スピンオフである「逆転検事」がシリーズ化されたものの、本家である「逆転裁判」シリーズそれ自体は「逆転裁判4」を最後に止まっており、多くのファンを嘆かせていました。
そんな「逆転裁判5」、5月15日に体験版が公式HP上で公開されました。
と言うワケで、早速プレイしてみました!!
果たして気になる第1話「逆転のカウントダウン」、そのプロローグ部分の感想は……。
<ネタバレあらすじ>
成歩堂龍一が弁護士として久しぶりに裁判所に姿を見せた。
ある事件(「逆転裁判4」参照)にて、弁護士資格を剥奪されていた彼。
だが、彼は挫けなかった。
遂に、弁護士資格を再取得することに成功したのである。
すべては8年前の約束を果たす為だ。
そんな成歩堂の傍らには1人の女性の姿があった。
真宵ちゃん?……いや、プレイヤーが見たことも無い女性である。
彼女の名は希月心音、成歩堂弁護士事務所に所属する新人弁護士だ。
彼女にはある特技があるのだが……それは後ほど明らかになるだろう。
成歩堂と心音が裁判所を訪れたことには理由があった。
もうお分かりであろう、これから2人は裁判に挑むのである。
被告人・森澄しのぶの弁護士として。
しのぶが被疑者とされた事件の概要はこうである。
ある事件の裁判が行われていた。
その最中、証拠品の1つとして弁護士側が保管していた「ねつゾウくん」ぬいぐるみが爆発したのだ。
どうやら、中にあった時限爆弾が起動し爆発したらしい。
この際、成歩堂弁護士事務所の王泥喜弁護士が爆弾の被害に遭い、怪我を負っていた。
この事件の被疑者として、そのとき傍聴席に居たしのぶが逮捕されたのだ。
王泥喜の命に別条はないものの傷は重く、成歩堂がしのぶの弁護を引き受けることに。
また、心音としのぶは友人でもあった。
本来入院すべきところ無理を押して裁判の傍聴に現れた王泥喜の応援を受けつつ、こうして成歩堂復帰第1戦の幕が開けたのである。
長いブランクに戸惑う成歩堂。
相手検事は、あの因縁の相手である亜内武文の弟・亜内文武。
兄同様になかなかの自信家のようだ。
成歩堂に対しても感情を逆なでするような発言を繰り返す。
一方、裁判長はあの裁判長。
彼は素直(?)に成歩堂の復帰を歓迎する。
まずは亜内。
初手から止めとばかりに切り札を持ち出す。
なんと、爆弾が入っていたと思われるぬいぐるみの尻尾が押収されており、其処からしのぶの指紋が検出されていたのだ。
これがある限りしのぶの有罪は動かないらしい。
いきなり窮地に追い込まれた成歩堂だが、これで彼の魂に火が点いた。
そして、1人目の証人が立った。
まずは、爆発した爆弾を回収し法廷に証拠として提出した馬等島晋吾。
防護服と奇妙なゴーグルが印象的な男性だ。
彼は「爆弾が遠隔式と時限式の兼用であり、しのぶが起動スイッチを押したに違いない」と主張。
さらに「傍聴席から爆弾のカウントダウンを目撃し、冷や汗をかいた」とも口にする。
あれ……この証言には矛盾が含まれているのではないだろうか?
さて、こうなれば成歩堂の出番だ。
早速、成歩堂は「爆弾が人形の中に隠されていたのならば、カウントダウンは目視できない」と指摘。
馬等島をゆさぶる。
指摘された馬等島は激しく動揺。
「カウントダウンは見たのではなく、音で聞いたもの」と証言を翻す。
続いて、しのぶの証言開始。
しのぶが裁判の傍聴中に爆弾騒動が発生。
慌てて逃げようとしたが、逃げ遅れたところに爆弾が爆発。
瓦礫が降って来たが、難を逃れたらしい。
もちろん、起爆させた覚えは毛頭ないそうだ。
しのぶは爆発の後遺症からか、言葉少なに咳き込む。
これを見た心音は新しい捜査手法を持ち出して来る。
それこそ「ココロスコープ」。
「喜」「怒」「哀」「驚」の4つの感情を証人の証言から見出し、内容と反する感情が表示されているかどうかを確認することで言外に隠された証人の真意や、証人自身も忘れていた事実を浮かび上がらせるものだそうだ。
早速、「ココロスコープ」を起動する心音。
すると、しのぶの証言中に奇妙な点を発見。
「爆弾が爆発して、瓦礫が降って来た」とのくだりに「喜」の感情があったのだ。
瓦礫に押し潰されかけて「喜ぶ」人間はいない。
このとき、何かがあったのだ。
その点を追求する成歩堂。
すると、王泥喜が身を呈してしのぶを助けたことが明らかになる。
王泥喜の負傷の原因はコレだったのだ。
この点を加えて再度の証言開始。
ところが、今度は王泥喜に助けられたにも関わらず「哀」の感情が検出されたのだ。
助けられて「哀しむ」人間はいない。
やはり、何かあったのだ。
この点を追求する成歩堂。
すると、この爆発でしのぶが大切に所持していた「えんザイくん」ぬいぐるみが無くなったことが判明。
プリティーな尻尾が特徴的なぬいぐるみらしいが……。
これに成歩堂が反応を示す。
「ぬいぐるみの尻尾」とのキーワードにひっかかりを覚えたのだ。
そして、飛び出す成歩堂の「あなたは無罪です」発言。
そう亜内が決定的な証拠として提示していた「ねつゾウくん」ぬいぐるみの尻尾から出たとされるしのぶの指紋。
だが、そもそもぬいぐるみが間違われていたのだ。
証拠品として提示された尻尾は、「ねつゾウくん」のものではなく、しのぶの所持品である「えんザイくん」のものであった。
ならば、指紋が検出されても寧ろ当たり前である。
こうして、起死回生の一手を打った成歩堂だが―――本編へ続く。
<感想>
いやぁ、良かった!!
物語はこれまでのシリーズを髣髴とさせるテンポとリズムで展開。
ロジックもシリーズファンならば納得できるものでしょう。
さらに、成歩堂や裁判長、王泥喜らお馴染みキャラに新キャラ・心音も登場と本編に十分に期待できる出来でした!!
ちなみに、体験版の王泥喜君が「逆転裁判4」時に比べだいぶ格好良くなってますね。
繰り返しになりますが、「逆転裁判シリーズ」と言えば何と言っても魅力はそのキャラクター。
体験版にこそ出ていませんが、シリーズレギュラーの去就は気になるところ。
2013年5月16日に更新された登場人物によると、御剣は登場決定!!
なんと、検事局長に出世してたり。
他にも、王泥喜と言えば忘れてはいけないのが彼と縁の深い(実は○○)成歩堂みぬき。
こちらも2話「逆転の百鬼夜行」にて登場が確認されています。
ちなみに、2話の主人公は王泥喜君の様子。
そして、その相手は新検事・夕神迅。
これまたかなり特徴的なキャラのようですが、公式HPの紹介だと心音と因縁がありそう?
でもって、これまたお馴染み刑事ポジションのキャラとしては、新キャラの番轟三が登場。
かなり濃い活躍をしそうです。
そう言えば、イトノコさん居ないねぇ……。
御剣は大出世を果たしていますが、イトノコも登場するのか(たぶん、出るだろうなぁ)。
う〜〜〜ん、他にも気になるキャラはイッパイ!!
過去キャラとしては、真宵や春美、狩魔冥、茜、ガリュウなどといったキャラもいます。
さらにスピンオフの「逆転検事」からのキャラ逆輸入も有り得る。
彼らは登場するのか……注目です!!
ストーリー的には、第1話で争われていた裁判が本編にどのように関わって来るのかが気になる。
まったく関係が無いのか、それとも最終的な伏線なのか?
関係があるとすれば、馬等島は黒幕の手先なのか?
早く本編をプレイしたいぞ!!
しかも、今気づいたのですが「成歩堂なんでも事務所」。
成歩堂、王泥喜、心音と3人も弁護士を抱えているんですね。
これまで、助手は居ても同じ弁護士仲間は居なかった成歩堂。
この視点でも楽しめそうです。
そんな「逆転裁判5」。
ニンテンドー3DSにて、2013年7月25日発売予定とのこと、注目せよ!!
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