<ネタバレあらすじ>
登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺?)の犯人?猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きている。
千歳:生活安全課所属。
・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第15話「第二の作戦A」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
里見と猪熊の管轄で女性の殺人事件が発生した。
この犯人こそカラなのだが、猪熊たちはその事実を知らない。
そんな猪熊に接近するカラ。
カラは容疑者は女性ではないかと仄めかす。
これに興味を抱く猪熊。
猪熊が興味を持ったことを確信したカラは次の行動に移す。
乃花の自宅を訪れたカラは彼女を―――17話に続く。
<感想>
「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。
そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。
・月曜ゴールデン「警視庁機動捜査隊216V 命の値段 知らされなかった誘拐事件が生んだ最悪の偶然!?命か金か?選択を迫られた家族の運命と犯人を繋ぐ社会の暗闇!」(12月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)
その第16話。
ちなみにコミックス1巻が遂に発売とのことで、こちらも注目!!
興味のある方はアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!
1週休みを挟んでの再開となっていますね。
サブタイトルは「第二の作戦B」。
これは「第二の作戦C」として次回も続きそうですね。
「橘カラの欲しいもの」は「猪熊の正義感」。
これを狙うべく、渡宅に潜り込んだ「第一の作戦」に続き「第二の作戦」か。
操りではなく自ら手を下し続けているカラですが、どうやら猪熊の興味を惹くことが出来れたことで、乃花の口封じに動く模様。
おそらく「浮気相手の妻を殺害した乃花が追い詰められて自殺した」との筋書きか。
これに猪熊が気付くかどうかがポイント。
気付くとすれば猪熊ではなく里見になりそうだけど……ただ、今回はいずれも気付かないような感じが。
この展開だと「カラとの対決=最終エピソード」だと思われる。
当然、カラの偽装に気付いた時点でこれと対決は避けられないので。
あったとしても、疑惑に留まるレベルのような気がします。
そう言えば前々回、カラは人に信頼される要素として2つを上げています。
1.弱味を見せること。
2.役に立つこと。
今回の誘導が2の「役に立つこと」。
この後、乃花を自殺に偽装し殺害。
その友人として乃花の気持ちに気付けず止められなかったとの態で、猪熊に相談を持ち掛け1の「弱味を見せる」狙いか。
まさに、マッチポンプの犯罪だなぁ。
カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。
キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。
止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
これに渡が意外な活躍を示しそうな予感。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……17話に期待!!
ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。
・「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
◆関連過去記事
・「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第10話までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「サイレーン」第11話「災難な日」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「サイレーン」第12話「橘カラの欲しいもの@」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「サイレーン」第13話「橘カラの欲しいものA」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「サイレーン」第14話「第二の作戦」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「サイレーン」第15話「第二の作戦A」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)
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