<あらすじ>
圭子は大物女性作家の原稿紛失事件の責任を負わされ、文芸部を追われる。島は女性問題でエリートコースから外れているが仲間に打ち明けることが出来ない。東萩は、ある殺人事件の捜査で美弥に近づくが、次第に美弥に心ひかれていく。夫がリストラされた貴子は娘の華(小林星蘭)を名門私立小学校に通わせ続けるためにIT企業の社長・大林(カンニング竹山)と愛人契約を結ぶ。傷心の圭子が母校の中学を訪れると、島、美弥、東萩と出会う。そんな4人を影から見つめる女性の影があった。当時音楽の教師だった毛利(賀来千香子)である。4人は冬葉の母・裕子(田中美佐子)を訪ね、メールに心当たりがないかと聞くが…。
(公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……
・前回のあらすじはこちら。
「激流〜私を憶えていますか?〜」第1話「過去からのEメール」(6月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)
貴子はカトレア会の常連客・大竹から「愛人契約を結ばないか」と持ちかけられる。
貴子にとって大竹の提案は資金的に魅力的なモノであったが……。
圭子は大物作家・珠洲の原稿紛失事件の責任を負わされ、文芸部を追われることとなった。
珠洲との間に信頼関係を育めていればこんなことにはならなかったと悔やむ圭子。
さらに、元夫からの冷たい仕打ちに衝撃は大きい。
同じ頃、鯖島は女性問題でエリートコースから外され、慣れない窓口業務に四苦八苦していた。
これまで打ち込んで来た仕事とは何だったのか―――圭子は疲れた心を癒すべく故郷に戻ることに。
知らず辿り着いた先は中学校。
其処には鯖島も居た。
彼もまた自身の境遇に悩みを抱いていたのだ。
互いの知らない時を語り合う圭子と鯖島。
すると、美弥と東萩までもが現れる。
美弥たちは冬葉について、その母・小野寺裕子に話を聞きに赴いたのだ。
これに圭子と鯖島も加わることに。
裕子は夫と離婚し、独り身であった。
冬葉からメールが届いたと聞かされても「どうせ悪戯だろう」と薄く微笑むばかりである。
彼女もまた辛い時を過ごしたのだろうか。
同じ頃、貴子はリストラされた夫への不満を募らせ続けていた。
夫は理解を求めるが、貴子は応じない。
生活レベルを維持することに執着しているようだ。
小野寺家を辞し、圭子たち4人は中学校へ。
過去の記憶が刺激されたのか、修学旅行の前の晩に冬葉が誰かに電話していたことを思い出す圭子。
さらに、冬葉が旭村に好意を抱いていたのでは……と述べる。
だが、美弥は冬葉が好きだったのは長門悠樹だと証言。
さらに、冬葉のフルートにピアノ伴奏があったと主張する。
その頃、1人の女性がピアノを一心不乱に弾いていた。
彼女こそ、音楽教師・毛利佳奈子であったが……。
その夜、貴子は大林のもとを訪れていた。
そう、貴子は大林と正式に愛人契約を結んだのだ。
帰宅した鯖島、その目の前に思い詰めた表情の1人の女性が―――第3話に続く。
<感想>
ドラマ原作は柴田よしき先生『激流』。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
・『激流』(柴田よしき著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
そのドラマ版。
全8回の第2回です。
なんでも、ドラマ版は原作と異なる展開を迎えるとの情報もありますね。
それだけに注目の展開となっていますが……。
今回は旭村に、毛利佳奈子、小野寺裕子も登場。
これで、冬葉失踪の根幹に関わるメンバーが揃いました。
うむむ……。
一方、貴子と大竹の関係も大きく進みましたね。
これがあの結末に繋がるのか……?
そして、鯖島ピンチ。
ただ、今回は全体的に1話の復習の印象が強く新しい情報は少なかったように思います。
やっぱり、旭村、毛利佳奈子、小野寺冬葉の登場が大きかったかな。
此処でドラマ版の視聴法について。
原作に準ずるとすれば、次のような視聴法が求められると思います。
本作は原作のネタバレ書評をご覧頂ければお分かりの通り、ミステリではなくサスペンス。
そして、サスペンスと言うよりも群像劇の色合いが強い作品。
厳密に「誰が何をしたので犯人」といったロジックは抜きにして、その急展開に溺れるべきドラマと言えそうです。
少なくとも「全員の危機を仕組むことが可能な人物はあの人しかいない……」と言ったミステリ視点で視聴すると原作通りならば最終話で度胆を抜かれることになる筈です。
本作はあくまで展開をメインに楽しむべきでしょう。
その視点で、この第2話を視聴すると、かなり高評価ですね。
如何にして視聴者の興味を惹くか……今後の展開に注目させるかの点で大きく成功していると言えそうです。
良かったです!!
キャストもマッチしてました。
特に鯖嶋役の山本耕史さんが静かな中にも存在感を見せており良かった。
でもって、ドラマ版で現状、起きている事件を並べると……。
圭子:冬葉メール、夫との離婚、原稿盗難。
美弥:冬葉メール、過去の薬物疑惑、榎関連の殺人事件。
貴子:冬葉メール、売春。
鯖嶋:妻との離婚。
東萩:榎関連の殺人事件。
といったところでしょうか。
うん、原作と比較するとまだまだ事件は続きそうですね……。
特に、貴子と鯖嶋が……。
ちなみに、ラストで鯖嶋の前に登場したあの女性こそが……原作の鯖嶋を○○する相手なのでしょうね。
そして、嗚呼、貴子のあの平和そうな夫が……。
などと、思わせぶりなことを述べ煽りつつ、2話感想は此処まで。
◆関連過去記事
・『激流』(柴田よしき著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『観覧車』(柴田よしき著、祥伝社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『回転木馬』(柴田よしき著、祥伝社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・金曜プレステージ「私立探偵・下澤唯〜悲しみの殺人迷路〜夫の失踪から7年・京都〜東京〜会津〜夫の居場所を教えたのは白骨死体だった!再会が明らかにする真実は?」(7月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「激流〜私を憶えていますか?〜」第1話「過去からのEメール」(6月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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