2013年09月22日

土曜ワイド劇場「人類学者・岬久美子の殺人鑑定4 死を呼ぶ遺言!?落雷で殺された相続人と抱き合う白骨の女…ミニスカートの美人妻は2度死ぬ!!」(9月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「人類学者・岬久美子の殺人鑑定4 死を呼ぶ遺言!?落雷で殺された相続人と抱き合う白骨の女…ミニスカートの美人妻は2度死ぬ!!」(9月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

人骨を専門に研究している人類学者で大学准教授の岬久美子(大塚寧々)は、長野・軽井沢にある、恩師・天野郷子(草笛光子)の自宅を訪ねた。非番の警視庁現場資料班刑事・守屋直樹(渋江譲二)も一緒だ。
久しぶりに楽しい時間を過ごしていると、郷子のもとに、長野の山中で白骨死体が発見されたという知らせが入る。郷子は大学を引退した現在も、鑑定人を務めているのだ。
郷子と共に現場に向かった久美子は、白骨死体を見て驚く。2体の骨が、なんと抱き合った状態で発見されたのだ。片方の骨は男性、もう一方は女性と思われた。鑑定を引き受けた久美子は、男性の骨が20代後半から30代前半であると断定。右手甲の骨を骨折したことがあるほか、右胸に刺し傷があることがわかった。一方、女性の白骨も同年代で、男性と同時期に死亡したことはわかったが、頭蓋骨が原型をとどめていない上、歯もほとんど残っていないなど欠損している部分が多いため、身元の確定は困難と思われた。
久美子は、発掘現場が落雷による山火事が起きた場所であることから、女性は落雷による頭部損傷によって死んだと推理するが、右足の親指の骨が不自然に消失していた。男性には刺し傷があったことから殺人事件とも思われたが、抱き合った状態で白骨化していることを考えると、落雷によって死亡した女性を抱きしめながら、後追い自殺したのでは…とも推測された。

そんな中、男性の遺体が着けていた腕時計から、身元が判明。長野・小布施の和菓子店“久泉堂”の次男・小泉宣也(山口翔悟)だとわかる。だが、久泉堂にその事実を伝えに行くと、宣也の母で社長の晴代(高橋ひとみ)は「宣也は外国を旅している。人違いだ」と主張し、息子の死を認めようとしない。しかも、宣也には妻・理恵(青山倫子)と子どもがいたことがわかった。晴代によると、子育てを郷里でしてほしいという宣也の願いから、理恵と3歳の息子・友宣だけが晴代たちのもとに身を寄せているのだという。
引き続き女性の骨の身元を突き止めようと鑑定を続ける久美子の元に、久泉堂の社員・川越柾(村杉蝉之介)が「鑑定結果を書き換えろ」と脅しをかけてくる。ところがその夜、川越は背中を鑿(のみ)で刺されて殺害された。しかもその鑿は、2年前に宣也の胸を刺したのと同じ凶器だとわかる。やはり宣也は何者かに殺されていたのか!? だとすると、2体の骨はなぜ抱き合った状態で発掘されたのか…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

人骨を専門に研究している人類学者で大学准教授の岬久美子。
今回は、長野・軽井沢に住む恩師・天野郷子の自宅を訪れていた。
すると、郷子のもとに白骨死体が発見されたので鑑定して欲しいとの依頼が入る。
これに久美子も同行することに。

鑑定対象となったのは2体の白骨は抱き合った状態にあった。
1体は男性、もう1体は女性らしい。

郷子に代わって久美子が鑑定を行うことに。
恩師に自身の成長ぶりを見せることが出来ると久美子は張り切る。

久美子は男性の骨が20代後半から30代前半であると断定。
男性の骨には右手甲の骨を骨折していたほか、右胸に刺し傷があった。
どうやら、何者かに刺されたようだ。
そして、女性の白骨も男性と同年代で同時期に死亡したと思われた。
ただ女性の骨は頭蓋骨が原型を留めておらず、身許特定は困難であった。
どうやら、落雷による頭部損傷が死因らしい。
ただ、右足親指の骨が消失していたことが不自然ではあった。

さまざまな可能性が考えられる中、郷子は「女性の死後に男性が後追い自殺したのでは」との見解を示す。

ところが、此処から事態が急展開を見せる。
男性の遺体が着けていた腕時計から身許が判明したのだ。
男性の正体は、長野・小布施の和菓子店“久泉堂”の次男・小泉宣也。
だが、宣也の母で久泉堂社長の晴代はその死を認めようとしない。
しかも、久泉堂には宣也の妻・理恵と2人の間の息子・友宣が居た。
2年前、晴代が理恵たちを迎え入れたのだそうだ。
理恵も晴代同様に宣也は生きていると語る。

実は、晴代は後妻。
どうやら、宣也の死を認めてしまえば晴代と血の繋がりのない長男・隆一が社長になってしまう為に否定しているらしい。

そんな中、久美子が久泉堂の社員・川越柾から鑑定結果を書き換えるよう脅迫を受ける。
もちろん拒否する久美子だが、同じ夜に川越が背中を鑿で刺されて殺害されてしまう。
しかもこの鑿こそは、2年前に宣也の胸を刺した物と同じ凶器であった。

隆一の妻・万里亜が失踪中であることが判明。
郷子は女性の白骨死体が万里亜の物と断定してしまう。
これにより、隆一が邪魔な宣也と万里亜を殺害したとの疑惑が浮上する。

だが、郷子の鑑定に違和感を覚える久美子。
久美子は万里亜の映った映像から脚の開きを確認し、白骨死体とは別人であると結論付ける。

矢先、万里亜の生存が確認される。
万里亜は隆一の暴力から逃げる為に失踪していたのだ。
ところが、当の万里亜が何者かに殺害されてしまう。

一方、理恵と久泉堂の職人・朝倉が親しげな様子を見せていた。
これを目撃する久美子だが……。

女性の遺体に外反母趾の疑いがあったことから、宣也周辺で該当する女性を探し始める久美子。
どうやら、該当の女性は木山家の娘らしい。
これを確認したところ意外な事実が発覚する。

なんと、白骨遺体の女性こそ本物の理恵。
そして、木山家の娘の名も理恵であった。
そう、木山理恵こそが宣也の妻だったのだ。

では現在、理恵を名乗る人物は一体誰なのか!?

調べた結果、大久保裕子なる女性であることが判明。
裕子は宣也夫婦の隣家の住人であった。

問い詰められた裕子は、過去に自分が実母に捨てられており家族の愛情に飢えていたと主張。
子供が欲しかった為に友宣を奪うべく、宣也夫妻を襲って成り済ましていたと述べる。

こうして、裕子が逮捕された。
だが、久美子には1つ疑問が残されていた。
理恵を突き止められたのは外反母趾によるところが大きい。
しかし、肝心の外反母趾となっていた指の骨が見つからないのだ。
もし早期に見つかっていれば、治療の為にインプラントを施しているに違いなく、これほど身許特定に有利に働く物はそうないのだが……。
もしかして、誰かが隠しているのではないか……。

久美子はさらに調査を続ける。
2年前に宣也が住んでいた自宅周辺を調べたところ、その仕事場と思われた炭焼き小屋が消失していたことが判明する。
奇しくも、軽井沢の遺体発見現場と同様に落雷による火事だったと言う。

2年前、炭焼き小屋の火事―――何かを感じた久美子は周辺を調べ、近くのボートの中からインプラントが施された足の指を発見する。
理恵の物だ。

遂に真相に辿り着いた久美子は郷子や晴代ら関係者を集める。

抱き合ったまま白骨化していたと思われた宣也と理恵の遺体。
だが、事実は異なっていた。

現場が違っていたのだ。
本当の現場は軽井沢ではなく、炭焼き小屋であった。
そして、宣也と理恵の遺体は小屋付近のボートの中に2年間も隠されていたのだ。

別の場所で白骨化した遺体をあたかもその場所で白骨化したかのように偽装出来るのはプロしかいない。
本来ならば、遺骨の鑑定は郷子が行う筈であった。
犯人は宣也の身許は明かしたかったが、理恵の身許は隠したかった。
そして、鑑定医ならば身許の発覚をコントロールすることは可能であった。

つまり、工作を行ったのは……郷子しかいない。

では、郷子は何故、このような工作を行ったのか。
それは裕子の為である。

郷子こそ裕子の生みの母だったのだ。

仕事に生きる郷子は裕子を捨てた。
だが、裕子のことは気にかけていた。
裕子の成長を見守り続けていた郷子。

長じた裕子は宣也夫婦と知り合い、友宣を可愛がった。
だが、そんな裕子の姿を見た理恵は、裕子と宣也の仲を疑い出した。
まさか、そんな目で見られていると思いも寄らない裕子に悲劇が迫っていた……。

ある日、炭焼き小屋に宣也と友宣を訪ねた裕子。
其処へ錯乱状態の理恵が訪れた。
理恵は裕子を襲い、これを庇った宣也が刺された。
さらに裕子を襲う理恵だが、落雷により落命した。
瀕死の宣也は裕子に友宣を託した。
友宣を連れた裕子は晴代に見出され、嫁として小泉家に入ったのである。

この一部始終を郷子が見ていた。
裕子を守らなければならない―――そう考えた郷子は宣也と理恵の遺体をボートに隠した。

それから2年が経過した。
この間も、郷子は裕子を見守り続けた。
そして気付いた。
裕子が朝倉に恋をしていることに。

だが、宣也の生存が信じられている限り、理恵に成り済ましている裕子は結婚できない。
其処で宣也の死を暴露することにしたのだ。
だから、軽井沢に白骨を移した。
しかし、宣也だけの遺骨を発見させてしまえば、刺し傷からその妻である理恵に成り済ましている裕子に容疑がかかる。
だから、後追い自殺に見せかけるべく理恵の白骨死体も並べたのである。

ところが、郷子にとって久美子の存在はイレギュラーであった。
まさかの要素だったのだ。
今更、同行している久美子を外し、1人で鑑定するのも不自然だ。
其処で、久美子に担当させつつ結果をコントロールしようとしたのだ。
だが、久美子の成長は郷子の予想を大きく上回っていた。

想定外の出来事は立て続けに起こった。
まずは、川越柾が動き出した。
川越は裕子の正体を知っていた。
だから、郷子が口封じに殺害した。

次いで、万里亜が裕子の正体に感付いた。
だから、郷子が口封じに殺害した。

しかし、これを聞いた裕子は「その行為は無駄だった」と語る。
万里亜は裕子の正体を伏せて行くことに同意していたのだ。
おそらく裕子の境遇に同情したのであろう。

そんな万里亜を郷子は殺してしまった。
そして、偽装することで鑑定人としての誇りも捨ててしまった郷子。
すべてを失った郷子は号泣する。

去り際、郷子は久美子に自分に出来なかったことをやり遂げるよう託すのであった。
郷子にとって、残された誇りは愛弟子・久美子だったのだ……。

裕子が2年前の真相を偽ったのは、友宣の為であった。
実母が実父を殺したとなるからである。
これを知った晴代は裕子を友宣の母として迎え入れることにした―――エンド。

<感想>

「人類学者・岬久美子の殺人鑑定!」シリーズ第4弾です。
2013年8月17日の放送予定でしたが、急な変更により2013年9月21日の放送となりました。

2013年8月17日放送予定、土曜ワイド劇場「人類学者・岬久美子の殺人鑑定4」が放送延期とのこと

前作である第3弾の放送が2013年3月2日だったので、実に半年ぶりの新作となりました。
前作はネタバレ批評(レビュー)してますね。
興味のある方は過去記事リンクよりどうぞ!!

では、ドラマ感想から。

濃い内容でしたね。
郷子の犯行だろうと予測はしていましたが、終盤の怒涛の展開には圧倒されました。
特に「専門家でなければ遺体移動は不可能」という事実から郷子を導き出すロジックは良かった。
それと視聴者に答えるような形で「宣也の遺体を発見させた理由」、「理恵の遺体を並べた理由」などの疑問点を潰していたのも好印象。
全体的には小さな疑問点が幾つかありますが、特に瑕疵とは感じられませんでした。
面白かったな!!

シリーズ次回にも期待出来そうです!!

◆関連過去記事
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<キャスト>

岬久美子:大塚寧々
加治川法雄:渡辺いっけい
天野郷子:草笛光子
小泉晴代:高橋ひとみ
小泉理恵:青山倫子
小泉万里亜:かでなれおん
守屋直樹:渋江譲二
高村新平:佐戸井けん太
川越 柾:村杉蝉之介
小泉宣也:山口翔悟 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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