ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
東野圭吾、全身全霊の挑戦。二○一三年、最大のサプライズ。
悲劇なんかじゃない これがわたしの人生
極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが――
(講談社公式HPより)
<感想>
「加賀シリーズ」第10弾、2013年9月時点での最新作です。
・東野圭吾先生、加賀シリーズ最新作(第10弾)発売決定!!タイトルは『祈りの幕が下りる時』とのこと!!
第8弾『新参者』より日本橋を舞台に活躍していた加賀。
そんな彼にとってシリーズの転機とも言える変化が起こります。
なんと、ラストにて本庁への復帰が示唆されたのです。
おそらく、次なるシリーズ第11弾では本庁に復帰した加賀の活躍を見ることが出来そうです。
ただ、同時に登紀子が持っていた手紙が加賀にどのような影響を与えるのか……此処も注目でしょう。
それ次第によっては意外な加賀の姿を目にすることになるかもしれません。
個人的に本作のメインは上記、加賀の近況であると感じました。
加賀の母が登場したのも、これに繋げる為のような気がします。
ですので、今回のネタバレあらすじはそちらを中心にまとめました。
事柄こそ合致していますが、ある意味別物です。
あらすじをご覧になってからでも良し、ご覧にならずともこの感想で興味を持たれた方は本作をチェック!!
<ネタバレあらすじ>
女性演出家・浅居博美を訪ねた幼馴染・押谷という女性が殺害された。
偶然、浅居博美と縁があった加賀。
浅居博美の父・忠雄は故人とされていたが、加賀の母が夫・隆正と別れた後に一緒に生活していた相手だったのだ。
だが、その母も既にない。
矢先、ある男性の他殺体が発見される。
先の押谷の死と関連があるのか!?
博美を調べていくうちに加賀は意外な事実に突き当たる。
忠雄はつい最近まで生きていたのだ。
そう、殺害された男性の正体こそ忠雄だったのだ。
加賀は今回の事件に「曽根崎心中」が関わっていると述べる。
死亡したことにし身を隠していた忠雄。
だが、娘・博美とは陰ながら連絡を取り合っていた。
ところが、これを押谷に目撃されてしまった。
忠雄は押谷の口を封じる必要に迫られ殺害することに。
過去にも忠雄は博美の邪魔になる男を殺していた。
そして、今になって自分こそが博美の障壁になると考えた忠雄は自殺を決意した。
この忠雄の決意に気付いた博美は「曽根崎心中」で徳兵衛がお初を殺したように相手を想うがゆえにその命を奪うのであった。
DNA鑑定により、殺害された男性が忠雄であると証明された。
博美は逮捕されることとなった。
だが、博美は加賀と関わったことを後悔していない。
加賀を通じて彼の母の人となりを知り、それにより忠雄の愛した女性を知ることが出来たからだ。
一方、これまでの功績が認められ加賀に本庁への異動の話が持ち上がっている。
どうやら、加賀は本庁へ戻ることになりそうだ。
そして、看護師・金森登紀子の手には博美と忠雄の手紙があった。
其処には母が加賀を捨てた理由が記されていた。
加賀の母は鬱病を患っており、幼い加賀を道連れに自殺しようとしたことがあったのだ。
ギリギリで思い留まった加賀の母は、自身の行動に衝撃を受け加賀と別れたのである。
登紀子は思う。
普段、静かな湖面のような加賀の心だがこの手紙を読んだときにどうなるのだろうか、と―――エンド。
◆関連過去記事
【加賀恭一郎シリーズ】関連過去記事
・シリーズ2作目「眠りの森」ネタバレ書評(レビュー)
『眠りの森』(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ7作目「赤い指」ネタバレ書評(レビュー)はこちら。
「赤い指」(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ8作目「新参者」ネタバレ書評(レビュー)はこちら。
「新参者」(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ9作目「麒麟の翼」ネタバレ書評(レビュー)はこちら。
「麒麟の翼」(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・ドラマ版「新参者」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「新参者」(TBS、2010年)
・ドラマ版「赤い指」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
東野圭吾ミステリー 新春ドラマ特別企画「赤い指 シリーズ人気No.1ドラマ化最愛の人が殺人を犯したら!?加賀が解く涙の連鎖・家族の絆とは “新参者”加賀恭一郎再び!」(1月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【東野圭吾先生原作ドラマ関連】
・金曜プレステージ「東野圭吾3週連続スペシャル 11文字の殺人 あの日恋人はなぜ殺されたのか?無人島より殺意を込めて…11文字に込められた悲しき殺意!クルーズツアーで何が起きたのか?」(6月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「東野圭吾・3週連続スペシャル第二弾!“ブルータスの心臓” 完全犯罪殺人リレー バトンは死体!大阪〜名古屋〜東京をつなぐトリックと殺意!悪女に翻弄されるエリート研究者の運命は!?」(6月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「東野圭吾・3週連続スペシャル第三弾!“回廊亭殺人事件” 最愛の恋人を殺され復讐の鬼と化した女…整形で顔を変え巨額遺産をめぐり欲望渦巻く一族に潜入!愛を奪った犯人は誰なのか?」(6月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ 東野圭吾スペシャル 探偵倶楽部「大ヒット原作ドラマ化!名探偵最強コンビ誕生!大物社長突然の失踪に隠されたセレブ一族の醜い骨肉の争い…消える死体…驚愕密室トリックを暴け!」(10月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・「流星の絆」(TBS系、2008年)
・土曜ドラマスペシャル「使命と魂のリミット(前編) 病院に届く謎の脅迫状…犯人の狙いは?」(11月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ドラマスペシャル「使命と魂のリミット(後編) 極限状況の大手術!結末に待つものは?」(11月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・日曜洋画劇場「特別企画 ミステリースペシャル さまよう刃 地上波初!娘を奪われた父の復讐 電話が告げる真犯人!衝撃の結末」(8月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」(フジテレビ系、2012年)まとめ
【東野圭吾先生著作ネタバレ書評(レビュー)】
・「探偵倶楽部」(東野圭吾著、角川書店刊)
・「白夜行」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「幻夜」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「殺意取扱説明書(毒笑小説より)」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「夜明けの街で」(東野圭吾著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「11文字の殺人」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「ブルータスの心臓」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「回廊亭殺人事件」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「ゲームの名は誘拐」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『秘密』(東野圭吾著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『犯人のいない殺人の夜』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『使命と魂のリミット』(東野圭吾著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『分身』(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『プラチナデータ』(東野圭吾著、幻冬舎刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『怪しい人びと』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『あの頃の誰か』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『さまよう刃』(東野圭吾著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ東野作品人気ランキング発表』(東野圭吾作家生活25周年祭り実行委員会編、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
【マスカレード・ホテルシリーズ】
・『マスカレード・ホテル』(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『ルーキー登場』(東野圭吾著、集英社刊『小説すばる 2013年7月号』掲載)ネタバレ書評(レビュー)
【探偵ガリレオシリーズ】
・容疑者Xの献身(文春文庫版)&映画版
・『聖女の救済』(東野圭吾著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「真夏の方程式」(東野圭吾著、文芸春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『虚像の道化師 ガリレオ7』(東野圭吾著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『禁断の魔術 ガリレオ8』(東野圭吾著、文芸春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・2夜連続ガリレオSP「ドラマレジェンド ガリレオエピソードΦ」(12月28日放送分)ネタバレ批評(レビュー)
・「ガリレオ」(フジテレビ系、2013年)まとめ
・土曜プレミアム「ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄ぶ 殺人犯移送の裏に隠された危険な罠と連続殺人!シリーズ出演者が豪華総登場の完全新作SP」(6月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【加賀恭一郎シリーズ】関連過去記事
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『眠りの森』(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
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「麒麟の翼」(東野圭吾著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・ドラマ版「新参者」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「新参者」(TBS、2010年)
・ドラマ版「赤い指」ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
東野圭吾ミステリー 新春ドラマ特別企画「赤い指 シリーズ人気No.1ドラマ化最愛の人が殺人を犯したら!?加賀が解く涙の連鎖・家族の絆とは “新参者”加賀恭一郎再び!」(1月3日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【その他】
・米国版「容疑者Xの献身」発売される!!タイトルは「The Devotion of Suspect X」!!
・韓国版『白夜行』遂に上陸!!2012年1月7日(土)日本公開!!
・東野圭吾先生「人気作品ランキング」中間結果発表!!
・東野圭吾先生が中国でブームに!?
・東野圭吾先生「容疑者Xの献身」が上海で舞台化!!
・東野圭吾先生原作『浪花少年探偵団シリーズ』(講談社刊)がTBS系月曜20時枠にてドラマ化決定!!
・「エドガー賞 最優秀小説(作品)賞」受賞作発表、モー・ヘイダー『Gone(ゴーン)』に!!
・東野圭吾先生原作の映画版『麒麟の翼』『夜明けの街で』『さまよう刃』が台湾にて2012年4月20日より公開!!
・東野圭吾先生『容疑者Xの献身』がエドガー賞候補に!!気になる結果は2012年4月26日!!でも、何故2012年の今なのか、知りたいと思いませんか!?
・東野圭吾先生『プラチナデータ』(幻冬舎刊)が映画化!!公開は2013年を予定!!
・フジテレビ系列木曜劇場にて東野圭吾先生原作作品を続々ドラマ化!!その名も「東野圭吾ミステリーズ」!!
・東野圭吾先生『○笑小説』シリーズから3本の短編が実写ドラマ化!!
・シネマトゥデイさんが“東野圭吾”先生の秘密に迫りました!!
・映画「秘密」に海外版があった!?その名は「秘密 THE SECRET」
・『ガリレオ』再度ドラマ化!!2013年4月期より月9ドラマに!!
・韓国版『容疑者Xの献身』こと『容疑者X 天才数学者のアリバイ』が2013年4月20日より日本公開とのこと!!
・東野圭吾先生『さまよう刃』が韓国にて映画化!!
・『ガリレオ』スピンオフドラマ制作決定!!その名は『タガーリン(仮)』!!
・東野圭吾先生、加賀シリーズ最新作(第10弾)発売決定!!タイトルは『祈りの幕が下りる時』とのこと!!
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