2013年10月07日

ドラマスペシャル「事件救命医〜IMATの奇跡〜事件現場の最前線に立つ救命医療チーム!消えゆく命…救うべきは人質、警官、犯人!?銀行強盗犯の仕掛けた巧妙トリック…爆破事件に消えた真実の声」(10月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

ドラマスペシャル「事件救命医〜IMATの奇跡〜事件現場の最前線に立つ救命医療チーム!消えゆく命…救うべきは人質、警官、犯人!?銀行強盗犯の仕掛けた巧妙トリック…爆破事件に消えた真実の声」(10月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁グラウンド。IMAT(事件現場医療派遣チーム)が、バスジャックを想定した合同訓練をSIT(特殊捜査班)とともに行っている。IMATメンバーの日向晶(玉木宏)は、防弾チョッキを着用し疑似負傷者の救護を行うが、慣れない現場でもたつき気味。対照的に、現場突入から犯人確保までの訓練を、現実さながらの緊張感で完璧に終えたSITメンバーの影浦琢磨(田中圭)は、IMATの存在が足手まといになるのではとのいらだちを、上司の荒井健三(高橋克典)にぶつける。日頃から前のめりで、ともすれば攻撃的になりがちな琢磨を、IMATは人質のみならず、自分たち警察官が負傷した時にも対処してくれる存在だと、なだめる荒井。しかし、現場での人命の中には犯人も含まれているということに、琢磨は納得がいかない。
と、突然、SIT隊員のひとりが痙攣を起こし昏倒!IMATメンバーの美山ゆかり(貫地谷しほり)らは、その状況から脳血管障害と診断するが、晶だけは大動脈疾患を疑い、急きょ、手術室でも難しい、心嚢から溜まった血液を抜き取る処置を断行。訓練時とは見違えるような素早さで見事、救命に成功する。
数日後、公園で爆破事件が発生。多数のけが人と一緒に、犯人が晶たちの港東医科大救命センターに運ばれてくる。そこへ、現場に出動していた琢磨が乗り込んでくる。重傷を負った犯人に話を聞かせろと気色ばむ琢磨。しかし、晶は人命を優先するのが自分たちの仕事だと、琢磨を退ける。晶と琢磨、二人の信念が正面からぶつかり合う…。
その後、爆破犯には仲間がいて、大量の爆弾が残されている可能性が浮上。公園爆破はより大きな舞台の前哨戦に過ぎない…SITたちは、新たな事件の予感に包まれる。
その不安は、時を待たず現実のものとなる。爆破犯行グループによる銀行での人質立てこもり事件が発生したのだ。銃を装備した犯人たちに捕らえられた人質たち。その中には、体調不良を訴える妊婦が。そしてついに負傷者が発生!事件現場へと急行した晶たちIMATと琢磨たちSITとは、正義と悪、生と死が交錯する修羅場に直面する…!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

IMATとは―――事故現場医療派遣チームのことである。
彼らは1人1人が優れた救急救命医であり、事件現場に赴くことで早急に治療を行うことを目的としたチームだ。

そして此処は警視庁グラウンド。
IMATがSIT(特殊捜査班)と共に合同訓練を行っていた。

SIT隊員の影浦琢磨はIMATメンバーの1人を目に留める。
その男は周囲に比べ明らかにもたついていた。
呆れ果てる琢磨。

そして、当のIMATメンバーの日向はそんな琢磨の軽蔑の視線にも気付かない様子。

すると突然、SIT隊員のひとりが痙攣を起こし昏倒してしまう。
IMATメンバーの1人・美山ゆかりらは、その状況から脳血管障害と診断。
ところが、日向だけは心タンポナーデと判断し見事な治療を施す。
これが奏功し、隊員は命を取り留めた。
琢磨は先程までとは一転した日向の姿に目を見張る。

翌日、SITとIMATのカウンセリングを行う心理分析官・紗弓真理は、SIT隊長である荒井に琢磨を使うことの危険性を説いていた。
適性を問う心理試験の結果、琢磨が50点中38点をマークしたのだ。
この試験は20点以下で平常、50点に近ければ近いほど危険な人物となる。
38点は銃乱射事件の犯人と同等のスコアであった。
それだけ心の闇を秘めていることになるが……。

実は琢磨は、25年前に起こった東京スカイランド爆破事件の被害者遺族であった。
東京スカイランド爆破事件の犯人は「太陽が眩しかったから」と動機を声明し未だに逮捕されていなかった。
この事件で家族を失った琢磨は悪に対して強い憎悪を抱くようになったのだ。

そして、奇しくも日向も父を同じ事件で失っていた。
真理は心理試験を日向にも行っていたが、結果は未だ出ていなかった。
真理から、日向もまた同じ事件の被害者遺族であると聞かされた琢磨は彼の行動に注目する。

事件を発端に、犯人を罰する為にSITとなった琢磨。
事件を発端に、被害者を救うべくIMATとなった日向。
同じ事件を発端としながら、琢磨と日向は対照的な生き方を示していたのだ。

数日後、挙動不審な男が公園ベンチに座っていた。
男は時間を計ると紙袋をベンチに残し立ち去ろうとする。
ところが、これを公園の清掃人が見咎めた。
退け退かぬで立ち問答を繰り返す2人。
周囲に人だかりが出来る中、紙袋が火を噴いた!!
そう……紙袋の中身は爆弾だったのだ。

こうして、爆破事件が発生。
多数の怪我人と一緒に、重傷を負った犯人が晶たちの港東医科大救命センターに運ばれて来る。
琢磨は犯人への取り調べを主張。
だが、日向は治療を優先させる。

しかし……犯人は治療の甲斐なく死亡してしまうのであった。

公園爆破事件の犯人の身許が判明。
名前は菊池。
どうやら、何者かの命令で爆破を起こしたらしい。
つまり、仲間が居るのだ。
さらに、大量の爆弾が残されていることも明らかになった。

矢先、北新銀行にて銀行強盗事件が発生。
3人組の犯人は行員や客を人質に大金を奪おうとするが……。

客の中に妊婦が居たこと。
その妊婦が体調を崩し、事件前に救急車が呼ばれていたことから強盗が発覚。
犯人たちは行内に立て籠もる。
しかも、この犯人たちこそ菊池の仲間だったのだ。

此処にSITとIMATが出動。
荒井の指揮のもと、琢磨と日向も現場に赴く。

交渉担当の車寺が主犯と接触、妊婦の解放を依頼する。
主犯は妊婦を人質とすることにメリットはないと判断、これを解放することに。
だが、妊婦は銀行前に放置されてしまう。

誰かが近付かなければ救助は出来ない。
だが、犯人グループは警察関係者による救助を拒否。
医療関係者でなければ近付いた途端に射殺すると宣言する。

こうなればIMATの出番である。
だが、医療関係者だからと言って犯人が約束を履行するかどうかは分からない。

恐怖に駆られたIMATメンバー・小倉は動くことが出来ず、現場から逃げ出してしまう。
結局、日向と美山の2人が救助に向かうことに。
命懸けの行動は奏功し、妊婦の救助に成功。

妊婦の名は真由美。
既に母子ともに危険な段階にあり、その場で緊急出産の運びとなった。
危険ではあったが、日向たちは母子ともに救うことにも成功する。

その頃、車寺は主犯と交渉を続けバスを用意する代わりに人質に手を出さない約束を取り結ぶ。
これに主犯は「DONE!(ダン)」と叫ぶ。
どうやら、交渉成立を意味する言葉のようだ。

車寺はバスの準備に時間がかかると嘘を吐き、時を稼ぐ。
その間に、行内の様子を探るべく食事を運ぶとしてSITの小笠原を潜入させる。

だが、食事を届けた直後に小笠原が撃たれてしまう。
このままでは、小笠原の命が危ない!!

こんなときもIMATの出番だ!!

小笠原の治療を行うべく行内へ向かう日向。
これに小倉のふりをした琢磨が付き添うことに。
小笠原を救うと共に内情を視察するつもりなのだ。
だが、今度は美山が恐怖のあまり離脱してしまう……。

行内へと進んだ日向と琢磨。
小笠原は心タンポナーデに陥っていた。
前回と同じく日向が治療を施そうとするが……。

治療に参加しない琢磨に不信感を覚えた主犯により、琢磨以外の治療を禁じられてしまう。
もちろん、琢磨に治療の経験はない。
だが、日向に励まされ、その処置法を真似ることで場を切り抜ける。

小笠原を行外へと連れ出す日向と琢磨。
琢磨は荒井に現場の状況をつぶさに報告する。

犯人は3人組。
2人が散弾銃、1人がセミオートで武装していること。
さらに、ダストから侵入し催涙弾を使用することで制圧が可能であると作戦提案する。
この作戦を容れた荒井はバスが用意出来たと偽り、犯人の油断を誘う。

一方、犯人の動機に悩む真理。
ふと犯人が「DONE!(ダン)」と口にしたことを思い出す。
これは証券マンが用いる言葉だ。
其処から導き出された犯人の動機とは―――。

犯人の狙いは北新銀行の株価にあった。
事件が起こったことで株価は底値となっていた。
強盗の成否はどうでもよく、これをカラ売りし利益を上げることこそが犯人の真の狙いだったのだ。

一方、ダクトを通じ行内に潜入した琢磨たち。
犯人は僅かの間に人質たちに自身と同じ覆面と服を着用させ、見分けがつかないように工作していた。
これでは、誰が犯人か分からない。
先行したSIT隊員は作戦中止を具申するが……。

だが、犯人を直接目にした琢磨には見分けがついた。
作戦実行を主張する琢磨、これを荒井も支持する。

作戦は実行に移された。
催涙弾により場は混乱。
人質と犯人が右往左往する中で、琢磨が率先して突入し犯人2人を取り押さえる。
だが、主犯を取り逃がしてしまう。

人質たちが運び出されて行く中、日向が行内に突入。
SIT隊員に抱えられた人質を目にした日向の表情が強張る。

「こいつが犯人だ!!」

日向は見ていた。
犯人は爪に線上の白斑があったのだ。
姿の見えない主犯は人質に紛れ込み脱出を目論んでいたのだ。

正体の露見した主犯は隊員を人質にとると遠隔操作で爆弾のスイッチを押す。
途端、行内と外が同時に爆発する。
犯人が事前に仕掛けたものだ。

日向は被害者を救うべく駆け出す。
だが、外には惨状が広がっていた。

あちこちから悲鳴が上がり、逃げ惑う人々。
そんな中、倒れたまま物言わぬ母親に縋りつき泣く子供。

この光景に日向は8歳のときに体験した父の死を思い起こす。
それは東京スカイランド事件の記憶だ―――。

一方、犯人を囲む荒井たちだが、有効打がない。
ただ1人、犯人の死角に潜む琢磨は銃を構える。
其処からならば犯人を撃てる。
だが、琢磨は逡巡する。

「撃て」
荒井の指示が飛ぶ。
遂にトリガーに指をかける琢磨だが……。

銃声が響き、犯人が倒れた。
倒れ込みながら犯人は、さらに爆弾のスイッチを押す。

遠方より届く轟音。
行内からも火柱が確認出来る。

そして、呆然と立つ琢磨。
撃ったのは彼ではなく、別の隊員であった。
琢磨は悪を憎みつつも最後までトリガーを引けなかったのだ……。

日向のもとに主犯と被害者が運び込まれた。
どちらを治療するのか―――主犯への怒りに迷う日向。
だが、緊急性の高い主犯を選ぶ。
主犯の治療を行う日向……しかし、主犯は死亡してしまった。

3日後、琢磨は肝心な時に撃てなかったことで警備部に戻ることとなった。
琢磨は同じトラウマを抱く日向のもとへ。
今回の事件について語る。

主犯は過去に犯歴があった。
同級生をリンチで殺害、実父をも手にかけていたのである。
「悪の正体を知りたい」と日向に告げる琢磨。
そんな琢磨に日向は「目の前で死亡した父を救えなかったことを悔い、医者になった」と打ち明ける。

数日後、日向を探す琢磨の姿があった。
琢磨はある事実について日向に問い質そうとしたのだ。

あの日、主犯の治療を優先させた日向。
主犯は胸と腹部に被弾していた。
通常、胸と腹部の被弾の場合、胸が先だ。
だが、日向は腹部を先に処置したのだ。
結果、主犯は命を落とした。
まさか、故意に殺害したのではないか……。

日向の周辺を調べ始めた琢磨は衝撃の事実に行き当たる。
東京スカイランド爆破事件の最有力容疑者こそ、現場で死亡した日向の父・定男だったのである。

同じ頃、真理は日向の心理試験結果を目にし何かを考え込んでいた。
その点数は琢磨を大きく上回る45点であった。
日向の抱える闇こそがもっとも深かったのだ―――エンド。

<感想>

原作なしオリジナル作品。
では、ドラマ感想。

どうも、連続ドラマ化も視野に入れたドラマのようですね。
互いの苗字にも明示されていますが「光の日向晶」、「闇の影浦琢磨」と思わせつつ、実は「日向の闇の方が深い」のはなかなか興味深かったと思います。
今回、あまりに琢磨の影が薄く感じたのもこの対比を打ち出す為だったか。
おそらく、今後は琢磨が日向の闇に気付いたことで懐疑的になるのかな。

日向は父が東京スカイランド爆破事件の最有力容疑者であることを知るがゆえに、父が奪った命を救おうとしているのかもしれないなぁ……。
そう言えば、犯人は犯行声明で「太陽が眩しかったから」と述べているんだけど、苗字は日向だし、晶は名前に「日」が3つもあるんだよなぁ。
なんだか、怖いな……。

もっとも最終的には、東京スカイランド爆破事件も日向定男の犯行では無かったと明らかになりそうかな。
別に真犯人が存在してるんだろうし。
まさか、琢磨の家族が真犯人だったりして。
でもって、琢磨が今度は葛藤すると。

ただ、いずれにしても、日向と琢磨が時に対立し、時に協力する方が物語に深みを持たせられそう。
琢磨の活躍を描く為にも、是非、連続ドラマ化して欲しいところ。

とはいえ、ちょっと閉口した点もある。
主人公の活躍の為とはいえ、無理な設定し過ぎかなぁ。

真由美の出産のくだりでは、他にも緊急車両が控えている筈なのに救急車があの1台しかないのは違和感。
それと、医療従事者以外が治療に携わると罪に問われるんじゃないのだろうか……琢磨、大丈夫か!?

そして、先週の「特捜最前線2013」に続いての爆破巨編。
日曜日のドラマは爆破シーンが多いなぁ……。

まぁ、なんだかんだ言いながらも楽しめたので十分に及第点だと思います。
連続ドラマ化して欲しい!!

<キャスト>

日向 晶:玉木 宏 
港東医科大学病院、救命救急センター医師、IMATメンバー。「人の命を救えるようになりたい」という動機から医師になった。成績は人並み。普段は頼りなさがただよう性格。しかし、救命の現場では、一転して、強い意志と的確な判断力、高い医療技術を見せつける、心の奥に熱い正義感を持つ男と化す。

影浦 琢磨:田中 圭 
警視庁、SIT隊員。犯罪への憎悪からSIT隊員を志す。攻撃的で熱い性格。SITとしてのスキルは最高レベル。自分と同じ日向の生い立ちを知り、犯人であれ、平等に命を救おうとする晶に強い疑念を抱く。

美山 ゆかり:貫地谷 しほり
港東医科大学、救命医。晶の同僚でIMATメンバー。責任感の強い性格。IMATとして、はじめての出動に己を奮いたたせる。

紗弓 真理:水野 美紀
科捜研、心理分析官。過酷な任務についているSITまたIMATメンバーの心理カウンセラーとして彼らをサポートしている。

荒井 健三:高橋 克典
SIT隊長。琢磨の上官。琢磨の実力を認めながらも、組織を逸脱した行動をとりがちな琢磨にイライラさせられることが多い。 ほか
(公式HPより、敬称略、順不同)


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この記事へのコメント
こんばんは。

最後が、いまいちよく分からなかったんだけど、管理人さんのあらすじと感想を読んで、何となくは分かりました。

感謝です!!!

何か続きが気になるドラマですね。

Posted by ピエロ at 2013年10月07日 19:35
Re:ピエロさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

お役に立てたならば幸いです!!

本作、序盤部分と終盤部分が対になっていたのも特徴的でしたね。
なかなか良かったです。

そして、仰る通り続きが気になります。
連続ドラマ化を早く(^O^)/!!
Posted by 俺 at 2013年10月07日 21:55
犯人に撃たれた救急隊員(渡辺哲)は結局助かりましたか?
Posted by もだん / 質問です。 at 2013年10月07日 22:07
Re:もだんさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

渡辺さん演じる隊員の人は緊急手術の結果、一命を取り留めてました。

事件発生前には「娘さんの結婚式には出ない」と強がっていたのですが、手術直後に、立ち会って泣きじゃくる娘さんを見て和解。
その後、結婚式へ参加することを告げるシーンがありました。
Posted by 俺 at 2013年10月08日 00:04
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