2013年10月11日

「刑事吉永誠一・涙の事件簿 新相棒登場SP! 熱血&クールコンビが難病少女の夢を守る 巨悪詐欺を許すな!!」(10月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「刑事吉永誠一・涙の事件簿 新相棒登場SP! 熱血&クールコンビが難病少女の夢を守る 巨悪詐欺を許すな!!」(10月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

地下駐車場で女性の死体が見つかった。被害者は占い師の須永弥生で、死因は失血死、背後から鋭利な刃物で刺されていた。弥生のハンドバッグを持ち去る男が防犯カメラに映っており、怨恨や痴情のもつれのほか、強盗の線でも捜査をすることに…。弥生が働いていたビルへ行くと、1週間前に三上達也という男が訪ねてきて弥生と言い争いをしていたことがわかる。三上は知り合いが弥生に騙されたのだと説明するが、鑑は三上が何か隠しているのではないかと疑う。一方、弥生と同居していた不動産会社社長の黒木は3か月前から事実上別居していて、弥生の死亡時刻には新しい女の家にいたと証言する。そんな中、黒木と弥生が詐欺罪で告訴されていたことが判明!訴えていたのは神保豊と神保千香夫婦。夫婦の娘は心臓疾患で入院中だという…。
(公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

吉永の職場で大きな異動が行われた。
吉永の長年に渡る相棒・小沢が鑑識に異動し、代わりに鑑貴一が相棒となったのだ。
貴一は吉永の師である故・鑑貴志刑事の忘れ形見であった。
だが、貴一は父を認めようとしていない様子だが……。

さらに吉永には新たな壁が……管理官である辰己と対立していたのだ。
辰己は吉永の直属上司である片山とも対立しており、複雑な様相を見せていたが……。

そんなある日、占い師の須永弥生が地下駐車場で刺殺体で発見された。
何者かに刺されたらしい。
弥生のハンドバッグを持ち去る男が防犯カメラに映っており、怨恨、痴情のもつれ、強盗で捜査が開始。

痴情のもつれでは、弥生は不動産会社社長・黒木と3ヶ月前から別居していたことが判明。
だが、黒木は別の女性の家に居たとアリバイを主張する。

さらに怨恨として、弥生が三上達也と言い争っていたことを突き止める。
三上達也の姉夫婦・神保豊と千香夫妻が黒木と弥生に騙されたのが原因だったらしい。

神保夫妻には娘・華が居たが心臓に持病を抱えていた。
手術を受ける必要がありこの寄付金をサイトで募っていたところ、より良い方法があると近付いて来た人物が居たと言う。
その人物にサイトの管理を任せたところ、寄付金2000万円を持ち逃げされてしまった。
意気消沈しているところに、弥生が現れ良い話があると勧めて来た。
弥生を通じ黒木に引き合わされた神保夫妻は持ち家を担保に相場の倍の6000万円で金を借りた。
だが、黒木は金を出さずに権利書だけを奪ったのだ。
契約書自体が正規の様式を整えておらず無効とされてしまい、神保夫妻は詐欺で黒木と弥生を訴えていた。

こうして強力な容疑者が浮上したのだが……直後に神保豊が失血死してしまう。
豊と千香は1ヶ月前から別居状態に入っており、豊は首から血を流しつつ開け放たれた窓の桟に身体を横たえるように孤独な死を遂げていた。
現場から凶器と思われる刃物が発見できなかったことから、他殺と判断された。
黒木が豊のもとを訪れていたことが明らかになり、容疑は黒木に向かう。
これを証明するように、付近の公園から凶器と見られる包丁と返り血に染まった黒木の上着が発見される。

だが、黒木は豊宅へは女に呼び出されただけ、上着は既に使用していない古着だと主張する。

矢先、豊が5000万円の生命保険に加入しており、その受取人が千香になっていたことが判明。
5000万円あれば華の手術費用が賄える。
貴一は千香による豊殺害を疑う。

吉永はこれに反発。
独自の捜査を続けるが……。

豊のお薬手帳を見つけた吉永は、彼がフェンタールパッチを使用していたことを知る。
つまり、豊は余命幾許も無かったのだ……。
さらに、華の担当看護師・石原のぞみの関与も明らかになり……。

吉永は遂に真相に辿り着く。
それはとても悲しい真実であった。

石原のぞみが逮捕された。
のぞみは華の為に千香に協力したことを認める。

千香を問い詰める吉永。
千香は保険金詐欺を行っていたのだ。
「3年以内の自殺、告知義務違反は罪ですよ」と告げる吉永。

豊は余命幾許もなく、自殺だったのだ。
豊は千香と別居していたがこれも偽装であった。
保険金を得る為に自身で首を斬ると、包丁を窓から捨てた。
それを千香に協力していたのぞみが回収し、公園に遺棄したのである。

弥生を殺害したのも豊。
復讐もあったのだが、弥生宅から黒木の古着を手に入れる為であった。
豊は自殺を他殺に偽装し保険金を詐取しつつ、憎い黒木に罪を着せる計画だったのだ。

華の為、罪を認めようとしない千香。
だが、のぞみがすべてを打ち明けた為に逮捕されることに。

連行される千香を見た黒木は「彼女を訴える」と叫ぶ。
これに怒った吉永は黒木を殴りつけることに。

これが辰己の耳に入り、吉永は処分を受ける。
さらに、黒木を殴りつけた吉永を庇ったことで班長の片山は謹慎することに。

吉永は3ヶ月の30パーセント減俸処分となった。
だが、辰己は「こんなものは小手調べに過ぎん」と嘯く。

華の手術費用については、吉永がメディアに頭を下げたことでニュースで取り上げられることになり、なんとかなるらしい―――エンド。

<感想>

水曜ミステリー9の人気シリーズ「刑事吉永誠一・涙の事件簿」が連続ドラマになりました。

「刑事吉永誠一・涙の事件簿」が連続ドラマ化とのこと!!

このシリーズの原案は黒川博行先生の作品群。

なお、シリーズ前作は2013年10月2日に放送されているので、実に9日ぶりの新作となります。
前作ネタバレ批評(レビュー)は過去記事リンクよりどうぞ!!

では、ドラマの感想をば。

新コンビ良かったですね。
「吉永の相棒と言えば小沢!!」的な印象があったのですが、貴一との掛け合いも面白かった。
小沢もきちんと登場してくれている点も良し。
これなら新相棒もバッチリだと思います。

ただ、全体的に軽いかなぁ……。
内容自体は重い話だし、ストーリー自体は悪くはない筈なんだけど……何故か軽い。

それと、これまでのシリーズ作品に比べると「トリック重視」から「泣き重視」にシフトした印象。
その割には先に述べたとおり泣き重視なのに軽い。
初回だからかもしれないけど、ちょっと首を傾げる感じでした。

そして、辰己を投入して対立軸を演出しているんだけどこれは蛇足かなぁ……。
どんなに吉永に激しくぶつかろうとも吉永側が折れることはないだろうし。
これで辰己を活かすとすれば、貴志の殉職関連で暗躍していたぐらいでないと厳しいか。
というか、もしかしてそうなのか?
だったら、辰己投入もアリだが。
もし違うならちょっと……という感じ。

全体的にまとめると、泣き重視の刑事ドラマのテンプレ的な印象を受けた。
ある意味、優等生だが尖った点が無い……あと軽い。
金曜20時枠を新規開拓するなら、もっと冒険が必要な気もする。
とはいえ、まだまだ初回。
次回以降に期待!!

◆関連過去記事
水曜ミステリー9「刑事吉永誠一・涙の事件簿12 親しい敵 友達の顔をした敵!同窓生4人の愛と憎悪から理由なき連続殺人 消えた包丁のトリックと偽りの遺産相続!?(記憶を失った血塗れの女!!鱗おとしと包丁持つ女令嬢学校…不倫の罠)」(10月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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