2013年08月11日

土曜ワイド劇場「天才刑事・野呂盆六(8) 見知らぬ他人〜悪女の完全犯罪!復讐殺人に潜む黒ネコの亡霊!?犯行時刻に仕組まれたアリバイトリックの謎 空白の32分間に隠された裏切りの策略」(8月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「天才刑事・野呂盆六(8) 見知らぬ他人〜悪女の完全犯罪!復讐殺人に潜む黒ネコの亡霊!?犯行時刻に仕組まれたアリバイトリックの謎 空白の32分間に隠された裏切りの策略」(8月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

報道写真家、丸賀連(寺泉憲)が芸術写真文化大賞受賞記念パーティの夜、自身の写真スタジオで殺害されるという事件が発生。丸賀のスタジオを訪ねる約束をしていた盆六(橋爪功)が第一発見者となる。丸賀は非常階段から突き落とされたうえ、引きずられて頭を石に強打され、死亡していた。さらに、スタジオのロッカーにはこじあけようとした痕跡があり、中には不動産王として知られる浪速豪三(伊藤えん魔)の妻で女優の川島可子(よしこ)(大河内奈々子)と愛妻家で有名なロックシンガー、柊夕時(ゆうじ)(ダイアモンド☆ユカイ)の密会写真が紛れていた。報道写真一筋の丸賀がなぜ?と驚く盆六。密会写真は豪三の元にも送られており、激怒した豪三に暴力を振るわれた可子は家を飛び出す。
翌日、可子の撮影現場を訪ねた盆六。事件当日の夜、丸賀のスタジオへ向かう盆六の車と接触しそうになったのが、可子の車だった。だが、可子は盆六の見間違いだと一蹴する。
そんななか、撮影現場近くの林道に止められた車の中で豪三の絞殺死体が発見される。現場近くに可子の手袋と同じものが見つかり、京都府警の刑事たちは可子に捜査の目を向ける。そんな刑事たちの態度に不安を覚えた可子が電話をかけた相手とは・・・。
一方、盆六は丸賀のスタジオで、丸賀の元助手だという写真家の三俣(みつまた)東(はる)見(み)(大地真央)と遭遇。お悔やみに来たというわりにはサバサバした表情の東見。丸賀とのただならぬ関係を匂わせるが、丸賀の受賞パーティにいたという東見は盆六に完璧なアリバイを示す。
府警の刑事が夕時から得た証言により、可子が殺人の容疑者として浮上。可子は撮影後、ホテルで夕時と密会したが、その際に「もう、大丈夫」と告げていたのだ。さらに、豪三の死亡推定時刻のアリバイもない。そんな可子に刑事は、丸賀のスタジオのロッカーにあった密会写真を見せる。丸賀を殺害した犯人は写真が欲しかったはずだと迫る刑事は、丸賀の死亡推定時刻、現場近くの防犯カメラに可子の車が映っていたと告げるのだが…。そんななか、可子が自供しはじめる!彼女の口から語られる驚きの手口とは!?盆六は2つの事件の裏側に隠された真実に迫るべく、奔走するが・・・!
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)。

写真家の丸賀が殺害された。
丸賀は女優で知られる川島可子の不倫写真を所持していた。

次いで、可子の夫・豪三もまた殺害されてしまう。

いずれの際にもアリバイを持ち得ていなかった可子に容疑が向かうことに。
丸賀は不倫写真を取り戻す為に、豪三は不倫写真の存在を知られた為に殺害したとの筋書きだ。

ところが、取調を受けることとなった可子は意外な供述を始める。
丸賀の弟子の写真家・三俣東見に交換殺人を持ちかけられたらしい。
三俣東見は名前の中央2文字・俣東(またはる)から“マタハリ”と呼ばれている女傑であった。

なんでも、東見は丸賀に自身の撮影した写真を奪われ写真集として発行されてしまったらしい。
その恨みから可子と組んで完全犯罪を目論んだのだそうだが……。

ところが、捜査の結果、どうも事実無根だったらしいことが判明。
これから可子の供述すべての信憑性が疑われることに。

その頃、野呂はと言えば、奇しくも「マタハリ」に「川島芳子」が関わった事件に強い興味を示していた。
東見を疑った野呂はこれを追求し始める。

なんでも、以前に東見は丸賀と恋愛関係にあったが捨てられていたらしい。
東見は丸賀との想い出に飼い猫のマタハリを可愛がっていたそうだが、当のマタハリは不慮の死を遂げたそうだ。

一方、丸賀の事務所を訪れた野呂。
丸賀事務所ではIT関係はパソコン担当の女性・愛称パソ子に一任しているらしいが……。

数日後……。

「犯人を捕まえる」
こう宣言した野呂は東見たちを集め、謎解きを始める。

まず、野呂が指摘した犯人は東見その人。

可子は丸賀を殺害したと思い込んでいたが、実は丸賀には息があった。
丸賀に止めを刺したのは東見だったのである。
さらに、可子の犯行に偽装するべく豪三をも殺害したのである。

物証がないとシラを切る東見。
そんな東見に野呂は物証を示す。

なんと、丸賀の遺体からマタハリの毛が検出されたのだ。
丸賀を殺害した際に付着したものだろう。

だが、東見は屈しない。
続けて「動機が無い!!」と主張する。

これに野呂は「動機はマタハリの首輪にある」と返す。
野呂の語ったソレのヒントはあるブログにあった。

「猫を轢いてしまいました。
お心当たりの方はご一報下さいませ」

「3日経ちましたが、ご連絡がありませんでした。
私の一存で荼毘に伏しました。
遺骨などをお渡ししたく思います、ご一報お待ちしています」

それぞれ猫のことについて書かれている。
この猫こそが東見が可愛がっていたマタハリのことであった。
つまり、マタハリは誰かに轢かれ荼毘に伏されていたのだ。
そして、このブログの主こそ……丸賀連であった。

東見は語る―――丸賀は私たちの愛の結晶だったマタハリすら忘れてしまった、と。
だから殺した、と。
写真集の内容も、本当に3年前に東見が撮影した物を丸賀が奪った物だったらしい。

東見は丸賀に裏切られたと繰り返す。

だが、野呂はこれを誤解だと切って捨てる。
ブログに丸賀は関与していなかったのである。
ブログを担当していたのは、パソコン担当のパソ子ちゃんであった。

あの日、丸賀は暗闇の中、マタハリをそれと知らずに轢いた。
だが、急いでいた丸賀はそのまま轢き逃げ。
事務所に戻ると、パソ子ちゃんに後処理を依頼した。
任されたパソ子ちゃんは暗闇の中でマタハリを死体を発見。
ブログに飼い主を探す記事をアップし、連絡が無かった為に荼毘に伏したのだ。

つまり、丸賀は自身が轢いた物体が「マタハリ」であることはおろか、猫であることも知らなかったのである。

これを野呂から明かされた東見は誤解を悟り、愛していた相手をこの手で殺してしまったことに泣き崩れるのであった―――エンド。

<感想>

「天才刑事・野呂盆六」シリーズ8作目。
シリーズ前作は2013年3月17日に放送されているので、ほぼ5ケ月ぶりの新作となりました。
前作については、感想の後に過去記事があります。
興味のある方はどうぞ!!

シリーズの生みの親だけに当然と言えば当然ですが、脚本は長坂秀佳先生。
長坂先生は「江戸川乱歩賞」を受賞したミステリ作家でもあります
詳しくは下記過去記事をどうぞ!!

「刑事・野呂盆六シリーズ」の脚本家・長坂秀佳先生がミステリ作家であることを知っていますか?

そんな今回のサブタイトルは「見知らぬ他人」。
当たり前ですね、見知っていたらその時点で知人です。
などとツッコミつつ、感想。

まず、パソコン担当でパソ子ちゃん、愛称と言うより一歩間違うとイジメの匂いが……。
下手すると、この仇名を嫌って殺人事件発生とかありかねないな。
うん、リアルではなくフィクションでは割と斬新な動機だ。

そして、中盤まではなんとな〜〜〜く初期の雰囲気に戻ったかなぁ……とワクワクしながら視聴していたのですが、後半から完全に最近のパターンに入った印象。

まず、東見の動機は普通に「丸賀が東見との愛の結晶であるマタハリを轢いて死なせてしまったから」では駄目だったのか。
もう、これで十分だと思う。
と言うか「丸賀に捨てられたことを根に持っていた」でもいいや。
他にも「写真を奪われた為」でも有り得るな。

あれ……丸賀殺害の動機あり過ぎじゃん。
だからこそ、疑われることを怖れて可子を巻き込んだのだろうし……。
そうでなければ、可子を巻き込む必然性が全くない。
正直、奇を衒った為か動機に無理が出ていたような気がした。

特に「ブログが丸賀の手ではないから、丸賀は東見を忘れてはいない」とのロジックは「地を駆け、天を舞い、空へと羽ばたいて」いました。
「いや、それこそ言い切れないだろう」と。
あれで分かるのはあくまで「丸賀が東見を忘れていないかもしれない」ことだけであって、それはそれとして、丸賀が東身を忘れてる可能性は残るでしょ。
野呂さん、ところどころで科学鑑定を持ち出す割には、要所ではあまりに憶測に頼り過ぎなのでは……。

少なくとも、丸賀がマタハリを覚えているかどうか確認取れてないのに「誤解だ」と言い切ってよいのだろうか。
東見にとって「丸賀ならばありえないことではない」と思わせただけの理由が丸賀にもあるのだし。
そもそも、丸賀の立場だと東見との想い出の猫だと分かったとしても、あの対処になった可能性もあるのでは……。
何しろ、東見を捨ててるし、その作品は奪っちゃうし……丸賀先生は写真家と言うよりまるで野盗だなぁ……。

そう言えば、自身の轢いた物体を確認出来ないような暗闇の中を、若い女性(パソ子)に1人で捜し物に行かせるのは……丸賀先生、雇用者としてどうなのよ!?
何かあったら大変なことですよ……やっぱり、丸賀先生は相当な天然だった気も。
なんだか、丸賀先生が気にかかって仕方が無い。
果たして、彼は如何なる想いで東見を見ていたのか……。

トリックも犯人が現場に残ってクラクション鳴らして殺害時刻誤認って……そもそも可子容疑者でないと成立しないし。
その可子を容疑者へと持って行く過程もかなり粗かったかなぁ……。
特に野呂以外の面子が東見に肩入れしているのではないか……と疑われるほど作為的に行動してるし。
流石にご都合が過ぎる印象。

そう言えば、東見は可子を巻き込まない方が上手く行ったのではないか。
無駄に捜査線上に浮上してるし。
さらに、何故か可子が東見に巻き込まれた被害者に見えない……。
騙されたふりをして、可子が東見を利用した可能性は考慮しないのか……。

いろいろモヤモヤしたかな。
やっぱり、ネタ的なドラマとして視聴するべきだったのかなぁ。

◆関連過去記事
土曜ワイド劇場「天才刑事・野呂盆六(5)〜いい死、旅立ち〜富山・宇奈月温泉復讐殺人!難病の娘と父を奪った男を殺せ!哀しき美女の挑戦状」(6月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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土曜ワイド劇場「天才刑事・野呂盆六(7) 美しき母の伝説〜ハイヒール連続殺人!雨の京都に忍び寄る謎の絞殺魔!?35年前の怪事件に潜む驚愕の真実 美人プロファイラーVS盆六!」(3月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

野呂盆六:橋爪功
三俣東見:大地真央
川島可子:大河内奈々子
丸賀 連:寺泉憲
浪速豪三:伊藤えん魔
柊 夕時:ダイアモンド☆ユカイ
荒垣警部補:浅野和之
三浦刑事:小須田康人 ほか
(公式HPより、敬称略)


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【関連する記事】
この記事へのコメント
すみません。感想等ではないのですが。。

ドラマで、車内にある死体を撮って、その写真を見せるシーンで、死体役の男性の前方(写真の左方、左下?)くらいに、女性の顔が映っていたように思うのですが。。

一瞬見ただけでハッキリしないのですが、写真に顔が2つあるのが不自然で、その後、その写真は出てきていないと思うのですが、ドラマの中頃のシーンだったと思います。

見間違いだったかもしれませんが、気になったので、コメントを書けるところを探して書き込みました。。
Posted by 気になる at 2013年08月13日 04:33
Re:気になるさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

車の中ということで、豪三殺害のシーンですよね。
確認出来ていないのですが、写真を撮影したスタッフの方の顔が写り込んだ可能性もあるかもしれませんね。

と言うか、そうとでも考えないとコワイですよね。
放送された時期も時期だし……。
まさに、ミステリーか……。
Posted by 俺 at 2013年08月15日 23:40
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