2013年08月31日

「実は私は」第29話「新車に乗ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「実は私は」第29話「新車に乗ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

第29話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。

藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の妹:朝陽の家族。22話、28話に登場。
葉子の父:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜

「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?

矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜も加わって……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この日の朝陽の姿は移動中の3列シートミニバンの中にあった。
最前列の運転席には明里、朝陽は助手席だ。
そして、後方には―――。

中列の運転席側後方に渚、同じく助手席側に獅穂。
最後列の運転席側後方に茜、同じく助手席側に葉子が居た。

彼らは茜の提案でキャンプに出掛けることになったのだ。
はしゃぐ茜と葉子たち。

彼女たちを監督することとなった明里だが、正直なところ限界を感じていた。
其処でもう1人常識人を欲して、朝陽をキャンプに誘ったのだ。

済まないと謝罪する明里だが、朝陽にとっては願ったり叶ったりであった。
何しろ、葉子と一緒にキャンプが出来るのだから!!

一方で、明里はこんな苦境にも関わらず何故か明るい。
不思議がる朝陽に、明里は訊かれても無いのに答える。
何故、明里が浮かれているのか―――それは漸く念願の新車を入手したからであった。
そう、この3列シートミニバンは明里の汗と涙の結晶だったのである。

寝る前のビール、休日のビールなど、ともかく大好きなビールを我慢し続けて購入したと語る明里。
その目にはやり遂げた者、特有の充実感があった。
この間、「なんとなく、先生の私生活が分かるような……」と朝陽が少し引き気味だったのは秘密である。

その間にも、目的地へは順調に移動していた。
後方では、茜と葉子が大人げなくいがみ合いを演じているがこの際、それは見なかったことにしよう。

さて、いよいよ山間部へ突入である。
と、その前にコンビニでトイレ休憩を取ることになった。
此処を過ぎると、休憩出来る場所は目的地まで無いらしい。
周囲の光景を目にするなり、獅穂は「アレ?」と呟くが……。

交代でトイレに向かう朝陽たち。
一方、明里の目にはコンビニ前で昼間からビールを飲む集団が映っていた。
それは明里にはとても甘美に見えた。
だが、ミニバン購入の為に禁断症状寸前にまでなっている明里にとってそれは目の毒でもあった。

そして、誘惑と堕落と言えばこの人がいた。

「飲めば?」
明里に甘い響きをもたらしたのは茜である。

茜は告げる。
自分も運転免許を所持していること。
だから、ビールを飲んだ明里に代わって運転可能なことを。
抗しがたい誘惑に明里の理性が限界を迎えつつあった……。

数分後、ミニバンの後部座席に見事に出来上がった明里が寝入っていた。
茜によれば、こうして偶に機嫌をとることが明里と付き合うコツなのだそうだ。

明里に代わり運転席には茜が座った。
こうして、発車しようとしていたが……茜の様子がおかしい。

なんだか「あれ、こんなだったっけ」などと洩らしているような……。
一斉に凍り付く朝陽たち。
どうやら、茜自身も困惑していうようで到底運転できる状況では無いようだ。
そう、相手は茜なのだ―――信じるべきでは無かったのである。

しかし、既に遅い。
明里は寝込んでおり行動不能。
他に運転出来ると思われる人間はいない。

焦る茜に、ハラハラと汗を流し続ける朝陽たち。

「そうだ、いつもの特別な力でなんとか出来ない?」
ふと、朝陽が口にした。
これに全員が飛びついた!!

こうして、まさかの茜の超能力による車移動が始まった。
念を込め、車を浮かせる茜。

瞬間、ボンッという不穏な音が。
どうやら、何処かが壊れたようだ。
ああ、新車が……明里に同情し涙を流す朝陽だが、どうしようもない。

この間も、どうにも慣れないと繰り返す茜。
集中を絶やすと、車に被害が及ぶようだ。

そんな中、渡河決行。
川の上を飛行することで難無く突破出来た筈だったが……。

葉子の弱点が此処に来て発動。
葉子は流水の上を跨ぐと悪寒が走るのだ。
葉子が思わず上げた声に、呼応するかのように車から破裂音が。
どうやら、またも何処かが吹き飛んだようである。

漸く川を渡り切れば、今度は電話の着信音が。
またも、破裂音が鳴り響く。

電話が入ったのは渚、コールサインは同朋からのSOSだ。
渚に緊張が走るが……。

相手は涼であった。
なんでも、罠にかかって所持金を奪われたので助けて欲しいとの内容だ。
涼の背景にはパチンコ屋が見える。

渚の目が白くなった。
そのまま、「健闘を祈る」と電話を切る渚。
再度、コールが鳴るがもはや出ようとはしない。

一方で、獅穂にも変化が。
茜の運転への恐怖から、外の景色を眺めていたところ月を目撃してしまったのだ。
「ゴメン……」
声と共に現れたのは獅狼。
だが、現れた途端に強制的に月を眺めさせられることに。
こうして、獅穂が戻って来るが、またも月を見ての繰り返しを……。

この間も、騒ぎが起こるたびに明里ご自慢の新車から破裂音が鳴り続けた。
それは内側からでも確認出来るほどに大きくなって来て……。

目的地に到着した頃には、明里はすっかり回復していた。
そして、自慢の愛車が永遠に失われたことを知った。
あのビールと引き換えに手に入れたミニバンはもはや原型を留めていなかったのである。

朝陽たちを前に怒り狂う明里。
「だって、悪魔だしぃ〜〜〜」と謝っているのか煽っているのか分からない茜。
当然、待っていたのはお仕置きタイムだ。
茜にアルゼンチンバックブリーカーを決める明里。

一方で、どうも葉子の様子がおかしい。
直ぐ近くに聳え立つ日本の城のような屋敷に目が釘付けである。
そして、葉子が呟いた。
これ、あたしの実家……と。

やっぱりね〜〜〜と頷く獅穂。
彼女はコンビニで気付いていたようだ。

これに明里にお仕置きを喰らっている茜が応じる。
「キャンプ用具一式、此処で借りようと思ってな」
どうやら、初めから目的地は白神家だったようである。
こうして、ドキドキワクワクの家庭訪問が始まろうとしていた―――30話に続く。

<感想>

「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻も重版出来とのことで、目出度い。
2巻も2013年8月8日に発売されました、表紙は委員長こと渚ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!

その29話。
今回もほぼオールキャストか。
特に言えば紅本一族メインの回であり、ある意味、これまであまり触れられていなかった明里回とも言えそうですね。
まさか、明里がビール大好きキャラだったとは……。

でもって「何故、みかんだけが参加していないのか」の理由がラストにて判明。
白神家を訪問するからだったんですね。
だとすると、葉子の正体を知るメンバーに限定されるワケで。
だから、このメンバーなんですね。

そして、いよいよ次回は葉子父が登場。
あの威厳ある姿が素なのかどうかが分かりそうだ。
そして、葉子父と言えば獅狼も参戦しそうだが……。

さらに、今回の発起人が茜ということで朝陽を巻き込んだのも計算通りだった筈。
朝陽と葉子父を引き合わせるのが目的か。
だとすれば、朝陽と葉子の恋道中も何らかの形で進展を迎えそう。
いよいよ、葉子も朝陽を意識するのか……いや、無いだろうなぁ。

シリアス回かコメディ回か、次回にも期待!!

そう言えば、コミックス2巻が発売されていますね。
表紙は1巻の葉子に続き、渚です。
これだと3巻は獅穂、4巻は茜の順かな?
みかんは後半の切り札か。

ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。

もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。

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