2013年10月01日

月曜ゴールデン「釣り刑事4 警察幹部が隠ぺいしたストーカー事件の悲しい過去…憎悪が生み出す結束は新たな劇場型殺人へ!五右衛門が権力の闇に潜む悪を釣り上げる(繰り返されるストーカー犯罪!警察に隠ぺいされた悲しい過去…権力の闇に潜む悪を釣り上げろ)」(9月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「釣り刑事4 警察幹部が隠ぺいしたストーカー事件の悲しい過去…憎悪が生み出す結束は新たな劇場型殺人へ!五右衛門が権力の闇に潜む悪を釣り上げる(繰り返されるストーカー犯罪!警察に隠ぺいされた悲しい過去…権力の闇に潜む悪を釣り上げろ)」(9月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

元警視庁刑事の鈴木五右衛門(中村梅雀)は奥多摩でペンションを営んでいる。妻に先立たれ、やもめ暮らしをしていたが滝川沙依(原日出子)と真里奈(前島亜美)母娘が住み込みで働きながら五右衛門を支えている。
学習塾に出かけた真里奈の目の前で、講師の堤有紀恵(村井美樹)が誘拐された。犯人は、有紀恵に付きまとっていたストーカー男・向井隼(安藤彰則)。向井は有紀恵を山小屋に監禁し、インターネットの掲示板に無理心中をほのめかすコメントと有紀恵の写真を掲載した。
書き込みに気づいた青梅西警察署に勤務する五右衛門の後輩・城下香津美(石川梨華)は署長の長谷川廣茂(田中健)に報告するが、長谷川は捜査の必要はないと退けた。
心配になった城下は五右衛門に相談、2人は独自に捜索を開始する。休暇でペンションに泊まっていた警視庁の刑事・八重樫久吉(村田雄浩)と城下の同僚刑事・佃和成(斉藤佑介)も捜査に協力する。
釣り仲間の協力で監禁場所を突き止めた五右衛門たち。現場に駆けつけると、有紀恵が自力で脱出したところだった。山小屋では有紀恵を道連れにしようとした向井が有毒ガスを吸って息絶えていた。
雑誌記者・藤木雄馬(中西良太)による警察の初動捜査を問題視する記事が掲載され、長谷川署長は非難の嵐にさらされる。
とはいえ、犯人が死亡したことで事件は一応の決着を見た。しかし五右衛門と八重樫は、向井がかつて別のストーカー事件も起こしていることを知った。しかもその被害者は自ら命を絶っていたと分かり事件はまだ解決していないのではないかと疑問を抱く。自殺したのは五右衛門と親しい写真家・沖田誠吾(モロ師岡)の娘・はるか(沢井美優)だった。
沖田は向井への恨みと同時に当時の担当警察官・志波雅也(合田雅吏)が被害届を適切に処理していれば、娘が死ぬことはなかったと五右衛門に訴える。
その志波が釣りの最中に沢から落ちて死んだ。事故にも見えるが、五右衛門は殺害されたのではないかと考え・・・。
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複アリ)

元警視庁刑事の鈴木五右衛門。
今は奥多摩で、滝川沙依・真里奈母娘の協力を得てペンションを営んでいる。
五右衛門と沙依はイイ感じだが、真里奈はそれが面白くない。

そんなある日、真里奈の目の前で学習塾講師・堤有紀恵が、そのストーカーである向井隼に誘拐される事件が発生。
真里奈は助けを求め警察に駆け込むが、署長の長谷川は信じようとしない。

結局、五右衛門と後輩の城下香津美ら有志が動くことに。
これに警視庁刑事・八重樫久吉と城下の同僚刑事で眼鏡がトレードマークの佃和成も参加する。

その頃、インターネットの掲示板で向井を名乗る人物が有紀恵との無理心中を仄めかす写真を掲載した。
どうやら、場所は山荘のようだ。
このままでは有紀恵が危ない!!

焦る五右衛門たちは写真家・沖田の助言により山荘の場所を特定し、有紀恵を保護する。
有紀恵によれば、向井が硫化水素を山荘内で使用し倒れた隙を突き逃げ出したと言う。
当の向井は有毒ガスを吸って山荘内で息絶えていた。

著名な雑誌記者・藤木雄馬は長谷川の怠慢を批判する記事を書く。
これにより、長谷川の娘・結衣が苛められるように。
真里奈がこれを助け、2人は友達になる。

その頃、城下は長谷川から無理矢理責任を取らさせられてしまう。
城下は派出所に異動することに。
だが、何故か佃には処分が下されなかった。

一方、五右衛門と八重樫は向井が過去に別のストーカー事件も起こしていたことを知る。
しかも、その被害者は追い詰められ自ら命を絶っていた。
自殺したのは、沖田の娘・はるかであった。

さらに調べた五右衛門たちは、沖田が当時の担当警察官・志波雅也を恨んでいることを知る。
志波は、はるかが提出した被害届をシュレッダーで破棄したらしい。

この責任により志波は警察を退職し、警備員になっていた。
真相を知るべく志波に近付く五右衛門。
志波は釣りが趣味らしく、五右衛門は彼に好感を抱く。
だが、志波は組織は信じられないとだけ告げ、何も語らない。

翌日、志波が沢から転落死体で発見される。
その付近にはフライフィッシングの道具一式が落ちており、ヤマメ釣りの最中に誤って転落したと思われた。
これを長谷川と佃は事故と断ずる。
しかし、五右衛門は他殺を疑う。

さらに、調査を続けた五右衛門は沖田と志波が密会していたことを突き止める。
そして、五右衛門は遂に真相に辿り着いた。

呼び出された沖田と有紀恵。
五右衛門は2人に真相をぶつける。

はるかの死後、沖田は向井をずっと監視していた。
あの日、沖田は向井による有紀恵の拉致を目撃しこれを助けた。
気絶した向井を捕らえた沖田。
そして、第3の人物に協力を求めた。

その人物こそ、志波。
実は志波と沖田は既に和解していた。
志波もまた被害者だったのである。
そう、被害届をシュレッダーしたのは志波では無かったのだ。
だが、長谷川により責任を取らされた。
志波は長谷川を憎んでいた。

其処で、向井を抹殺しつつ長谷川を告発する準備を整えた。
まず、有紀恵に事情を明かし、協力を求めた。
同情した有紀恵は協力することに。

その上で、山荘に移動しネット上にヒントをアップし助けの到着を待った。
頃合いを見計らい向井を殺害、有紀恵が保護を求めたのだ。

こうして、沖田と有紀恵が逮捕された。
2人は志波は誰かに殺されたと主張し、犯人を捕まえてくれと訴える。

数日後、五右衛門は佃を呼び出し問い詰める。
この日の佃は以前と異なる眼鏡を着用していたが……。

ヤマメ釣りの途中に転落死したと思われた志波。
だが、転落現場は毛針を用いるポイントではなかった。
釣りが趣味の志波が間違う筈がない。
何者かの偽装だったのだ。
殺害現場は別にあることになる。

犯人にとって、どうしても殺害現場を偽装する必要があったのだ。
つまり、真の犯行現場には犯人を特定する証拠が残されていたことになる。

五右衛門は指摘する。
犯人は佃だと。

佃は眼鏡を変えている。
志波を殺害した際に、眼鏡が割れたのだ。
真の犯行現場には眼鏡の破片が飛び散っているに違いない。
そして、破片は既に回収され、八重樫の協力で指紋まで検出されていた。

動かぬ証拠に佃は罪を認める。
実は、はるかの被害届をシュレッダーで破棄したのは長谷川と佃だったのだ。
2人で志波に罪を着せたのだ。
以来、佃は長谷川から庇護を受けて来た。

長谷川と佃の関係を、イソギンチャクとカクレクマノミの関係に喩える五右衛門。
2人は共生関係だったのだ。

こうして、佃が逮捕された。

数日後、長谷川のもとを五右衛門が訪れる。
五右衛門は自浄作用を期待したが、佃が逮捕されてもなお改善が見られないと乗り込んだのだ。

五右衛門ははるかの死の責任が長谷川にあると責める。
当時の決裁権者は長谷川であった。
だが、長谷川は上司との温泉旅行を優先し、決裁を後回しにした。
結果、はるかが死亡した。
慌てた長谷川は被害届をシュレッダーで処分し、志波に罪を着せた。

この真実を告げられてなお、長谷川は余裕を崩さない。
遂には非を認めず、開き直ってしまう。
打つ手を無くし、その場を去る五右衛門。

数日後、長谷川の罪を問う記事が世間に出た。
決定的な証拠も添えられており、長谷川は依願退職することに。
おそらく、天下り先に再就職することになるのだろう。

これを知った五右衛門はニヤリと笑う。
五右衛門には1つの希望があった。

この長谷川を追い込んだ決定的な証拠は長谷川の娘・結衣から五右衛門にもたらされていた。
結衣は長谷川と佃の会話を携帯に録画していたのだ。
五右衛門は家庭内での自浄作用に期待していた……。

今回の五右衛門の活躍を目にした真里奈が警察官を希望するようになった。
城下も元の職場に復帰した―――エンド。

<感想>

「釣り刑事」のシリーズ4作目。
原作なし、オリジナル作品です。
前作は2012年8月27日に放送されており、1年1ヶ月ぶりの新作となりました。
前作までの批評(レビュー)は過去記事をどうぞ!!

ちなみにシリーズ第1作は管理人が選ぶ「2時間ドラマラズベリー賞」ノミネートに輝いた作品。

【企画】管理人が選ぶ「“2時間ドラマ”アカデミー賞&ラズベリー賞2010」ノミネート発表!!

果たして今回の感想は!?
早速、述べて行きましょう。

第3弾に比較するとかなりシンプル化されていましたが、これはこれでなかなか良かったように思います。
少なくとも、特に可もなく不可もなく平均的な印象。
普通かつ気軽に視聴出来ました。

番組のテーマとしては、3組の親子が登場し、これを比較することで親子愛を描い……ていたワケでもないな。

登場した親子は3組。
沖田とはるか。
長谷川と由衣。
五右衛門と真里奈。

沖田とはるか。実の親として娘を守れなかったことを悔い仇を追った。
長谷川と由衣。実の親として彼なりの論理で娘を守ろうとするも、正義無き故にその娘に告発される。
五右衛門と真里奈。血の繋がりが無い彼らだが、正義を行う五右衛門に真里奈は信頼を寄せた。

こう見ると、長谷川親子と五右衛門と真里奈の2者間のみ比較していたのかな。
これに沖田親子も絡めば、もっと深くて良い作品になっただろうになぁ。

それにしても、志波の向井殺害計画は相手が五右衛門だったから通用したのであって、奇しくも長谷川相手なら破綻してたな。
有紀恵の事件は狂言と主張していた長谷川。
彼は自己都合の河を渡り、偏見の森を抜け、怠慢の山を越えた末に、ソレと知らずに真実の湖に辿り着いていたんだもんなぁ……。
長谷川の場合、狂言が終了後に動くことになるから、沖田のアリバイはほぼ無意味。
有紀恵についても、タイミングを逸しながピンピンしてたことになるし。
ある意味、善意の五右衛門だから成立したワケか。
他者の善意を利用することの恐ろしさが此処に現れているように感じるなぁ……。

そう言えば、志波が五右衛門と会ったときに長谷川の罪を明かしていればなぁ……。
佃は殺人までせずに済んだなぁ……。
ちなみに、真里奈が急に五右衛門を認めた理由がよく分からないなぁ……。

それにしても、今回はテレビ東京版の「信濃のコロンボ」みたいだった。
真里奈がテレビ東京版で得られなかった2人の間の娘みたいに見えたし。
ある意味、TBSにて「信濃のコロンボ」が復活したと考えるのもアリか。
そう言えば、次回も「信濃のコロンボ」だ。2週続けてと言えなくもない。

でもって、五右衛門が竿を振るたびに「必殺仕事人」の三味線屋みたいに釣糸を悪人の首に絡めてリールを回して釣り上げて「ぎゅっ」としながら「釣りデカ」と叫んでくれないかなぁ……とぼんやり考えてしまいました。
管理人は病気なのでしょうか……ヤバイなぁ。

とはいえ、最初に述べたとおり、なかなか良かった。
第5弾にも期待できるでしょう。

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<キャスト>

鈴木五右衛門:中村梅雀
城下香津美:石川梨華
滝川沙依:原日出子
稲田隆蔵:中本 賢
滝川真里奈:前島亜美(SUPER☆GiRLS)
長谷川 唯:堀内まり菜
志波雅也:合田雅吏
佃 和成:斉藤佑介
向井 隼:安藤彰則
藤木雄馬:中西良太
沖田誠吾:モロ師岡
堤 有紀恵:村井美樹
長谷川廣茂:田中 健
八重樫久吉:村田雄浩 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


アマゾンさんにて「釣り刑事」で商品を調べてみたらこれが真っ先に出ました。
パッと見て理由が思いつかなかったのですが、やがて“ソレ”に気付くとじわじわやって来ました。

とはいえ、本書の内容は非常に真面目。
「鬼平犯科帳」好きにはオススメです!!
そんな「江戸刑事人名事典(著者・釣洋一先生)」はこちら。
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