らしいものは不明。
桃永夏兎さんは「鮎川哲也賞」でそのお名前を拝見できますね。
分かるだけでも、第21回「バードランドのキングたち(最終選考)」、第22回「わたしの愛したピグマリオン(最終選考)」、第23回「Quo Vadis(2次選考)」にて候補作になっています。
森岡伸介さんは「第7回ミステリーズ新人賞」で「ウェット・ボーイ(2次選考)」を投稿されており、そのお名前を拝見できています。
他にも「第11回このミステリーがすごい!」大賞でもお名前を確認出来ました。

この情報からだと、タイトルからのイメージは割と的確なのかも。
でも、内容が分からないのは同じか。
どの作品が受賞するのか注目。

最終選考は2013年7月9日予定!!

ちなみに今回の応募総数は……不明。
調べてみましたが、その範囲では応募総数が確認できず。
公表されていないのでしょうか……気になりますね。
参考までに第1回の応募総数は107作品でした。
おそらく、今回も同じくらいの応募が集まったものと思われますが……。

映画化など今年も話題を振りまきそうなアガサ・クリスティー。
その名を冠した賞だけに賑わう事はミステリ界にとっても、読者にとっても大きな貢献となりそうです。

一方、既に第4回の募集も行われているとのことなのでこちらの結果も楽しみです。
日本ミステリ界のより良い発展と、我々読者の「良作を読む楽しみ」の為にも期待したいと思います。

◆関連過去記事
【アガサ・クリスティー賞関連】

・第1回受賞作品です。
『黒猫の遊歩あるいは美学講義』(森晶麿著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

『黒猫の接吻あるいは最終講義』(森晶麿著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

早川書房、アガサ・クリスティー賞を新設!!

第1回「アガサ・クリスティー賞」募集締め切られる!!果たして状況は!?

第1回アガサ・クリスティー賞第1次選考結果、発表!!

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第2回「アガサ・クリスティー賞」募集開始!!

第2回アガサ・クリスティー賞第1次選考結果、発表!!

第2回アガサ・クリスティー賞第2次選考結果、発表!!

第2回「アガサ・クリスティー賞」受賞作決定!!中里友香先生『カンパニュラの銀翼』に!!

第3回アガサ・クリスティー賞第1次選考結果、発表!!

【映画化関連情報】
【速報】ミス・マープルものがディズニーで映画化されるとのこと!!

アガサ・クリスティ原作「ねじれた家(Crooked House)」が映画化!!

アガサ・クリスティー原作映画「ねじれた家」キャスト発表!!

【書評(レビュー)】
・「ホロー荘の殺人」ネタバレ書評(レビュー)
「ホロー荘の殺人」(アガサ・クリスティー著、中村能三訳、早川書房刊)

・ポアロシリーズ最終作「カーテン」ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。
「カーテン」(アガサ・クリスティー著・中村能三訳 、ハヤカワ書房刊)

「ねじれた家」(アガサ・クリスティ著、早川書房刊)ネタバレ書評(レビュー)

【イベントその他】
アガサ・クリスティー生誕120年展覧会開催中!!

金沢にてアガサ・クリスティー原作「検察側の証人」舞台上演決定!!

舞台「検察側の証人」東京公演決定!!

「名探偵ポワロ」ニュー・シーズン DVD-BOX3は2010年12月3日発売開始!!

アガサ・クリスティ「ポアロにうんざり」発言にファン「え〜〜〜っ!!」と叫ぶ

「ザ・リッツ・カールトン大阪」にて「アガサ・クリスティー ナイト」開催!!

【注目】「アガサ・クリスティ大事典」が話題に

「名探偵ポワロ DVDコレクション」刊行中!!

中里友香先生「黒十字サナトリウム」です!!
黒十字サナトリウム





同じく「黒猫ギムナジウム (講談社BOX)」です!!
黒猫ギムナジウム (講談社BOX)





第1回「アガサ・クリスティー賞」を受賞された森晶麿先生の著書「コミック版 自分に気づく心理学」です!!
コミック版 自分に気づく心理学





同じく「奥ノ細道・オブ・ザ・デッド」です!!
奥ノ細道・オブ・ザ・デッド





同じく「COMIC 1984」です!!
COMIC 1984





アガサ・クリスティを語るには下記の3作は必須!!
是非、この機会に一読を!!

「そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





「アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)





「オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」です!!
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)



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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説賞関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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