2013年09月07日

「サイレーン」第17話「第二の作戦C」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「サイレーン」第17話「第二の作戦C」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
里見偲:男性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の猪熊と恋人同士。
猪熊夕貴:女性。警視庁機動捜査隊所属。相棒の里見と恋人同士。
橘カラ:女性マネージャー急性アルコール中毒死(実は他殺?)の犯人?猪熊に興味を持つ。
渡:猪熊の寮の向かいに住む。カラを家に置くこととなった。
乃花:カラの元同僚。不倫の恋に生きている。
千歳:生活安全課所属。

・前回までのあらすじはこちら。
「サイレーン」第16話「第二の作戦B」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)ネタバレ批評(レビュー)

猪熊に犯人は女性であると誘導したカラ。
続いて乃花を訪ね、それと知らせずに睡眠薬入りのペットボトルを服用させる。

薬が効果を表すまで、カラと乃花は彼女たちの出会いについて語り合う。

それは整形外科でのこと。
容姿にコンプレックスを抱く乃花だが、整形にまで踏み切るには勇気が必要だった。
そんなとき、其処にカラが居た。
カラも整形を希望していたのである。
カラはそれにより過去の自分を切り捨てようとしていた。
カラの態度に共鳴した乃花は自身も施術を受けることとした。

カラへの憧れを口にする乃花。
だが、カラは止まらない。

案の定、乃花は昏睡状態に。
そんな乃花をカラは浴槽に連れて行き、手首を切る。
自殺に偽装するつもりなのだ―――18話に続く。

<感想>

「週刊モーニング」では『レンアイ漫画家』や『シマシマ』、『はるか17』などで知られる山崎紗也夏先生の新連載です。
『レンアイ漫画家』は設定と展開が面白くて読みました。

そんな「サイレーン」、内容は刑事もの……しかも男女バディもので、「警視庁機動捜査隊(キソウ)」を取り上げた作品となりました。
設定に「キソウ」を採用している点が珍しいですね。
ドラマでも「キソウ」がメインになった作品は「警視庁機動捜査隊216」くらいか。

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その第17話。
ちなみにコミックス1巻が遂に発売とのことで、こちらも注目!!
興味のある方はアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!

サブタイトルは「第二の作戦C」。
これは「第二の作戦D」として次回も続きそうですね。

「橘カラの欲しいもの」は「猪熊の正義感」。
これを狙うべく、渡宅に潜り込んだ「第一の作戦」に続き「第二の作戦」か。

遂に乃花の口を封じることとなったカラ。
一方、カラの掌の上とは知らず猪熊は踊り続ける。
果たして、どうなるのか?

今回の描写により、今のカラが整形により手に入れた顔であることが判明。
過去を捨てようとしていたらしいことと併せても、事件の匂い。
やはり、薬局店息子殺人事件に関連ありか。

そう言えば、カラは人に信頼される要素として2つを上げていました。

1.弱味を見せること。
2.役に立つこと。

今回の誘導が2の「役に立つこと」。
この後、乃花を自殺に偽装し殺害。
その友人として乃花の気持ちに気付けず止められなかったとの態で、猪熊に相談を持ち掛け1の「弱味を見せる」狙いか。
まさに、マッチポンプの犯罪だなぁ。

カラはその名の通り、中身の無い虚ろな「空」。
それゆえに、自身に欠ける物を補おうと求めている。
以前から予測している通り「カラは自身に無い物を持っている対象を特定すると、これに近付き相手を殺害することで、自身に欠けた物を相手から奪う」で正しいようです。

キャバクラの女性マネージャーを殺害し「その垢抜けた佇まい」を奪い、綺麗になった。
タクシー運転手は「自身は選ばれた」と語っていたが「その選ばれた存在であること」を彼を殺害することで奪ったものと思われます。
だとすると、これまでにも同様の犯行を重ねているのが当然。
里見が過去に遭遇した「薬局店息子殺人事件」を皮切りに変貌したものと思われますね。
カラの闇は想像以上に深そうだ。

止められるのは里見と猪熊のカップルのみかも。
これに渡が意外な活躍を示しそうな予感。
果たして、如何なる結末を迎えるのか……18話に期待!!

ちなみに、山崎先生と言えば『七瀬ふたたび』のコミカライズでも知られる方です。

「七瀬ふたたび」(筒井康隆著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
「サイレーン」(山崎紗也夏作、講談社刊「週刊モーニング」連載)第1話から第10話までネタバレ批評(レビュー)まとめ

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