2013年07月06日

「実は私は」第22話「男同士の話をしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第22話「男同士の話をしよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第22話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
葉子の父:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その日、黒峰家では朝陽の両親と妹が2階を不安そうに眺め見ていた。
その視線の先は朝陽の自室に他ならない。

そして、其処には朝陽と紫々戸獅狼が居たのである。
対峙する2人。

獅狼の用件は他ならない―――朝陽が葉子の正体を知っているのか、その一点であった。
もしも、朝陽が知っていることを認めてしまえば、獅狼は葉子を連れ帰るつもりなのだ。

昔はともかく学校生活を葉子が楽しんでいることを知る今の朝陽(19話「泳げるようになろう!!」参照)としては、これを認めることは出来ない。
懸命に拒否の言葉を口にする。
これに詰め寄る獅狼。

しかし、そもそも獅狼にはシリアスモードを維持できない途轍もない理由があることを忘れてはならない。
そう、獅穂の存在だ。

次の瞬間、朝陽は思わぬところから獅穂の声を聞いた。
なんと、声は獅狼の右腕からするではないか!!
よくよく目を凝らして見れば、その腕は男性ではなく女性のもの。
つまり、獅穂の腕だ。

苦渋に満ちた獅狼の言葉によれば、身体を支配する権利を借りた代わりに腕を獅穂に奪われてしまったらしい。
こんなことも出来るのか、と感心する朝陽。
本人たちも最近になって気付いた方法のようだ。

それにしても……朝陽は思う。
獅穂の声は腕からしているが、発声はどうしているのだろうか……。
考えてはいけないことのような気がして、頭を振る朝陽。

一方、シリアス展開に持ち込みたい獅狼だが、獅穂の妨害があり上手く事を運べない。
遂には「葉子を連れ帰れば、葉子の父の差配で嫁に貰う約束を取り付けていること」まで獅穂に暴露されてしまう。
これを「私欲で動いている」と揶揄される獅狼。
もはや、獅狼の立場は形無しである。
耐え兼ねた獅狼は月の写真で獅穂へと変身しその場を逃げ出す。

ところが……獅穂が獅狼の右腕に留まっていたように、獅狼もまた獅穂の右腕に留まっていたのである。
つまり、獅狼は自身の意志を保ちつつ、獅穂の行動を観察しなければならなくなったのだ。

獅穂は朝陽に接近しお色気攻勢を開始。
獅狼はこれに必死の抵抗を示す。

一方、ドギマギする朝陽だが、獅穂の誘惑を拒否する。
何故なら、朝陽には葉子という想い人が居たからである。

これを朝陽の口から聞いた獅穂は満足したかのように獅狼へと交代する。
朝陽の決意のほどを知った獅狼。

彼自身も葉子のことを愛していることを告げ、だからこそ葉子の意志を曲げて連れ帰るのは辛いと打ち明ける。
しかし、葉子の父へ義理を果たさないワケにも行かない。

そこで、獅狼は……。

「朝陽は葉子の秘密を知らないと隠し通す」
「獅狼は葉子の秘密が知られていることを突き止める」
互いに立場は違えど、共に葉子を想う者同士として、互いの立場を通そうと宣言するのであった。
そう……今後は敵同士であると宣戦布告したのだ。

ビシッと決めた獅狼。
そんな獅狼に「あの〜〜〜」と声をかける朝陽。
「俺たちは敵同士、声をかけるな」と制する獅狼。

これにタイミングを逸した朝陽は押し黙ってしまう。
しかし、朝陽は獅狼に告げるべきだったのだ。

今、獅狼の右手に獅穂の意志があり、その獅穂の手が獅狼のズボンとパンツを下ろしてしまっていることを。
そう、カッコ良く決めた筈の獅狼であったが、下半身を露出してのあの台詞だったのである。
そして、獅狼はそれに気付かずに部屋を去ろうとしている。
このままでは、とんでもないことになってしまうであろう。

だが、朝陽は告げるタイミングを逸してしまった。
もはや、獅狼の命運は尽きていたと言うべきであろうか。

翌朝、登校してきた獅穂の頭頂部にはコブが山ほど出来ていた。
聞けば、激怒した獅狼にやられたとのことである。
それはそうであろう、敵とは言え獅狼の胸中を思えば頷くしかない朝陽であった―――23話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻も重版出来とのことで、目出度い。
2巻も発売予定で、表紙は委員長こと渚ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その22話。
まず、前回あらすじが「宇宙兄妹」なのに笑った。

さらに、朝陽の家族も登場。
黒峰家は父母に妹を含めた4人家族の様子。
これはいずれきちんと登場しそうだな。
葉子の黒峰家来訪エピソードありそうか。

にしても、兄の部屋から出て来た兄の知り合いらしき男性が下半身を露出していることを目撃した妹の心情は如何に。
獅狼、少なくとも両親からは黒峰家出入り禁止を言い渡されてそうだな。

そして、朝陽、男だねぇ。
それに相対する獅狼も男です。
獅狼の性格上、朝陽みたいなタイプは彼の好きな部類だろうにねぇ。
立場が違えば親友同士になれていただろうに。
いや、今でも半分以上、友人同士みたいなものか。

そんな獅狼の決意を無にするオチ。
正直、大爆笑してしまった。
獅穂、ひど過ぎるのだが、彼女なりのコミュニケーションなんだろうねぇ。
獅狼は心労が絶え無さそうだ。

そんな獅穂、朝陽と獅狼とでシリアスにならないのはまさに彼女の存在するところが大きいね。
全員が全員、獅穂も含めて葉子のことを想って動いているのが分かるだけに和んだのも大きい。
次回も要注目です!!

そう言えば、コミックス2巻も発売予定。
表紙は1巻の葉子に続き、渚です。
これだと3巻は獅穂、4巻は茜の順かな?
あれ、みかんは……。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

◆関連過去記事
「実は私は」第1話から第20話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ

「実は私は」第21話「心配しよう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)





こちらはキンドル版「実は私は(1)」です!!
実は私は(1)





「実は私は(2) (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
実は私は(2) (少年チャンピオン・コミックス)





「さくらDISCORD 1 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
さくらDISCORD 1 (少年チャンピオン・コミックス)





「さくらDISCORD 2 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
さくらDISCORD 2 (少年チャンピオン・コミックス)





「さくらDISCORD 3 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
さくらDISCORD 3 (少年チャンピオン・コミックス)





「さくらDISCORD 4 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
さくらDISCORD 4 (少年チャンピオン・コミックス)





「さくらDISCORD 5 (少年チャンピオン・コミックス)」です!!
さくらDISCORD 5 (少年チャンピオン・コミックス)





【関連する記事】
posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック