2013年08月03日

「サイレーン」第14話「第二の作戦」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン」第14話「第二の作戦」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺?)の犯人?猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きている。
千歳:生活安全課所属。

・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第13話「橘カラの欲しいものA」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

猪熊の身を挺した告発により、市民プールの盗撮グループを摘発出来た。
猪熊自身はこの結果に満足していた。
だが、彼女の裸を動画で顔見知りに確認されてしまった里見は浮かない。

一方、自己犠牲をも厭わない猪熊の正義感に改めて心惹かれるカラ。
自分を信じさせ、それを裏切ったときの表情を思い浮かべると恍惚に駆られるのであった。
とはいえ、未だ猪熊の警戒は解けていない。
これを何とかしない限り、妄想の実現は難しいのだ。

カラは考える。
人は他者を信用するとき、次の2つを必要とする。

1.弱味を見せること。
2.役に立つこと。

なんとかこれを達成できないか―――策を練るカラの前で渡がじっと機嫌を窺っていた……。

翌日、カラは乃花に声をかけられた。
乃花はカラのキャバクラ時代の元同僚である。
どうやら、今は不倫の恋に生きており、不倫相手が奥さんと別れてくれないことに苛立ちを募らせていた。
そこで、不倫相手好みの顔(すなわちその妻の顔である)に整形しようとカラに相談を持ちかけたのだ。
カラも整形しており、この話題には詳しいようだ。

とは言え、カラとしてはこれほど滑稽なことはなかった。
乃花は明らかに相手の男に遊ばれているのである。
そのことにすら気づいていないのだ。
相手の男は、好みの顔かどうかなど関係なく最初から離婚する気がないに過ぎない。

だが……ふとカラは思いついた。
これは好機だ。

カラはそれが不倫相手の男の為にもなると説き伏せ、彼をその妻から解放する為に直接談判すべきだと焚きつける。
カラに説得された乃花は意気揚々と不倫相手の妻のもとへと乗り込むが……。

数時間後、里見と猪熊に出動命令が下った。
その先では1人の女性の死体が。
第一発見者である夫の証言では、彼の妻の身に何かが起こったらしい―――15話に続く。

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。
それだけに新連載への期待も高まります。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

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その第14話。

サブタイトルは「橘カラの欲しいものB」ではなく「第二の作戦」に。
@Aと続きながら、此処で別タイトルとは。
とはいえ、@Aとナンバリングしていたことには意味がある筈で、一旦、別エピソードを挟みつつBへと続く予定なのかも。
だからこそ、「前編、後編」ではなく「@A」。

「橘カラの欲しいもの」は「猪熊の正義感」。
これを狙うべく、渡宅に潜り込んだ「第一の作戦」に続き「第二の作戦」か。
その内容は犯罪をコーディネートすることとは。

カラは今回、人に信頼される要素として2つを上げています。

1.弱味を見せること。
2.役に立つこと。

整形した過去を明かすことで、弱味を見せ。
乃花の関係者でありコーディネートした本人である以上、情報提供などで役に立つ。
これで2点をクリアするつもりか。
まさに、マッチポンプの犯罪ですね。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
これに渡が意外な活躍を示しそうな予感。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……15話に期待!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第10話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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「レンアイ漫画家(5)<完> (モーニング KC)」です!!
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