2013年08月12日

月曜ゴールデン「佐々木譲サスペンス 制服捜査 敏腕刑事が左遷で青森・八戸の駐在所へ…牧場主が猟銃で惨殺された!20年前の不審な火事と妻の死?制服警官が知った哀しい親子の愛〜」(8月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「佐々木譲サスペンス 制服捜査 敏腕刑事が左遷で青森・八戸の駐在所へ…牧場主が猟銃で惨殺された!20年前の不審な火事と妻の死?制服警官が知った哀しい親子の愛〜」(8月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

青森県警察の敏腕刑事、川久保篤(内藤剛志)は人事異動で八戸市にある種差海岸駐在所に赴任することになった。警察組織の管理強化の一環である。妻・紀子(手塚理美)と娘の美奈子(山本ひかる)を青森市内に残しての単身赴任だ。川久保は制服を着用する巡査に転じ、捜査権を持たずパトルールや交通整理に当たる。地元の関係者・吉倉(佐藤蛾次郎)と片桐(尾藤イサオ)たちは川久保を歓迎する。
宮越(中原丈雄)は川久保(内藤剛志)の行動に理解を示すのだが…。
川久保が勤務する駐在所に牧場主の大西徹(中西良太)から犬が散弾銃で射殺されたと連絡が入る。大西は自分との間にトラブルを抱えている同業者で猟銃を持っている篠崎征男(国広富之)を疑い、川久保に訴える。
ところがその篠崎が散弾銃で射殺された。第一発見者の長男・章一(木ノ本嶺浩)は牧場で働く中国人研修生・揚(湯川尚樹)の行方が分からないと表情を曇らせる。池畑刑事(笠謙三)の捜査により、篠崎が所持していた散弾銃が無くなっていることが判明する。居合わせた川久保が現場の状況を鋭く指摘すると、池畑は疎ましそうに川久保を退ける。
非番を利用して青森市に戻った川久保は、揚の行方を突き止めた。揚は身の潔白を訴え、事件の夜、篠崎を訪ねてきた人物がいたと明かす。職務を越えた川久保の行為に、上司は不快感を露わにするが、川久保は事件解決のためには現地に根づいた視点が必要だと考え、制服を着たまま捜査を続けることを決意する。
所轄の警察官・宮越幸造(中原丈雄)は川久保に理解を示しながらも、やり過ぎないようにとたしなめる。
やがて、川久保は二十年前に篠崎の家で不審な火事があり、篠崎の前妻・菊江(中村恭子)が死亡していたことを突き止める。さらに菊江の妹・良枝(山崎直子)から、菊江が篠崎の暴力に苦しんでいたことも聞き出した。川久保はこの火事が篠崎殺害事件に大きな影を落していることに気付くのだが…。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

刑事の川久保は派出所勤務の巡査に異動となった。
この人事に当初こそ不満を抱く川久保だったが、日々仕事をこなすうちに満足を覚えるようになって行く。
そんな川久保を先輩巡査の宮越は温かく見守っていた。

ある日、猟銃を所持している篠崎がその猟銃で射殺されてしまった。
第一発見者である篠崎の長男・章一の証言により、揚に容疑がかかり拘束されることに。

だが、川久保は揚の無実を確信していた。
地道に捜査を続けた川久保は、20年前に章一の母・菊江が謎の焼死を遂げたことを知る。
この際、章一自身も焼死しかけたが当時の宮越に救出されたらしい。

この菊江の死に疑惑を抱いた川久保はさらに捜査を続け、菊江が夫である篠崎に暴力を奮われていたこと。
さらに、章一の本当の父が宮越であることを突き止める。

20年前、篠崎に暴力を受けていた菊江は宮越に相談。
そのうち2人は関係を結び、章一が生まれたのだ。

どうやら、20年前の菊江焼死の真相はこれに気付いた篠崎が章一もろとも殺害しようとした為らしい。

そんな中、宮越が篠崎殺害を認める発言を口にする。
しかし、川久保はこれが嘘であると見抜いていた。
宮越は誰かを庇っているのだ。

川久保は宮越が庇わなければならない相手―――すなわち章一こそが犯人であると看破する。
その章一は今まさに、母の復讐の為にもう1人殺害しようとしていた。

そう、菊江殺害にはもう1人関わっていたのだ。
その人物こそ、篠崎と親しかった白石。

猟銃を手に白石を殺害しようと迫る章一。
その銃口の前に立ち塞がった川久保。
章一は川久保を撃つことが出来ず諦めることに。

こうして章一は逮捕された。
白石は海外で3年間生活していたことが分かり、菊江殺害の罪に問われることとなった―――エンド。

<感想>

新シリーズ「制服捜査」第1弾。
原作は佐々木譲先生「駐在警官・川久保篤シリーズ」の1作『制服捜査』(新潮社刊)。
「駐在警官・川久保篤」シリーズには他に『暴雪圏』があります。
ちなみに『暴雪圏』については、過去に記事にしていますね。

佐々木譲さんの「暴雪圏」を山村基毅さんが批評されました

そんなドラマの原作は『遺恨』(新潮社刊『制服捜査』収録)。
そのあらすじはこちら。

<あらすじ>

『警官の血』で話題騒然!
「北海道、志茂別。この町は荒廃の臭いがする」孤立無援。新任駐在警官の闘い。

札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。だが、町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、それが偽りであることを実感する。やがて、川久保は、十三年前、夏祭の夜に起きた少女失踪事件に、足を踏み入れてゆく――。警察小説に新たな地平を拓いた連作集。
(新潮社公式HPより)


佐々木譲先生は『廃墟に乞う』(文芸春秋社刊)で第142回直木賞を受賞された実力派。
その著作『警官の血』も、既にドラマ化されていますね。

速報!!第142回「直木賞」&「芥川賞」発表される!!

ちなみに、先々週(7月29日)に同じく月曜ゴールデンでドラマ化された『笑う警官』も佐々木譲先生の作品です。

月曜ゴールデン「佐々木譲サスペンス 北海道警察 笑う警官 警官殺しの男は道警の闇を知る証人だった!?タイムリミットは48時間…札幌の街で繰り広げられる追跡劇 容疑者を死守せよ!」(7月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマ版感想を。

う〜〜〜ん、2時間サスペンスとしてかなり薄味過ぎた気が……。
かといって、人間ドラマとして視ても薄味に過ぎるし。
正直、何処に軸足を置いているのかが分からなかった。

原作とされている『遺恨』が短編とのことで、かなり薄まってしまったのだろうか。
もしもそうならば、もっとオリジナル展開を加えても良かったのではないかと思う。
それくらい薄い。

なんだろう……「さぁ、2時間サスペンス視るぞ!!」と構えて視たのに肩透かしを食らった気分。
完全に不完全燃焼かなぁ……。
感想も特になく、どう評するべきか苦しむ作品でした。

シリーズ初回だったからこそコレなのか、あるいはコレこそが本シリーズのカラーなのか。
前者ならば、シリーズ次回があれば期待したい。
後者ならば、個人的には合わない印象。
少なくとももっと登場人物それぞれの描写を深くするべき。

◆関連過去記事
『巡査の休日』(佐々木譲著、角川春樹事務所刊)ネタバレ書評(レビュー)

月曜ゴールデン「北海道警察 巡査の休日 札幌で発見された白骨死体…北海道に舞い戻った指名手配犯…YOSAKOIソーラン祭りで何かが起きる!直木賞作家が送る至極ミステリー」(10月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「佐々木譲サスペンス 北海道警察 笑う警官 警官殺しの男は道警の闇を知る証人だった!?タイムリミットは48時間…札幌の街で繰り広げられる追跡劇 容疑者を死守せよ!」(7月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

川久保 篤:内藤剛志

川久保紀子:手塚理美
川久保美奈子:山本ひかる

大西 徹:中西良太
橋爪:菅原大吉
吉倉:佐藤蛾次郎
片桐:尾藤イサオ
白石善三:青山 勝
良枝:山崎直子
篠崎信子:神保美喜

宮越幸造:中原丈雄 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作にして「駐在警官・川久保篤シリーズ」の1つ「制服捜査 (新潮文庫)」です!!
制服捜査 (新潮文庫)





キンドル版「制服捜査」です!!
制服捜査





「駐在警官・川久保篤シリーズ」の1つ「暴雪圏 (新潮文庫)」です!!
暴雪圏 (新潮文庫)





「北海道警察」シリーズ1作目「笑う警官 (ハルキ文庫)」です!!
笑う警官 (ハルキ文庫)





こちらは映画版「笑う警官 [DVD]」です!!
笑う警官 [DVD]





シリーズ2作目「警察庁から来た男 (ハルキ文庫)」です!!
警察庁から来た男 (ハルキ文庫)





シリーズ3作目「警官の紋章 (ハルキ文庫)」です!!
警官の紋章 (ハルキ文庫)





シリーズ4作目「巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)」です!!
巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)





シリーズ5作目「密売人 (ハルキ文庫 さ 9-6)」です!!
密売人 (ハルキ文庫 さ 9-6)





シリーズ第6作「人質」です!!
人質



【関連する記事】
この記事へのコメント
大西の犬を撃ったのは結局誰だったのでしょうか?何か説明がありましたっけ?
Posted by かず at 2013年09月07日 12:57
Re:かずさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

お尋ねの件については管理人が見逃したのかもしれないので自信は無いのですが、特に描写は無かったような気がします。
個人的には篠崎だったのかなぁ……と思ってたりします。
Posted by 俺 at 2013年09月08日 23:58
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