2013年06月29日

「実は私は」第21話「心配しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第21話「心配しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第21話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
葉子の父:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

妹・渚の地球上での任務遂行状況を秘密裏に調査する為にやって来た兄・藍澤涼。
もっとも、その動機はお小遣いに釣られてのモノと不純であった……。
そんな罰が当たったのであろうか。

今、涼は朝陽や葉子、茜たちの前で吊るされていた。
そして、涼はペラペラと機密を明かしていた。
「女性型の機体なのは女湯を覗くのに便利だから」などと訊かれもしないことまでもご丁寧に答えているほどだ。

これに茜たち女性陣は冷ややかな視線を浴びせていた。
当然だろう。
葉子などは彼女が知る委員長こと渚に似つかない兄の言動に首を傾げる。

だが、自業自得とは言えそんな苦境に立たされた涼には1つの秘策があった。
そうエマージェンシーコールを出していたのだ。

(ふん、今に助けが来る……)
女性陣の冷たい視線に晒されながら、妙に自信に溢れた涼。
しかし、彼は忘れていた。

「ふん、仲間を呼んだか……だが、いいのか?助けに来るのは貴様が秘密裏に調査すべき妹だぞ」
余裕の笑みが凍り付く涼、代わりに汗がしどしどと額を覆う。

「まぁ、いいか。放って置こう」
茜を先頭に放置したまま帰ろうとする面々。
「後生だからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
彼らの背中に涼の懇願が届く。

数分後、同朋によるエマージェンシーコールをキャッチした渚が廃校舎に現れた。
彼女が目にしたモノは衝撃的だった。
なんと、顔中にラクガキされた見知らぬ女性が放置されていたのである。
茜の情けか―――ラクガキはされたものの、涼は機体に戻れたようだ。

「大丈夫か!?」
思わず駆け寄る渚。
相手が涼の乗る機体だとは気付いていないようである。

取り敢えず助かった……安心する涼だが一足早い。

「見ない顔だな……新入りか?この辺りは私の担当区域なのを知っているだろう?どういうつもりだ?」
矢継ぎ早に質問が飛ぶ。
これに涼は驚いた。
渚は涼にこのような態度をとったことは一度もない。
涼が戸惑っていると……。

「おい、お前は私の後輩だろう!!上下関係は絶対であることを教わらなかったのか!!」
渚に物凄く冷たい目で怒鳴られた。
涼は思い返す……これって自分が渚に教えたことではないか。
もっとも、あの時は好きな物を食べたかったので言うことを聞かせるべく上下関係を持ち出しただけだったのだが。

まさか、渚がこんな顔をするなんて……。
ショックを受ける涼に渚は「いいだろう、先任としていろいろ教えてやろう」と頼んでもないのに指導を申し出た。
身から出た錆びとは言え、これを避ける術を涼は持っていない。

早速、翌朝には10キロマラソンを敢行することとなった。
これは怠けていた涼には辛い。
何とか逃げ出そうと口実を考えるが……兄としてならばともかく後輩に変装している身では渚に通用しない。
どこまでもクールに対処されてしまうのだ。

早朝営業のパチンコ屋を発見した涼。
通常ならば「パチンコは戦略を学ぶに必要なのだ!!」と主張すれば通る筈だったが……。
「で?」と切り返されてしまうのだ。

よもやの渚の態度に涼は困惑を隠しきれなかった。
そんな涼に渚は「お前は兄に似ている」と告げる。

「兄もいろいろと理由をつけていた。周囲の者はその場しのぎの出鱈目だと言っていた。でも、私は兄を信じている。あれには意味がある筈なんだ」

兄を想う渚の言葉を聞いた涼は感動のあまり兄だと打ち明けようとするが……。

「そうそう、そう言えば昨夜に友人が電話をくれてな」
渚に電話を架けたのは葉子だ。
「その友人が教えてくれたのですが、その機体が女性タイプなのは女湯を覗く為なのだそうですね、兄上」

そう口にする渚は笑顔を浮かべるが、目元は笑っていなかった。
涼の顔から血の気が引いて行く―――。
渚は涼を保護してすぐに葉子から事情を知らされていたのである。
こうして、涼は10キロを完走させられることとなった。

その夜、母星の母親へと連絡を入れる渚の姿があった。
「これから兄上には毎朝10キロのランニングを課してください。それで発散させましょう。それにしても……至らぬ兄を持つと妹が苦労すると言うのは本当なんですね……」

どうやら、涼にはこれから規則正しく健康的な生活が待ち受けているようである―――22話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻も重版出来とのことで、目出度い。
そして、本作かなり面白い!!

その21話です。
藍澤兄妹の触れ合いが描かれました。
まさに「残念兄さん無双」で、渚は苦労人なんだなぁ……的な回ですね。
ほとんど、涼が持って行きましたね。
やはり他キャラを喰いかねないキャラか。

そして、さりげなく渚に涼の正体を教える葉子。
何気に面倒見がイイよなぁ。
ここらはほんわかしましたね。
次回も要注目です!!

上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第20話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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