2013年09月02日

『ネメシスの杖』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめ

『ネメシスの杖』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)まとめです。

データ:講談社刊『月刊アフタヌーン』誌上にて2013年3月号から2013年8月号まで6話が掲載された。

◆各話リンク
・信念の人・阿里怜登場!!そして、紐蔵と邂逅する……。
『ネメシスの杖』第1話『占い師の杖』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

・過去の食害事件が、現在の事件とリンクして!?
『ネメシスの杖』第2話『オカピの群れ』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

・紐蔵の意外な過去が明らかに……。そんな中、江里口という男性が浮上する。
『ネメシスの杖』第3話『阿里玲の長い一日 前編』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

・敵は身内にあり!?倉井の攻勢に阿里は追い詰められることに……。
『ネメシスの杖』第4話『阿里玲の長い一日 後編』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

・阿里VS江里口。阿里は江里口の信念に屈す。
『ネメシスの杖』第5話『夜への長いドライブ』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

・紐蔵の激励で再起した阿里。江里口を止められるのか!?
『ネメシスの杖』最終話(第6話)『走るアリス』(朱戸アオ作、講談社刊『月刊アフタヌーン』連載)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

新進気鋭の朱戸アオ先生による連載『ネメシスの杖』。
講談社刊『月刊アフタヌーン』誌上にて2013年3月号から2013年8月号まで6話が掲載されました。

最終回まで読んでの感想となりますが、『ネメシスの杖』は登場キャラクターに信条や信念があり、それがキャラに深みを与え行動にも説得力がありました。

「ヒューマンエラーを糺すのはシステムである」との信念に支えられた阿里。
研究者たらんと客観性を保持しようとしたが、友の裏切りにより研究者ではなくなってしまった紐蔵。
娘を失い、その原因を糺すべく「人は過ちを謝罪することで克服できる」と主張した江里口。
為すべきことを為さず、事なかれで押し通そうとした倉井や桶谷。

特に後半からの阿里と江里口の対決には凄味すらあったほど。

さらに、阿里と紐蔵の心境を重ねる構成なども印象的でした。
傷心の紐蔵を阿里の信念が再起させ、江里口に敗れ傷心の阿里をこの紐蔵が再起させる流れは素晴らしかった。

そして、本作最大のテーマ「人は常に前向きに生きなければならない」。
生きることは前へ進むことであり、立ち止まることなく進むことこそが生きることだと謳った本作の精神は見事に作品に描かれていました。

6話と言う短い話数ながらも贅沢な作品であったと思います。
朱戸先生の次回作、楽しみにしてます!!

ちなみに『ネメシスの杖』単行本全1巻が2013年9月に発売予定とのこと。
まずはこちらで阿里と再会すべし!!

「ネメシスの杖 (アフタヌーンKC)」です!!
ネメシスの杖 (アフタヌーンKC)





最終話が掲載された「月刊 アフタヌーン 2013年 08月号 [雑誌]」です!!
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5話が掲載された「月刊 アフタヌーン 2013年 07月号 [雑誌]」です!!
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4話が掲載された「月刊 アフタヌーン 2013年 06月号 [雑誌]」です!!
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3話が掲載された「月刊 アフタヌーン 2013年 05月号 [雑誌]」です!!
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2話が掲載された「月刊 アフタヌーン 2013年 04月号 [雑誌]」です!!
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第1話が掲載された「月刊 アフタヌーン 2013年 03月号 [雑誌]」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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