2013年09月06日

泡坂妻夫先生『亜愛一郎』シリーズ(東京創元社刊)が水曜ミステリー9にてドラマ化!!

驚くべき情報が明らかになりました。
なんと、紋章上絵師にして手妻師、さらに著名なミステリ作家と何足もの草鞋を履き、そのすべての分野で多大な貢献をされた泡坂妻夫先生。
そんな泡坂先生を代表する『亜愛一郎』シリーズ(東京創元社刊)が「水曜ミステリー9」にてドラマ化されるそうなのです!!

ドラマ化される『亜愛一郎』シリーズとは―――

『亜愛一郎の狼狽』から始まり『転倒』『逃亡』と3作からなる連作短編シリーズ。
ちなみに亜愛一郎は主人公の名前であり、先祖である亜智一郎が活躍する『亜智一郎の恐慌』も存在する。
そんな『亜愛一郎』シリーズのあらすじはこちら。

<あらすじ>

・『亜愛一郎の狼狽』

雲や虫など奇妙な写真を専門に撮影する青年カメラマン亜愛一郎は、長身で端麗な顔立ちにもかかわらず、運動神経はまるでなく、グズでドジなブラウン神父型のキャラクターである。ところがいったん事件に遭遇すると、独特の論理を展開して並外れた推理力を発揮する。作家・泡坂妻夫のデビュー作「DL2号機事件」など全8話を収録した。解説=権田萬治

・『亜愛一郎の転倒』

完璧な写実性で注目された画家の絵の中に見出される数々の不思議――手の指が六本ある少女、針の間違っている時計、開けられないドアなどは何を意味するのか? さらに一夜にして忽然と消失した合掌造りの家、タクシーの後部座席に突然出現した死体……等々、ちょっとした不合理から思いもかけぬ結論を導き出す亜愛一郎。快調の第二弾。解説=田中芳樹

・『亜愛一郎の逃亡』

完璧な密室状態の丸いカプセルの中に、前頭部に打撲傷、背中に突き傷を負った男の死体が……。ネス湖の怪獣よろしく、北海道の湖に現われたという双頭の蛸を取材するために駆けつけた記者の目前で起こる殺人事件……等々、一見何気ない事件の陰に潜む作為を嗅ぎ取って真相を言い当てる亜愛一郎。シリーズ掉尾を飾る傑作。さらば名探偵! 解説=我孫子武丸
(東京創元社公式HPより)


この名作中の名作がテレビ東京系列「水曜ミステリー9」で2時間ドラマされるのです。
タイトルは「カメラマン 亜愛一郎の迷宮推理」。
キャストは主役の亜愛一郎役に市川猿之助さん。
他に佐藤江梨子さん、草刈正雄さんとのこと。
2013年秋放送予定だとか。

水曜ミステリー9「カメラマン 亜愛一郎の迷宮推理 “本物を見抜く眼”が暴く真実!写真は語る!?気弱な天才が完全犯罪に挑む」(11月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「おおお〜〜〜っ」という歓声と「えええ〜〜〜っ」という驚声が併せて聞こえて来そうかな。
正直、このシリーズはあの飄々とした文体でこそ成立する作品だと思うので、ドラマ化には不向きではないかと思っていました。
また、管理人的に神聖視している作品でもあり、イメージを守る為にもそっとして置いてほしかったのも事実。

とはいえ、こうしてドラマ化が決定した以上は素直に喜びたいと思います。
そして、一旦ドラマ化が為されると分かった以上は応援したい!!
是非、良作に仕上げて頂ければと願って止みません!!

そして、ドラマ版は亜愛一郎の出自の秘密にまでも踏み込むのかも注目です!!
もし、踏み込めば凄いことになりそうだ。

ちなみに、ドラマ版から泡坂妻夫先生の作品に興味を持つ方が出て来てくれるとファンとしては嬉しい。
ドラマ前に既に興味をお持ちの方は下記ネタバレ書評(レビュー)記事をどうぞ!!
作品の方向性は把握出来る筈。
そして、きっとお気に召されることでしょう。
それだけの作品群です!!

『しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術〜』(泡坂妻夫著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『乱れからくり』(泡坂妻夫著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
『しあわせの書〜迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術〜』(泡坂妻夫著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『乱れからくり』(泡坂妻夫著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

曾我佳城 (奇術探偵曾我佳城全集)

これぞリアル!?ヨギ・ガンジー!?

【続報】遂に魔術師の演目判明!!『泡坂妻夫引退公演』収録作品はコレだ!!

マジシャンの本領発揮!!泡坂妻夫先生、最後の短編集『泡坂妻夫引退公演』発売決定!!

【続々報】『泡坂妻夫引退公演』発売日延期……も未収録短編2編が追加される!!

お洒落で異性にモテるミステリを知りたい……と思いませんか?

知人が「謎解きはディナーのあとで」でミステリにハマった!!では、次に奨めるべきミステリは?

「亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)」です!!
亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)





「亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)」です!!
亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)





「亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)」です!!
亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)





「亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫)」です!!
亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫)





「泡坂妻夫引退公演」です!!
泡坂妻夫引退公演





「泡坂妻夫 マジックの世界」です!!
泡坂妻夫 マジックの世界



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posted by 俺 at 22:00| Comment(4) | TrackBack(0) | ドラマ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ミステリ好きの歌舞伎好きで、「亜愛一郎」シリーズと猿之助さんに特別な思いのある私としては相当複雑です(笑)
猿之助さんご自身とてもクレバーで素敵な方なのですが亜さんのイメージ(彫りの深いハンサム、長い手足を持て余して変な動きをする、かなり天然…)とは違うので驚きました。
また、管理人様の仰るように、あの文章があってこそ時に非現実的とも言える設定、奇妙な登場人物、奇想天外でいてすとんと落ちるトリックが成り立っていると思うのでドラマ化した時にどうなるのか不安です。
作風は全く違うのですが、島田荘司さんの作品を2時間ドラマにしたものを見た時に、メイントリックもきちんと実写化していたのですが、ドラマ部分からかなり浮いてしまっていて、作品の世界観を再現しつつ2時間ドラマ化する困難さを感じました。
とりあえず面白いドラマになりますようにと祈る気持です。
そして「三角形の顔をした赤い洋装の犬連れの小柄な老婦人」は出て来るんでしょうか?
Posted by ペロリ at 2013年09月09日 00:39
Re:ペロリさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

管理人も市川猿之助さん好きです。
大河ドラマの「風林火山」で武田信玄役を演じられていたのが印象的でした。
男らしさと気品を兼ね備えられた方ですよね。

確かに、亜愛一郎のイメージは男らしさとは異なっている点が気にはなりますね。
記事でも述べましたが、シリーズ自体があの文体によって成り立っているところも大きいと思うし。
原作の持つ雰囲気を活かしつつ、ドラマ化して貰えればなぁ……と期待します(^O^)/!!

島田荘司先生のドラマ化作品と言うと吉敷竹史シリーズかなぁ。
トリッキーな点があったような印象ですね。

「三角形の顔をした老婦人」は原作重視でシリーズ化するならば最重要人物の筈なので……登場すると思いたいですね。
Posted by 俺 at 2013年09月09日 23:50
イメージが違いすぎですよ。
配役を見て、えっー違うって、思わず、声にしてしまいました。
「亜愛一郎」ファンとしては、長身で端麗な外見っていうところをもっと重視してほしい。端麗なのにすごいドジっていうところに魅力を感じ、ファンになりましたから、当時、新作が出るのを楽しみにしてました。
なので、市川猿之助さんには失礼ですが、残念に思いました・・・
Posted by さっち at 2013年11月06日 09:39
Re:さっちさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

確かにイメージ的には異なる点が多いですよね。
シナリオ的にもかなりアレンジが加えられているとの情報も耳にしています。

そんなドラマ版も、いよいよ次週(11月13日)に放送。
視聴後に上がるのは歓声か溜息か。
果して、如何なる作品となるのか注目です!!
Posted by 俺 at 2013年11月06日 20:22
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