2013年06月30日

「サイレーン」第9話「許されざる者 後編」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン」第9話「許されざる者 後編」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺?)の犯人?猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。

・前回のあらすじはこちら。
「サイレーン」第8話「許されざる者 前編」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

連続猟奇殺人事件の犯人であるタクシー運転手は、自身を許された者だと信じていた。
そして、今も犯行を重ねようとしている。
相手は―――カラだ。

後部座席に座るカラは運転手の要望で白い靴下を着用している。
その表情から何を考えているのかは読み取れない。

やがて、人気のない道に差し掛かり運転手は車を停めた。

「後輪の調子がどうもおかしいようなので、見て貰えますか?」
運転手はカラに依頼する。
いつもの手なのだろう。

カラは特に怪しむ素振りも見せず、運転手に従った。
その背後に立つ運転手は、何時の間にか手にしたロープをカラの首に巻きつける。
そのままカラを引き摺り上げるようにして、ロープをドアの持ち手部分に括り付けた。
カラからすれば、首を吊るされた状態だ。
だが、カラは無抵抗を貫く。

これに安心した様子の運転手。
満足したように頷くと、不用意にカラの足へと顔を近付けた。

瞬間、カラの手が動いた。
彼女の手には着け爪が施されていた。
その爪は狙い違わず運転手の眼球を抉る。

痛みに耐え兼ね悶絶する運転手。
一方のカラは首に巻かれたロープを外すと運転手に微笑みかける。

次に運転手が気付いた時、彼は先程までのカラと全く同じ状況にされていた。
だが、彼はカラに目を潰された為に周囲の状況が見えないとのハンデがあった。

支配者の立場から一転、支配される側に回った彼は恐怖心に囚われつつ、必死に叫ぶ。
「俺は許されてるんだ」と。
これにカラは笑って応じる。
「いえ、あなたは許されなかったの。許されているのは私」
運転手はカラの態度に気付き叫ぶ。
「ひ、ひとごろ……し」と。
それが彼の断末魔となった。

数時間後、カラが渡宅に戻ったが渡は不在であった。
先程、人を殺したとは思えないような落ち着きを見せるカラは、窓から猪熊宅を眺める。
猪熊は留守であった。
私からのプレゼント届いたかしら……何やら嬉しそうに呟くカラ。

同時刻、街道沿いの通りでタクシー運転手の他殺体が発見された。
彼の遺留品から、彼が連続猟奇殺人犯であることは明らかであった。
眉を顰める捜査員。

と、その中に里見と猪熊も居たのである。
どうやら、カラのプレゼントは無事に届いたようである―――10話に続く。

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。
それだけに新連載への期待も高まります。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

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その第9話。

サブタイトルは「許されざる者 後編」。
ということで、前後編の後編です。

やはり、タクシー運転手は許されざる者になりましたね。
前回の予測通り、案の定、カラに狩られてしまいました。
しかも、死体の状況もほぼ予想通り。
カラ、恐るべし!!

というワケで、前回挙げた「カラは悪人を狩っているのかもしれない」説が強まったかも。
ひょっとすると、これまでもそうして来たのでしょうか。
だとすると、里見が過去に語った薬局店の息子殺しもそれが理由か。
薬局店の息子も特異な性癖の持ち主であり、カラを狙って殺害されたものか?
もしかすると、1話で殺害された女性マネージャーも店員に対し悪事を行っており処刑されたのか?
しかし、この仮定は次のカラの標的が猪熊だからそぐわないしなぁ……。
とはいえ、捨て難い設定ではある。
うむむ……。

カラは搦め手(渡)から猪熊へと接近中。
遂には渡宅に住み着くことに……恐るべし!!
彼女の次のターゲットは猪熊。
果たして、里見は恋人を守れるのか……こちらも気になります。

10話に期待ですね!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
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「レンアイ漫画家(5)<完> (モーニング KC)」です!!
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