ネタバレあります、注意!!
第35話登場人物一覧:
黒峰朝陽:主人公、通称「アナザル」。
白神葉子:朝陽の意中の人物。ある秘密が……。
紫々戸獅狼:葉子の幼馴染。彼もまたある秘密を……。
紫々戸獅穂:葉子の幼馴染。彼女もまたある秘密を……。
藍澤渚:クラス委員長。彼女にも秘密が……。
藍澤涼:渚の兄、意外な形で登場することに……。
紅本茜:紅本の親族らしい。彼女にも秘密が……。
紅本明里:教師。彼女にも秘密が……。
黄龍院凛:33話より登場した謎の少女。彼女にも秘密が!?
朱美みかん:朝陽の幼馴染。新聞部所属。通称「オレンジ」。
岡田:朝陽の友人の1人。通称・岡。眼鏡が特徴。割と友人想いの様子。
嶋田:朝陽の友人の1人。通称・嶋。軽い。
桜田:朝陽の友人の1人。通称・サクラ。渋い。
フクちゃん:「福の神見習い」を名乗る眼鏡。
朝陽の父:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の母:朝陽の家族。22話に初登場。
朝陽の妹:朝陽の家族。22話、28話に登場。
葉子の父:吸血鬼。額に十字傷を抱く巨人。当ブログでは「オトン」と呼ばれる。
葉子の母:人間。和服の美女。当ブログでは「オカン」と呼ばれる。
<ネタバレあらすじ>
〜〜〜これまでのあらすじ〜〜〜〜
「アナザル」こと「絶対に秘密を守れない男」黒崎朝陽は憧れのヒロイン・白神葉子の秘密を知ってしまった。
その秘密とは「白神葉子がハーフの吸血鬼である」こと。
朝陽は葉子の為に、この秘密を守らねばならない―――。
取り巻く人々を相手に、朝陽は秘密を守り抜くことが出来るのか?
矢先、実は宇宙人であった委員長・渚、狼男で肉食系女子な獅穂、悪魔っ娘の茜、未来人の凛も加わって……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
50年後の未来からやって来た朝陽の孫を名乗る少女・凛。
なんでも、黄龍院家の父親と母親である朝陽の娘の間に生まれたのだそうだ。
娘―――ということは自分は結婚しているのか!?
当然と言えば当然だが、余りに先のこと過ぎて想像もしていなかった未来に驚く朝陽。
では、誰との間の娘なのだろうか……。
そんな朝陽の気もよそに、凛は過去へやって来た理由を明かす。
凛によれば、彼女は未来で戦い続けているらしい。
凛はレジスタンスだったのだ。
思わぬ展開に驚く朝陽。
さらに凛は続ける。
どうやら、過去へは未来を滅茶苦茶にした元凶を糺そうとしてやって来たらしい。
未来からわざわざやって来るなんて何か凄い理由がありそうだが……。
凛は遂に彼女が打倒すべき者の名を上げる。
その名は―――カリスマ痴女2世。
彼女こそはコンビニに並ぶ一般紙とエロ本の比率を逆転させた元凶にして、ノーパンでミニスカートを普及させた主謀者らしい。
凛らレジスタンスはこれに抗すべく、ミニスカートの下にスパッツを履いているのだ!!
これを聞き、獅穂を凝視する朝陽。
身に覚えがないと首を横に振る獅穂。
その間も凛の熱弁は続く。
これは朝陽を救うことにも繋がるのだそうだ。
どうやら、未来の朝陽は過激な周囲の状況に鼻血が止まらないらしい。
そうなのか、妻子に孫が出来てもそんななんだ……我がことながら呆れる朝陽。
そんな中、凛が獅穂に興味を持つ。
なんでも、獅穂の中に痴女力を感じたらしい。
これを受けて立つ獅穂。
2人は対峙すると交錯した。
光と光がぶつかり合う―――。
凛の手には抜身の剣が。
そして、獅穂は切り裂かれて……いなかった。
「ふぅ、これのおかげで助かった」
呟く獅穂の手には無惨に裂けたエロ本が。
どうやら、凛の剣を受け止めたのはコレらしい。
だが、凛は不敵に笑う。
なんと、獅穂の胸元は普段の扇情的に開いたものと異なり、ボタンが上まで留められているではないか!!
「なっ、何時の間に!!」
驚愕する獅穂。
対照的に、この程度造作もないとでも言いたげな表情の凛。
だが、獅穂を舐めてはならない。
彼女も然る者であった。
再び、留められたボタンを外し始める。
させるか〜〜〜とばかりにまたも凛が飛ぶ。
だが、その手は虚しく宙を切った。
何故なら……。
「くっくっくっ……」
獅穂が含み笑いを洩らす。
なんと、獅穂は上から下まですべてのボタンを捨てたのだ。
もはや、止めるべきボタンそれ自体が存在しない。
いや、それどころか上半身がほぼ裸だ。
「馬鹿な!!」
大胆な獅穂の攻撃に驚きの声を上げる凛。
一方、その姿のまま1日を過ごす気なのだろうか……と別の意味で「馬鹿な」と声を上げる朝陽。
だが、獅穂の攻撃は終わらない。
先程、楯となったエロ本を凛へ投げつけつつ、朝陽を背後から羽交い絞めにしたのだ。
凛の弱点は祖父の朝陽……それを見越した上での獅穂の決め技であった。
卑怯な……呟く凛だがもはや打つ手はない。
ところが。
舞ったエロ本の1ページを見た獅穂が「しまった!!」と叫ぶ。
その隅には月が映り込んでいたのだ。
朝陽を羽交い絞めにする獅穂の身体が光り始める。
そして、現れたのは獅狼だ。
「げっ、なんで朝陽と!?しかも、ノーパン!?」
毎度のことながら状況が呑み込めず狼狽する獅狼。
風でスカートがめくれあがり、彼が男性であることを主張するモノが露出して……。
伏し目がちの凛はこの機を逃さず獅狼を切る。
「峰打ちです」
告げる凛だが、西洋風の剣に峰はない。
獅狼はどくどくと血を流し続けている。
しかし、朝陽も凛もそれには構わない。
ここぞとばかりに凛の祖母の正体を尋ねる朝陽。
未来の事実を過去の人物に教えることは出来ないのだそうだ。
もし、教えてしまえば帰れなくなってしまうらしい。
凛は申し訳なさそうに語る。
へ〜〜〜そうなんだ……と言いかけて朝陽が凍り付く。
あれ……朝陽の孫だとかカリスマ痴女2世だとか言っちゃって良かったの?
瞬間、凛が止まった。
無言の時が過ぎる。
それは無限の時間にも感じられた。
翌日、凛が後輩として朝陽の学校に転入してきた。
やはり、帰れなくなったらしい。
こうして、仲間がまた1人増えたのである―――36話に続く。
<感想>
「週刊少年チャンピオン」にて「さくらDISCORD」を連載されていた増田英二先生の新作。
「さくらDISCORD」は未読の管理人ですが、1話を読んで注目している作品です。
コミックス1巻に続き2巻も重版出来とのことで、目出度い。
さらに、3巻も2013年10月発売予定とか。ちなみに表紙は獅穂ですよ!!
そして、本作かなり面白い!!
その35話。
テーマは新キャラ「黄龍院凛」と「カリスマ痴女2世」。
未来の事ゆえ本人に自覚がない物の「カリスマ2世」の正体は獅穂なんだろうねぇ。
そんなカリスマのセクハラに抵抗しているのが凛らレジスタンスとなりそうか。
さらに、祖母の情報こそ秘密を守ったものの、他の情報がザルだったことにより凛が過去残留。
此処はアナザルたる祖父・朝陽にそっくりだなぁ。
流石は孫。
ただ、凛は朝陽(あるいは葉子)を目にして「見つけた歪みの原因」と述べていたので、獅穂以外にもまだ何か秘密がありそうな気もするんだけどなぁ……。
とても気になる……。
とはいえ、新たな「実は……」キャラが加わり嬉しい限り。
次回にも期待!!
そう言えば、上でもお伝えした通りコミックス3巻が発売決定とのこと。
表紙は1巻の葉子、2巻の渚に続き、獅穂のようです。
予想通り。
こうなると、4巻は茜の順かな?
みかんは後半の切り札か。
ちなみに、上記のあらすじは本作の魅力を伝えられるよう改変を加えてまとめていますが、その面白さを伝えきれていません。
やっぱり、あの絵とコマ割りなどのテンポあっての本作。
是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を読んで欲しい。
もう1度繰り返しましょう。
本作に興味を持たれた方には、是非、「週刊少年チャンピオン」本誌を捜して読んで欲しい。
最近の「週刊少年チャンピオン」は「名探偵マーニー」や本作など本当に粒揃いでクオリティが高い作品が多い。
注目の雑誌の1つと言えるでしょう。
◆関連過去記事
・「実は私は」第1話から第30話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)まとめ
・「実は私は」第31話「白神家に泊ろう!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第32話「白神家に泊ろう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第33話「いってきます!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
・「実は私は」第34話「誤解を解こう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」連載)ネタバレ批評(レビュー)
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