2013年10月15日

『月は囁く』第5話「月とハロウィーンの怪物」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル11月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第5話「月とハロウィーンの怪物」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル11月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<ネタバレあらすじ>

登場人物一覧:
藤村月:陽一の父が再婚したことで、陽一の義妹となった。犯罪心理学と観相学を駆使する天才少女。
藤村陽一:警視庁捜査一課勤務、35歳。
陽一の父:犯罪心理学者。多くの事件解決に寄与した。

野々川:陽一の後輩で保育士。彼に好意を抱いているらしい。
大介:野々川に助けを求めた少年。


陽一は月を連れて、学生時代の同級生が主催するハロウィーンパーティーに参加することになった。
ハロウィーンパーティと言えば仮装。
だが、このパーティー仮装とは名ばかりの同窓会のようなものであった。

ところが……事情を知らない月は本気の仮装を魅せる。
なんと、ジャパニーズゴーストとして月が選んだのはナマハゲであった。

何処からどう見ても立派なナマハゲの衣装に身を包んだ月に着替えるよう促す陽一だが、月はハロウィーンパーティーと言えば仮装であると譲らない。
遂には陽一にまでナマハゲの衣装を強要する。

こうして、2体のナマハゲがパーティー会場に乱入することに。
当然、周囲からは浮きまくりで驚かれてしまう。

陽一の同級生は中身が陽一であると知るや大笑い。
だが、月の洗練された容姿を目にした途端に激しくざわつく。

彼らは月が陽一の恋人だと思ったのだ。
まさか……陽一にあんな美人の彼女が!?
口々に避難する彼らに陽一は義妹であると釈明せねばならなかった……。

月が妹だという事実に疑惑を抱く者が居る反面、友好的に手を差し伸べる女性が居た。
陽一の後輩で保育士の野々川である。

月は野々川の手を掴むなり「陽一のことが好きなのね」と挑戦的に告げる。
月によれば、野々川はナマハゲ姿の2人には興味を抱かず、月が顔を見せた途端に不快の念を示した。
だが、陽一から月が義妹であると教えられるや笑顔を取り繕っていたらしい。

月はそんな野々川が気に入らない様子。
一方の野々川もまた月に対して不快を表にする。

一触即発の空気に、陽一は月を慌てて引き離す。

と、其処へ突然子供たちがやって来た。
どうやら、近所の子供たちがハロウィーンに参加しているようだ。
「「トリック・オア・トリート」」
可愛らしい闖入者に場が和む。

ところが、そんな中で1人だけ青褪めた表情を浮かべる男の子が。
彼は野々川に近付くと、その腕を引き「助けて!!」と懇願する。
困惑する野々川に男の子……大介が事情を語る。

ある日を境に彼の両親が化物になってしまったらしい。

依然として何が何やら分からない野々川。
この状況を眺めていた月は何やら考え込むが……。

其処へ大介の両親が現れる。
「どうもお騒がせしました……年頃の子ですので」
両親は周囲に頭を下げつつ、大介を連れて行く。
大介の母は「今日はバーベキューよ」と大介に言い聞かせているが……。

彼らが去り、残された陽一と月、野々川。
月は大介が虐待されているのではないかと洩らす。
だが、野々川はあっさりとこれを否定。
保育士である野々川は仕事上、子供をよく見ており、到底大介は虐待を受けた子ではないと言う。

月はさらに深く考え込むや、ある結論を導き出す。
なんでも、大介の父の爪と、母が語っていたバーベキューに答えが隠されているらしい。
さらに、大介一家を良く知る人物から一家が事業に失敗し苦境にあることを聞き出す。
これに確信を抱いた月は陽一と共に大介宅に急ぐ。

月によれば、大介の父の爪はまったく手入れされていなかった。
これは自身に興味を持っていないことを示すらしい。
そして、バーベキューと言うことは練炭を使用するだろう。
さらに、大介一家は事業に失敗し苦境にある。
これに「両親が化物になった」との大介の言葉を加えると……。

大介宅を訪れた月たちは、倒れ込んだ大介一家を発見し救助する。
そう、事業に失敗した大介の両親は練炭を用い、一家心中を図ろうとしたのだ。
大介が「両親が化物になった」と語ったのはこの計画を薄々感じ取っていたからだろう。

こうして、月により大介一家は救われた。
大介の両親は一命を取り留めると、まるで憑き物が落ちたように穏やかになった。
月によれば「もう大丈夫」らしい―――6話に続く。

<感想>

先頃完結した「幇間探偵しゃろく」でお馴染みの青木朋先生が宮崎克先生とタッグを組み、新たなミステリコミックの連載を「ビッグコミックオリジナル 増刊号」で開始されました。
タイトルは「月は囁く」。
捜査官・藤村陽一と、顔相学を修めたその義妹・藤村月が犯罪事件を解決する物語。

まさに陽一(太陽)と月(月)の物語です。

では、5話を読んだ感想を。

陽一と月の導入部から始まり、事件発生から意外な結末となかなか良かったですね。
ミスリードも効果的だったかな。
野々川さんがレギュラーキャラになるのかも気になります。

ただ、未だ物語的に薄味の感は拭えないかな。
それと月の能力が観相学ではなくて、観察力の凄い人になりつつあるような……。
これも気にかかりました。

5話はこんなところか。
次回、6話に期待!!

ちなみに、ルナは父親に対しトラウマがある様子。
その天才的な力により、父に虐待されていたのかな。
結局、父と母はこれが原因で離婚。
そして、母が陽一の父と再婚といった流れか。

ルナとしては離婚の原因が自身にあると考えて、以来、人と距離を置くようになったか。
ところが、無邪気な陽一に癒されていく展開か。
イイですね。
最終的にはルナがトラウマとなった父と和解する(乗り越える)展開もありそうかな。

興味を抱かれた方は是非、『ビッグコミックオリジナル 増刊号』にて本作を確認されたし。

◆関連過去記事
『月は囁く』第1話「月は囁き、花は語る」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル3月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『月は囁く』第2話「月とドッペルゲンガー」(宮崎克原作、青木朋画、小学館刊『ビッグコミックオリジナル5月増刊号』掲載)ネタバレ批評(レビュー)

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