2013年07月21日

土曜ワイド劇場「デパート仕掛け人!天王寺珠美の殺人推理6 狙われた同窓会!初恋の人に殺人疑惑?死んだはずの同窓生が出席!?再会で巻き起こる謎の連続殺人!!」(7月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「デパート仕掛け人!天王寺珠美の殺人推理6 狙われた同窓会!初恋の人に殺人疑惑?死んだはずの同窓生が出席!?再会で巻き起こる謎の連続殺人!!」(7月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

丸越デパートで山岡柊平(村田雄浩)の高校時代のクラス会が開かれる。山岡は初恋の人、篠原佐代子(藤吉久美子)との再会に喜びを感じつつ、天王寺珠美(泉ピン子)監督の下、幹事の仕事に励む。
会場には元担任の大場和志(河原崎建三)もヘルパーの椎名有希(平岩紙)に付き添われ出席。転校で2カ月しか在籍していなかった近藤みどり(比企理恵)が、ソーシャルネットワークで開催を知ったと言い突然、現れるなど小さなハプニングはありつつも、久しぶりの再会を喜ぶ笑顔で会場はあふれる。
ところが、そんな会場の外で、男性からママに変貌を遂げていた森永勝男(天宮良)と、IT企業の社長で羽振りの良さそうな加賀亮輔(乃木涼介)が揉めているのを珠美が目撃。大事にはならなかったが、機嫌を悪くした加賀は、記念の特注ワインも受け取らずその場で帰ってしまう。
散会後、山岡は記念の寄せ書きに加賀のコメントがないことに気づく。印刷して参加者に送る予定でいた山岡は、急ぎ加賀のコメントをもらうため自宅を訪ねることに。ところが、加賀の家に着いてみると、加賀はリビングで胸を刺され死亡していた。驚き腰を抜かす山岡。そこへ警官が到着。山岡は直ちに取り押さえられてしまう!
翌日、新聞は丸越デパートの社員が殺人事件で事情聴取を受けたと大々的に報じる。その影響で、バンケットルームの予約キャンセルが相次ぎ、山岡だけでなく、バンケットルームでのクラス会を提案した珠美まで、野々村忠彦(相島一之)から事態の責任を取るよう厳しく迫られる。
実は山岡には、警察に内緒にしていることがあった。加賀の遺体の側には、クラス会の記念ワインによく似たボトルの破片が散らばっていたのだ。だが、途中で帰った加賀はワインをもらっていない。とすると、犯人は同級生のうちの誰かということか…。それを知った珠美は、クラスメートを疑うことにためらいを見せる山岡を叱咤しつつ、まずは加賀ともめていた森永を訪ねる。
森永は加賀に投資の相談をしていたという。ところが、加賀の勧めで買った株が暴落。借金を抱えるはめになり加賀に詰め寄っていたらしい。だが、森永は犯行時、店で仕事をしていたというアリバイが成立。記念ワインも店にきちんと飾られていた。
次に珠美と山岡は、加賀の離婚した妻でやはり同級生の葉山明美(北原佐和子)を訪ねる。加賀と明美の間には、一人娘の梨奈(高部あい)がいた。他に身内のいない加賀の財産は、梨奈が相続することになる。そのことが動機になっても不思議ではないと珠美は考えるが、明美は元夫の死にさしたる興味を示さず、離婚以来、没交渉だったという梨奈もまた、ピンときていない様子。問題の記念ワインは、前夜のうちにすでに飲み干され、空のボトルが残されていた。
何の打開策も得られないまま迎えた翌日、山岡は事件現場の遺留品から山岡の指紋が見つかったとして、警察に連行されてしまう!
そんな中、加賀の葬儀が執り行われる。参列者の中には、明美に黙ってきたのか梨奈の姿もあった。
一方、珠美はクラス会に突然現れた近藤みどりの住所や電話番号がすべて嘘であることに気づく。事件との関連性を疑った珠美は、みどりの素性を調べることに。すると、両親の離婚後に苗字を早川に変えていたみどりは、すでにこの世にいないということが判明する!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

山岡が同窓会を行うことになった。
天王寺珠美は未使用のバンケットルームを同窓会のパーティー会場として活用することを提案。
山岡の為を想うと共に、これを契機に同様のイベントでバンケットルームを賑わせようとの目論見であった。

こうして同窓会が開催。
元担任の大場和志もヘルパーの椎名有希を連れて出席。
幹事として10年前に妻を亡くした小野文明。
同じく幹事として山岡の憧れの人・篠原佐代子。
IT企業の社長・加賀亮輔。
加賀の離婚した妻で同級生の葉山明美。
オカマバーのママになっていた森永勝男。
転校で2ヶ月しか在籍していなかった近藤みどりも参加。

矢先、加賀と森永が衝突。
気分を害した加賀が記念品のワインも受け取らずに帰ってしまう。

加賀が途中退席した為に、寄せ書きのコメントが不足していることに気付いた山岡は深夜に加賀宅を訪問。
ところが、其処で加賀の死体を発見してしまう。
何者かに殺害されたらしい。
加賀の死体はワインで濡れていた。

山岡は同級生の誰かが記念品のワインを割ったと考える。
つまり、犯人は同級生の中に居るのだ!!

第一発見者の山岡が疑われることに。
同級生を疑いたくないと訴える山岡を奮起させつつ、調査を始める珠美。
犯人はワインを割っており所持していない。
これが大きな手掛かりと思われたが……。

最初に疑ったのは加賀と言い争いしていた森永。
加賀に投資を勧められたが損をしたことで責任を追及していたらしい。
仮に加賀を殺したところでメリットは無い。
しかも、森永はワインを所持していた。

矢先、近藤みどりの住所や電話番号がすべてデタラメであることが判明。
みどりの素性を調べたところ、近藤みどりは苗字を早川みどりに変えており、10年前に自殺していたことが判明する。
では、同窓会に現れたあのみどりは誰だったのか?

実はみどりの正体は倉田順子という女性であった。
ところが、当の順子が何者かに殺害されてしまう。

しかも、小野に意外な過去が浮上。
10年前、小野の妻がカインベル社が販売した石鹸によりアレルギー症状を訴え死亡していたのだ。
このカインベル社の社長こそが早川みどりであった。
そして、倉田順子はその秘書だったのである。
しかも、早川みどりの影には加賀が糸を引いていた。
どうやら、加賀は早川に出資しカインベル社を操っていたようなのだ。
順子はみどりを名乗り同窓会に参加することで、この事実を以て加賀を脅迫していたようである。

当然、小野には加賀と順子殺害の動機がある。
容疑は小野に集中するが……小野はワインを所持していた。

山岡が自分用のワインを盗まれていたことが判明。
状況から盗んだのは佐代子だと思われた。
盗むからには犯人だからなのだろうか。
加賀と佐代子が交際していたとの噂も出て来たことで、佐代子が連行されてしまう。

一方、加賀と明美の1人娘・梨奈によれば、加賀は恋人に「RSガール」の時計をプレゼントしたらしいが……。

珠美は佐代子の犯行を否定。
実は佐代子は小野を庇っていたのである。
互いに独り身になっていた佐代子は同窓会の幹事を通じて小野と密かに想い合う関係になっていたのだ。

そう、ワインを割ったのは小野であった。
小野はカインベル社の件で加賀に詰め寄ろうと加賀宅を訪問した。
其処で加賀の死体を発見し、ショックでワインを割ってしまったのだ。
つまり、小野も犯人ではない。

嫌な予感を抱いた珠美と山岡は佐代子のもとへ向かう。
すると、佐代子は何者かに襲われているところであった。

山岡は襲撃者に飛び掛かる。
そして、判明した襲撃者の正体は……ヘルパーの椎名有希であった。
その手には加賀が恋人に贈ったとされた「RSガール」の時計が着けられていた。

なんと、加賀と有希は元恋人同士だったのだ。
だが、有希は加賀に捨てられストーカーとなっていた。
加賀に関わり合う機会を求めて、大場にヘルパーとして近付いたのだ。
そして、大場の名を無断で使用し同窓会を開いた。

ところが、いざ加賀に会ってみたが加賀の態度は素っ気ない。
鍵を盗み出し、その自宅に先回りするがストーカー呼ばわりされる始末。
有希はカッとなって加賀を殺害してしまった。

しかし、現場から逃げ出すところを倉田順子に目撃され脅迫されることに。
其処で口封じにこれを殺害した。

そして今また、加賀と佐代子が交際していると思い込み、佐代子の命をも狙ったのである。
だが、実は加賀は元妻・葉山明美に謝罪し復縁出来ればと願っていたのだ。

それを知らなかった有希はそのまま逮捕された。

佐代子と小野は互いの気持ちを打ち明け、支え合う関係になった―――エンド。

<感想>

デパートにやって来るさまざまなお客さまの要望に応えることで、そのお客さまの抱える問題(不安や苛立ち)などを見抜き解決していく天王寺珠美シリーズの第6弾。
前作は2012年8月26日に放送されており、実にほぼ1年ぶりの新作となりました。
シリーズについてはネタバレ批評(レビュー)ありますね、興味のある方は過去記事をどうぞ!!

今回は群像劇的な雰囲気が強かったですね。
そして、ほとんどデパート関係ないなぁ……。

それと、ワインの件はアンフェアだな。
あれが偶然生じただけの無関係な証拠だと言うなら、他もすべて無関係な証拠の可能性がある。
有希の腕時計も同じタイプの別の物とも言えるだろうに。

だからこそ、現行犯で逮捕だったのかな。
意外性を追うばかりに、かなり無理があったと思う。
もっとも、その意外性も「2時間サスペンス」の同窓会に、付き添いとは言え部外者であるヘルパーが参加していた時点で怪し過ぎる……。
すぐに「ああっ、犯人!!」と叫んでしまった……。

ただ、てっきり「10年前のみどりの自殺が加賀と順子による口封じの他殺で、有希はみどりの関係者で復讐している」とばかり思っていたので、終盤の「加賀の恋人だった」展開には驚いた。
驚くには驚いたが、テンプレを外せば良いというものではないことがよく分かった。
これは大きな収穫だったと思う。
あれは……どうだろう。
よくよく考えると、みどり殆ど関係ないなぁ……。

泉ピン子さんと村田雄浩さんのコンビがイイ味出してました。
第7弾が待ち遠しいです。

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「デパート仕掛け人!天王寺珠美の殺人推理5 莫大な印税が美人秘書の死を招く!大物女流作家の葬られた波乱万丈の人生」(8月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「デパート仕掛け人!天王寺珠美の殺人推理(4)史上最強のクレーマー現る!遺産相続の悲劇と老夫婦の究極の愛社長殺害に秘められた驚愕の真実」(10月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

天王寺珠美:泉ピン子
山岡柊平:村田雄浩
森永勝男:天宮良
葉山明美:北原佐和子
野々村忠彦:相島一之
大場和志:河原崎建三
椎名有希:平岩紙
加賀亮輔:乃木涼介
倉田順子:比企理恵<近藤みどり>
葉山梨奈:高部あい
小野文明:温水洋一
篠原佐代子:藤吉久美子 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


「〈デパ地下仕掛け人の〉お客を喜ばせる現場マーケティング」です!!
〈デパ地下仕掛け人の〉お客を喜ばせる現場マーケティング





「デパ地下仕掛人 (光文社新書)」です!!
デパ地下仕掛人 (光文社新書)





本作の脚本家・松本美弥子さんが書いた作品はこちら。
「バンドマンのカノジョの憂鬱 (ヴィレッジブックスedge)」です!!
バンドマンのカノジョの憂鬱 (ヴィレッジブックスedge)



【関連する記事】
この記事へのコメント
今回は管理人さんのおっしゃる通り、デパートはほとんど関係なかったですね。私もてっきり、10年前のみどりの自殺が原因で事件が起きているのだと思っていました!
でも天王寺さんと山岡さんのコンビは大好きなので、次作も楽しみです!
Posted by ゆきこ at 2013年07月26日 23:56
Re:ゆきこさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

同じように「10年前のみどりの自殺の復讐説」を予想していらっしゃったと聞いて嬉しいです。
あれは思わぬミスリードでしたね。

今回は舞台設定こそあまり活かされていないように感じましたが、管理人も珠美と山岡コンビは味があって本当に好きです!!
あの2人、良いキャラですよね。
早く次回が視たい(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2013年07月28日 00:10
昨日7作目が放送され、私も見ていましたが、なかなかの上質なミステリードラマでした。

ピン子さんと村田さんのコンビも息ピッタリです。

こういうコメディ色を入れた作品は好みです。
Posted by Me at 2014年05月18日 15:44
Re:Meさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

「デパート仕掛け人!天王寺珠美の殺人推理」シリーズ、面白いですよね。
特に主演のお2人のコンビが良い!!
管理人も楽しみにしているシリーズです。

第7弾、終盤しか視聴出来ませんでした。
面白そうだっただけに……残念です。
第8弾こそは視聴するぞ!!
Posted by 俺 at 2014年05月19日 23:55
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。