<あらすじ>
昭和34年4月4日、早朝。犬の散歩をしていた警視庁刑事の藤沢六郎(ビートたけし)は、東京・武蔵野の玄伯寺川のほとりで若い女性の死体を発見する。
被害者が所持していたハンドバッグから、すぐに身元が確認できた。生田世津子という航空会社の国際線スチュワーデスで、乗務員証のほか、彼女宛ての速達便の封筒が入っていた。差出人は“グリエルモ教会”とあった。
遺体は抵抗した様子も衣服の乱れもなく、表情も穏やかだ。初動捜査に当たった所轄の高久良署の刑事たちは薬物を服用した自殺と高をくくる。だが、藤沢の助言により、死体を解剖にまわしたところ、なんと扼殺による窒息死と判明。しかも、首に腕を巻きつけて一気に圧し殺されたことがわかる。また、遺体から犯行直前のものと思われる精液が検出され、胃の中から見つかった未消化の松茸も重要な手がかりとされた。
世津子の安らかな死に顔が忘れられない藤沢は、刑事部長の岩瀬厚一郎に捜査本部の一員に加えてほしいと直訴。高久良署の若手刑事・市村由孝とコンビを組むよう、命じられる。組織捜査を無視して暴走しがちな藤沢は警視庁のエースではあるが、トラブルの種でもある…。そのため、高久良署の捜査一課長・井出伸二たちは、市村に藤沢の行動を監視させようと考えたのだ。
確かに、藤沢の捜査は型破りだった。「捜査は一分一秒を争う。(事件の)波紋が消えては手がかりがなくなる」と信じる藤沢は分担など無視し、縄張り意識の強い刑事たちと衝突、市村は面食らう。
だがそんな藤沢の執念の聞き込みにより、事件の夜、現場付近に外国人専用のナンバープレートをつけた青のルノーがライトを消して停まっていたという目撃情報を得る。そして被害者宛ての封筒の差出人であるグリエルモ教会が青のルノーを所有していることもつかんだ。「教会か。厄介なもんにぶち当たっちまったな…」と藤沢はつぶやく。
そんなとき、別班の捜査員から有力な情報が舞い込んだ。被害者が外国人男性と度々、ホテルを利用していたというのだ。相手は、金髪で茶の背広を着た大柄な男だという。実は、世津子はスチュワーデスになる以前、教会の営む幼稚園に勤務していた。その幼稚園では毎日、教会からトルベックという若い男が派遣されていた。
藤沢は証言と合致する体格のトルベックを怪しむが、下手に動けば国際問題になりかねず、捜査本部長の新田和彦たちはトルベックを参考人としてよぶことを躊躇する。
苦い思いをかみしめながら張り込みを続ける藤沢は、ある日、教会の責任者ビリエと話す謎の女・江原ヤス子の姿を目撃する。ヤス子は教会から翻訳の仕事を請け負っている信徒らしいが、2頭の屈強な犬が番をする物々しい一軒家にひとりで暮らしていた。人を寄せつけない雰囲気のヤス子に、藤沢は興味を抱いて…!?
(公式HPより)
では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……
定年退職を間近に控えた警視庁刑事・藤沢六郎は、犬の散歩をしていたところ若い女性の死体を発見してしまう。
女性の名は生田世津子。
航空会社の国際線スチュワーデスであった。
後に判明することだが、世津子は何者かによる扼殺―――つまり、他殺であった。
だが、世津子は特に抵抗した様子もなく何処か穏やかな表情を浮かべており、此の点が藤沢の心に残った。
さらに世津子の所持品からグリエルモ教会が差出人の封筒が発見されていたが……。
藤沢はこの捜査に参加。
所轄の若手で将来を嘱望される市村由孝刑事とコンビを組む。
藤沢の捜査は型破りであった。
担当など無視し、自身の信じるものを追い求めるのだ。
しかし、それは確かな収穫を伴う捜査でもあった。
現場付近に停まっていた車や、例の封筒からグリエルモ教会に辿り着く藤沢。
さらに、世津子が外国人と交際していたことも明らかに。
グリエルモ教会と世津子の接点を追った藤沢はトルベックという男性を突き止めた。
どうやら、先の世津子の交際相手はトルベック。
2人は男女の仲にあったらしい。
しかし、具体的な証拠がない。
藤沢は証拠を手に入れるべくトルベックを見張る。
最中、グリエルモ教会の責任者であるビリエと、彼に熱い視線を送る江原ヤス子に注目する。
どうやら、ヤス子はビリエとは特別な関係にあるらしい。
トルベックと世津子、ビリエとヤス子。
2組の男女に藤沢は目を向ける。
一方、世津子がジェームズ・ランカスターなる人物とも接点を持っていたことが判明。
このランカスターには密輸疑惑があった。
藤沢はビリエとトルベックがランカスターを通じて密輸を行っていると推測する。
世津子は密輸の片棒を担がされることを拒否した為に、愛するトルベックに殺害されたのではないか。
だからこそ、穏やかな表情で殺害されたに違いない。
しかし、藤沢の強引な捜査手法が反発を買い、藤沢は捜査を外されてしまう。
どうやら、藤沢に脅威を感じたトルベックがビリエを通じ圧力をかけたようだ。
さらに周囲には秘密とされていたが、藤沢は死病に侵され余命幾許も残されていない身体であった。
捜査を通じ藤沢を尊敬するようになっていた市村は藤沢の帰還を信じ、捜査を続ける。
一方の藤沢も独自に捜査を続けていた。
市村たちはトルベックのアリバイにぶつかっていた。
世津子殺害当日、トルベックは儀式に参加していたとの多数の証言があったのだ。
市村はこれが偽証であると考え、それを証明しようとしていた。
これを聞いた藤沢は当日の様子を撮影した写真を入手。
其処にトルベックが写っていないことを確認する。
さらに、ヤス子経由で真相を明らかにしようと動く藤沢。
ヤス子も世津子同様にビリエたちに協力しているに違いないと考えたのだ。
ところが、ランカスターの協力者・岡本が部下を引き連れヤス子を襲う。
ヤス子は一命を取り留めたものの、銃撃され入院することに。
結局、ヤス子からは何の情報も得られなかった……。
だが、藤沢には写真がある。
市村は藤沢の病気を周囲に伝え、最後の取り調べの機会を作る。
呼び出されたトルベックは、其処に外された筈の藤沢の姿を見出し驚く。
動揺するトルベックに、藤沢は写真を用いアリバイを打破すると世津子殺害を認めるよう迫る。
しかし、トルベックは罪を認めない。
遂には「写真に写っていないのは当たり前、自分が撮影者だからだ」と主張し始める。
藤沢にはこれを切り崩す術が無かった……。
数日後、ビリエとトルベックは帰国の途に就いた。
これにヤス子に似た女性が同行していたのだそうである。
ヤス子は入院先から姿を消していた。
暫くして―――
世津子が勤務していた航空会社が摘発された。
密輸に関わっていたことが明らかになったのだ。
だが、逮捕されたのは客室乗務員に限られていた。
藤沢は定年を迎えることなく、この世を去った。
その死は失意の中のものだったのだろうか……。
一方、市村は念願の警視庁捜査一課に配属された―――エンド。
<感想>
原作は松本清張先生『黒い福音』(新潮社刊)。
『黒い福音』は過去にネタバレ書評(レビュー)してますね。
・『黒い福音』(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
では、ドラマの感想を。
ラスト、きっと市村が藤沢の遺志を継いだのでしょうね。
だとすれば、藤沢は失意ではなく、後継者を得た喜びの中で去って行ったのかもしれません。
そして、全員で偽証し仲間を守る集団の恐ろしさも描かれていましたね。
これはどのようなグループでも同様のことが起こるのかもしれません。
そんなドラマ版。
原作と比較すると、藤沢を中心にかなりアレンジを加えていた印象。
また、世津子やトルベック関連がかなりマイルドに描かれていましたね。
原作ではもっときつめの描写が見受けられました。
とはいえ、ドラマ版はドラマ版の良さがあり、また重厚感もありました。
二夜連続のドラマでしたが、いずれも事件解決に至らない点が共通点でした。
それぞれの結末がきっと視聴者に何かを訴えかけていた筈です。
あなたは何を感じましたか!?
<キャスト>
藤沢 六郎:ビートたけし
市村 由孝:瑛太
江原 ヤス子:竹内 結子 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)
◆松本清張先生関連過去記事
【小説】
・「霧の旗」(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「書道教授」(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「球形の荒野」(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『寒流』(松本清張著、新潮社刊『黒い画集』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『市長死す』(松本清張著、光文社刊『青春の彷徨』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『熱い空気』(松本清張著、文芸春秋社刊『事故―別冊黒い画集1』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『波の塔 上下』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『危険な斜面』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『疑惑』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ批評(レビュー)
・『十万分の一の偶然』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『事故』(松本清張著、文芸春秋社刊『事故―別冊黒い画集1』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『留守宅の事件』(松本清張著、文藝春秋社刊『証明』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『黒い福音』(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『小説 3億円事件 「米国保険会社内調査報告書」』(松本清張著、新潮社刊『水の肌』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『密宗律仙教』(松本清張著、文藝春秋社刊『証明』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・松本清張先生原作「砂の器」が5回目のテレビドラマ化決定。テレビ朝日制作、主演は玉木宏さん!!&「砂の器」ネタバレあらすじ
【ドラマ】
・月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年スペシャル「中央流沙」(12月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年記念スペシャルドラマ『火と汐』(12月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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・金曜プレステージ「松本清張ドラマスペシャル 山峡の章」(1月29日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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「ミステリーキューブ 名作ミステリーを凝縮▽華麗なトリックを見破り密室から脱出せよ!▽松本清張が仕掛けたわなに挑戦だ」(8月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・【特報】松本清張先生、未収録短編発見さる!!その名も『女に憑かれた男』!!
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二夜連続昭和の未解決事件のスペシャルドラマということで、どっぷり昭和につかることができました。
三億円事件は警察関係者のために、スチュワーデス事件は当時の日米関係のために未解決に終わったということでしょうか。
三億円事件は小説と変えて主人公を渡米した日本人にしたのは良かったと思いました。田村さんの演技久しぶりに堪能しました。他にもすごい俳優陣だったような…。
「黒い福音」は原作を覚えていないのでドラマだけで考えると、殺人を犯すのはランカスターや岡本でも良かったように思いましたが、最初に藤沢が遺体を発見した時の「好きな人に身をゆだねたようなきれいな顔」から、トルベックでないといけないということなのかな?ちょっと刑事の感に頼りすぎの様な…。それと胃の中の「松茸」は結局トルベックと食べたとわかったのかな?当時のアメリカ人と松茸、中華が結びつかない・・・
二夜連続で疲れ気味だったので、見逃したことも多いので、原作小説をいつか読もうと思います。松本清張、昔よく読みましたが久しぶりです。
でもアメリカ人にギブミーチョコレートなんて若い人にはわからないのではないでしょうか?
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
ドラマ版「三億円事件」、キャストが豪華でした。重厚感がありましたね。
ドラマ版「黒い福音」はまさに仰る通り、その世津子の表情こそが1つの主眼となっていて、だからこそ、愛する人の手で命を落とした世津子の切なさが強調されています。
是非、原作もどうぞ!!
ドラマ版と比較することでより味わいが深まります。
それと、「三億円事件」と「黒い福音」のドラマ版は共に現代に在りながら、出来る限り原作の空気を表現しようと努力していましたね。
此の点、好感が持てました(^O^)/!!