月曜ゴールデン「祝！シリーズ25回記念　税務調査官　窓際太郎の事件簿25～楽しい九州旅行が一転！？心臓移植を待つ子の悲痛な叫び！不正の影？太郎が大人の嘘を斬る！！」（7月15日放送）ネタバレ批評（レビュー）: ミステリ通信　創刊号

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2013年07月16日

月曜ゴールデン「祝！シリーズ25回記念　税務調査官　窓際太郎の事件簿25～楽しい九州旅行が一転！？心臓移植を待つ子の悲痛な叫び！不正の影？太郎が大人の嘘を斬る！！」（7月15日放送）ネタバレ批評（レビュー）

月曜ゴールデン「祝！シリーズ25回記念　税務調査官　窓際太郎の事件簿25～楽しい九州旅行が一転！？心臓移植を待つ子の悲痛な叫び！不正の影？太郎が大人の嘘を斬る！！」（7月15日放送）ネタバレ批評（レビュー）です！！

＜あらすじ＞

世田谷区南税務署の窓辺太郎（小林稔侍）は「窓際」と呼ばれている。もともとは国税局の査察課長という要職にあったのだが、ある事件の捜査中に部下を死なせてしまい、その責任を問われてヒラの税務署員に大左遷されたのだった。しかし、太郎にはもうひとつの顔があった。難事件があれば、国税局査察部長・森村（北村総一朗）の命を受けて悪を懲らしめる陰の税務調査官なのだ。
課の慰安旅行で鹿児島を訪れていた太郎を、森村の知り合いだという福留清子（古村比呂）・絵里奈（平野綾）親子が訪ねてくる。鹿児島中央税務署に勤めている絵里奈は太郎が陰の税務調査官だと聞き、興味を持ったのだった。そんな折、東京から椿薫（麻生祐未）が森村の指令を持って太郎の元にやってきた。太郎は慰安旅行後も鹿児島に残り、森村に依頼された件を調査することに･･･。
5年前、大手医療メーカーの常盤総合医療が民自党の代議士・大矢栄一（中田博久）に巨額の企業献金をしていた件で、東京地検特捜部が常盤総合医療に家宅捜索に入った。しかしその証拠となるデータを持っているとされた総務部長は死体で発見され、証拠は見つからなかった。さらにその部下である河原大輔（金子裕）も行方不明に。ところが最近になり、河原が鹿児島に潜伏しているという情報が森村の元に入った。しかも、大矢代議士が臓器移植ネットワークに対して、移植待ちリストに載っている「河原篤」という１０歳の男の子の順位を上げるよう圧力をかけたということがわかった。裏に何かある、と感じた太郎は河原大輔の行方を捜し始める。ところが、意外なことに絵里奈が河原の息子・篤を知っていると言い、太郎を篤のもとへ案内する。

（月曜ゴールデン公式ＨＰより）

では、続きから（一部、重複アリ）……。

窓辺は冬美と共に課の慰安旅行で鹿児島を訪れることに。
其処で、森村の知り合いの福留清子・絵里奈親娘に出会う。
絵里奈は税務署員で、窓辺の正体も知っており彼に憧れていた。

一方、冬美は窓辺の従兄弟と知らずに秋男と旅先の恋に落ちていた。
しかし、冬美は秋男に不満を募らせ「無かった」ことに。
秋男は資産家の未亡人とのお見合い話に飛びつき、互いに自然消滅してしまう。

その頃、薫が森村の指令を窓辺に伝えに現れる。
その登場は「スパイ大作戦」もかくやのものであった。

指令の内容は「代議士・大矢栄一の不正を暴け」との物。
5年前、大手医療メーカーの常盤総合医療が大矢に巨額の企業献金をしていた。
東京地検特捜部が常盤総合医療に家宅捜索に入ったのだが、その証拠となるデータを持っているとされた総務部長は死体で発見され、証拠が見つからなかったのである。
さらに、その部下である河原大輔も行方不明になっていた。
おそらく、河原がデータを保管しているモノと思われた。

ところが、最近になって河原が鹿児島に潜伏しているという情報が入ったのだ。
しかも、大矢が臓器移植ネットワークに対して圧力をかけていることも分かった。
なんでも、移植待ちリストに載っている「河原篤」という10歳の男の子の順位を上げるよう命令したらしい。
河原篤は大輔の息子であった。

何かあると感じた窓辺。
すると、意外なことに絵里奈は篤を知っていると言う。
それもその筈、篤の祖父・松元が福留家で働いていたのだ。

こうして篤と接触した窓辺。
篤は移植しなければ死を待つ身らしい。
さらに、松元と共に働いている徳重が足繁く篤のもとへ通っている姿を見た窓辺は彼を疑う。

徳重こそが河原大輔ではないかと考えたのだ。
だが、徳重と河原の容姿はそぐわない。

そんな中、絵里奈は実家が資金繰りに困っていることを知り、窓辺に立て直しの協力を依頼する。
窓辺は帳簿を確認し、3年前に1000万円もの使途不明金が出ていることに気付く。
3年前と言えば、徳重が絵里奈の実家で働き始めた時期に合致するらしい。

早速、徳重について調べ始めた窓辺。
徳重の戸籍が売買されたものである判明。
さらに、篤の証言から大輔の腕に火傷の痕が残っていることも分かる。
なんと、徳重の腕にも火傷の痕が残っていたのだ。
窓辺は1000万円が河原が徳重になる為の整形代や諸経費に消えたと突き止める。

河原は、清子や義父・松元の力を借りて徳重と名乗ると、息子・篤を見守っていたのだ。
その上で、自身が所持する大矢の不正データを利用しこれを脅迫し、移植手術が出来るように計らっていたのである。

事実が判明した矢先、篤の容態が急変。
そのまま死亡してしまう。

篤は死に際して臓器の提供者になるとの遺言を残しており、これが容れられることとなった。
「人の命を犠牲にしてまで助かりたくはない」との息子・篤の想いを知った徳重は、自身が河原であることを明かす。
大矢の不正データも窓辺に渡す河原。

ところが、絵里奈が大矢の手先に捕まり人質にされてしまう。
窓辺は絵里奈を助けに赴き、これを逃がしたもののボコボコにされてしまうのであった……。

数日後、「陰の調査官」姿となった窓辺は大矢への査察を強行。
河原のデータが決め手となって、大家は逮捕されることになった。

河原は事情を酌量されることになった。
清子も会社を守ることは出来そうだ。
絵里奈はいずれ窓辺のような調査官になるべく、努力しているそうである―――エンド。

＜感想＞

「税務調査官　窓際太郎の事件簿」シリーズ25作目。
前回（第24回）は2012年11月12日の放送なので、ほぼ9ヶ月ぶりの新作です。
前回のネタバレ批評（レビュー）については過去記事リンクをどうぞ！！

では、ドラマの感想から。

今回はキャストに力を入れていた印象。
レギュラー陣総出演に加え、ヒロインの絵里奈役を演じたのは声優の平野綾さんでした。
平野綾さんと言えば『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役や『らき☆すた』の泉こなた役で有名な方ですね。
良かったです～～～！！

そして、窓辺にとって永遠のヒロイン“母ちゃん”こと窓辺トメ役の野村昭子さん。
秋男の母・矢田夏子役の高畑淳子さん。
椿薫役の麻生祐未さんに、森村真一郎役の北村総一朗さん。
島崎春男役の渡辺いっけいさん、矢田秋男役の出川哲朗さん、北島冬美役の小林千晴さんと、シリーズに縁の深いキャラが全員登場。

さらにさらに、ほんのチョイ役で小林綾子さんも出演。
まさに記念回に相応しいキャストなりました。

そして散りばめられたネタも良かった。
スパイ大作戦ばりの登場を見せた森村。
秋男と冬美のアバンチュールの恋に、あっさりと破局する様子は「恐るべし」と思わせるに十分。
こちらは、春男、秋男、冬美の三角関係には発展しなかったか……。

しかし、秋男の母・夏子も加えて「春夏秋冬」の4人が一同に会した（顔は合わせなかったが）のも記念すべき回でした。

それにしても、ラストで「表の調査官～～～」と書かれた手紙を島崎に見られていましたが良かったのかなぁ……。

全体として、いつものメンバーがいつもの通りに活躍してくれていました。
ラストも明るいノリだったのでアリです。
次回にも期待！！

◆関連過去記事
・月曜ゴールデン「税務調査官　窓際太郎の事件簿24　母ちゃんが帰ってきた！？初恋の地・長崎で殺人事件と悪徳政治家を太郎が斬る！！」（11月12日放送）ネタバレ批評（レビュー）

・月曜ゴールデン「税務調査官　窓際太郎の事件簿23　京都で見つけた初恋の面影！？純粋な心を踏みにじる悪党を太郎が斬る！！」（12月19日放送）ネタバレ批評（レビュー）

・月曜ゴールデン「税務調査官　窓際太郎の事件簿22　ワイナリー相続を巡る隠し子騒動と飛び降り自殺？陰に大物政治家の欲と陰謀が！引き裂かれた母子の絆を取り戻せ」（6月27日放送）ネタバレ批評（レビュー）

＜キャスト＞

窓辺太郎：小林稔侍
○
椿薫：麻生祐未
○
島崎春男：渡辺いっけい
矢田秋男：出川哲朗
北島冬美：小林千晴
森村真一郎：北村総一朗
○
窓辺トメ：野村昭子
○
矢田夏子：高畑淳子
○
福留絵里奈：平野綾
福留清子：古村比呂
徳重正雄：正名僕蔵
松元邦夫：木場勝己
松元雪江：仁科亜季子
河原大輔：金子裕
河原敬子：川村亜紀
河原篤：石田竜輝
大矢栄一：中田博久
山本陽一：渋谷哲平
鮫島智子：小林綾子　ほか

（公式ＨＰより、敬称略）