2013年08月09日

「実は私は」第27話「ちゃうもん!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第27話「ちゃうもん!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第27話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
葉子の父:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

校長室……呆けた様子の葉子が来客用の長椅子に座っていた。
向かいに座る茜が何を口にしようとも、まるで反応が無い……。

授業中もずっとこんな様子だったとのことで、心配した明里が事情を尋ねるべく連れて来たのだ。
明里から事情説明を受けた茜はニンマリ。

「自分の男に委員長が抱き着いたことがショックだったか!?」
と問いかける。
茜はその能力で縁日の夜に何が起こったかを察したのだ。

「い、いや、ちゃうよ。黒峰君とはそんなんちゃうし」
これには過敏に反応する葉子。
明らかに意識していることがバレバレである。
だが、葉子自身は朝陽のことで心が揺れていることに気付いていないようだ。
強情に朝陽との仲を否定し続けた上に、朝陽を渚とカップルにしてみせると宣言するや、そのまま校長室を出てしまう。

はぁ……と溜息を吐く葉子。
彼女はその理由を知らない。
だが、何故か朝陽のことばかり気にかけてしまうのだ。

「よっ、白神!!」
そんな葉子の前に、朝陽が現れる。
だが、その朝日には奇妙な角が頭部から生えていた。
朝陽に化けた茜だ!!

これに気付いた葉子は懐から飴ちゃんを取り出すと、偽朝陽に向け放り投げる。
これに追い縋り、拾うや否や頬張る偽朝陽。
間違いない茜だ。
茜は一体、朝陽に化けてまで何をしようというのか?

「俺が好きなのはお前なんだ!!」
偽朝陽こと茜は唐突に葉子への恋心を口にする。
茜と知りつつ、朝陽の姿で告白されたことで動揺する葉子。
だが、あっさりとその正体を指摘する。

正体がバレた茜。
だが、葉子への精神的揺さぶりを止めようとはしない。
あくまでも、葉子に朝陽を好きだと認めさせたいようだ。

茜と分かっていても、繰り返される揺さぶりに動じて行く葉子。
「紅本先生に叱って貰いますよ」と脅しをかけるが……。

茜は平然としたものだ。
先に、隙を突いて明里を縄で縛って廊下に放置したらしい。

「ちょっ、その姿でそれやったの!?」
ツッコミが思わず洩れ出る葉子。
縛られた本人である明里は茜の犯行だと理解しているだろうが、周囲の人々からは朝陽にあらぬ疑いがかかるのは確実であった。

とはいえ、これで茜を止められる者が居なくなってしまった。
万事休すか……。

朝陽の姿をした茜は葉子に抱き着くが……。
此処で渚が乱入。

「見損なったぞ、黒峰朝陽。紅本先生に続き、白神まで。よくも婦女子に不埒な真似を!!」

朝陽の姿をした茜は渚の一撃を受けて吹っ飛ぶ。

「ちょっ、それ黒峰君ちゃう」
葉子のツッコミも渚に届いているのかどうか。
怒髪天を突く渚はさらに偽朝陽こと茜に仕掛けようとするが……。

しかし、相手は茜である。
それでは終わらない。
ゆらりと立ち上がると反撃を……仕掛けられなかった。

その背後に見知った顔があったのだ。
その人物は茜の角を握ると、身体を抱え上げた。
そう、対茜の最終兵器・明里だ。

茜に縛られた明里を渚が助け出したらしい。
こうして、余裕を誇っていた茜はズルズルと明里に連行された。
これからお仕置きが待っているのだろう。
茜の顔面は青褪めていた。

一方、葉子から先程の朝陽が茜による偽物だと知らされた渚。
相手がみかんと眼鏡捜しの最中に会った人物(24話「メガネを探そう!」参照)だと気付いた。
朝陽のご乱行ではないと知り、胸を撫で下ろす。
さらに、葉子に向かって「君が自分の気持ちに気付いたら私に遠慮する必要はない」と言い切るのであった。

またも、胸に痛みを感じる葉子。
と、其処へ本物の朝陽が通りがかる。
朝陽は気軽に葉子と渚に声をかけるが……。

「また来たか、ニセモノっ!!」
「ちょっ、それは本物の……」
「うおっ、なにっ!?」
茜と勘違いした渚は、葉子が止めるのも聞かず本物の朝陽に向けて飛び蹴りを喰らわせるのであった。

数分後……。

「藍澤、その攻撃は止めた方がイイ。ぱんつ見えかけ……」
「記憶消去装置を使うか……」
渚の攻撃に苦言を呈する朝陽。
そんな朝陽に、金槌を片手に的確なツッコミを加えようとする渚。

(黒峰君と藍澤さんをくっつけて見せる)
2人の様子を目にし、自身の胸中を確認することも無く、朝陽と渚カップル成立を誓う葉子であった―――28話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻も重版出来とのことで、目出度い。
2巻も2013年8月8日に発売されました、表紙は委員長こと渚ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その27話。
新キャラ(?)眼鏡のフクちゃん登場でさらなる盛り上がりを見せる「実は私は」。
公式ツイッターによれば「あのトム・クルーズも面白いとツイートした話題の作品」とのことで目が離せない。
しかも、これがニュースになり、テレビ朝日さんの「やじうまワイド」でも取り上げられたとのことで、勢いは止まりません。

そんな今回ですが……。

朝陽への想いを認めた渚と対照的に、未だ頑なに想いを認めようとしない葉子。
しかも、ラストでは逆走するが如く朝陽と渚をカップルにする宣言してしまう。

おそらく、葉子にとっては今が理想的過ぎて大好きな人々との関係を崩すことを怖れ、恋心を認められないのだろうなぁ。
両親の馴れ初めに憧れて学校生活に来たのなら、恋にも憧れている筈だし……。
それでもなお、1人ぼっちを怖れているのだろう。

そんな葉子の気持ちを認めようとする渚、大人だ……。
渚もまた、葉子と同じ立場だったからだろうなぁ。

これはもっと葉子に対し積極的なキャラが出て来ない限り、朝陽と葉子の仲は進展し無さそうな気すらする。
外的要因が無い限り、葉子は朝陽への恋心を認め無さそうだなぁ。

もっとも、葉子と朝陽の仲を進めてしまえば、他のキャラが苦しむことになるから今の状態がベストなのかもしれないけど。
むしろ、このバランスを楽しむべきなんだろうな。
次回にも期待!!

そう言えば、コミックス2巻が発売されたそうです。
表紙は1巻の葉子に続き、渚です。
これだと3巻は獅穂、4巻は茜の順かな?
みかんは後半の切り札か。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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